Rarara Rururu!

「むにゃむにゃ・・・なんだよね」 「そう」 荒れに荒れた一日・・。。 シンジとレイは一緒に下校していた。 すでに、一緒に帰るとかそういうレベル(のうわさ)ではないので シンジもここを良い機会として『いったい何で・・』の疑問を解決しようとしていた。 そして、帰り際の質問をしようかとしたとき。 まさにシンジが質問をしかけたそのとき レイの放った一言がその全てを無効にした。 「好き・・」   ピキ・・。シンジの動きが完全に止まる。 幸い、辺りには誰もいなかった。 そして、その一言でシンジには何も言い返す事は出来なかった。 それにしても見事な一撃だ。 全ての質問はこの一言の前に崩れ去る。 一緒に学校から出て来たもののシンジは家に帰るしかない。 レイにそう告げたが 「かまわないわ」 レイはそう一言いって さ、行きましょう といわんばかりに校門に向かっていった。 「うーん・・・」 しかたがない、レイがそういうのなら、とりあえず、かえろ。 告白された事も無ければ、告白した事もない。 女の子と二人で帰ろうとした事もない。シンジはどうしたら良いか分からなかったけど。 ま、なるようになるさ。と、流れに身を任せることにした。 ぽてぽてと家路を行く。 レイも並んでしとしと歩く。 会話は、ない。 シンジはレイに好き、といわれて何も言い返してはいない。 というか、なーんの選択肢も無くレイはついてくる。 ちらりとレイに視線をやっても凛と前を向いたままだ。 その表情はいつも通りで、なんとなく意志の強さを感じられる。 でも、楽しいのかな・・。 好きな人と一緒にいても、黙りこくって。 僕だったら好きだと告白して一緒に帰っても 喋りかけてもくれなかったらつまらないよな・・。 つまらないを通り越してその場から逃げ出したくなるだろう。 シンジはその根っからの優しさで人の心が良くわかってしまう。 読めるというか、勝手に想像するだけだが。 とにかくそう感じたシンジはとりあえず適当に話題を振ってあるいて行くことにした。 確かにトウジの言う通り、告白するのは大変な事だ。 僕にあんな度胸はない。 それを僕にしてくれた綾波さんにすこしでも報いてあげようと思ったんだ。 変な話だとは思うけどね。 「綺麗な雲だよね、僕、雲好きなんだ」 ちょっと、突然かなとも思ったけど、それ意外に思いつかない。 思ってもいない事をいっても白々しいし。 レイは、言われて空を見上げた。 夏で日が長い今はまだ空も青く、 その青をバックに白い雲がぽかりぽかりと浮かんでいた。 「・・・・くも・・。」 レイが足を止めたので、ぼくも止まった。 「青と、白のコントラストの雲の色が好き。  綾波さんは空好き?」 シンジは視線の先にあった、 レイの髪の毛と白い肌も空に通ずる所があると気づいた。 空で輝くのは白い雲。 水色の髪に白い肌。 紅い瞳はさしずめ太陽か・・。 そういえば、美人だよな。 今さらながらシンジは気づいた。 顔だちもすっきり、スタイルもすらっとしている。 ちょっぴり言葉少ない所もまたミステリアスさをかもしだしている。 なんで僕のこと好きになったんだろう? ほとんどしゃべった事無いのにな。 大体、彼女を持つ柄でもないよなァ僕なんて。 運動ができるわけでもないし、頭が良い訳でもない、 外見も悪いとは言わないでも良いとも言えないし。 ふと、自分がレイを見つめている事に気づいた。 そして、レイも自分の目を見つめている事にも。 「碇君戻って来た・・」 「え?」 「さっき、私を見ていながら私を見てなかった」 「あ、ちょっと考え事を・・」 ちょっと見詰め合ってしまって気まずい。 「なに?」 「え、綾波さんの髪の毛が綺麗だなぁって。空みたい・・にかな?」 言いながらさらに照れてしまった。 女性を誉めるという行為は恥ずかしい。そんな経験もろくにないし。 「碇君の好きな空も綺麗・・・」 空を見上げるレイにまたシンジが見とれていたのを レイが知る由も無かった。 シンジはふと視線を感じて辺りを見回した。 「!」 ・・おばさん達がこっちを見てる。 (げ・・) こんな所で女の子と幸せそうに喋ってたら格好の話の種だ。 しかもこの辺には母さんのお気に入りのスーパーもある!まずい! なんとなく今の状況であの人に見られるのはいやだ・・。 幸せな時間なんだけど、ちょっと恥ずかしい。 恥ずかしいと思ったら、残念ながらそれはもう幸せが減っちゃってるね。 人が多すぎるんだよなぁとシンジは思いつつ、レイに声をかけた。 「行こうか?こんな所で見てるのもなんだし」 「そう・・でも、空なんて気にした事も無かった・・綺麗・・・」 気づいてしまったからには、もう目は離せないといった感じだ。 シンジは自分の好きなモノが相手にも受け入れられて嬉しかった。 いや、レイは受け取る以上にそれを気に入っている。 「皆忙しいからね、空なんて気にする時間もないのかな。  いつみても、その時その時の表情があってきれいなのに・・。」 「・・・・そうね・・。」 「そういえば、レイの家ってどこにあるの?」 「43番地」 レイは言いながらシンジに視線を戻した。 「あ、結構近いんじゃん。同じ方向だし。  遠回りになるけど良い場所があるんだ、行こう!」 空好きの同士ができたみたいでうれしかった。 ロマンチストだな・・って笑われそうだったけど。 勢いに任せて、僕は綾波さんの手を握り、走り出した。         つづく
短い・・・。でも次のシーン前には切りたい。 次の更新を急げば良いのかも知れないけど・・あは、受験生です!(笑&逃
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