兵器設定
eSナンバー
 eS−00"アマノハバキリ" 
 eS−01"シュヴァルツァー"
 eS−02“斑鳩”
 eS−03"クラウ・ソラス"
 eS−04"ゼラニウム"(新規掲載)
 (eS−04)ペルソナタ(新規掲載)

 エンハンス・クローザー
 キメラ
 シルフィード
 D・テンペスト
 フェイラー
 ヘッジホッグ
 リテゥース


eS(ex-Superior)ナンバー
 荒羅木が設計したMS。00から03まではCE.71にロールアウト。04はCE.72現在、なぜかお蔵入りとなってい
る。
 機体構造は装甲などに連合、ザフト、オーブなどの量産機の部品を一部流用、改修しているが、中身は全くの別物。
 eSシリーズは基本的に、機体の駆動系には“擬似筋肉”と呼ばれる電圧を掛けると伸縮する合成樹脂、特殊な形状
記憶プラスティックを材料とした極軽量、省スペースな新素材を使用している。
 eSシリーズの機体には(eS−P00、04を除いて)必ず機体名を冠するメインAIの他にもAIが複数搭載されている(eS
−00には12基、01には5基、02には2基、03には7基)。

基本スペック(未装備および二次装甲のみ)
 全高:19.2m
 本体重量:35.3t → 32.3t (CE.72 8月改装時)
 装備:75mm対空自動バルカン砲塔システム《イーゲルシュテルン》×2
     腋下部内装型ウェポンラック×2
     大腿部内装型ウェポンラック×2
     腰部ハードポイント
     高精度指向性レーザー通信機器
     背部ジョイント(アタッチメントを使用することによりストライカーパックも使用可)
     その他各所にハードポイント

機体別名称
 eS−00"アマノハバキリ" 
 eS−01"シュヴァルツァー"
 eS−02"斑鳩(いかるが)"
 eS−03"クラウ・ソラス"
 eS−04"???"


eS−00“アマノハバキリ”  
通常時   重斬刀 《ナイン・シール》
バラ・トゥエルブ解放時
全高:19.2m
本体重量:41.3t → 36.1t (改装後)
装備:重斬刀 《ナイン・シール》 (刃渡り15m)
    ウエポンラック内に多目的グレネード
    対レーダー装甲パッシブステルスシステム《夜天光》
    パラ・トゥエルブ
    その他、流通する兵装は使用可能

 搭乗者の趣味により、基本的に一切の射撃武器が取り払われている。
 対レーダー装甲は微弱な電流を流すことにより金属粒子が起こす共振現象を利用し、装甲に当たったレーダー波を
装甲表面に発生させた同周波数振動を用いて相殺する。
 搭載される12基のAIからなるパラ・トゥエルブは、ダークネスに搭載されていたトゥエルブ・システムをAIで代用しよう
と言うものである。だが、パイロットに空間把握や行動予測などの情報をダイレクトに送り込む本家本元とは違い、現状
況から導き出される幾通りもの結果、未来を開示するに過ぎない。このシステムの起動と共に機体の可動リミッターが
解除され相応の行動が可能になるが、通常100秒しか使用は出来ない。理論上120秒まで稼動できるが、それは機
体の負荷が限界に達するので、行動不能を覚悟で使用する必要がある。
 このパラ・トゥエルブは前大戦の前、および大戦中にラージ・アンフォースやディプレクター陣営と関りのあったリチャー
ド・ネイヴィスが、ダークネスに搭載されていたトゥエルブ・システムの一部情報を得て、その後、そのデータを基に荒羅
木が発案、作り上げた。


eS−01“シュヴァルツァー”

全高:19.7m (頭頂部のセンサーを含む)
本体重量:45.3t → 41.5t (改装後)
装備:背部カートリッジ式高エネルギービーム砲《ミストルテイン》×2
     (二基でバスター・インフェルノの《ビッグ・フォア》の半分程度の威力を誇る)
    肩部:短銃身レーザー速射砲×2
     (砲身の冷却さえできれば、エネルギーが尽きるまで弾切れは無い)
    腰部:MMI−M15C クスフィアス・レールガン0.5×2
    MA−M01 ラケルタ・ビームサーベル×2
    120mmガトリング砲(下部にグレネード発射機構)
     (ランチャーストライクに搭載されている120mm対艦バルカンと同じ弾丸を使用。銃身の延長、束ねる銃身を
      増やしている為、連射力、威力は向上している)
    アサルトバックラー
    腰部ハードポイントには予備武装。又は、光粒子大銃撃剣《ヴァイスネーゲル》

