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タブーペルー空母ヤクザ脳死オタク、カルト酒鬼薔薇神戸事件動燃カラ不正ミステリ林檎

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Artemisの水浴を覗き見したアクタイオーンは、鹿に変えられてしまいました。孟子の「君子は包厨(厨房)を遠ざく」という言葉は、実は、見てはいけないものを見てしまうことへの戒めなのです。

それでも、覗いてみたいという方だけどうぞ。

1997年6月21日土曜日 開設 「ちまたのコラム」は、順次‘Host's Room’に転載して、古くなり次第削除致します。最新号は、スタートページをご覧ください。 1999年5月31日月曜日更新

ちまたのコラム 99/5/10

基本的人権侵害との兼ね合いから'97年1月31日に、違憲の怖れのある破壊活動防止法の適用を免れ、只今サリン事件等についての裁判係争中であるオウム真理教の拠点確保活動も、司令中枢のある首都圏から、既存施設を撤去した出家信者のため本格的に地方各地に展開されるにつれ、全国でさまざまな摩擦、軋轢、騒動が起っている模様がマスコミを賑わすようになってきています。

宗教法人法及び破産法の破産宣告により、「法人格」は剥奪され教団資産は没収処分されたものの、お家芸のお布施寄付の要請、PCショップ経営による収入源は相変わらずで、、街頭や学園祭など催しへの進出、各種教団行事での信者勧誘宣伝布教活動の活発化、信者師弟の学校教育問題等多々ありますが、中でも一番大きく深刻なのが、熊本県波野村 でのように事件以前から繰り返されている教団の新しい支部進出を巡り地域社会との間で争われる土地建物買収所有並びに居住問題です。

オウムを知る15のキーワード

麻原彰晃の【オウム真理教関連ページ】への道(非信者によるリンク集);オウムスーパーリンク

オウム真理教と闘う村(長野県北佐久郡北御牧村)山科ハイツ問題(京都府山科区)

asahi.com 99/4/20 オウムが山梨・高根町の廃業ホテル取得断念 町が1500万円支払い 
 山梨県高根町清里の廃業ホテルをオウム真理教の信徒が落札し、住民が反発していた問題で、高根町と同教団は19日、
町が1500万円を信徒に支払う代わりに、信徒がホテルの取得を断念し、落札による権利を放棄することで合意に達したと、共同声明を発表した。教団進出阻止を掲げる住民らは、ホテル前で続けていた24時間の監視活動を、この日で打ち切った。

 共同声明などによると、
町は、信徒がすでに裁判所に納めた保証金分の1100万円と、落札権利を放棄したことに伴う慰謝料や交通費などの諸費用合わせて400万円を加え、計1500万円を支払う。

 廃業ホテルは、観光地として知られる高根町清里地区にあり、今年1月から反対運動が起こり、町と教団が話し合いを続けていた。

 声明は、同町の農村環境改善センターで、大柴恒雄町長と教団の広末晃敏・地域問題緊急対策室長らが同席して発表した。合意について広末室長は「上九一色村など、山梨県内に教団の拠点があった特別な事情や、県民感情を配慮した」などと話した。

 公費支出の妥当性について、同町の新藤康二助役は「教団側から提案のあった第三者への転売なら財政支出はないが、時間がかかる。断念してもらうことで早期解決を図った。必要最低限の支出で、町民にも理解してもらえると思う」と話している。 (赤字強調 引用者)

asahi.com 99/4/21オウム関連会社がサリン事件の遺族住むマンションに入居 住民、署名で退去要請 
 地下鉄サリン事件の遺族が住んでいる東京都内のマンションにオウム真理教の関連会社が入居していることが分かり、住民側は20日、約3300人の署名を添えた立ち退き要求書をまとめた。同日午後、住民の代表が要求書を手渡そうとしたが、会社の責任者は指定された時刻には姿を見せなかった。事件で夫を失った住民の高橋シズヱさん(52)は「約束をほごにされた。これがオウムだなと思った」と憤慨している。会社側は同日夜、「引っ越し作業であいにく留守にした。今月中に退去する」と説明するファクスを報道機関に送った。

 このマンションは、教団前代表の松本智津夫被告(44)がこう留されている東京拘置所から直線で1キロほどの国道沿いにあり、約40世帯が入居している。

 警視庁千住署や住民らによると、この会社は3月に入ってから、マンションの1階にある店舗部分と2階の一室に賃貸で入居した。
登記簿上の本店所在地は、教団の資金源とされる東京・秋葉原のパソコンショップと同じで、マンションはパソコンの部品などが運び込まれる倉庫として使われているらしい。

 高橋さんらマンションの住民は、人の出入りをチェックするための監視カメラや情報を集めるためのポストを設置するなどの対策を講じたうえで、「遺族が居住していることを承知で居座るという行為は人道的、倫理的に許されない」などとして周辺住民から署名を集めていた。

