アーサー・ザック AS-6




円形翼試作機アーサー・ザック(左)AS-6と2面図(右)


この円盤は第二次大戦中、円形翼に興味を持っていた、アーサー・ザックという人物により設計されました。
彼にとって、初めての有人機であるAS-6型は、空軍大臣エルンスト・ウーデットの支援により製作され、 後にロケット迎撃機、メッサーシュミットMe163装備のJG400が駐留する事になるブランディス空軍基地で、 数回に渡り試験飛行を行いました。

しかし、操舵面の不具合やエンジンの馬力、及び機体強度の不足など、多くの欠陥を露呈したのみで、一度としてまともに飛行できなかったそうです。




メッサーシュミットBf109B戦闘機(左)、メッサーシュミットBf108タイフン連絡機(右)


主翼以外の全ての部品を、既に旧式化し、解体処分された機体の残骸から流用して作られていた事も、その一因といわれています。
また、戦時においては、強力なエンジンの入手も困難であった為、エンジンの換装を行う代わりに、大幅な改修が施されました。

それが功を奏し、その後の試験飛行では、比較的長い距離のジャンプ飛行に成功しました。 しかし、それと同時に、離陸直後、エンジンのトルクの影響から、 機体が左へと傾いてしまうことが判明、テストは、そこで打ち切られてしまいました。


驚異のキメラ機(?)前進翼爆撃機ユンカースJu287


試験終了後、擬装され、滑走路近くの林に放置されていたAS-6は、連合軍機の空襲により被弾損傷し、解体処分という末路を辿っています。 AS-6と同様に、主翼以外の全ての部品を他機から流用し、ブランディス空軍基地で試験飛行を行った、 ユンカースJu287とは、えらい違いですな...




EXIT