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バイトも辞め、イキナリする事がなくなってしまった。

フラフラしていたオレにドラムのトシから電話がかかってきた。

「川添さぁ、明日、新しいバンドのリハがあるんだけど

一緒に行ってくンない?」

「おぉ。いいよ。」

この電話1本で自分の今後が丸ごと変わってしまうなんて思っていなかった。

トシに誘われるまま、五反田にあるスタジオに向かったんだ。

 

「こんちは〜。」

スタジオに入って、セッティング。そんで音合わせ。

・・・・いいな〜。

なんとなく自分がその場所で演奏してるみたいな気分になる。

オレやっぱ、好きだな、バンド。

音楽に触れていたい。

音楽と共に生きていきたい。

 

「川添君てさァ、今何やってんの?」」

リハが終わっての帰り道、ベースの人から声をかけられた。

「・・・いや・・・何もやってないスけど・・・?」

「ボーヤって興味ある?」

ボーヤ・・・・いや・・知ってるけど考えた事もなかった・・・。

「フラフラしてんならやりなよ。オレ丁度ヤメようと思ってたんだ。

ってゆうか、やるしかないだろ!?そうだ、そうしよう!」

 

・・・・決まっちゃったよ。

あまりに突然で多少パニくったけど、自分なりに考えたし(30秒くらいだけど)

日本で5本の指に入るベーシストについて仕事できるって

コレってほんとにラッキーなんじゃないの?

「じゃあさ、今度面接してもらうようになるからね。

連絡入れるよ。電話番号教えて。」

 

自分の前に唐突に将来への橋がかかったような気がした。

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 この小説は一部事実を元にしたフィクションです。

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