 会社側は、高橋さんに対して「何も知らずに移ってきたとはいえ、いろいろご迷惑をおかけすることになってしまったことを改めておわびする」と伝えた。

 教団は「会社の経営者はすでに脱会している元信者で、現時点で教団と一切関係ない」としている。 (赤字強調 引用者)

asahi.com 99/5/7 オウム、集団移転の川口から撤退へ

 オウム真理教の信徒と見られる48人が4月下旬に、埼玉県川口市上青木1丁目の倒産した製造会社の倉庫兼寄宿舎に集団移転したことがわかり、オウム真理教側は6日、破産管財人の弁護士に「5月末までに出ていく」と回答した。

 関係者によると、明け渡しをファクスで伝えてきたのは、6日午後。管財人はこれまで、オウム側に、明け渡しを求めていた。近く、オウム側と書面化する。

 約1キロ離れた同市青木4丁目には、オウム真理教の関連会社が倉庫を借りている。市では「川口市から出て行ってもらいたいが、パソコン工場があり、市内のほかの場所に移るだけなら、いたちごっこになる」と話している。 (赤字強調 引用者)

【追記】asahi.com 99/5/13オウム集団移転問題で川口市長が要望書
 オウム真理教の信徒と見られる48人が4月下旬に埼玉県川口市に集団移転した問題で、同市の岡村幸四郎市長は12日、陣内孝雄法相に対し、教団を解散させたり、拠点づくりを禁止したりする法整備などを求めた要望書を提出した。

 要望書では、教団が各地に進出し、住民とトラブルを起こしたり、住民に不安感が広がったりしている状況について、「現在の法体系では自治体のみで対処することは極めて困難」としている。

茨城県三和町、北御牧村、山梨県高根町・清里、長野県佐久町他の問題について

INTERNETオウム真理教(公式HP) 地域問題緊急対策室

「オウムはこの土地から出て行け」と遺族を中心に古代祖霊崇拝を基にして被害者血縁家族感情的に叫ぶ地域住民の土地の声と、あくまで近代法的根拠を盾に土地を買収所有、居住しようとする反家族的結社としての教団側の権利要求との間には、どこにも共通する一致点が存しないように見受けられるのです。あの 年破防法の適用を辛うじて免れた段階で、国家により信教・結社・布教・居住の自由を権利として保証された教団個人信者が、如何に危険な組識であれ、事件以前からも専任の信者弁護士を立て当然の如く推進していた、法を根拠としての地域社会進出活動を再開することは火を見るよりも明らかだからです。

憲法第20条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。

米軍基地問題や、火葬場墓地、ゴミ処理施設、部落問題と同様、「この土地から(どこでもいいから外へ)出て行け」と厄払い同族縄張り意識で叫んでいるだけならば、オウム信者といえど、生活する上で日本国内の何処かに居住する必要がある限り、どこに転居移動しようとも、その進出した「土地」においてオウム出家信者(公安当局発表では800人?)との間に全く同じ問題が発生するのだ、ということを反対一点張りの地域住民は自覚する必要があります。しかも、破防法の適用を免れた時点で、教団側が、現在違法な行為、活動をしており、公共の福祉に反すると疑うに足る十分な証拠の見つからない限りにおいて、それは制限されず、一般国民と同じく保証されるべき権利とまでなっているのです。

憲法第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

合理的な理由もなく、実質的な不利益や被害も受けていないのにもかかわらず、ただ近隣に自分たちとは異なる思想・信条・習慣を持つ集団が、自分たちの祭政一致氏子血縁地縁縄張り内に転居侵入して来たという風評被害不安感情だけで一方的に反対拒絶するだけならば、この転居の自由が認められた近代社会において言われなき差別を受けたとして訴訟に持ち込まれ、もし裁判で敗訴すれば、住民側がオウム教団の進出を差し止め拒否することはできないということを、弁えなくてはなりません。

その土地々に根差した古代社会縄張りに基く「よそ者」排他意識は、土地売買、転居に自由を認める自由近代観念とは、根本から矛盾するからです。

例えば、法治主義社会においては、現在訴訟中の、教祖を退き現開祖 麻原彰晃こと松本智津夫始め、訴えられている信者に対してすら、結審して罪状が確定するまで、容疑者を「無罪」として扱われなければならないことは勿論、それに直接関与せず、起訴されなかった一般信者については、なお更に、どのみち同じ危険な教団仲間なのだから、基本的人権が少しくらいは制限されて当然とする言動は、「罪刑を累に及ぼす」拡大解釈による明らかな差別行為とみなされ、逆に相手から訴えられ、立ち退き慰謝料を支払わさせられる等の格好の事由を与えることになるのです。

仮に、オウムの一般信者達が、今回起訴されているような一連の事件に対し、何らかの意味で間接的に負うべき社会的道義的責任が存在し、それについての公式な容疑事実認定に基く反省と謝罪とが地域住民の前に為されるべきであったとしても、それと引き換えに住む以前から土地・建物の取得、居住権が剥奪されても良い、ということにはなりません。

地域の治安をこれまで通り死守しようとする住民に対しては、オール・オア・ナッシングの完全な同化でも、完全な排他でもなく、先ず転居者に基本的な権利を認めた上で、良心に基き反省と謝罪とを粘り強く要請する言論による解決態度を学ぶ絶好の機会が与えられているとも言えるのではないでしょうか。

