名阪近鉄バス(近鉄揖斐駅〜本揖斐(旧名鉄本揖斐駅)〜谷汲山〜谷汲(旧谷汲駅),谷汲口駅〜谷汲双門前)

2001,11,24作成

 

本揖斐

 

 名阪近鉄バスといえば関西圏の人は名神高速を使った名古屋行高速バスを思い出す人がほとんどでしょう。一般の路線バスを思い浮かべる人はほとんどいません。名阪近鉄バスの路線バスは大垣市を中心に活躍しています。すると「なんでで岐阜県に近鉄が?」と思う人もいますが、養老線が大垣や揖斐まで来ています。関西圏の人は意外と知らないようです。揖斐は近鉄の他に名鉄も路線を持っていました。しかしこの9月に廃止されてしまいました。名鉄のほうが市街地に駅があったのですが、一部軌道区間がありスピードが遅いのが致命傷だったのでしょうか?現在揖斐唯一の鉄道駅としてこの近鉄揖斐駅からたくさんの路線バスが出ていて、この運行も全て名阪近鉄バスが行っております。

(近鉄揖斐駅〜谷汲)

 近鉄揖斐駅から路線に近鉄揖斐駅〜横蔵があります。この路線は旧名鉄本揖斐駅,旧名鉄谷汲駅,谷汲山を経由しています。全線通しての利用者あまりいないようで、近鉄本揖斐駅〜本揖斐は駅〜市街地を利用するため、本揖斐〜谷汲山は市街地〜途中の集落を利用するため、谷汲山〜横蔵は谷汲山や横蔵寺をお参りするため、または樽見鉄道谷汲口駅等他の鉄道駅から横蔵寺に行くためと用途が分かれています。揖斐峡と谷汲山を観光するために利用する事も考えられますが、その需要はほとんど無いと思います。また谷汲山に行くのも谷汲口駅〜谷汲山の路線と比べたら本数も少なく時間がかかりますので利用の需要は少ないと思います。谷汲山〜横蔵を除いて観光路線というより生活路線の性格が濃いと思います。げんに運用が谷汲山で別れているのもあります。ここは路線を再編して谷汲口駅〜谷汲山〜横蔵と近鉄揖斐駅〜谷汲山にしたほうがいいのでは?と素人考えでは思ってしまいますが、近鉄バスだから始発駅が近鉄以外の駅にすることは多分ないでしょう。あと車庫が近鉄揖斐駅にあるので出入庫を考えてもこれでいいのかもしれません。

 僕も全線通して利用したことはありません。最初に利用したのは名鉄本揖斐駅〜近鉄揖斐駅でした。名鉄揖斐線と近鉄養老線の大垣〜揖斐を利用するための連絡線としてです。当時は近鉄と名鉄の駅は歩いて行ける!なんて思ってましたが、実際かなり遠かったです。バスを利用して正解でした。当時は近鉄揖斐駅〜名鉄本揖斐駅の区間便がたくさんありそれに乗車しました。この区間はほとんど揖斐川町の市街地を走ります。途中に揖斐川を渡る橋がこの区間のハイライトでしょう。次に利用したのが本揖斐(旧名鉄本揖斐駅)〜谷汲(旧谷汲駅)です。この時は名鉄谷汲線揖斐線廃止直前の時期で、はやくも停留所名が変わっていました。谷汲線と揖斐線(黒野〜本揖斐)の撮影のため、この路線を利用しました。実際バスのほうが距離も短く時間も早く運賃も安かったので、谷汲〜揖斐を利用する人はこちらのほうが便利です。しかしその需要がほとんど無いため、本数も日に数本しかありません。バスは揖斐市街を抜けると峠にかかります。急カーブが続くのでゆっくり登って行くと谷汲村にはいります。もしバスの車庫が谷汲にあったらバスは揖斐に乗り入れなかったであろう。そんなことを思わせる峠でした。谷汲村に入ったらあとは平地を走り谷汲山の門をくぐり谷汲山停留所で回転し谷汲に着きました。運賃は先に着く谷汲山より後に着く谷汲が安いというのもおかしな話ですが、横蔵に行くのにはどっちも寄り道で谷汲のほうがどちらかというと市街地だからそうなったのでしょう。谷汲は廃止間際とはいえまだ名鉄があった頃で、新しい駅舎に新しいバス回転場を見ると地元の公共交通に対する熱意がうかがえます。名鉄線廃止は本当に残念に思えました。この近鉄本揖斐駅〜横蔵の路線も決して楽観できる立場ではなく、いつ廃止されてもおかしくない過疎路線です。観光路線としての活路を見出して欲しいところです。

(谷汲口駅〜谷汲双門前)

 その谷汲山華厳寺といえば西国三十三札所の最後のお寺として有名です。その交通手段は長年名鉄谷汲線が主流だったと思います。しかしモータリゼーションの波は、巡礼でさえ車で行くことが一般的にしたのでしょう。現在の谷汲山には大きい駐車場があります。

 その谷汲山を今でも公共機関で行きたい!という人も少なからずいるはずですが、名鉄谷汲線が9月に廃止され、その代替バスも2時間に1本程度の本数となりますます利用しにくくなっています。参拝客より地元のための路線となっているのでしょう。

 しかし参拝客が公共機関を利用して谷汲山に行くのにもっとも便利な路線バスがあります。それが樽見鉄道谷汲口駅と谷汲山を結ぶバスです。谷汲口駅は名鉄谷汲駅なき今谷汲山に最も近い鉄道駅です。バスと大垣行列車との接続もよく、岐阜〜谷汲山の所要時間は、接続時間がよければひょっとするとこちらの方が少なかったのかもしれません。運行時間も昼間時に偏っており観光路線として性格が強い路線といえます。僕の場合、淡墨桜を見た帰りに対岸に見えた名鉄谷汲線にも乗りたいと思い利用しました。谷汲と樽見を結ぶ最短ルートとしても利用できるいいケースでした。しかしこの路線は名鉄谷汲駅のまん前を通るにもかかわらずこの場所に停留所はありませんでした。しかたがないので最寄の谷汲双門前で降りました。たしかに樽見鉄道谷汲口駅と名鉄谷汲駅の間を利用する人はいないでしょうけど、通るのならば停留所に停車するぐらいはできると思うのですが・・・。これは名鉄が廃止された現在も同じで、相変わらず谷汲(旧名鉄谷汲駅)を通過しています。この路線の終点はもちろん次の谷汲山です。また谷汲山で横蔵行のバスに接続している便も多いです。

 路線としては距離が短く乗り応えはなさそうですが、前はほとんどの区間で名鉄の路線と併走しているというのがありました。現在は谷汲〜黒野の路線とほとんど同じで、バスを乗るのを楽しみたい方はこちらの路線のほうがいいかもしれません。谷汲口駅〜谷汲山の路線も決して利用者が多いとはいえず、もしかすると将来はこれらの路線が1つになり、路線が谷汲山〜谷汲〜谷汲口駅〜黒野駅〜大野町役場となるかもしれません。

谷汲山