BMW フリューゲルラート




BMWフリューゲルラートTV2の図面
V1〜UV1に搭載されたBMW003ジェットエンジン



1943年8月に初飛行したBMWフリューゲルラートTV1を皮切りに、フリューゲルラートTV2、フリューゲルラートUV1等の 改良型や発展型が実際に製作され、試験飛行が行われたといわれています。
各機のデータは、以下に示す通りです。


名称 BMW FlugelradTV1 BMW FlugelradTV2 BMW FlugelradUV1
搭乗員 1名 2名
エンジン BMW003(推力800s) BMW003 BMW003
ブレード直径 6m 8m 12,6m
ブレード数 16枚 16枚 16枚
機体色 銀色 黄色 銀色



先述したフルーククライゼルの様に、試験飛行したBMWフリューゲルラートTV1の性能は予想を大きく下回るもので、 僅か1mの高さに浮上し、200〜300mの距離をふらふらと、不安定に飛行し落下しました。

フリューゲルラートTV1の飛行試験失敗を受けて、 後の試作機フリューゲルラートTV2では、ローターの大型化やリングの改良、尾翼と方向舵の追加、 降着装置を固定脚から引き込み式に変更したりする等、機体各所に改造が施されました。

その後の発展型フリューゲルラートUV1でも、ローターの大型化やリングの改良が行われていますが、 飛行中の姿勢制御に対しては、具体的な対策は何等図られる事が無かった為、 事実上、最後の試験飛行となった1945年2月14日、 BMWフリューゲルラートUV1の試験飛行も、やはり失敗に終わっています。 




ジェット急降下爆撃機ヘンシェルHs132の合成写真(上)とスコダ/カウバSKP.14の側面図(下)
右はAVモデルスより

DFS346超音速ロケット実験機(上)とDFS346の2面図(下)


また、フリューゲルラートUシリーズは一説に、パイロットがうつ伏せ式に搭載した、或いはする予定だったそうです。 無論、真偽の程は定かではありませんが、大戦末期に計画されたジェット急降下爆撃機ヘンシェルHs132は、 うつ伏せ配置を採用していたことが知られています。

この様な例はHs132以外にも、スコダ/カウバ社のSKP.14ラムジェット迎撃機や、 DFS(※ドイツ滑空研究所)のDFS346超音速ロケット実験機等の計画/試作機等にも見られます。
うつ伏せ姿勢の採用は、高速時において、通常姿勢よりも遥かに大きなG(重力)に絶え得る事が、当時既に解っていた為だといわれています。




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