Rarara Rururu!
「碇君、どこにいくの・・っは・・っは・・」
さすがに、ちょっと全力疾走をするには遠すぎた。
レイの息も上がっているし、なにより自分もきつい。
「いや、ちょっとした・・はぁ・・・はぁ・・小台にある公園みたいな・・・・所」
きっついーけど、綾波さんは意外と平気そうだ。
ここで根を上げるわけには行かない。
「もうちょっと・・」
自分に言い聞かせたのか、綾波さんに言ったのかわからない。
なんとなく情けないような気がしないでもない。
「ハァ・・ハァ・・ここ」
大きな道をつたってきたわりに全然車と人はいない。
道路の脇にちょっとした広場があるのだ。
道路とはちょっとした生垣や、木でさえぎられている。
全く人も車も通らないこの場所は今までシンジのとっておきの隠れ場だった。
そしてその隠れ場で何をしているかといったら
下に広がる街、その向こうに連なる山と湖。
そしてその上に眼前思いっきり広がる空。
シンジの宝物とも言える場所であった。
当然、アスカと会った場所もここである。
「こんな場所知らなかった」
「この道、あまり使い道ないからね」
息を整えながら、いつものベンチへ向かう。
「誰かいる・・。」
レイが足を止める
「うそ?・・今までそんな事は・・・あ」
そうだ、あの赤い髪。
惣流さんだ。
「知ってる人?」
「あ・・・うん。昨日ここで会った人。
うちのクラスの惣流さん。」
立っている訳にも行かないので、アスカのほうへ歩いていく。
しばらくすると向こうもこちらに気づいた。
一瞬こちらに顔を向けた後、シンジの後ろにレイの姿を見つけて驚いた表情をする。
「やぁ、今日もいたんだ」
「べ、別に!」
プンと横を向く。
ちらりとレイに視線が言いったのをシンジは見た。
「綾波さんも、空が好きだって言うから・・」
「別に私は何も言ってないじゃない。
もちろん誰がこようと構わないわよ。」
アスカの手が足の上に置いた鞄をもてあそぶ。
かえろうか、帰るまいか悩んでいるようだ。
隣のレイは不思議そうにアスカを見ている。
「あ・・」
シンジは思わず声に出してしまった。
「なに?」
アスカがいかぶしがって聞く。
レイも突然何かと今度はシンジを見つめる。
「あ・・その・・」
予期せぬ自分の行動に慌て、さらに見つめられた目が紅と青。
その二人もが美人とくればシンジならずとも慌ててしまう。
別にやましい事をした訳でもないのに。
「なにどもってんのよ、なんかあるの?」
アスカが辺りを見まわす。レイの付近は入念に。
レイは、またアスカに視線を戻してそのままだ。
どうやらレイはアスカに興味があるらしい。
それを見たシンジはアスカに言った。
「あー、綾波さんがアスカと友達になりたそうだなって。」
「は?」
「!」
レイとアスカが同時にシンジに視線を向ける。
「綾波さん、あまり友達いないって言うから、
ほら、その、惣流さんもこの場所知ってるしさ
良かったら友達にならないかなって。」
「ふーん・・・・」
アスカがレイを見定めるように見る
「その前に、あんた達ってどう言う関係?」
「え?」
「まさか一緒にこんな所に来てただの友達って訳じゃないでしょう?」
そういえばそうだ・・シンジは全くそんな事は考えてなかった。
おろかというかなんというか。
「私が碇君にくっついて来ただけ・・」
レイがこの場を救ってくれた。
とはいえ自分はまだ何も返事をかえしていないという後ろめたさはある。。
「貴方は何故ここにいるの?」
今度は逆にレイから質問をした。
「・・・・」
アスカも一瞬返事につまる。
実の所彼女自身得に理由はなかったのだが、ここにいた。
シンジに会うためにいたわけではもちろんない。っと思っている。
景色を見るためでもない。
はて、では私は何故ここにいるのだろう?
わからないので
「さぁ・・」
と答えておいた。本当の所だ。
「そう」
れいは特に追求せずにそのままたたずんでアスカを見つめる。
アスカには意外だったが。
「あんた、いやにさっぱりしてるわねぇ。
アジア人は、なんかねちっこくていやだと思ってたんだけど・・。」
「わからない」
「外見も変わってるし」
「遺伝だから・・」
「いいじゃない!そのさっぱりした所好きだわ。
ホント、湿気でじめじめしている所でアンタのそのさっぱりさには
爽快感さえ覚えるわ。ヨロシク!」
そう言ってニコッと笑ってアスカは手を差し出した。
爽快感・・こころよい事。
貴方は私を好きなの?
差し出された手を握り返しながら、レイは考えていた。
シンジは脇で、ただ事の成り行きを眺めていて
なんか知らないがアスカとレイが仲良くなった事に喜んでいた。
雲好きな人間に、悪い人間はいないって事かな?
並んで座って、昨日とはまた違う夕日と雲を見ながらシンジは思っていた。
どうやら平和な日々が続きそうな予感だ。
おわり
やけくそなんですけどおわりです^^;、受験も終わったので一時(または永久)終了です。
受験中にだけ書こうと思っていた作品なのですが、予想以上に進みませんでした。
引越し先がネットにいつ繋がるか分からないのでこのままにしておきます。
ではまた会うひまでー。
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