私達の方が、この裁判の中で一つ、原告の方に明らかにしてもらいたかったのは、何故、こちらに住んでいる、被告になっている人達の具体的などんな行為が、いわゆる共同の利害に反するというのか、あるいば何かここで犯罪行為を行ったという事なのか、あるいは現に行っているという事なのか、あるいは将来行うという風に考えられる具体的な何か根拠があるのか、という事を、釈明というか、説明を求めた訳ですけども、結局、その中で返ってきた最終的な答えは、今も言いましたように、結局そこに居住しておる、と。で、宗教施設として利用しておる、と。

まあ、宗教施設として利用しているかどうかは、これはある程度、評価を分ける事なので、これは我々としてば、まさにそこにオウムの信者が住んでいる事自体が危険なんだと、もっと言えば、未だにオウムの信者が信仰を捨てない事自体、オウムの信仰を持っている事自体が危険な存在であるという風に言わざるを得ない、原告の主張ではそういう風に考えざるを得ないという風に思っています。

果たしてそういう主張が法的に、まあ社会的にこれがまかり通るかどうかという問題、これがまかり通っているかも知れませんけども、少なくとも裁判という場で、そういう論理がまかり通っていいのかどうか、これについては我々も疑問があるというか、むしろそういう理論がまかり通るはずがない、という風な考えで裁判を戦っているというのが現状です。

で、これが何故、破防法と関連してくるかと言いますと、まさにこの、いつも被告に会った時、あるいは弁護団が四人いるんですけども、その中でも話すんですが、まさにこれが破防法の民間レペルでの適用であろう、という風に思う訳です。

(中略)

私の個人的な意見なんですけども、じゃあ何故、私が弁護士として、こういう事件を取上げるのか、と。あるいは引き受けたか、ということなんですが、これは被告になった人達がオウムの信者であったからとか、あるいは何か、何党の、自民党であったからとか共産党であったからとか、そういうことではなく、まさに憲法で保証された思想・信条の自由、あるいは内信の自由というものは、如何なる理由があっても犯されてはいけないという、これはまあ、憲法の基本原理がまさに脅かされようとしている訳で、そういう点から、この裁判を広げていきたいという風に個人的には思います。

ですから中に入っている人がたまたま本件ではオウムの信者でしたけども、これがいわゆる昔言われたような過激派の人間だとか、労働組合だとか、あるいは右でも左でも、極左でも極右でもいいんですけども、とにかくそういういろんな人が、どのような思想を持ち、あるいは宗教を信じようと、これは自由であると。それが内心に留まっている限りは自由であると。

だから私は極端に言えば、仮にオウム真理教というのが非常に危険な存在で、今、山科ハイツに住んでおられる方々が非常に危険な思想を仮に抱いておったとしてもですね、それだけで明渡しを要求できるというのはおかしいのではないかという風に私個人は思っています。ただ、裁判の中ではもちろんそんな事は言いませんけども、そういう姿勢からこの裁判を私個人としては考えているという事を一応お伝えしたいと思います。

(後略)

(ボールド引用者;読みづらいため適宜原文にはない段落を付けました)

山科ハイツ問題8・25「ストップ・ザ・破防法」関西市民大集会講演堀和幸弁護士の講演から 山科ハイツ裁判とはより引用
 

何の被害も与えないと分かっている信者の師弟が、一般の公立教育機関に通学することを、自治体、住民が拒否することはできないのも、同じく憲法に保障されている就学の権利によります。ましてや、戦前、流言飛語を伴なう曖昧な外敵イメージの下に投影増殖流通した「アカ、チョウセンジン」呼ばわりや、現在に残る「アイヌ」等少数民族、特定部落出身者への差別行為、クラスでの「バイキン」扱いによる「人権剥奪正当化レッテル貼り」のように、「オウム」(信者、子弟、親類、脱会者、友人、協力者)だという宗教・思想上の理由だけで地域内での陰湿な嫌がらせ、いじめ、私刑報復的暴力が許されるものではありません。

埼玉新聞98/12/12 オウム反対で20日に決起集会 〜都幾川村〜 信者子女の小学校入学 年齢訂正で再来年に
(埼玉県比企郡都幾川村)

憲法第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

憲法第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

このような事が感情的に許されるなら、教団は、またかつての私設教育施設を内部に造らざるを得なくなるでしょうが、それこそ、かつて住民側、家族が反対し、出家信者奪還と共にその子供たちの外部保護を強く求めたものだったのです。同じクラスにキリスト、イスラム、ヒンズー他各種新興宗教、カルト教徒等、禁忌規範原理を全く異にする師弟が入り乱れるような宗教、信教が真に保障された学校教育が、実現したら如何なるものになるか、教育委員会始め「祭政一致氏子血縁地縁みんな仲良く大家族集団主義八紘一宇思想」でやってきた日本の教育関係者の頭脳には実際には、予期も理解も不能である、といってもよいでしょう。

