| プレゼント |
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クリスマスイブ、狭山宅。窓に手を付き、外を眺める早希。 「あ、冷えると思ったら。」 窓の外では雪がちらついていた。 「ホワイトクリスマスか、ろまんちっくだねえ〜♪」 ふらふらと早希に近付く和久。 「・・・和久、お前酔ってるな?酒臭いぞ。」 「いいじゃん自分で買ったんだし。早希、お前も飲むか?安いシャンパンだけど。」 そう言って和久は手にしたびんを軽く振った。もう中身はほとんど残っていない。 「・・・・ひょっとして、一人で飲んじゃったのか?・・ったく。」 ため息を吐きつつ、でも、真っ赤な顔で笑ってる和久は憎めない。苦笑を浮かべる早希。 「早希、愛してる♪」 「はいはい」 いつものじゃれあい。 「あ、信じてねーな?本当なのに。」 「そんな事ないって」 しなだれかかってくるが、酔っ払いの相手はまともにするだけムダだ。適当にあしらうしかない。 「よし、じゃあ証拠をみせてやろうじゃんか。」 「いいって・・・・」 ・・・・ば、と続けようとしたその時。 「〜〜〜〜っ!!」 いつのまにか近付いていた和久の顔に、気付いたときには遅かった。 「これが証拠」 触れるだけの。 「かっ、和久っ!?」 「・・・愛してる」 酔っ払って真っ赤な、だけど真剣な顔。 「お前だけ・・・・・・・を・・・・」 「・・・・・・和久・・・・・」 ふらり。 「和久!?おいっ、ちょ・・・・っ」 ぱたし。 「・・・・・・」 覆い被さるように倒れ込んできた和久の、肩を揺さ振るがなんの反応もない。 「・・・ひょっとして・・・・・寝ちゃっ・・・・」 ・・・・・・・ もう一度、大きなため息。 「・・・しょうが、ないなあ・・・ほんとに。」 呆れたようにつぶやいて、もう一度まじまじと和久の顔を見詰める。 愛してる、か。 本気かどうかは知らないけど。 「・・・・ま、クリスマスだし。」 すやすやと、平和そうに眠る和久のその額にそっと口付け、 「重い!どけっ!!」 ・・・・・思い切りこぶしで和久の後頭部を殴り付ける。 本人は知らないけれど、 ささやかな、早希からのクリスマスプレゼント。 |
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