<PAGE 12>

 仕事帰りに宮崎君から「うちに来ない?」って誘いを受けたんだ。

で、いつもみたいに行ったんだ。

 

メシを作ってくれていた宮崎君が聞いてきた。

「ねーねー、今日アレでいい?」

おっ!アレですか!!

アレはウマイんだよね〜。

「あ、喰いたい、喰いたい」

 

アレっていうのは宮崎君のオリジナル料理で

茹でたスパゲッティにケチャップと砂糖で味付けして

その上からレトルトカレーをブッかけるという

極めてゴージャスでマジウマな逸品なんだ。

宮崎君は料理するのが好きらしく、

台所にはスパイスやら、調味料やらがたくさん並んでる。

中には見たこともないような物もあって驚く。

うちには醤油とマヨネーズくらいしかないのに。

・・・うちが無さ過ぎなのかな・・・

 

なんて思ってるとケチャップのいい匂いが漂ってくる。

仕事した後だし、めちゃめちゃ腹減ってきた。

カレーの匂いもしてきたぁ!

 

「おまたせー」

 

どんなにお腹が空いててもちゃんと「いただきます」は言うんだ。

「いただきまーす」

・・・・・・・・・・・・

あ〜もうね、ほんッとにウマいね。

ケチャップとカレーってこんなにも合うのかって感じ。

 

「・・・はえェよ・・喰うのが」

一気に食べ尽くして「ごちそうさま」って言った時

宮崎くんのスパゲッティは、やっと半分終わった所だった。

・・・え?そう?

「30分かけて作ったのを3分で喰うなよー。

もうちょっと味わえよー」

宮崎君はそう言って笑っていたけど、後から思えば

オレが味わった悪夢は、この事の仕返しだったのかも知れない。

 

STORY 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 NEXT

 

 

 この小説は一部事実を元にしたフィクションです。

このサイトのいかなる映像・文章も転載を禁じます。