平成二十年SR関西新年会報告記 (2008年1月12〜13日)
恒例の関西新年会は1月12日13日の両日、三年連続で京都の「くに荘」にて行われた。だが今年の新年会には異変が!
要するに、参加者が少なかったのである。泊りが6人、日帰りが3人という寂しいものになってしまった。それだけではない。今回の参加者の中に田村会長と本多良隆君の名前がない! 驚愕!
こんなことは初めてである。何ということであろうか。二人とも余人をもって代えがたし、かけがえのない存在なのである。集まった参加者たちの胸に去来するものはみな同じであったようだ。
宴会の後の酒とつまみはどうなる?! 誰が報告記を書く?!
この懸案に、酒は問題なかった。持ってきた人がいるから。でも、つまみがなかった。だが、買いに行けばよかった。さすがはSR。ところで、あのつまみ代は西崎さんが出してくれたのだろうか。割り勘ではなかったように思う。少なくとも、ぼくは出していない。報告記は木村さんに押し付けるつもりが、返り討ちにあって押し付けられた。で、ようやく今書いている。やっと書いている。本多君は偉大だ。すぐに書くのだから。
さて、部屋でダベっているとフロントから「時間なので宴会場に移動してくれ」との電話が入り、全員部屋を移動する。30畳ほどの部屋に遅刻の野村さんを除いた8人が入る。貸切だ。贅沢な気分なのだが、何と呼びつけられた割には料理がなかなか出てこない。飲み物の注文も取りに来ない。いたずらに時間だけが過ぎていく。これはいかなることであろうか。「待たすぐらいなら呼ぶなよ」と、みんなの不満が沸点に達しかけたとき、酒の注文を取りに来て、ほどなく料理も運ばれてきた。やれやれ。乾杯が終わって雑談が始まる頃、遅刻の野村さんが登場。遅刻とはいえ大勢に影響はなかった。
今年は自己紹介がなかったのはともかくとして、「最近読んだ面白い本」や「去年のお勧め本」の紹介コーナーもなかった。ただ、やはり『女王国の城』と『密室キングダム』は話題に上っていた。翻訳物では『悪魔はすぐそこに』の評価が高かった。足立さんからは日本を舞台にした無茶苦茶なミステリの紹介があり、爆笑。現代なのに日本刀で戦うらしい。笑いすぎてタイトル失念。
宴会場から部屋に場所を移して二次会が始まる。今流行の船場吉兆の女将さんの話(体験者が語りました)から中国のオリンピックまで。未来予測として、北京でマラソン中に黄砂が降ってきて何も見えなくなり、ようやく晴れると後ろを走っていたはずの中国の選手がずっと前のほうを走っている、との予言が出た。未来ばかりではなく過去の話もあり、「太鼓判」や「あびこりゅう」といった昭和時代のSR新年会を開かせてくれた宿の話題(あのころはマーダーゲームをやりましたっけ)とか、「いこいの村びわ湖」や「生駒山荘」といった今は無き宿まで。思い出は尽きない。
そして、おもむろに西崎さん謹製のカルタをやる。ミステリの出だしの文章を読み、終わりの文章を取るというもの。なかなか難しい。半分ぐらいはちゃんと分かって取っていたが、残りはあてずっぽうのようであった。作者の山沢さんを前にして誰も『離れた家』が分からなかった。でも本人も分からなかったようだが……あれは「きっと誰かが取ってくれる」と期待しておられたのだろうか。嗚呼……。
そうこうしている内に日帰り組が帰る。ここから後の報告は木村さんの予定だったのだが、「今からはもう何もやりませんので書くことはありません」とのことであった。(谷口年史・記)
(参加者泊り・山沢、木村、野村、上野、沢田、長瀬)
日帰り・谷口、西崎、足立
(追記)足立さん紹介の作品はスティーヴン・ハンターの新作で『極大射程』の主人公が活躍するそうですが、誰も題名を覚えていませんでした。
関西例会報告 (2008年2月22日)
