空飛ぶ亀




無線誘導式の地対空ミサイル、ファイヤーリリーの側面図2種、及びランチャー(発射台)搭載図
ペイントソフトにて作図



空飛ぶ亀の運用法は、当時開発されていたHs117シュメッターリング、ファイアーリリー等の地対空誘導ミサイルと基本的には同じで、 敵変体の接近と同時に発進、地上オペレーターによる無線誘導で目標に近づいてゆき、攻撃を加えて帰還します。

また、発射母機に搭載されて運用されることもあり、その場合は、空対空ミサイルの様に機上から無線誘導を行ったそうです。




Ba349ナッターミサイル式迎撃機(左)とBa349の射出実験の様子(右)


母機であるAr234C爆撃機(上)と超小型簡易戦闘機Ar.E381(下)


しかし、ミサイルの様に、それ自体が弾頭と化す訳ではないので、 むしろ、垂直に立てられたランチャーから発進、地上から誘導して攻撃を加える、 Ba349ナッター(※マムシの意)ミサイル戦闘機、 或いは、Ar234C等を母機として発進する、Ar.E381超小型簡易戦闘機等の局地点迎撃機を、 完全に無人機化したような物なのかもしれません。

攻撃は、エクスプローシヴガスと呼ばれる特殊な気体の放出により行われました。 このガスは、1936年にオーストリアで開発された青い雲状の気体で、エンジンの点火装置やシリンダーを爆破する物や 潤滑油の粘性を分解してしまう物等が存在したそうです。

幾度か実戦にも使用された、エクスプローシヴガスの効果は絶大なものでしたが、 大概は、空飛ぶ亀が敵編隊を通り過ぎてしまう為に、成功例は極めて少なく、 まとまった数で運用しなければ、あまり効果が無かったそうです。

また、この空飛ぶ亀は、稀に半透明になる事があったともいわれていますが、 それは、ドイツ軍がレーダー妨害用に投入した、金属被服を施した気球を誤認したものだといわれています。




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