25.波乗りジョニー

私 誰よジョニーって
俺 いや、俺俺
私 かっこいいじゃん
俺 いや、今日ふと思ったんだわ。
私 サーファーなのだと?
俺 くずれかけの波にばっか乗ってるなと
私 ああ、今までの会社ね。
俺 そうそう。うわーこれマジ崩れる〜と思って次の会社に行くんだけどさ
私 そうやって崩れかけの波に乗ってここまできたもんねぇ
俺 でも考えて見たらなんか違ってる気もするんだわ

俺 営業とか数字がはっきり出る仕事だとわかりやすいんだけどよ
私 うん?
俺 自分の周りにいる人間の数字から伸びなくなるんだよな。
私 ああ・・確かに・・
俺 いままでパンパン数字上げてた人が俺が近くに行くと取れなくなってる。
私 そうだねえ
俺 思い返せばいままでもそういう感じだった
私 自分と席が遠い人ほど調子よかった。
俺 最初はそうなんだけどさ、だんだんそこまで調子くずしていくんだわ。これが。

私 とりあえず、会社全体でもそうだもんね。
俺 そう、俺が入る会社って結構成長期の会社なんだけどさ
私 自分が入ると止まるね。成長。
俺 いや、止まるどころじゃなく、マイナスになってったりするぞ。
私 それまでは成長してるのにね
俺 入ってしばらくはいいんだけど、やがて崩れ始める。
私 パイプラインに乗るサーファーかーかっこいいねー
俺 言ってる場合じゃないぞ。

私 でもそういう「時代」なんじゃないのかな。
俺 そう思ったときもあった。
私 違うの?
俺 俺が作ってるんだよ。こういう時代を。
私 またでっかいね。
俺 そうそう。俺が社会にいるから不景気なんだぞ。びっくりするだろ。
私 そらびっくりだけどさ。
俺 思えば俺が大学時代を満喫して、バイトもしてないころはすげーバブルだった。
私 確かにねえ。バブルがはじけるときに社会に出たもんね
俺 そんときは、まさかここまで悪くなるとはだれも思ってなかったさ
私 どんどん悪くなってったよね。
俺 一度緩やかな回復に向かってるってときがあったじゃん
私 去年の春とか夏あたりね。
俺 あんとき自分パチプロやってたんだよな。
私 あ、社会にいなかったんだ。
俺 そう、そして就職したとたん「そごう」がつぶれた。
私 そうだっけ。
俺 そうだよ。そごうつぶしたの俺なんだぞ。
私 すごいね。
俺 ちなみに山一つぶしたのも俺だから。
私 ひょっとしてラディンをあやつってるのも・・・
俺 もちろん俺だ

俺 頼むから早く気付いてくれ、世界の首脳達よ
私 気付いたらどうなるのかね
俺 きっとODAが俺のとこにくるべ。
私 仕事しないで暮らせるかな。
俺 うんうん。極楽生活だ
私 でもゴルゴ13とか雇われちゃったりするかもよ
俺 すげーVIPじゃん
私 それはそれでいいのか?・・・