「空と陸の秘密戦」(誠文堂新光社、12月)
中短篇集であり、蒙古を中心とした作品がおさめられている。
「砂漠の荒鷲王子」
民家で育てられた蒙古の王子カツサルが支那軍に少年兵として徴兵され、日本軍につかまるが日本に協力して父親の卓王を日本側に着かせる。卓王は支那軍につかまるが、少年兵仲間とともに支那軍の要塞に潜入して父と姉を救出する。
「忠男少年と電気大トーチカ」
カツサルの姉サクヤーナ王女と、大友騎兵中佐の息子忠夫は支那軍とロシア軍の電気大トーチカに潜入して破壊工作を行なう。
「見えない飛行機の空中危機」
「見えない飛行機」の続編。蒙古で兄大石正明少尉の操縦する見えない飛行機に乗っている正男少年と忠犬タケル。破壊をもくろむ支那軍の間諜は、馬賊に殺されそうになっている青年をよそおって見えない飛行機にたすけられる。爆弾を仕掛けれるが危機一髪、タケルが爆弾を放り出す。
「次郎少年と空気爆弾」
大石正明少尉の友人の科学者小林の家に間諜カールが侵入、大石雅成博士の発明した「空気爆弾」の図面が盗まれそうになるが、弟の次郎少年の機転でまぬがれる。
「真昼の照空燈」
大学生の友一と妹の千代子、親友の萩原は偶然とった写真から、第二怪力光線が都内で発射されていることを知る。友一の父高木教授は第一怪力光線を研究しており、この二つを同時に発射すると何でも燃えてしまう。これはあるデパートの広告塔を利用して、間諜が実験を行なっていたのだった。一味の陳は高木家に書生として住み込み、第一怪力光線の秘密を探りだそうとするが、間諜司令カールが母からの手紙を渡さなかったことに怒り、日本側についてついにカールは逮捕された。
【著者名】 山中 峯太郎/著
【出版者】 誠文堂新光社
【初版年】 1940/12/30
【ページ】 p
【大きさ】 cm
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