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実吉達郎シャーロッキアナ全集第九巻
シャーロック・ホームズと金田一耕助
実吉 達郎
1000円
1章 シャーロック・ホームズと明智小五郎
東西両探偵の推理力と行動力
明智も金田一もデビュー当時はそっくり
明智はいつまでも青年、ホームズははじめから壮年
外国帰りの明智は、すっかり洒落男に変身
ホームズは推理マシーン、明智は活劇名探偵
明智の助手・小林少年『吸血鬼』でデビュー
明智のベイカー街は、お茶の水か、麻布か、千代田区采女町か
ホームズも明智も、茶目っ気たっぷり
明智、一度だけルパンに怒りを爆発
ホームズも明智も、「報酬も要求せず、生活も困らず」の不思議
勇気、知識、腕力は同格――冷徹なホームズ、情緒的な明智
ホームズも明智も死なず
2章 坂口安吾のホームズ観と野村胡堂
ドイルの推理小説と日本の捕物帳の差
「推理」小説と「探偵」小説の区別
ドイル以前は「初期」だった
ドイルこそ捕物帳の祖なり
ルパン卒業――ドイルから綺堂ヘ
ホームズ以外のドイル作品の評価
ホームズ・ワトスンと平次・八五郎
捕物小説の文学性
3章 シャーロック・ホームズと大岡裁き
名探偵と名奉行は比較できるか
一つだけホームズも手ぬかり
「自分を殺す」トリック集
天一坊と小間物屋彦兵衛<
ギロチンによる「首のない死体」
大岡越前守の推理法
ホームズ流の大岡裁き
4章 包孝粛・ホームズ・越前守
なぜ、中国には名探偵は生れなかったか
ホームズが中国文学に与えた影響
公案ものホームズ、侠義ものルパン
ドイルの『桜脣』とは?
「中国流探偵小説」とはどんなものか
ホームズも名判官役を演ずる
「謎語」に対する推理能力
沈思黙想と怪談探偵
岡本綺堂の包孝粛幽霊小説
マヌケな犯人と隠秘な殺人法
酷吏と良吏は面と反面<
ユーモラスな大岡越前守
権力と探偵――孤高なホームズ
5章 大岡昇平氏のホームズ論
「推理小説論」を読みかえす
推理小説を論ずる自信
退屈とホームズ、ルパン
推理小説の観光PRでファンを獲得
「風俗性」の意味
作品をフロイト流に意味づける
新説「探偵小説の起源は中国」
『スキュデリ嬢の秘密』を読む
探偵小説はばからしいか、超えるべきか
タブー、そしてマニア・グループ<
6章 「ホームズ殺人事件」と由利麟太郎
なぜ由利が消え、金田一が誕生したか
誰がホームズを殺したか
由利麟太郎を殺したのは誰か
『蝶々殺人事件』で復帰するはずだった
作者はおどしのプロ
等々力警部だけは残った
由利麟太郎とホームズの比較
ソーンダイクも腕力家
ホームズと由利麟太郎――もっとも大きな差は?
7章 シャーロック・ホームズと金田一耕助
ホームズが「イギリスの金田一」になる可能性
『病院坂の首縊りの家』の発想ルーツ
ホームズの「死」と金田一の渡米
金田一耕助も帰ってきた!?
刑事コロンボは金田一の亜流
ホームズと金田一――ハンサムなイメージはどこから?
作者には美少年嗜好があった
作品にはさまざまな同性愛がえがかれる
そして、金田一自身はどうか?
作者とホームズ、金田一の関係
金田一耕助のホームズ問答
資料 シャーロック・ホームズの輪郭
あとがき
>解説 平山 雄一
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