山中峯太郎の単行本 本文へジャンプ
昭和4年 (1929)


題名、書誌情報
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「新郎新婦」(大日本雄弁会講談社、1月)

若い永井少尉、その同僚のポケ、その親戚の髭雄がさまざまな見合い話や周りの人たちの思惑にに翻弄されながら、最後はそれぞれ意中のひとと結婚するというユーモア小説。永井少尉は先輩の将校にいきなり見合いを勧められるなど、峯太郎自身の結婚の経験をもとにしているとおもわれる。また同僚のポケというのはポケットにはいるぐらいちいさいからポケあだ名を名付けられたのだが、これは後年のホームズの翻案におけるワトスンの学生時代のあだ名がポケというのに通じている。峯太郎の学友の阿南惟幾か山下奉文があだ名がポケといったのではないかと思うが、いまのところ参考文献がみつからないのでいずれ調べてみたい。なお文中で「婦人倶楽部」に掲載された料理を作るシーンがあるので、おそらくそこに連載されたものだろう。これもいずれ調べる予定である。

しかし「髭雄」という登場人物、本名は茂雄というのだが髭が濃いから髭雄と呼ばれている。これは長嶋茂雄の予言だろうか??


「心の関守」(「修養全集第4巻 寓話道話お伽噺」大日本雄弁会講談社、2月、所収) イメージ

「円満御家庭」
(山中ミユキ共著、資文堂、3月)(現代ユーモア叢書)

ミユキ夫人との唯一の共著単行本である。夫婦が円満にくらすことを共通テーマとした短編集である。

「穴の千里眼」
五銭玉を語り手とした、たよりないモダンボーイとしたたかなモダンガールの見合い話を描いたユーモア短編。

「新婚旅行妨害」
前作の続編で、五銭玉は下品な大坂商人の財布にはいり、東海道線に相席をした新婚旅行帰りの夫婦がその商人のずうずうしさに困惑する姿をえがく。

「円満御家庭」
千代子と同居する姉夫婦に子供が産まれるさわぎと兄の同僚青木との縁談がまとまるまで。これはミユキ夫人の筆によるもので、いたるところに家事の豆知識がちりばめられている。

「模範的新妻」
新妻の心得について。

「七人の奥様」
山中家の近所のさまざまな奥様蔵の戯画的スケッチ。

「夫婦喧嘩展覧会」
十四種類の夫婦喧嘩のスケッチ。

「良人の悪友」
同僚同士が口裏をあわせて出張したことにして浮気をしたのがばれるという話。

「夫婦円満の奥義」
峯太郎が媒酌をした十四組のうちで、けんかばかりしながら今は円満になっているのでちょっとモデルにした、という話。妻の腰巻きが洗えるだろうか、という心持ちで妻に尽す夫。

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「女優情史」(石上欣哉名義、日月社、7月)
「父なればこそ」
(「修養全集第7巻」大日本雄弁会講談社、5月、所収)
「白旗を恨む」
(「修養全集第12巻」大日本雄弁会講談社、10月、所収)
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