口説いてみた

 一時期、風俗嬢の電番ゲットとデートのアポをとることに執念を燃やした時期がありました。それもリピートせずに一発でどこまで出来るのか。自分が気に入ろうが気に入るまいが、とにかく相手に気に入ってもらう。そして、口説く。それをノルマ化していました。今考えるとバカバカしいんですけど、当時は自分がどれだけのものか試してみたかったのでした。
 ちょうど、ケンカが強くなってくると、自分がどの辺まで強いのか試したくて、手当たりしだいにケンカを吹っかけて歩く昔のヤンキーみたいな風情だったのでしょう。

 「初めましてー綾香ですー」
 女の子。全然このみじゃないです。ただ不思議と自分、名前をアルファベットで書いたときに「A」の多い子とは仲良くなれるのです。写真と名前を見ていて・・・ おー三つもあるじゃん。この子。という理由だけで指名してしまいました。
 っと、ちなみにこの子もう上がってるみたいなんで、源氏名出してます。そこんとこヨロシク。

 よーし。がんばってもりあげるぞー ビール飲ませて、カラオケ歌って。
 SMクラブでコミニケの時間を多く取ることは不自然ではありません。というか、それが当然。他の風俗と違って一方的に責められるのでもなく、責めるのでもなく、お互いの気持ちがある程度はかみ合っていかないと、味も素っ気もないプレイになってしまいます。
 でも必要以上に盛り上げる、盛り上げる。
 「なんだよ、うまいじゃん。歌〜 結構実は好きだろ。」
 「えー うん。実は大好き。」
 「なんだー じゃあ今度一緒に行こうぜ。カラオケー」
 口説きモード全開。でもさりげなく。でも本気。
 「うんうん、いくいく。歌いまくろうよ。」
 半分営業。でも半分はつかまえた。
 「おーじゃあさぁ、またこっち来た時電話するからさ、携帯何番?」
 「えーとねぇ・・・」
 おい、そんな簡単に教えるものか? 
 今考えると、聞くときの間とか、テクとか全然だったんですけど、あんまプロって意識が無い子だったんでしょう。あっさりゲット。任務完了。ここまでで時間の半分以上使ってる。
そこから一応シャワー浴びて、プレイしました。軽く縛ってローター使って、さあこっからー ってときにはフロントから15分前コール。終了。。カーン。
 風俗。そこは口説きに行く場ではありません。悶々とした気分を抱えて、家路についたアオカゲでした。

 結局その子とは何回か電話で話しただけで、会う事はありませんでした。