| NHK 青春メッセージ 全国大会 | 2002年1月14日 |
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| 輝け! いのち! |
最近報じられたニュースに、私は大きなショックを受けました。 福岡県内の2人の女子高校生が「生きていてもしょうがない」という理由で飛び降り自殺をしました。さらに少し前には、17歳の少年が「事件を起こして有名になりたかった」などという理由で、殺傷事件を起こしました。 私は、同じ高校生が自分の命をしてたり、他人の命を奪ったりすることを信じることができませんでした。 なぜなら私は、あらゆる体験を通じて、命の大切さを学んだからです。 私達の学校では、鶏の解体実習という授業を行っています。 これは、卵を孵化させ、およそ2ヶ月間育てたところで鶏の頸動脈に包丁を入れて解体し、水炊きにして食べるというものです。初めは、命の大切さを学ぶのに、なぜ、鶏を殺さないといけないのかよくわからないまま実習に取り組みました。 実習初日。一人一個ずつ、卵が配られ、早速、孵卵器に入れました。その後、5日目と10日目に卵の中の成長過程を調べるために割卵を行いました。とても小さなものでしたが卵の中に確かに、命の存在を確認しました。その時、「本当に生きているんだなぁ」と思いました。 孵卵器に入れて21日目、卵から”ひな”がかえりました。自分の力で必死に殻を割って外に出ようとする姿に、私はとても感動しました。可愛くてたまらないひなを思うと、「このひなを殺すことは、私には絶対にできない」と痛感しました。 それから、毎日、鶏の世話をする生活が始まりました。でも一度も嫌だと思ったことはありません。何より、ひなが、日増しに成長していく姿を見ることが楽しみだったからです。 そして、解体前日。しかし、今まで育ててきた鶏の命を奪うという実感がなかなか湧いてきませんでした。 時がたつにつれ、解体という文字が頭の中を駆けめぐるようになり、複雑な気持ちがこみあげ、私は、なかなか眠ることができませんでした。 いよいよ解体当日。 重たい空気が流れる中、最後の実習が始まりました。作業は二人一組で行われ、友達が頸動脈に包丁を入れ、私は暴れる鶏を押さえる役になりました。ひもで足を結ばれた鶏。自分で育てた鶏の頸動脈に包丁を入れようとしたとたん、頭がパニック状態になり、涙が出てきて止まらなくなりました。私はあまりの怖さに耐えきれず、目を開けて見ることができませんでした。 命の線がだんだんと細くなっていくように、血を抜き、毛を全て取って解体し、、水炊きを作りました。 水炊きを前に、みんなで大きな声で「いただきます」と言いました。 私は気づきました。初めて心の底から「いただきます」と言えたと。このたった六文字の言葉の意味がこんなに深いものだとは知りませんでした。 人間以外の生き物は、自分で命を絶つことはありません。そんな生き物から命をもらって生きている私達は、簡単に命を捨ててはならないと思います。この体験は私に「しっかりと生きていかなければならない」と教えてくれました。私に命をくれた生き物に感謝し、その生き物の分までこれからも精一杯、全力で生きていこうと思います。 |
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