戒律や教義に反するという理由から、近代物質文明をすべて拒否した生活を送るアーミッシュ(アマン派)や進化論を教えない学校も存在し、カトリック教会が、地動説を公認しガリレオを免罪したのはついこの間の事だったにすぎない欧米に比べれば、ここ日本では、異質なメンバー受け入れについては、体質や宗教戒律上の授業、行事、給食拒否が出ただけでもうろたえ、エホバの証人輸血拒否事件には絶句、部落出身者、朝鮮始め外国人の受け入れでさえお手上げではありませんか。

今年の高校卒業式を前に日の丸、君が代問題で広島県の校長が自殺した原因は、背景にある当地での部落差別問題が大きいとも言われています。

先験的に「日本人(身内仲間)ならみな同じ」とする異質性の無視(土俗同化思想、)と習俗強制によって「みんなと違うことをするなら日本人(身内仲間)ではない」とする恒常的人権侵害と差別を集団圧力的に受けてきたのは、何も、外見上分かり易い身体障害者だけではないということに気が付くべきです。

財団法人 人権教育啓発推進センター市民的及び政治的権利に関する国際的規約第40条1(b)に基づく第4回報告
  

asahi.com 99/4/18外国人学校卒の受験資格――「改善・検討すべきだ」
 本社アンケートで国立大学長の過半数 
 朝鮮学校、朝鮮大学校などの外国人学校卒業生に対し文部省が「大学・大学院の受験資格を認めない」としている問題で、朝日新聞社は全国の国立大学の対応や学長の見解などを聞くアンケートを実施した。大学院大学や短大を含む101大学のうち97大学から回答があり、46大学の学長が現状を「改善すべきだ」、7学長が「検討すべきだ」と答え、「現状でいい」とした回答は11人にとどまった。

 外国人学校卒業生は、公立や私立大の多くで受験を認めているが、国立大はほとんど文部省の指導に従い、今回の調査でも、91大学が「学部・院双方とも認めていない」と答えた。

 「改善・検討」を求める学長の中には「国際化の流れの中で大学の判断で弾力的に運用できるようすべきだ」という意見から、文部省の指導を「時代錯誤だ」と批判するものまであった。

 国立大学協会副会長でもある東京外大の中嶋嶺雄学長は「学部レベルでは認めていないが、大学院については申請があれば検討したい」とし、受験資格については「文部省の解釈と大学の責任者としての学長の判断の双方で決められるべきだ。国際的潮流からみても受験のスタートラインでは門前払いすべきではない」との見解だった。

 過去に受験を認めたことがあるのは、学部レベルでは信州大と大阪外大だが、信州大は「1990年度から93年度にかけて資格を誤って判断」し、中華学校卒業生などに受験・入学を認めたという。大阪外大も60年代に朝鮮高級学校卒業生に受験・入学を認めたことがあるが、「錯誤で出願を受け付けた」とし、両大学とも現在は「認めていない」という。

 米国大日本校卒業生に大学院受験を認めた例がある東大は、「学校教育法以下の法令を、東大として解釈、適用した」(井上正仁・広報委員長)としている。

 この問題では昨年2月に日弁連が「人権侵害」として是正を勧告。8月には国連人権委員会の差別防止・少数者保護小委員会でも取り上げられたほか、規約人権委員会が「朝鮮学校差別」を認定、子どもの権利委員会が「差別解消」を勧告するなど内外からの批判を受け、東大、一橋大、名古屋大などで改善を求める教職員組織が結成されていた。

近代法は、残念ながら、問題となる事態が実際に生じていないうちから、過去の前歴からする危険の予期的不安に基づき、その組識集団を強制的に排除することは、根拠なき予断と差別に該当するので不可能である、と思想上可能な限り事後行為結果立証的性格を持つものであり、国民すべての基本的人権を保証する憲法の自由主義の観点から、思想・信条に基く治安維持的な事前検閲予防的なものとはなっていないのです。

96/7/12 日弁連 オウム真理教への破壊活動防止法の団体解散処分請求についての会長談話

このような基本的人権を護ろうとする法の限界をどうしても越える特別な事態に対して限っては、「違憲」の怖れがあることなど慎重な配慮の下、「破壊活動防止法、公安条例、宗教法人法」を筆頭にして、ある特定の結社団体を、事前に強制的に調査、監視、集会宣伝移動転居の制限、解散させるなど、公共の福祉のために予め基本的人権の一部を制限する「危険団体の認定」が行なわれるべきなのです。前回のこのコラムでも触れた銃器等危険物所有販売の「年齢制限」と同様、暴力団対策法によるヤクザのような指定暴力団についても、あくまでも、現実の忠実な反映ではなく社会総意的に「危険と見なす」線引きであることは十分に弁えられるべきですが。

