「白い、満月」

 

高校生のとき

屋上がだいすきで ねっころがりながら

ひるまの月を探していた

わたしには

見えないものと 見たくないものが

    あまりにもおおすぎて

    じぶんをまもるために

    そっとめをつぶっていた

ひるまの月がみえるまで

 

きっと将来こんなところで人とすこしだけちがったことを

していたなんて

ワスレテ

呑気に主婦をやっているじぶん

愕然とするまえに

    やらなければならないことがある

 

制服は スカートの襞にたくさん埃がたまってしまって

いやだった

 

    もうあれは夜の満月

放課後の屋上は

どこかとおくの

電車のおとが よく響く