2月22日、今日はSR大阪例会である。目が覚めてまず(最近趣味にしている)朝風呂に入り湯船の中で30分くらい読書を実施、その後、受験生の娘を起こして家族の朝食を作る。何時もの様にTV鑑賞していると将棋の時間の最中にマンスリーが到着した。そして囲碁の時間に趙十段が四隅を取り中央を荒らしにかったところで時間が来た。「依田九段、地が足りないよお」「続き見たいよお」と思いつつも諦めて自転車で会場の勤労者会館へ移動する。
今日は、田村さんと谷口さんが遅刻すると聞いていたが二人とも報告者より早いお越しだった。聞くところによると雪のために予定が流れたとのこと。じきに長瀬さんも到着したのでマンスリーの袋詰め作業に入る。郵送から宅配メールに変えたことで折りたたむ必要がなくなり作業はよりスムーズに進む。約一時間で発送作業を終了した。
次の議題は、次のSRの10作。5月号に載せることを考えると、今日中にある程度のことをしておく必要がある。冷凍していたこれまでのアイデアのストックの一部を解凍することとする。一方、使用しないアイデア、今回新たに出てきたアイデアは、また冷凍して今後に備えることとする。なんと引き出しの多いSRの会であろうか。心強いものである(とは参加者のうち誰も思っていないだろうなあ…) で、今回は「孤島ものの10冊」ということで決定した。孤島ものの定義を考えたときに「単に島が舞台になっているものは避ける(それでは“島もの”である)」「原則、孤立した島での話に限る」「ただし、島であることがプロットに影響を与えているものについては含める」と、いうこととした。この原則に則って10作を選定する。選ばれた10作については、マンスリー5月号を参照されたい。
次の議題は、“SRの殿堂”についてである。「昨年翻訳ものについて第一期殿堂入りを選定したが、これをその後どうするか何もフォローがない。何とかすべき」というまじめな動議が黒木さんから提出されて議論に入るが、このようなまじめな議論は酒がないと進まないという判断で審議は二次会に先送りすることとした。
続いて最近読んだ本の品評会。今回はいつもの会議室を借りることが出来なかったので和室での例会であり、ホワイトボードがなかったことから、机の上に模造紙を敷いてそこに書き足していくこととした(報告者は、その模造紙を見ながらこの例会報告を作成している) ◎は「星新一1001話をつくった人」「悪魔はすぐそこに」「禍家」「鞍馬天狗」など。今回は個人の好みが強く出すぎた品評なので、個人的には余り信用しない方がよろしいかと思われる。評価が分かれたのは「ロジャー・マーカロイド」で、これも好みの問題だと思われる。中途半端に時間が余ったので、一分間ゲーム反対バージョンで閉めて二次会に移動する。
二次会の席での話題はいつもどおりで多岐にわたるが「インターネットで会員を検索」「特許の話」「昨今の学生気質の違い」「中国食品の悲劇」等々であった。おおっ、ミステリの話ないじゃん! なお、“SRの殿堂”については、「60周年記念大会で殿堂入りを除いたオールタイムベスト60を選ぶ」「それまでの4年間で国産品の殿堂入りを決める」さらに「国産・翻訳ものの第二次・第三次殿堂入りを決める」こととした。また、国産品の殿堂入り候補リストの作成は、二次会欠席裁判被告の野村さんに委ねられることとなった、ああ、恐ろしやSR。
なお、今年の全国大会は、9/13〜9/14に伊勢で実施の予定。みんなで赤福餅をいただきましょう。詳細はマンスリー5月号にて。
(文責・本多良隆)
関西例会報告 (2008年4月20日)