全国暴力追放運動推進センター暴力団対応のてびき

もし、一連の事件の分析の結果として、「(身内仲間ではない)外部の人間は、殺害しても罪にはならない」とする、ポアと結びついたタントラ・ヴァジラヤーナのような危険極まりない教義あるいは信仰を未だに捨てず持っている組識は、将来に渡って徹底的に対外部社会暴力的であり、再発の怖れのある「破壊活動団体」であると認定するのであれば、'97年の1月31日のあの時点で、日本政府は、躊躇いなく’52年の破壊活動防止法制定以来第一号団体として適用ることによって、教団は解散、布教活動は禁止され、個々の信者以外は地域社会との間に今ほどの問題は起らなくなっていたはずです。

しかし、この組識に適用しなければ何処に適用するのか、と言われる程世界的に有名になったカルト組識に対し、'96年7月に日本の法務省公安調査庁より提出された解散、指定処分請求を、公安審査委員会は「今後、教団側が危険な活動をする可能性は少ない」との(希望的)観測に基き却下し、43年間眠っていた伝家の宝刀を抜きませんでした。この時「危険な団体と見なす」決定を下さなかったことによって、ロシアでは解散させられた同じ組識が日本では合法的に行える現在の宗教信条の自由、転居、布教活動となって、今日現れていると言えるでしょう。

日本政府は、当然、このときの破防法適用免除に際して、脱会信者の社会復帰施策のみならず、地域社会住民との間に、今まで挙げてきたような物件取得、転入、居住、布教を巡るトラブルが全国各地で不可避的に発生する事を十分予見し、国会に、教団を定期的に内部立ち入り客観調査するオウム監視協議委員会を設置し、WWWネットワークの活用や説明報告会を開催するなどして、オウム真理教対策市町村連絡会や全国地域社会の市民組識NPOと連携を緊密に取ることによって事前に住民の不安を和らげる対策措置を講じる事ができたはずなのです。

従ってこの問題は、訴訟されなかった信者の人権を優先させ違憲の疑いもある破防法適用を免除したにかかわらず、縄張り意識の強い地元住民との問に、オウム進出に伴なう不安とトラブル回避策を講じなかった政府の怠慢と、議会と地元議員等を通じて国会に対策を立てるよう行動を起こすことなく、予断に基く被害感情を振り回すだけで国家から法的に保障された人権に無理解な地域住民との間に埋めがたく存在する亀裂矛盾から不可避的に発生しているといえるでしょう。この軋轢を埋めるべきマスコミ報道が第三者公器として取るべき社会的責任も、サリン事件当時の取り上げかたに比べれば、果されているとは言い難いのが実情です。

このような事態は、八紘一宇祭政一致中央公共事業経済活動から、氏子血縁地縁地元縄張りへの太いパイプで繋がれた利権誘導だけが地方議会、議員、自治体の実態であった敗戦後経済国家日本において、真に国民の生命と安全が脅かされるという経験が無防備なまま何ら社会化されていかないという危機管理体制と市民自治意識の欠落構造が、阪神淡路大震災('95年)、松本市や霞ヶ関官庁街にサリンを撒いたオウムという新興カルト('94年〜'95年)と無差別殺傷に走る武装少年ら('97年〜)の進出、動燃爆発火災('97年)、テポドン発射('98年)・不審船('99年)領海侵犯と続く一連の事件によって、次々と露見してきた結果といえましょう。

この間、拓銀、山一証券、日債銀、長銀、国民銀行破綻と、消費動向の落ち込みと、リストラに伴なう戦後最悪の失業率とを、悪循環的に更新し続ける今のデフレスパイラル状況を予見する次のような日本国家経済破綻の兆しが、同時進行していたのです。

12年間で1100億円の損失を与えアメリカ金融から追放処分を受けた'95年井口俊英による大和銀行N.Y支店巨額損失事件、同じく10年間で2850億円の損害を与えた'96年住友商事非鉄金属部長浜中泰男によるロンドン金属取引所(LME)銅不正取引事件、及びそれに続く'97年の総会屋 小池隆一による4大証券不正利益供与事件を重大な組織経済犯罪と見なさずマスコミともども「一個人の不祥事」で片づけすっかり忘れるような太母去勢的幼児心性だから今日のバブル崩壊国家経済破綻が避け難く訪れたのです。これらが日本経済の死臭でもあることを嗅ぎ分けるのにそれほど鋭い鼻は必要ではありません。この住友が公的資金を当てにして今長銀と合併しようとしています。(ちまたのコラム98/9/20)

財務体質改善による健全経営を謳って不安の払拭に務めていたにもかかわらず、合併工作の失敗と実質破綻後、国家の公的管理下に置かれ公的資金の投入を受けていたこの長銀で、飛ばしや、身勝手な行内自己査定規準により千億単位で不良債権損失額をごまかす粉飾決算背任容疑が次々と発覚し、その統括責任者と見られて事情聴取を受けていた元副頭取が、周囲の重圧に耐え切れずこの6日に都内ビジネスホテルで首吊り自殺したことはご存じでしょう。【すぐ17日には本店の融資第1部長時代に不良債権処理の陣頭指揮をしていた長銀大阪支店長が自殺;追記】'99年3月9日には、札幌市茨戸地区リゾート開発に絡む拓銀の土地利用商法違反事件につき事情聴取されていた札幌市企画調整局計画部長 山屋恵正が地下鉄に飛び込んで、自殺しました。