 機体のパワーを上げる為、油圧式のアクチュエーターを各所に搭載し、擬似筋肉と併用している。もし核搭載機と腕
相撲をしたら、瞬間的には核エネルギーを上回るパワーを発揮するだろう。有り余るパワーのお陰でMS程度の物なら
軽々と片腕で投げ飛ばすことも可能。
 増大した重量を補うため、もとより強力であった推進系を更に強化している。
 装甲はPS装甲(起動時は黒)を用いているが、胸部、肩前部、前腕部、脛周りには上から更にジャケットアーマーの
ように通常装甲を被せている。通常はPS装甲は起動していない。


eS−02"斑鳩(いかるが)"

全高:19.2m
本体重量:44.3t → 39.7t (改装後)
武装:ベネリMKショットキャノン《ダム・フィアー》
     (MSサイズの短銃身ショットガン。反動が大きい反面、中近距離での効果は絶大)
    タクティカルナイフ《クリムゾン》
     (刃の部分が高周波振動刃になっており、PS装甲をも切り裂く事が可能。eS-P00に搭載されていたソニックウ
      エポンのフィードバックを受け切断力、安定性は既存の高周波ブレードを凌駕する。実装はC.E.72 3月以降)
    アサルトバックラー
    腕部内臓ワイヤー
    胸部ウエポンラック内:《Mk-311スティレット投擲貫入弾》
     (7章にて“アマノハバキリ”が使用した物と同じ武装)
    量子通信応用機体制御システム
    パラ・トゥエルブU

 機体の制御システムに「量子通信により分離したドラグーンの制御が出来るなら、MS自体も操れるのではない
か?」という穿った考えが導入されている。これによりパイロットのイメージをある程度反映することが可能となったが、
多少の空間認識能力に加えて自己の動きを把握できる者でなければ扱いきれない、どこまで機体制御をシステムに
委ねるかなど多数の問題点を抱えている。
 この機体に搭載されているパラ・トゥエルブU(AIの数は12基ではない無いが)は、主に眼前の目標との関係を算出
する“アマノハバキリ”の物とは異なり、広い範囲の状況予測を行うことを主とする。


eS−03“クラウ・ソラス”

全高:19.2m
本体重量:46.6t → 42.3t (改装後)
装備:75mm高速レールガン《フェイルノート》
    (大口径でもなく、通常なら直撃してもそうダメージにならないような口径だが、初速は通常弾の数倍、弾丸自体
     にも手が加えられ貫通力も凄まじいものになっている。設計者の話を信じるのであれば、PS装甲ですら貫通 
     可能)
    腰部ハードポイント、電磁打撃棍《スクウィズ・クラブ》
    背部広範囲総合索敵ユニット《オウル&スワロー》
    パッシブ&アクティブ複合レドーム
    受動空間振動レーダー《鷹の目》
    脚部ホバーユニット

 レールガン《フェイルノート》は元々クスフィアス・レールガンを手で構えて射撃できるように改造したものであったはず
なのだが、エスカウの要望を幾つか取り入れた荒羅木が悪ノリし、75mm弾を撃ち出す等、どういうわけか文字通り原
型を留めぬほどのサプライズウェポンと化してしまった。
 背部の《オウル&スワロー》の索敵能力と合間って、その超長距離射撃能力は類に見ないほど高い。《鷹の目》は大
気の揺らぎを観測する受動レーダーといえるものであり、標的がミラージュコロイドで隠れていようとも「動いていれば」
発見可能。
 背部索敵ユニットを装備した場合の重量は60tにも達する。


THXS−00/FL フェイラー(eS−P00“トツカノツルギ”)
通常時
高エネルギービームライフル

《トツカノツルギ装備時》


全高:19.2m
本体重量:71.3t
装備:88mm対空自動バルカン砲塔システム《イーゲルシュテルンβ》×2
    高エネルギービームライフル×1
    20m対艦実刀《トツカノツルギ》
     (刃渡り20m。だがそれに加え柄の長さが10mあり、全長は30mに達する。機体装着時、柄は伸縮する)
    アンチビームバックラー
    ヴァンテージ・エクステンション
     (専用コンデンサに蓄積された電力を一気に機体に注ぎ込み、瞬間的に機体のパワーを引き上げる。サンライ
      トガンダムに搭載されるバイタルチャージ・システムの簡易版)
    ソニックウェポン・アーマープラン
     (本来、接触した物体を振動により破砕する武装。衝撃波の発生、利用するのは開発過程で発見された偶然 
      の副産物。その威力は筆舌に尽くしがたく、水中ではスケイルエンジンの代用とし使えるなど用途は広い  
      が、宇宙空間では使用不能)
    電磁防御帯
     (ソニックウェポンが使用不能な宇宙空間のおける防御システム。ソニックアーマー表面から機体周囲に向かっ
      て放電を行い、極小範囲に防御磁場を展開する)

