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2000.12.17より
セクシュアル・ハラスメント
セクシュアル・ハラスメントとは、相手方の意に反したり、また、他の者を不快にさせる性的な、あるいは性差別的な性質の言動をいい、それにより職務や学習を遂行する上で一定の不利益を与えたり、環境を著しく悪化させることをいう。特に、職務上または教育上の優位な地位や力関係を利用して行われる場合が多い。このようにセクシュアル・ハラスメントは重大な人権侵害であるといえる。
セクシュアル・ハラスメントは、男性から女性に対してなされる場合が最も多いが、女性から男性への場合、あるいは同性間でも問題となる。セクシュアル・ハラスメントにはいくつかの類型があるとされている。仕事上の権限や地位を利用して、労働条件の変更あるいはその暗示と引き換えに性的な要求を行うものを対価型あるいは地位利用型という。労働条件の変更や経済的不利益は必ずしもともなわないが、性的な言動によって、仕事が円滑に行えなくなったり、働きにくい職場環境を作ったりするものを環境型という。また、性別によって固定的な役割を与えたり、人格を認めないような呼び方をすることなど、ジェンダーに基づく差別的な言動をジェンダーハラスメントということもある。ただし、これらの分類は便宜的なもので、これらが合わさったもの、はっきりと分類できないものなど様々な形で起こり得るのがセクシュアル・ハラスメントである。
その言動がセクシュアル・ハラスメントかどうかの判断基準は、その言動を向けられたものが「性的に不快かどうか」、「性差別的であると感じるかどうか」という単純明快なもので、その言動を行っているものに意図があるかないかは問題にはならない。セクシュアル・ハラスメントの対応において最も重要なのは、被害者が最初にコンタクトをとることになる相談窓口における対応であるといえる。相談した相手に心ない言葉を浴びせられたり、また相談したことが口外され風評被害にあったりといった、いわゆる二次被害が被害者に与える苦痛ははかり知れない。
学校で起こるセクシュアル・ハラスメントは、職場におけるものと区別し、「スクール・セクシュアル・ハラスメント」と呼ばれる。(大学の場合キャンパス・セクシュアル・ハラスメント。)学校には「教師と生徒」という関係が存在する。教師は、自分と生徒の間には圧倒的な力関係が存在することに敏感になる必要がある。そこには、単なる上下の関係以上に「先生への信頼」という要素が含まれる。それゆえに、学校におけるセクシュアル・ハラスメントはより深刻であるといえる。