六又屋

| 六又屋と言っても、お店ではありません。琉球王朝時代に建てられたと言われる、大宜味村にある古い家です。なお「六又屋」と書いて「むちまたやー」と読みます。この家の屋号らしいです。 古い家、と言っても、それだけではありません。この家は、大宜味に棲むと言われているキジムナーの親戚、「ぶながや」が、人間と共同作業で建てた家という伝説の残る建物なのです。 伝説では、この家のおじいさんと友達になったぶながやが、家を建てる時に、山から木を運んできてくれた、という事になっています。 しかし、実は、この家、琉球王朝時代農民が使うことを禁じられていた、高級な木材を使用しており、その言い訳としてこういう話を創ったのではないかとも言われています。王府も、そういう話を聞いて、「魔物(まじむん)が関わったのならば仕方が無い、壊したりすると祟りもあるかもしれない」という事で、六又屋のおじいさんを許したそうです。 この話を聞いて、「!」と思った方も多いでしょう。あなたがもし、上司よりも高級な車を買ってしまって、にらまれている時などに使える言い訳ですね。 もしあなたが北海道の人でしたら、「この車、コロボックルが造ったんですよ」 もしあなたが広島の一地方の人でしたら、「前オーナーはヒバゴンでした。」 もしあなたが外資系企業にお勤めでしたら、「クリスマスにサンタさんがプレゼントしてくれました!」 こう言っておいたら、「しゃーないなー」とか「No probrem」とかで終わってしまい、個人的な恨みで査定が下がってしまったりする事は無いと思われます。保証はしませんが。 ところで、なんで首里王朝時代の農民の建物なのに、瓦葺なの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実はこの家、戦後すぐに建て替えられているそうです。ただ、物の無い時代です、当初の建物から柱や梁など、使用できる部材はそのまま再使用していますので、ぶながや伝説もキャリーオーバーされてます。 また、食糧難の時代、那覇などの人が持ってきた瓦を、大宜味の農作物と物々交換して入手し、当初の茅葺から、瓦葺に替わったそうです。 |
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