| 二十世紀の精神の教訓 | 潮出版社 | 1996.7.3 | 上下巻共 ¥1456 |
| 掲載ページ | ||
| 上巻 | ||
| まえがき | 1 | |
| 第一章 人間、歴史、運命 | ||
| 人類の歩むべき道 | 永遠の課題をめぐって 「二十一世紀」の青年への贈り物 先駆者に課せられた「運命」 天命・使命とは責任者の異名 民主改革を成し遂げた勇気と信念の行動 戦争と革命の世紀を象徴する出来事 ノーメンクラトゥーラ的発想の悲劇 大乗仏教の「平等」「同苦」「共生」の思想 知識への憧憬、学友との友情 人生を変えた採用取り消し 「運命」を「使命」へと転ずる一念 |
15 |
| わが青春、わが故郷 | アショカ・ガンジー・ネルーの″非暴力″ 一人の人間の「革命」 現実を直視する生き方 恐ろしい試練のなかから ″苦難の人″に対する共感の水脈 狡猾な修道僧の恐ろしさ 青春時代の労苦が人間を鍛える 一番困難だった日々が最も強烈な思い出に 故郷スタープロポリの自由と民主の伝統 生き方に影響を与えたコサックの精神 「国際主義者」を生んだ歴史的″環境″ ″風土″が″人間性″を形づくる 「反目」や「対立」より「寛容さ」と「調和」を 閉鎖性を打ち破る″人類的視座″ |
52 |
| 「戦争の世紀」から「平和の世紀」へ | 「青春こそが、出会いの時代」 「戦争の子ども」世代に共通する苦悩と辛酸 困難に屈しない勇気の大事さ(ナチス占領下での日々) 富士のごとく悠然として 善いことというものは「蝸牛の速度で動く」(ガンジー) 「謙遜であれ、傲慢なるものよ」(ドストエフスキー) |
91 |
| 第二章 人類史の新しき舞台で ── 二十一世紀のペレストロイカ | ||
| ペレストロイカの真実 | 「自由」をどう行使するか ペレストロイカの「真実」を伝えるエピソード ──「アイトマートフの書簡」 難しいときを迎えた若い″ロシア民主主義″ 「青年は心して政治を監視せよ」(戸田城聖) 踏みならされてきた道を選んでいたら 身近な人の視点で自分を見つめる 重要な意味を持つ「農村育ち」という背景 社会主義的現実はその「理想」とかけ離れていた 「未来の創造」は「過去を忘れない」ことから 「師弟の道」「報恩の道」こそ人間性の極致 人間を信ずる″極意″ 「平等を説く」のではなく「平等を生きる」 「限りない前進」をする人こそ永遠の勝利者 |
125 |
| リーダーシップの栄光と苦悩 | 米ソ首脳会談実現への勇気ある″一歩″ ピョートル大帝の改革をめぐる評価 キリスト教的メシアニズムの功罪 民主的な社会を築くための「思想」と「責任感」 「下から」の変革への機運 「あるがままの現実」から出発 「政治は技術である」という恩師・戸田城聖の信念 「人類的価値」「民衆」「対話」という人間性の復権 自由な言論なくして人間の活性化はない 新世紀を開く「武器としての対話」 |
180 |
| 世界を変えた″第一歩″の決断 ──新思考外交とグラスノスチと | 無秩序を自由と呼ぶ「自由の背理」 「偽りに生きない」というソルジェニーツィンの呼びかけ 民衆が自らの主役、歴史の主役となる ″一歩″を踏み出さなければ″千歩″もない 信念と確信に支えられた「言葉の力」 ″新思考外交″は新しい歴史の開幕ベル 「イデオロギー」に決別し「リアリズム」に 「共生」こそ二十一世紀を開くキーワード 人間が人間であるための「常識への回帰」 |
218 |
| ソフト・パワーを選択するとき ──「世界を震撼させた三日間」の真実 | 精神革命としてのペレストロイカ 「不純な手段は目的を不浄にして終わる」(ガンジー) ソ連への「目を開いた」豊かな直接交流 「冷戦」の終焉、世紀末のカオスの闇 クーデターの試練の中で直感したわが使命 人間の根本的平等が民主主義の根幹 ソフト・パワーの″核″は″信頼″と″友情″ 政治に対するシニシズムの危険な横行 ″開かれた人格″こそ一切の争いを解決 |
253 |
| 第三章 宗教──人間の紋章 | ||
| 楽観主義という美質 | 「人間化」こそ来るべき時代のポイント 人類を待ち受けている「試練」は何か 「分断」は悪、「結合」は善 ドストエフスキー晩年の出来事 若者に影を落とす″精神的な空白″ 一流の人物に共通している「楽観主義」 宗教戦争という愚行はいつ終焉を告げるのか 宗教的寛容と非寛容をどう考えるか ″正義に適った平和″への道 求められている心温かき批判精神 |
289 |