4月20日日曜日、今日は年に一度のSR京都例会である。いつもの大阪例会と異なり会場に行くには1時間以上かかるので早めに家を出る必要がある。今日は、TVの囲碁も将棋も諦めて11時前に出発した。阪急河原町駅から京阪三条駅まで歩き、いつもと同様にブックオフで出物を探すが残念ながら収穫なし。そのまま会場の京都会館までさらに歩く。途中で、お腹が空いたのでスーパーで御握りを買う。何と、レジ袋は有料だそうだ。京都、恐るべし。歩きながら御握りをかじり京都の春の日を満喫する。のどかな一日である。さすがは京都である。
さて、会場に着いたら既に7人ほどの会員が集合していた。福井から初参加の井ノ口さん、遠いところをありがとうございました。幹事の谷口さんが遅れるとの事なので、とりあえず議事を進行することとする。
まず、いつものように最近読んだ本の品評会。各自、最近読んだ本の評価を包み隠すことなく紹介する。今回、評価が高かったのは「裁判員法廷」「ラットマン」といったところ。予想通りに評価が分かれたのが「ロジャー・マーカロイド」「君の望む死に方」。特に後者はプロットの納得性と登場人物の考え方に共感・納得できるかどうかが評価の分かれ目になっている。評価の大きく分かれる本ほど概ね嵌った人間には面白いので、ぜひ読んで自分のオリジナルな感想をもって欲しい。ちなみに報告者はこのシリーズのヒロインが好きなので倫理観のなさは気にならない。どうせ小説だし。ただし実在しているなら友人にはなりたくはないが。
引き続いて、今年の全国大会の内容についての審議(といっても田村会長の企画を伺うだけなのだが)。今年の全国大会は、9/13〜9/14に伊勢志摩で実施。宿泊は伊勢シティホテル(JR&近鉄の伊勢市駅付近)で、メインの見学対象が鳥羽みなとまち文学館(岩田準一と乱歩〇夢二館、乱歩館、幻影城)で、オプションとして名張の乱歩図書館見学を付けようかというもの。さらに来年の全国大会についても話をまとめる(SRの探偵小説の鬼が笑ってる?)
引き続き、SRの10冊の選定に移る。テーマは「クイーンの定員」で、喧々諤々の議論などほとんどないままめでたく選定が終了した。この原稿はマンスリー9月号に掲載される予定(なんて先の話だ)
ここまでで残り時間が1時間になったので、いつもの一分ゲームを実施。新人の井ノ口さんは職業柄か飲み込みが早く、ベテラン並みの回答をするので舌を巻いてしまった。一分ゲームの正式version、裏versionを実施したところちょうど5時になったので二次会の会場へ移動する。ちなみに一次会の会場費は300円であった。
二次会での主な話題は裁判員制度について。「裁判員制度が実施されて指名されたらどうする?」という質問に対して全員が「ぜひ参加したい」という返事だった。世の中では裁判員に選ばれたらどのようにそれを回避するかが話題になっているというのに、さすがはSRである。我々が裁判員になったら審議が停滞することは間違いあるまい。まず「登場人物はこれで全員か?」「隠された人物はいないか」の確認が必要で裁判所にリストの提供をしてもらわなければならない。また、「いかにも怪しそうに見える人物は当然犯人ではありえない」から判決を出すにはあてずっぽうではなく綿密な論理を要求する。「召使や女中などの使用人は犯人ではない」「中国人も犯人ではない」ことは当然である。しかし、一方で「捜査当局のメンバーは犯人ではない」ことについては意見が分かれた。「そうだ(当然ルールは守るべきだ)」という意見と「第一発見者、第一到着警察官はもとより、担当の捜査官や検事、弁護士、警視総監、担当の検察医、果ては裁判官も容疑者に入るのではないか(叙述トリックもあるし)」との意見が交錯した。いずれにしても裁判員制度が施行され、最初に裁判に参加した会員はSRマンスリーにレポートを書くことが義務付けられた。今から楽しみである。
それ以外の話題としては、乱歩/正史とジョン/ポール(もちろんビートルズの)の相似相関関係について一部で熱論が交わされたことを挙げておきたい。どうです、知りたくはありませんか??
