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(27)未確認小説「黄金像」
乱歩が戦時中に出した単行本『新宝島』(大元社、昭和十七年七月二五日初版発行)の広告ページに、こういった広告があったのです。この本はいままで全く聴いたことがなかったので驚きました。おそらく昭和十七年の前後に出たのではないでしょうか。 山中峯太郎 防諜小説 黄金像 成瀬一富装幀挿画 戦争は勝ちぬかなければならない。日本は一億一心、国民が皆、必勝の大信念をもって、どこまでも戦いつづけ勝ちつづけなければならない。このためには、戦線における武力戦に連勝すると同時に、敵国が我が国をねらう秘密戦を、全国民が防がなければならない。敵の秘密戦を防ぐのを「防諜」という。この「秘密戦」は、秘密戦線の攻防を仕組んだ小説である。 というのが広告文です。もしかしたら最初は「秘密戦」という題名だったのが、広告を入れる最に「黄金像」に急きょさしかえられたような感じがします。どなたかこの本について御存じでしたら、お教え下さい。 (2003/1/20) |