asahi.com 99/5/7長銀元副頭取が自殺 粉飾決算疑惑で地検が参考人聴取 

6日午前11時ごろ、東京都杉並区内のビジネスホテルから、「宿泊客の男性が首をつっている」と110番通報があった。警視庁杉並署が調べたところ、男性は杉並区下井草1丁目に住む日本長期信用銀行元副頭取の上原隆さん(59)で、ホテル7階の部屋で、天井の換気口に浴衣のひものようなものを掛け、首をつっていた。家族にあてた遺書が部屋にあり、杉並署は自殺とみて動機を調べている。上原さんは、長銀が不良債権を実態より少なく見せかけて決算を粉飾したとされる疑惑などに関連して、東京地検特捜部から参考人として事情聴取を受けていた。

 調べでは、上原さんは5日午前中、自分でホテルに電話をかけて宿泊の予約をし、午後3時ごろ、1人でホテルにチェックインした。背広姿で、宿泊手続きをする際、本名、自宅の住所、電話番号を書いたが、肩書の欄は空けていた。1泊分のシングル料金を支払った。ホテルによると、チェックイン直後の午後4時前から同7時前にかけて、計5回、部屋の電話で外にかけた記録が残っているという。

 6日午前10時のチェックアウト時刻を過ぎても部屋から出てこないため従業員が部屋に数回電話をしたが、応答がなかった。不審に思った従業員が合いかぎで中に入り、浴衣姿で首をつっている上原さんを見つけた。そばにいすがあり、これを踏み台にしたらしい。死亡推定時刻は6日午前1時ごろという。

 遺書は部屋の机の上に置いてあった。ホテルの白い封筒を使い、あて名には妻の名前があった。

 上原さんは東京都出身。東大経済学部卒業後の1964年に長銀に入行、主に企画、国際畑を歩んだ。91年に取締役ニューヨーク支店長に就任、96年6月までは決算の方針を決める総合企画部長を務め、昨年4月に副頭取に昇格した。

 しかし、長銀が住友信託銀行との合併を発表後、大規模なリストラ策を公表した昨年8月、引責の形で副頭取を退任。10月に長銀が公的管理となったことに伴って取締役も退任した。

 ◆改革派、生き残りを模索

 経営破たんの責任論が渦巻く日本長期信用銀行の元副頭取上原隆氏が自殺した。将来の頭取候補とうわさされ、長銀の「プリンス」とも称された1人で、改革派として長銀の生き残りに尽力していたという。

 「まったくの事実無根だ。収益力や財務体質も改善している」。長銀の経営不安を背景にした報道が続いた昨年6月、上原氏は東京証券取引所で自ら記者会見に臨んだ。

 こうした会見は別の幹部が行うのが慣例だったが、「不安の増幅を抑えるためには上原さんでないとだめだ」といった声が行内で起きたという。記者から厳しい質問が相次いだが、言いよどむこともなく、淡々と答えていた。

 上原氏をよく知る長銀関係者は「責任感が強く、きちょうめんで、物事を詰めて考える人」と評する。

 早くから長銀の将来に危機感をもつ改革派の1人と目されていた。1980年代半ば、大規模なリストラなどを盛り込み、画期的な内容といわれた「第5次長期経営計画」の策定で中心的な役割を果たした。「ろうそくをかざしてでも、(改革の道を)1人で歩いて行った方がいい」。何度も繰り返された会議で、上原氏は訴えたという。

 しかし、この計画は数年後に早くも見直しを迫られ、長銀はバブル経済の波にもまれていった。

 役員に昇格後も銀行の戦略立案の主要な地位につき、一昨年7月のスイス銀行との提携、昨年の住友信託との合併など、長銀の生き残りをかけた行動の中心にもなったという。

 粉飾疑惑が指摘されている最近の決算についても、役員として統括する立場にいた。ある元役員は「自らレールを敷いた5次計画が生かされず、決算でもじくじたる思いがあったかもしれない。本人は不本意だったのではないか」と話す。

 「自分も責任ある立場にいた人間だ。いずれ時が来れば、なぜ破たんを招いたか、話さなくてはならないと思う」。上原氏は長銀が国有化された直後の昨秋、周囲に漏らしていた。

 ニューヨーク支店時代の直属の部下は、退職後の上原氏と酒を飲む機会があった。この部下は、「自殺」と聞いて言った。「周囲に迷惑をかけた、と責任を感じていたのではないか。そういう人だった」

 ◆捜査、ノーコメント

 東京地検の斉田国太郎次席検事の話 上原氏が亡くなられたことは承知しているが、それ以上コメントすることはありません。捜査の対象になっていたかや、捜査への影響についてもノーコメントです。

 

【追記】asahi.com 99/5/18 長銀、大阪支店長が自殺 不良債権処理、頑張った、疲れた 

 17日午前9時45分ごろ、兵庫県西宮市二見町、日本長期信用銀行武庫川寮305号室で、同室に住む同行大阪支店長(51)が首をつって死んでいるのを、寮の女性管理人(46)が見つけ、110番通報した。死後24時間以上たっており、「頑張ってきたが、疲れた」などと書かれた妻あての遺書が室内にあったことなどから、西宮署は自殺と見て動機などを調べている。

