現在、私達の目に触れる映画の数は、膨大な量に上ります。その中には、
話題作というだけで観られているという作品が多々あります。
このような流行によって映画を観るという行為は、作品を一過性の消費物として捉えていると言えるのではないでしょうか。もちろん、映画の全てが「芸術」的ではない以上、唯一つの見方だけが映画の楽しみではないでしょうし、「芸術作品」とことさら高尚さを強調して肩肘を張るのも馬鹿げています。
しかしながら、芸術としての映画の楽しみを知らぬまま、単に消費し続けていたのでは、例え作品を消費しているという意識を持っていないとしても、結果的には同じことになってしまいます。
また、芸術の本質がその作品に触れた人の精神を(如何なる形であれ)豊かにすることにある、と定義するならば、そのように消極的な消費をすることによって計り知れない損失をしていると言っても強ち言い過ぎではないと思います。
このような損失を回避する、或いは減らすにはどうすればよいのでしょうか?答えは至って簡単です。
私達が自らの鑑識眼を研く以外にありません。
その為には、より多くの良質の作品(芸術、娯楽を問わず)を見ること、他者と自己との価値判断の比較を通じて、より多くの視点を持つことこの2つの蓄積が重要であると考えます。
以上の点から、細やかではありますが、私の視点に基づいた評価を発信することで私自身の鑑識眼を研くと同時に、当サイトが皆様と良質な作品が巡り会う一助となり、また、様々な視点を共有する場になれれば幸いです。
2000年1月26日 仙道 勇人
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