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大きなトラブルになってしまう。とんでもないクレームをつけるからだ。相手がヤクザとなる
と、洗濯屋は泣き寝入りをするしかない。
ヤクザのクレームの中には、大きく分けて2種類ある。クリーニングの不始末が原因のもの
と、最初から金銭目当ての詐欺まがいのものである。クリーニングの不始末の場合は、わず かなミスであっても全額を弁償させるのだ。アルマーニのスーツなんかは、数十万円もするの で、洗濯屋にすれば、たまったものじゃない。
特に目立つのが、引換証を悪用したクレームだ。その手口はこういうものである。
最初に、誰かがクリーニングに出しにくる。そして後日、別の人間が「代理で取りにきた」と言
って、洗濯したものを取りにくる。店員がその言葉を信用して洗濯したものを代理人に渡すと、 大変なことになる。その後、初めにクリーニングに出しに来た人間が、引換証を持って現れる ことになる。
洗濯屋「代理の人にお渡ししました」
ヤクザ「そんな代理人なんて知らねェよ」
こうなると、引換証を持っているヤクザの方が強い。そうした手口で全額を弁償させるのだ。
引換証と引換に洗濯物を渡さない洗濯屋の方にも落ち度がある。しかし、店員が女性のパ
ートだったりすると、客の凄みに圧倒されて、引換証を受け取らずに現物を渡してしまうことに なる。詐欺目的の強面の男にとっては、赤子の手をねじるようなものだ。洗濯屋に落ち度があ るにせよ、悪いのはなんといったってヤクザの方だ。 ![]()
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