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「トモヒサッ!急いで大阪まで来いッ」

 

やっべ〜・・・やっちゃったよ・・・

オレは急いで事務所まで行って電車賃を借りると

すぐ戻って大阪行きの新幹線に乗った。

ひかりで。トミクラさんのバッグ抱えて。

 

いつもしてるように、車で東京駅に送りにきたんだ。

地方の時は留守番してるから。

でも、今日は早めに着いちゃってお茶でもしようって事になったんだ。

「トモヒサ、コレ置いて来て」

トミクラさんからバッグを預かって

言われたとおり、56分発の新幹線の8号車の席に置いたんだ。

このまま降りようかと思ったんだけど、トミクラさんがまだ来ない。

来るまで待つか。

 

・・・・・・おい・・・発車ベルだよ・・・・

慌てて階段の近くから飛び乗ったんだな、きっと。

早く来ないと出発しちゃうよ〜。

 

『こだま56分発大阪行き、発車します』

 

おかしい・・・。発車したのに席に来ない。

もうすぐ次の新横浜だ。

時間、合ってるよな。

行き先、合ってるよな。

号車、合ってるよな。

・・・あれ・・・??・・・

さっき『こだま』っていってたような・・・。

そういえば、新幹線には『こだま』と『ひかり』があるって・・・。

 

真っ青になって新横浜から事務所に電話した。

事情を説明して、電車で事務所へ急いだ。

 

で、今度は間違えずに『ひかり』で大阪へ。

開演時間ギリギリだった。

会場に着くとトミクラさんがこう言った。

「そのまま帰れ」

理由は簡単。一泊すると金がかかるからだ。

 

オレはトンボ帰りで東京駅まで戻って、駐車場にとめておいた車で家に帰った。

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 この小説は一部事実を元にしたフィクションです。

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