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2000.12.17より


クィア


もともとは「おかま」「変態」「奇妙な」という意味合いの蔑称。近年の欧米のレズビアン/ゲイ・リベレーションの中で、否定的なレッテルを逆手にとり、その“変態”性を肯定していこうという前向きな発想で用いられるようになった。日本では、レズビアン/ゲイあるいはバイセクシャル、トランスジェンダーに加えて、異性愛者でありながら異性愛の強制に異議を唱える人などを広く包括する用法が提案され、次第に定着しつつある。個々のマイノリティの枠組みを旗印として掲げることは、新たな抑圧を生み出す構図の繰り返しになる危険がある(ゲイの中で、障害者かつゲイであることが受け入れられず、場合によっては差別されるなど)。クィアの精神は、そのような枠を積極的にはずしていこうというところにある。例えば、当事者にとって抑圧的な優生保護法に対して、インターセクシュアルやトランスセクシュアルと、フェミニストや障害者は手を結びうる。クイアは、既存のセクシュアリティのあり方に違和感を抱き、それを変えていこうという人びとをつなぐ言葉であり、場合によってはそのような活動に携わる人たち自身さえ変えていくような“変態”の営みをも含意する。それはきわめて述語的な言葉なのだ。マイノリティーの中にクィアではない人がいる場合もあり、マジョリティの中にクィアな人がいる場合もある。クィア=セクシュアルマイノリティではない。



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