 調べでは、八畳間の作り付けの戸棚の扉の取っ手(高さ約1.9メートル)に太さ約1センチの麻ロープをかけて、首をつっていた。遺書は封筒に入れて戸棚の中に置いてあり、「国有化後もそれなりに頑張ってきたつもりだが、もう疲れた」などと便せん3枚に書かれていたという。

 この日朝、大阪支店から「支店長が出勤してこないので様子を見てほしい」との連絡を受けた管理人が、合いかぎでドアを開けて室内に入った。

 1997年9月から98年6月まで本店融資第1部長を務めた。同部はリゾート開発会社のイ・アイ・イ・インターナショナルグループなど不良債権化した企業を担当していた。同年10月に総務部長から大阪支店長に就任し、武庫川寮に一人で暮らしていた。

 日本長期信用銀行の東京・内幸町の本店では17日夜、小寺芳朗・広報室長が記者会見した。

 小寺室長によると、大阪支店長は京都大学経済学部を卒業した後、1971年に長銀に入り、主に営業畑を歩んだ。「豪放磊落(らいらく)な性格で、取引先にも気に入られていた」という。97年9月に融資第1部長となり、不良債権処理の陣頭指揮にあたっていた。昨年6月に総務部長になり、10月から現職。

‘Artemis Sampler’では、一年以上前からこれまで、数々の連続する官僚腐敗汚職に「日本経済物流交通土建政治崩壊の(中でも北海道の)危機」を見、凶悪化する少年、毒物犯罪に「社会アノミー連鎖サバイバルゲーム化」を、米軍基地問題に「日本列島軍事基地化・植民地化占領の危機」、臓器移植法成立に「人権と人間存在の根本的危機」を、動燃事故に「国家原子力エネルギー政策の破綻」を予言して警告を発して来ました。その大半は、大変不幸なことながら今日、日を重ねる毎に的中率を高める結果を生んでいると言わざるを得ません。(ちまたのコラム98/1/1)

黒船が大砲を撃って開国を要求してきた時には、刀剣、鎧兜に錆・黴が生えていた江戸鎖国期の安泰の世同然に、米中ソ超大国によって形成された核抑止冷戦外圧構造に偶々挟まれた東海の小島の中で、在日米軍の核の傘に護られながら一人「非核三原則平和主義」の幻想に浸り占領下戦争特需統制経済活動に黙々と励むことができたという敗戦後外圧平和ボケの象徴が、海上保安庁による領海侵犯威嚇射撃が46年ぶりだったというのに並び、43年間お蔵に入っていた破壊活動防止法なのです。

国民は、戦後「GHQ押し付け」憲法に保障された宗教の自由が、自分の地域社会で“実際に”権利を行使されたらどのような事態が発生するかを予期できず、公安調査庁においてすら、これまで共産党盗聴事件でも明らかになったような、戦前のイデオロギー体質や、もはや過去のものとなった冷戦構造の遺物を保存する旧左翼組識に監視対象を絞ったあまり、当時3万の信者を擁し、毒ガス、武器、軍事ヘリその他軍事関係情報や技術の収集活動、軍事訓練の供給源ロシアではとうに活動禁止解散させられた戦後世代による新興科学カルトに対しては、逆スパイを送り込まれ盗聴されかねない程の盲目そのものでやってきた歴史を持つのです。

asahi.com 99/3/14 公安調査庁、行革対応で調査方針を抜本見直し
 半世紀近くにわたって左翼勢力の調査活動に重点を置いてきた公安調査庁(法務省外局)が、従来の体制を見直し、閉鎖的で狂信的とされるカルト集団などに対する調査・監視を強化することになった。政府が行政改革の一環として、全国43カ所にある公安庁の地方事務所のうち3分の2程度を閉鎖する大幅なリストラ計画を進めていることなどに対応するためだ。「左右のイデオロギー対立」を調査の軸にしてきた公安庁が、政治的思想性の薄い集団にまで調査対象を広げることになり、1952年の同庁設立以来の方針転換となる。

 体制を見直す直接の契機は、公安庁をめぐるリストラの動きだ。発足以来、団体に破壊活動防止法が発動された例がなく、同庁に対しては廃止論がくすぶり続けてきた。96年からの行革論議では、存続が決まったものの、同時に組織のスリム化を求められた。

 政府は2001年の省庁再編に合わせ、県庁所在地を中心に置かれている43の「公安調査事務所」のうち30カ所前後を閉鎖する方向だ。残った調査事務所は「支局」と改称し、常駐が廃止された近隣の県に公安調査官が出向いてカバーすることが想定されている。定員は、現在の約1700人から1500人程度に削減される。