 元はeSシリーズのフレーム試験機。駆動系には擬似筋肉は使用されず、従来の油圧系の装置が使われている。
 ある程度データを採集したところでデューク・アルストルに(タダ同然で)売却された。その後、デュークによって改修さ
れ、“ストロングス”の搭載や剣以外の武装の実装などが施される。ほぼサンライトの武装テスト機。
 フレームが強固で機体が頑丈というeSシリーズの特性は持っているが、それ以外の特徴であるAIなどは元から搭載
されていない。
 フェイラー(failure)とは失敗作、落第点などの意味を持つ。


“THMS−01 リテゥース”
全高:19.03m
重量:62.66t
装備:ビームサーベル×2
    頭部40mm対空バルカン砲《イーゲルシュテルンU》×1
    ビームライフル
    アンチビームシールド
    ミラージュコロイド

 ザフト軍で頓挫した『Z・I・U・S計画』と、ダブルGが開発したズィニアを基にし、大戦期に実力行動用としてサードユニ
オンが開発した有人MS。
 名称は『Refine on T-- --- Unideal Ultimet Saint』の略称。
 リテゥースはズィニアを基に改造を施した機体であり、戦闘力、機動力、行動時間など、同時期の量産型MSに比べ
て破格の性能を有する。
 頭部はデュアルアイともう一つ額に縦にカメラアイがあり、バルカンは片側のみでもう片側は通信アンテナとなってい
る。
 下半身のミサイルランチャーと三本のスタビライザーは廃止され、その代わりに足が取り付けられ歩行が可能となっ
ている。
 一部の機体には特殊な装置が組み込まれている。


エンハンス・クローザー
装備:連射型ビームスマートライフル×1
    ロングシャフトビームジャベリン《バルディッシュ》×2
    右肩部インターセプトビームガン
    左肩部センサーユニット
    脚部MAAM(Maneuvering Air to Air Missile)ポッド×2
     (小型の至近距離高機動ミサイル。高速だが炸薬は詰まれておらず、運動エネルギーのみで目標を攻撃す  
      る。円錐状をしており、直角に曲がるなどと非常識な機動も取れ、敵を逃す事はほぼ無いに等しい。照準レ 
      ーダーの照射を感知するとランダム機動を取るため迎撃も至難の業となる。無煙ロケットが使用されており、
      目視による識別は困難)

 GAT-02P・グレイダムの空戦強化装甲案。
 グレイダムに飛行能力を与える装備として、アニヒレイション・クローザー(以降AC)と平行してP.M.P.社により開発され
たが、試作一号機を製造した時点でコストがACを上回り、加えて実動試験において求められた性能を発揮できなかっ
たため、この飛行能力を付加する強化案は凍結、破棄された。
 実動試験では低速域での操作性の悪さに加え、予定の出力を発揮させることの出来るエンジンを開発できなかった
ため、最高速度などの能力がジェットストライカーの試作品を装備したダガーを下回る物であった。
 試験後はP.M.P.社の倉庫で解体を待つはずであったが、格安でアンサス社に引き渡された。その後、エンジンの載
せ替えが行われた事によって出力は当初の目標値をクリアし、その時同時に脚部にミサイルポッドが増設される。


シルフィード
全長:600m(中央部発着カタパルト部)
全幅:約2000m
武装:陽電子砲×1(シャトル打ち上げ用に角度は固定されている)
    対空レーザー砲×6
動力:メイン・レーザー核融合炉×2
    サブ・NJC使用核エンジン×6
最大巡航速度:約540kt(M0.8相当)

