1960年頃(昭和30年代中頃)、イギリスのコッケレルが発明した周辺噴流型のホバー・クラフトを英国のサンダース・ロー社が試作したSRN-1のニュースが国内に流れてきました。また、同じ頃にスイスのシュプラマ社が開発した水中翼船のニュースも入ってきました。ここでは詳細を省略しますが、この頃はまたモノレールも世界で実用化が考えられていました。
これらのニュースに接し国内の造船・航空機・車両等の部門を持った重工業各社と各種の研究所が一斉にこれらの研究を始めました。 その種類は ホバー・クラフト/ラム・ウイング/水中翼船/(モノレール) でした。
外部に発表された試作品は大体以下の通りでした。
三井造船 --------- ホバー・クラフト (大型船)
船舶技術研究所 ---- ホバー・クラフト(小型実験艇)
川崎重工 --------- ラム・ウイング (小型実験艇)
三菱重工 ---------- 水中翼船
日立造船 ---------- 水中翼船
新明和工業 -------- 水中翼船
以後、水中翼船は色々開発され実用されましたが、ACV関係で実用されたのはサンダース・ロー社と技術提携した三井造船だけでした。
但し、一人乗り程度の小型ホバー・クラフトは、その後に個人・大学・高校及び小企業で多数開発され、レース等も行われました。
下記の2種の動きが感じられます。
A テクノ・スーパー・ライナーの開発(略称TSL、第3章参照)
ホバー・クラフトの世界の運航実績が確立し、トラック・フェリー用の大型ホバー・クラフトの開発が始まりました。
B ロシアのPAR開発の影響
米ソ対立の東西冷戦のため、1960年代からのロシアのACV研究の内容は全く分かりませんでした。しかし、1990年頃の東西冷戦の終了と共にロシアのPAR研究が意外に進んでいたことが分かりました。 このタイプはホバークラフトよりも高速を出せる可能性があるため、世界で注目されて最近はあちこちの国で小型実験機が開発され始めました。
ドイツ、イギリス、オーストラリア、台湾、韓国 等