| 東洋と西洋が出会うとき ──人類的価値と宗教の智慧 | 最重要な価値は「人間生命」 宗教の普遍的な意義をめぐる思索 「外的な規範」から「内的な規範」へ 宗教の生命線──民衆への奉仕と救済 巨大な権威と対決したトルストイの宗教観 ドストエフスキーのカトリシズムに対する見解 「太初に行ありき」としたゲーテ ″価値あるもの″を求めて生きる 人間自身を知るための「内面の探求」 「開く」「具足」「蘇生」の三義 「善」を「善」、「悪」を「悪」」といえる人間の権利 |
326 |
| 下巻 | ||
| 二十一世紀を担う世界宗教の条件 ──″人生の再生″と新しきルネサンスの潮流 | 歴史的惨事を免れることができた日本 ″第三の開国″と日本人のメンタリティー 日本が「歴史意識が欠落している」と批判される理由 経済的繁栄のなかで衰弱した「文化」と「精神」 共産主義とキリスト教の相関関係 世界宗教史における二つの「平等観」 「理想社会の神格化」こそロシアの悲劇の根源 ロシアの近・現代史に学ぶ「理想主義の背理」 横行する拝金主義は現代文明の特徴的な欠陥 「宗教のための人間」から「人間のための宗教」へ |
9 |
| 第四章 民族問題の隘路 ──「開かれた国家」をめざして | ||
| 新たなるグローバリズムの時代へ | 二十一世紀への最大の人類的課題 「民族的帰属感」から「全人類的帰属感」へ 「ソビエト連邦の崩壊」は何をもたらしたか 人々の判断力を狂わせる「時流」と「妄想」 偏見と権威主義の言論が国を死滅させる 「ロシアは、自分をロシア人だと考える全ての人に帰属する」 ″プロクルステスの寝台″の恐ろしさ 庶民の生活感覚こそ政治の取り組むべき現実 旧ユーゴの分裂が問いかける「民族自決」の理念 実在を固定化する「言葉の虚構性」の罠 民主化された「開かれた国家」をめざす試み |
51 |
| 地球・「世界市民」の大いなる舞台──ソフト・パワーと民族問題への視点 | 地球を祖国とする「世界市民」の輩出 「考える心」を引き出す内発的な知恵 ロシア民族の底流に通うコスモポリタニズム 「個性別」の上に「普遍性」が開かれる 民族主義に対抗する武器は何か 被圧迫民族への「同苦」の精神 『ハジ・ムラート』にみる他者への共感 多民族国家ロシアの歴史は大いなる「教訓」 自己を統御できる人こそ真の勝利者 世界市民意識を育む「宗教的規範」 |
94 |
| 第五章 新しい文明を求めて | ||
| 共産主義的全体主義の破綻 | 東欧の劇的な変化と現実的社会主義の可能性 社会主義に託したエネルギーを発揮させるために 実現不可能なスローガンだった共産主義 人間としての「常識」の復権を |
133 |
| 現実的ヒューマニズムとしての社会主義 | 社会の連帯と調和を図る社会主義へ ドストエフスキーの社会主義観 疑似宗教的役割を果たした共産主義イデオロギー 70年にわたる共産主義的実験の教訓を活かして 「個人の幸福と社会の繁栄の一致」のために ロシアの精神史に深く棹さしたペレストロイカ |
160 |
| 「内なる革命」による人間主義の時代へ | 二十一世紀の展望に不可欠な発想の転換 己の胸中の制覇が問題解決の根本 人間の良識と常識を重んじて ロシアの精神史を貫く「全人性」と「無窮性」 「信教の自由」こそ民主主義の土台を築く 道徳の放棄から生ずる悪を解剖した『悪霊』 黙示録的文学が訴えかける人間の危機 新しい精神性はどのように芽生えていくか 「八月クーデター」後に起きた歴史との隔絶 「内なる革命」に発する未踏の道への挑戦 ″賢人たちのほうこそ民衆に学ばねばならない″ 「『権力』は、心を卑しめてまで手に入れるに値しない」 |
186 |
| 「新たなる人道主義」の世紀 | 生命の尊厳観の確立こそ最重要の課題 大地と人間と人生の一体性を謳いあげた日本文学 現代文明の危機は拡張主義思想の危機 ゲーテが見抜いた近代ヒューマニズムの欠陥 人間の尊厳を侵す″力″に対する″精神″の戦い 試練に立たされている現代文明 「歴史観」の機軸となる「時間観」の転換 民衆が主体となった時代変革のための条件 |
227 |
| 「人間復興の世紀」への指標 | 「新しきヒューマニズム」は人間自身の中に ロシア・テロリズムの「悲劇」と「病理」 「非暴力は勇気の極致」(ガンジー) 少数意見を尊重する民主主義の精神 「桜梅桃李」が意味する「他者性の尊重」 一様性から多様性への転換 常不軽菩薩にみる主体的な実践智 文化の次元における相互理解の難しさ 「価値相対主義」を超える視点 人類文明の依って立つべき大地 一人一人の人間は絶対的にかげがいのない存在 「全人類的価値」を新しいパラダイムに 二十一世紀を「人間復興の世紀」へ |
257 |
| 対談を終えて | 新思考から新政治へ M・S・ゴルバチョフ 人間の尊厳の危機を超えて 池田大作 |
209 316 |