 アンサス・インダストリアルが所有する空挺支社シルフィード級一番艦。
 就航したのはC.E.69年。この船の建造は軌道上で行われ、完成後に大気圏に降ろされた。その巨体故に地上に降
りることは出来ず、永遠に飛び続けることを運命付けられた船でもある。
 その桁違いなほどの巨体の中には大規模なカーゴスペースを初め、複数の研究施設など様々な施設を有する。eS-
00から04までの設計、開発は基本的に此処で行われた。
 集まっている施設はアンサス社の中でもトップクラスの重要施設であり、社内では“シルフィード”に勤務することが一
種のステータスともなっている。ただ、乗組員の殆どがアンサス社会長がスカウトしてきた人材であり、一癖も二癖もあ
る連中が多い。
 前大戦のエイプリル・フールクライシス時には食糧難となった世界各国に大規模な食糧輸送を行い、地球の各国首
脳にアンサス社が多大な貸しを作る要因ともなった。


キメラ
全高:機体構成により変化
重量:機体構成により変化
共通装備:背部マルチコネクタ

 アンサス・インダストリアルが複数のMSのパーツを併せて組み上げたMS。胴体と四肢の接合部分に擬似筋肉を使
用しているため機体重量は一般量産機に比べ一割から二割ほど軽く、基本性能も一部eSシリーズからのフィードバッ
クを利用しているので決して低いものではない。
 この機体は当初データ収集が目的であり、そして収集したデータを基に自社製の試作機を建造、軍の次期量産機の
コンペディション(技術熟成の為に早くとも五年後程度を目安に)に参加するための礎であった。
 だが、自社のみで収集出来るデータには限界があることは計画早期から指摘されていた。そこで、定期的な起動デ
ータ還元を条件に破格のアフターケアを付けて一般向けに販売することとなった。ジャンク屋などから中古MSを購入す
るよりは多少値は張るが、安定した性能、企業のバックボーンからある程度需要はある。
 機体構成による差異の他に、手掛ける支社ごとに仕様、オプション装備が異なるが基本的に背部には連合のストラ
イカーパック対応のマルチコネクタが備え付けられている。
 9章より登場する空挺支社“シルフィード”製のキメラは上位量産機(ゲイツ、105ダガー、M1アストレイ)のパーツを使
用した完全戦闘仕様。加えてeSシリーズのサブAIの移植と電子機器の増強によりPaRAシステムの末端機として機能
する。
 なお、シルフィードではストライカーパックのコネクタを利用した独自の戦域拡張装備“イクイップメント・システム
(Equipment System)”の開発も行われている。

・高速空戦装備《E・シルフ》
 前進翼の主翼があるが、あくまで安定翼。飛行はエンジン出力に依存する。

・空間戦闘装備《E・ヤクト》
 無重力空間における一撃離脱を目的とした可変スラスター。

・索敵管制装備《E・エイジス》
 MSにAWACSとしての機能を持たせる大規模なセンサー、レーダーを有する。機能をフル活用するにはeSシリーズレ
ベルの機体に装備することが必須。


戦闘強化外装ヘッジホッグ
背部:二連装270mmリニアガン×2
両腕部:パイルバンカー
右肩サブアーム
左肩サブアーム
脚部:内蔵式マイクロミサイルポッド
    ハードポイント×2

 eS系の所謂フルアーマー装備。着脱可能な背部の大口径リニアガン、肩の追加サブアームを始めとして全身を覆う
ように追加装甲が施されている。
 独立した関節駆動機構を持ち外骨格ともいえる機能を有しており、MSの膂力強化の役割も果す。
 脚部にはホバー機動を可能にする大出力スラスターを増設。腰部、背部にもスラスターとバッテリーの増設が行われ
ており、見掛け以上に突進力や加速、旋回性に優れる。ただ増加装甲の宿命か、行動が直線的になってしまうため扱
うには適切な技量が必要となる。
 左右のサブアームはそれ単体で高重量、高反動武装の使用を視野に入れて設計されている。操作にはeS-02に搭
載されている量子通信を応用した操作方法が実装されてはいるが、大概はメインアームと操作切り替え、AIによる自
動制御によって使用される。技術者の中にはこのサブアームをさらに増やし機体の多腕化を企む者も居たが、それは
資金、技術的問題により却下されている。
 元々はアンサス・インダストリアルにてMSの行動範囲、行動力を向上させる為に“着せる”外骨格装備として開発が
進められていたが、有用性がいまいちつかめず開発は頓挫。それにリチャード・ネイヴィスが眼をつけ火力と装甲の向
上を目的とした強化装備として技師に再設計させた。
 基本的にはeS、キメラに対応した装備ではあるが、既存の量産機に対しても少々の調整で干渉しない範囲での装着
が可能となっている。
 専用装備として対艦破砕刀《テツノハシラ》が現状で存在する。超重量装備のため地上での使用に基本的にはこの
強化外装が必要となる。
 なお、12章ではeS-01“シュヴァルツァー”が左右のメインアームにガトリングとライフル、サブアームにバズーカと大
型シールドという装備で戦闘に望んでいる。