以上(文責・本多良隆)
関西例会報告 (2008年6月)
激しい雨の音で目が覚める。「あっちゃー雨かよー」
今日はSR関西吹田例会である。発送例会において、報告者は当日印刷所から送られてきたSRマンスリーを会場に運ぶ任務があるが、雨が降ると任務の遂行に支障があるだろうことが容易に予想される。幸運なことに今まで、マンスリー発送例会では雨が降ったことがなかった。しかし今日は豪雨。「どうしょうかなあ、困ったなあ」と心配していたら8時頃には雨がやんだ。「やっぱし人徳やね」と自分を褒めていたら13時を回り出発直前になってまた雨が降ってきた。人徳ないなあ。結局そんなにひどい降りにはならなかったのでマンスリーの入ったダンボール箱をビニール袋に入れて防水し自転車の荷台に積みこんで会場へ向かった。
さて、会場に到着すると6人ほどが既に集合されていた。「さて、発送だ」と勢い込んだが実は長瀬さんがまだ来ていないので作業はできない。幸い長瀬さんは2分後くらいに到着したのでマンスリー発送作業を開始する。ただし、黒猫ヤマトからは発送用のシールが届いていない。「早く来いよ」と言いながら作業を続けたらようやく来た。その後封筒の数が合わない騒ぎが発生するも、最終的には何とか数はあった。さすがSR(どこがだ?) 15時過ぎにマンスリーを引き取ってもらう。
発送作業が終わり、まず、まじめ議題として今後のスケジュールを話す。次回の大阪例会は8/31に乱歩賞合評会として実施。その後、9/13に全国大会。10月からは諸般の事情から“原則”第三日曜日に例会を実施することとしたことを報告。12月は神戸例会と忘年会、1月は新年会 (飲んでばかりいるなあ、との声あり)
それからいつもの「最近読んだ本」の品評会。複数の人から良い評価が出た作品は「山魔」「絞首人の手伝い」「ライノックス(特に解説)」「道化の町」など。ただし評価は分かれた(評価が分かれたほうがツボにはまった傑作が多いけどね)
今日は、時間がたくさんあったので、久しぶりに連作を行うこととした。最初の一行は「あの泥棒が羨ましい」で開始。この後、各自が順番に40字ずつ小説を書き続け連作の形で物語を綴っていく。原稿用紙1枚は400字なので10人で1枚の話が綴れることになる。驚くべきことに今日は、6枚回した原稿用紙が全て400字で完結した、それも笑える内容で。すごい!! これはいずれSRマンスリーに掲載される(かも)
引き続いていつもの1分ゲーム。新しく「まるいもの」という項目を採択したが、「き」を頭文字にしたとき「金貨!」「がっちゃん!」「俺、銀貨だからOK!」「銀貨もがっちゃん!」「あちゃー」という楽しい展開があった (ルールを知らない人間にはさっぱり分からんやろうなあ)
最後に、2010年の全国大会は奈良で実施(平城遷都1300年です)、という鬼も悪魔も笑う将来の構想について討議する。「まあ、あと2年でゆっくり細部を整えましょう」という結論になった。皆様、お楽しみに。
さて17時になったので二次会に移動。「あれ、店、変わってるやん?」 いつもの店は名称が変わっていた。勝手が分からないが恐る恐る中に入ったところ店の中身はそのままだった。店員に「どう変わったのか」と聞くと「いろいろ」と返された。何か事情があるのかもしれない。メニューも変わっていたが、全般的に単価が少し安くなり量がかなり減っていた。つまり実質上の値上げである。「諸物価高騰の折から仕方あるまい」ということで納得する (納得しなくてもここに及んで店を出るのは面倒くさい) 今日の二次会の話題は「最近の天気予報は、外れるとクレームがくるので弱気の予報しかしない(=悪い予報、悲観的な予報を流すということ、話題提供=谷口さん)」「明日の推理作家協会賞の二次会は見ものだ(詳細は支障があるのでここにはとても書けない、話題提供=田村さん)」「健康診断のはなし(今年からメタボ診断開始)」「酔っ払って例会報告を書くのは大変だ(これは報告者)」等々。その他いろいろ話をしたが、いつものように酒と年のせいで記憶が定かではない。
19時に解散後、報告者はダイエーで買物をして帰路についた。井ノ口さん、遠方からの参加ありがとうございます。
文責:本多良隆
2001年の例会報告(関東)
2002年の例会報告(関東)
2003年の例会報告(関東)
2004年の例会報告(関東)
2005年の例会報告(関東)
2006年の例会報告(関東)
2007年の例会報告(関東)
2008年の例会報告(関東)
2005年の例会報告(関西)
2006年の例会報告(関西)
2007年の例会報告(関西)
全国大会報告(過去の分も含む)は こちら。
SRマンスリー目次2004年、2003年、2002年。
入会案内はこちら。
50周年記念大会報告は
こちら。