■身体醜形障害
想像上や誇張された身体的外見の欠陥へのとらわれです。
自分の顔や体が醜い、みっともないと思い、外出できないなど社会生活に及ぼすようなものです。
結果的に不登校や出社拒否などの原因にもなりえます。一種の強迫性障害でもあります。

  1. 症状

  2. 最も見られる部分は顔の欠点、特に特別な部分(鼻など)に向けられることが多いようです。
    顔や頭の想像上の欠陥、小さな欠陥。鼻、目、瞼、眉毛、耳、口、顎、頬などにもよく見られます。しかも、それは他の人から見たら気にならないようなことが多いようです。
    周りの人がいくら否定しても考えを改めることができません。一種の強迫観念状態なのです。
    頻繁に鏡などで自分の顔や身体を見ないと気が済まない事もあり、これは強迫行動と言えるでしょう。
    身体のいくつかの部分を同時にとらわれるようなこともあれば、特定の時もあります。
    自分の心配を恥ずかしく思っているために、自分の欠陥を詳しく表現するのを避け、そのかわりに自分の全体的な醜さを口にする人もいます。
    この障害を持つ場合、たいてい自分が想像している歪みに強い苦痛を体験しています。
    そのとらわれを「ひどく苦痛だ」「拷問のようだ」などと表現することが多く、ほとんどの人が自分のとらわれを制御するのが困難であることが自分でわかっています。
    また、それに対してまったく抵抗しようとしません。その結果、1日に何時間も自分の欠陥について考えるようになり、生活の中心となっていくのです。
    そして、最大の問題点は気になるあまり、極端に社会的に孤立するようになることがあるのです。
    人に見られる可能性のない夜にだけ家を出、家に閉じこもりきりになったりするようになります。
    多くの場合で、学校を辞めたり、仕事を辞めたりする事が多いようです。
    また、ほとんど友達との交友を避け、夫婦間では離婚問題にまでなったりします。
    そして、入退院の繰り返し、自殺念慮、自殺企図が多く、本当に自殺にまで至ることもあります。

    診断基準は
  3. 原因

  4. うつ病の併発が多いことから、セロトニンが関係しているのではないかと言われています。
    人にちょっとしたことを言われたことが原因で「自分の顔は醜い」という強迫観念を持つようになることが多いようです。
    また、往々にしてそういう人はもともと対人関係に対する抵抗性が弱いようです。

  5. 経過と治療

  6. 通常青年期に始まることが多く、症状について打ち明けることを嫌がる人が多いことから何年も診断されないことが多いようです。
    発症は、ある日突然来たり、徐々に来たりと様々です。 かなりの長期間の経過をとり、症状のない期間はほとんどなく、症状の強さが時間と共に変動します。
    セロトニンが関係していることからも、SSRIや抗うつ薬などが使われます。
    心理療法としても、暴露療法や認知行動療法が試みられることが多いようです。

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