紅い華



道端に紅い火が灯る
それは幽明を結ぶ紅い華


秋風に誘われたあなたと束の間の逢瀬
微かに伝わる体温を
霧散するような言葉を
儚い笑顔を
刻むように静かに歩く秋の道

流れる時を止めてしまえたら
この華が永遠に咲き続けたら
そう願うことはただ空しくて
遠くに聞こえる鐘の音が
凍りつく音色が
全てを無にかえす風を呼ぶ

ああ もう 炎が消える
ああ もう 華が散る


『いかないで・・・・・・』


つなぎとめようとする言葉だけが口をつく
また別れは言えずに
かすむあなたの姿は声もなく消え去って
わずかな幻さえ冬風は残してくれない

右手に残るあなたの手の跡
確かにつながっていたその空間に
地面に散らばる残り火1枚
消えぬようそっと拾い上げて
つまる想いをかみしめてただ空を見上げた


涙をこらえて切に願うのはあなたのぬくもり


また来年も
あなたへ続く道に
鮮やかな紅い華が咲くようにと







夢見月ハルさんに、8889hitの二アキリで頂きました☆
テーマは『華』でお願いしましたvv
彼岸花の華やかで、それでいて少し陰のある色気の中に、切ない想いが浮かび上がり、胸が詰まりました(>_<)
とても幻想的な詩です。
ハルさん、素敵な詩をありがとうございました!
(コメント/神)(UP/2003.12.16)

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