■心気症
ささいな体の調子の崩れから、自分は大病にかかったと思いこみ、病院で色々検査して以上が見あたらなくても安心できなず、執拗に訴えるものです。
患者にとってそのとらわれが大きな苦悩の原因となり、個人的役割、社会生活、職業上に影響をでてくるものを言います。
一般内科にかかった4〜6%は心気症であったという報告もあります。
  1. 症状

  2. まだ発見されていない重篤な病気にかかっていて、そうではないと思うことができません。
    医学生が講義や実習で見た症例を自分にもあるのではないかと不安になったり、何かの本を読んで自分にあてはまることがあったり、近親者が病気になり死亡したりすると、それと同じ変調を感じたりすることがあります。
    訴えで多い自覚症状としては、頭が重い、頭痛、不眠、めまい、肩こり、耳鳴り、腹痛、食欲不振、性欲減退、腰痛、手足のしびれ、体の不調、集中力の減退の度ですが、医学的、他覚的には特別な所見は見つかりません。
    「自分はガンではないか」と思うことが多く、納得いかない場合はいわゆる「ドクターショッピング」に走ることもあります。
    このように患者さんの確信は強いものがありますが、妄想ほど固着はしていません。
    心気症は抑うつや不安症状と結びつくことが多いです。診断基準は
  3. 原因

  4. 心気症になりやすい人は身体的な不快感について、耐性が普通の人より低いと言われています。(例:普通の人がお腹を押されていると感じるものを、腹痛と感じてしまう)
    心気症状によってうち勝ちがたい困難な問題に直面している人が、疾病役割を認めてもらいたいという心の現れでもあると言われています。
    疾病という逃げ道を用意して、有害な責任から逃れ、受け入れたくない難題を後回しにすることを許されるのではないかと考えるからです。
    また、他の精神障害の変形の現れであるという考えもあります。心気症の人の80%はうつ病か不安障害を持っています。さらに心気症になりやすい性格としては、いわゆる神経質性格があてはまります。
    心気症の症状は、孤独や挫折、失恋などのストレスなどによって引き起こされるケースが多く、本当の不安は別にあるのですが、その不安が体の不安に置き換えられたものと考えることができます。
  5. 経過と治療

  6. 長い経過をとりますが、半分以上の方はよくなります。自分が納得いかないと、ドクターショッピングなどの走りますが、そうすることは慢性化する原因となります。
    一般的に精神科的治療に抵抗を示すことが多いようです。
    原因となるストレスの縮小と慢性疾患に対する対処法を教育していく形になります。
    薬物療法は不安障害やうつ病などがあるときなどには行われます。そうすることで心気症状を緩和することができるようです。


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