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「お〜、遅れたぁ。」

ニヤニヤしながらヒコさんが入ってきた。

手には、なんかわかんないけど紙をもってる。

オレとトシはチューニングも終わり、音合わせを始めていた所だった。

「オマエらこれがなんかわかるか?」

「・・・??」

なんのことやら。

オレらに解ってる事は、ヒコさんが遅れてきた。

そんでもってニヤニヤしてる。そんだけ。

で?その紙はナニ?

「じゃ〜〜〜〜〜ん!!どうね?」

ヒコさんから紙を受けとって見る。

トシも覗き込んでる。

『!!!!!!』

次の瞬間、練習場はオレとトシの声で溢れかえってた。

「おおおぉぉ!!オレらの写真がっ!」

「でけぇ!」

「なんかプロフィールも載っとるが!!」

「川添ェ、オマエの名前も載っとっちゃが、ココ!」

「オマエの名前もやが!!」

 

一歩離れたところでヒコさんが満足そうに目を細めてる。

ヒコさんが持ってきた紙、それはオープンコンサートのチラシだった。

今までもビラやチラシは作った事あったけど

自分達以外の誰かが、自分達の名前や写真を形にしてくれるのって

なんかスゲー嬉しかった。

 

家に持って帰って、雑誌に挿んだ。

まるで雑誌の1ページになったみたいで、自然に顔がゆるむ。

いつか、本物のページを飾れるのだろうか。

見開きの左側ではエディ=ヴァンヘイレンがギターを抱えてた。

 

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