「円満御家庭」(山中ミユキ共著、資文堂、3月)(現代ユーモア叢書)
ミユキ夫人との唯一の共著単行本である。夫婦が円満にくらすことを共通テーマとした短編集である。
「穴の千里眼」
五銭玉を語り手とした、たよりないモダンボーイとしたたかなモダンガールの見合い話を描いたユーモア短編。
「新婚旅行妨害」
前作の続編で、五銭玉は下品な大坂商人の財布にはいり、東海道線に相席をした新婚旅行帰りの夫婦がその商人のずうずうしさに困惑する姿をえがく。
「円満御家庭」
千代子と同居する姉夫婦に子供が産まれるさわぎと兄の同僚青木との縁談がまとまるまで。これはミユキ夫人の筆によるもので、いたるところに家事の豆知識がちりばめられている。
「模範的新妻」
新妻の心得について。
「七人の奥様」
山中家の近所のさまざまな奥様蔵の戯画的スケッチ。
「夫婦喧嘩展覧会」
十四種類の夫婦喧嘩のスケッチ。
「良人の悪友」
同僚同士が口裏をあわせて出張したことにして浮気をしたのがばれるという話。
「夫婦円満の奥義」
峯太郎が媒酌をした十四組のうちで、けんかばかりしながら今は円満になっているのでちょっとモデルにした、という話。妻の腰巻きが洗えるだろうか、という心持ちで妻に尽す夫。
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