文字を読むことへの応用


 これだけ驚くべきことが脳の中で起こる年代です。これが、聞き言葉だけにあてはまると思うと大損をする事になります。
絵カードの裏に文字が書いてあるのはこのためです。カードを見せる側が名前を読み上げるためでは本来ありません。驚かれるかもしれませんが、1歳2歳の小さい子どもにも十分文字が覚えられるのです。というか、この年代こそが文字を覚えるのに最適なのです。覚えるのが、とにかく早いのです。(覚えられると言っても、書くことを期待してはいけません。あくまでも見て認識するレベルです。)

 彼らは、文字を見て「これが普通は6歳から学校で覚える文字なんだ」などとは思っていません。
文字も絵を見るのと同じ感覚でイメージで捉え、記憶していきます。
そんなバカなとお思いになる方がいらしたら、お宅で実際にやってみてください。何でもいいですから、興味をひきそうな物の名前を紙に書いて何度か見せることを繰り返してみてください。その子の好きなものでなくてはいけません。そうでないと覚えようという気にならないからです。ひらがなでもいいですが、
漢字でも構いません。ひらがなを見て「これが普通は6歳から学校で覚える文字なんだ」と認識していないのと同様、漢字を見ても「これは普通ひらがなの後に覚える漢字なんだ」など認識するはずもないからです。

 カードを見せる方法は1でも2でも構いません。効果は先にお話した通りです。2の方法で子どもに文字が読めることを1964年に始めて実証したのはドーマン博士ですが、
ドーマンメソッドでは2の方法しか薦めていません。これは目的が子どもの能力を飛躍的に高めることにあるからです。

 うちでは、ビアンカに
ひらがなと漢字を同時進行で1の方法で見せています。ビアンカが文字に興味を持ち出したのは、ジュリアンが漢字が好きで私がカードを見せたり、漢字遊びをしたりしているからです。私が、「ようし、始めるぞ」と思ってやり始めたのでなく、ジュリアンに漢字カードを見せると自分にも見せろと言ってせがむので、仕方なく始めたと言うのが本当のところです。2の方法でやる準備がまだ整っていないのです。

 興味の薄いものは忘れるのも早いですが、
好きで覚えたものは何か月たっても(何年たっても?‐‐「三つ子の魂、百まで」)びっくりするほどよく覚えています。ジュリアンは気に入った漢字(!)は手当たり次第覚えていっていますが、たまに数か月前に覚えた漢字をひょいと見せると、しばらくじっと見て3秒後くらいに9割方言い当てます。よくまあこんな字をと思うようなもの(例えば「愛」とか「駅」など)でも本当によく覚えています。これは自慢でも何でもなく、事実としてお話したいのです。2の方法でフラッシュカードするには、ある程度の大きさでグネグネしないボール紙を使用しなければならないので、ジュリアンの漢字は1の方法でしかやっていません。それですら、結果はこうです。彼が言うには自分の頭の中には辞書があるんだそうです。めくるのにちょっと時間がかかるけど、そのページが出てくれば言えるんだそうです。そして、漢字なら guess work(知らない字でも何の字か言い当てるのが好き)ができるけど、英単語はできないからおもしろくないそうです。

 ここまで書くと、「うちも!!!」としゃかりきになる方がいらっしゃるかもしれませんが、どうかこれだけは固く心に留めておいて頂きたいのです。子どもの能力の発達というのは、
必ず興味が先に立たなければいけないということです。子どもにその気がないのに「カードを見せて文字を覚えさせよう」としても成果は期待できません。では、その気になってくれない子どもにはどうすればいいかと言われると、その気になるまで興味を地道に育てるしかありません。


flashcard
kanji
are
graphics

only
favorite
things
stay
in mind

desire
should
come
first