ルシフェルガンダム“アリオク”
全長:18.56m
重量:80.3t
武装:60mm自動バルカン砲塔システム《イーゲルシュテルン》×2
   両腕・内蔵型高出力ビームサーベル
   右腕・250mm電磁速射砲《ウルスラ》
   左腕・110mm高収束エネルギーライフル《ウラヌス》
   翼型光学レーザー照射ユニット(砲口 一翼前面10基・背面10基の計20×4)《エリミネート・フェザー》
   特殊実剣《ニア・ブラック》
    (使用時は刃の部分が相転移し、強度の向上が図られている)
   パーフェクトミラージュコロイド

 地上のダブルGの基地に保管されていた“ルシフェル”の地上実験機。エクスペリメエト・システムは搭載こそしては
いるが、戦闘による成長ではなく、非戦闘時に情報を入力することによってしか機能しない試験的なもの。一人乗りな
のはそのためである。
 武装名はオリジナルのルシフェルと同じだが、《ウルスラ》、《ウラヌス》、《エリミネート・フェザー》はそれぞれ別物とな
っている。これはエクスペリメント・システムによって入力された情報の差と思われる。
 本機の《エリミネート・フェザー》は破壊力より連射力、照射時間を重視したレーザーとなっており、加えて羽の前後両
面に砲口を備え、合計80基のレーザー発信機は全周囲への複数目標への攻撃に特化している。
 銀色のボディと黒い翼、右腕の赤い模様により、パイロットや周りからは“アリオク”(右手に血に塗れた斧を持つ堕天
使)の名で呼ばれることもあった。
 話中では地上で戦ったため、ダークマターを利用するエンジンが使用できず、核動力のみで戦闘を行なった。だが実
験機であるが故が出力が不安定で、その火力を充分に発揮できなかった。


D・テンペスト
形式番号:GFAS‐00emd
全高:38.03m
重量:249.33t
装備:75mm自動近接防御システム《イーゲルシュテルン》頭部×2・肩部×2・脚部×4
    1580mm復列位相エネルギー砲《スーパースキュラ》×1
     (砲口は三つあるが、砲として機能しているのは胸部中央のみ。左右の二つはダミーであり、内部は補助冷却
      装置となっている)
    MJ−X1701 5連装スプリットビームガン×2
    モノフェーズ光波防御シールド《アミューレ・リュミエール》×2
    背部戦術機動兵装ユニット《テンペスト》
     (簡単に言えばデストロイ・サイズのIWSP)
      M100バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲 翼上×2 翼下×2
      フォルテスビーム砲×4
      VLS(垂直ミサイル発射セル)
      75mm自動近接防御システム《イーゲルシュテルン》×5
      他多数
    PS装甲
    ゲシュマイディッヒパンツァー

 第15話より登場。
 デストロイガンダムのEMDフェイズ(評価試験機体)を改造した機体。デストロイの基本的な能力の試験のために試作
1号機よりも先行されて建造された0号機とも言うべきガラクタ同然の機体を、アンサス・インダストリアルが実戦に耐え
うるよう改装した。
 主な改装点は一部駆動系を擬似筋肉に変更し重量を軽減。バッテリーの強化、増強。光波防御シールド、ゲシュマ
イディッヒパンツァーなどの防御機能の付加。武装の強化が挙げられる。
 背部に装備された兵装ユニット《テンペスト》は火力の増強と共に機動力の向上が目的とされる。
 後に完成するGFAX-X1“デストロイ”と比べれば機体の完成度、武装ともお粗末なものだが、機動性に関しては《テ
ンペスト》が装備されていることもあり、本機に軍配が上がる。
 最大の欠点は総出力が低いため、飛行しながらのゲシュマイディッヒパンツァー使用は不可能だという事と、重力下
での運用は機体に莫大なストレスがたまるという事である(大半の武装は取り外しが可能であり、本来ならば武装を取
り外された状態で運用されるのが正しい姿なのだが……)。
 15話では、40mサイズの対艦刀《テツノハシラ》を装備している。


eS-04(06)“ゼラニウム”
全高:18.8m
本体重量:42.1t
装備:頭部20mmレーザー機関砲×2
    磁気火薬複合加速式リボルバー砲
     (初期加速に火薬を使い、次に磁力を使ってさらに砲弾を加速させるハイブリット方式の携帯火器。着弾時の衝
      撃によるPS装甲内部破壊を考慮した大口径回転弾倉式実弾兵装。各種特殊弾頭使用可能)
    肩部コンポジットシールドユニット (CSU)×2
    盾内装・ソニックウェポン・アサルトプラン《シアー》
     (盾内部に仕込まれている超振動兵器。超振動により分子間の結束を破壊、剥離させるため、理論上あらゆる
      物質を切断することが可能。短所は消費エネルギーが莫大なため連続使用にはエンジンの最大出力運転 
      が必要)
    脚部内臓ビームガン
     (脛部後方から真下に向かって発射可能。あくまで防御用のため出力は低い)
    対レーダー装甲ステルスシステム《夜天光》
     (eS-00に搭載されていた物の改良型が搭載されている。エネルギー効率などが向上している)
    腰部・電磁推進システム複合型・改良ATVCユニット《クィル》
    背部・電磁波冷却システム

 アンサス・インダストリアルにおいて製作されたeSシリーズの七番機(厳密にP00を含めれば八番機)。型番は本来eS
-06であるはずだが、開発側の事情により試験中に大破した04の型番が与えられている。開発は主に空挺支社“シル
フィード”に所属する開発チームによって進められた。本機は予算を度外視し、新型エンジンや対レーダ装甲、ソニック
ウェポンなどアンサス・インダストリアルが持ちうるあらん限りの技術をつぎ込んで開発されたため潜在的なポテンシャ
ルは計り知れない。
 だが、様々な事情により開発スケジュールが繰り上げられ実戦に投入された現在は完成度が低く、当初の70%ほど
の性能で稼動しているにすぎない。
 本機と同時次期に開発が進められたeS-05を含める2タイプの機体は、大破した前eS-04までのような試験的要素が
強いフレームではなく、蓄積されたデータを基に再設計された今まで以上に頑強な新型フレームが使用され、これまで
開発されたeSシリーズとは完全に別物となっている。
 無人機として人体を無視した機動特性を備える機体として開発されていたが、有人化に伴いコクピットの増設、リミッ
ターの設置が行われた。加えてAIの自律行動による高機動時のパイロットへのダメージを防ぐため、関係するプログラ
ムにプロテクトが施された。
 事情により近接戦闘に特化した装備が施されているが、本来はアンサス社製MSのデモンストレーション機としてオー
ルラウンドタイプの装備が施されるはずであった。eD-04と呼称されるかもしれなかったがこれまで通りeS-04となって
いる。eDのDは新型フレームの名称とも実証(demonstrotion)の頭文字だとも言われているが詳細は不明。
 なお、出撃時にオプションとして低温推進剤を搭載した推進ユニットを装備することも可能。


 (eS-04)“ペルソナタ”
全高:19.2m
本体重量:50.1t
装備:ATVCウイングバインダー

 eS-03と同形状の機体に、背部から腰部にかけてATVC(先進推力ベクトル制御ユニットAdvanced Thrust Vector
Control unit)を内蔵したウイングバインダーを装着した高機動試験機。バインダーは二枚一組で一基。それぞれ左右
三対、合計十二枚からなる。通常は二枚が重なって見えるため六枚翼に見える。
 理論上ATVCはそれ単体であらゆる方向への推力制御が可能にするものでありMS本体のアポジモーターの必要性
をなくすものであった。その機動性は既存のMSとは比較にならず一般機では不可能な機動すら容易に可能とする高い
ポテンシャルを誇る。ただ、AMBCユニットとしての手足を持つMS独特の動きを加えることで更に高次の機動が可能と
なるため限界機動がどのようなものになるかは予測不能。
 だが初めて行われた限界機動性試験時にその苛烈な機動に耐え切れず機体が自壊、空中分解事故を引き起こす。
事故により機体は原型復元が不可能、特にATVCウイングバインダーは全壊、開発陣は本機を破棄し、04のナンバー
も剥奪される。
 後にロールアウトされる06が開発者の要望によりeS-04と呼称されるようになるのを機に、本機はeSシリーズから完
全に抹消されることになるが……。

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