宗教の始まりは、キリスト教(共産党は、キリスト教の無神論的分派と見られる)や、新興宗教がそうであるように、すべからく、現世のすべてを否定する反俗性と熱烈強引な布教活動を持って、治安の撹乱を怖れた国家から弾圧されるカルトの歴史をもつものですが、オウム真理教は、かなり如何わしい箇所があるとはいえ、日本始まって以来の、敗戦後国家主義官僚に宗教戦争テロ行為を準備発動した組識として記憶されるべきでしょう。

彼らが、ソヴィエト国家の崩壊で、内部から規律と機密が緩んで来ていた各種兵器及び軍事技術の本場ロシアに進出したのは、ここから、それら大量破壊兵器と言われるAtomic,Biological,Chemicalの各A,B,Cテロ戦争手段を安価にそして容易に入手するためでもあったと考えられるのです。オウムが化学兵器開発用化学反応PCソフトを購入していたアメリカと並んでロシアは、現在遺伝子組み替え技術をも駆使して、国家機関により天然痘、炭疽菌を基礎とした防御不能の最終生物兵器が現時点で既に開発済みとも言われている程、核以外の化学・生物兵器においても進んでいるのです。

来るべき終末ハルマゲドンに備え、オウムの起訴された科学エリート信者達が中心となり、自らも小国家を名乗って省庁制組織的に、自動小銃密造はおろか、サリン、VXガスを始めとするさまざまな化学兵器、炭疽菌、エボラ出血熱等生物細菌兵器までの研究開発準備に務めていた数々の容疑に、今更ながら震撼する日本人がいるとしても、彼も、一歩この島の外に出、侵略を受けたアジア各国の人々の目から見れば、国家総動員報国戦時統制の下、「鬼畜米英、敵、マルタ、(身内仲間ではない)外部の人間は、殺害しても罪にはならない」として広島県大久野島での毒ガス製造化学(B)・731部隊生物細菌戦(C)の実戦配備を着々と整えていたばかりでなく、米独に負けじと理研で密かに核兵器(A)開発にも取り組んでいた天皇制国家神道信者と協力者、その子弟の一人であることに変わりはないのです。

土曜講座論文集 第一号 投棄された旧日本軍の毒ガス兵器(全文掲載)高 橋 佳 子 

毒ガス島歴史研究所 毒ガス関係資料 松野誠也著(卒業論文)「帝国陸軍化学戦略の研究」

薬害HIVの悲劇はこの、日本人自身による戦争責任追及の甘さから逃れがたく平成の世に発生してきたものなのです。

ミドリ十字と731部隊生体解剖 薬害エイズと日本の医学者 七三一部隊の陰を引きずったミドリ十字

隠された医学史ミドリ十字の前身「日本ブラッドバンク」を1950年に設立したのは、731部隊長石井四郎を主幹とする「陸軍軍医学校 防疫研究室」主任 であり「731部隊の総参謀役」とも言われる内藤良一であった。彼が、敗戦時実験データと引き換えにGHQとの731部隊生体実験免責交渉に当たったのではないか。

98/8/15共同通信 表層深層  研究成果で免責取引

自由の森学園 N G O のミドリ十字にも触れる「731部隊」の跡地を訪れて

薬害エイズリンク こうした戦争医学犯罪を免責、黙認、責任者を社会のトップに付けてここまで来た日本の医療腐敗の実体が薬害エイズ及び、旧「陸軍軍医学校 防疫研究室」跡地に建てようとした厚生省予防衛生研究所工事現場から1987年に掘り出された物言わぬ多量の人骨(35体;20年以上前)となって現れたのである。常石敬一「消えた細菌戦部隊」ちくま文庫「文庫本のための長いあとがき」参照。 HIV訴訟を支える会

安部英被告、松村明仁被告、ミドリ十字3代表取締役刑事裁判、基礎知識、最新情報等AIDS SCANDAL

98/7/14asahi.com新宿の旧陸軍軍医学校跡地の人骨問題で厚生省に申し入れ

 東京都新宿区戸山の国立感染症研究所の敷地(旧陸軍軍医学校跡地)で9年前に発見された大量の人骨の問題について、市民団体「軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会」(代表・常石敬一神奈川大教授)が14日、発見された100体以上の人骨の身元調査と、さらに多くの人骨が埋められているといわれる近接の運動場予定地の発掘調査を行うよう、厚生省に申し入れた。

 厚生省は「なぜ人骨が新宿区にあったのか由来を調べているが、いまはほとんど情報がない状態だ。由来は調べるが、身元調査はできない」などと回答した。

こうしたことに何の反省も持ち得ない日本の医療界に臓器移植が法的に解禁されたのである。

しかもこのミドリ十字が97/02/03 株式会社ミドリ十字の遺伝子治療用医薬品確認申請して許可されていたのである。

[毎日新聞'98年6月13日]<外交文書>旧日本軍が毒ガス使用 中華民国判決に明記

 外務省は13日、第二次大戦後、連合国が裁いたBC級戦犯裁判資料や1950年代を中心にした外交文書を公開した。この中で旧日本軍将校が中国で毒ガスを使用したとして、中華民国の戦犯裁判で有罪を宣告された判決文が初めて明らかになった。日本政府は旧陸軍が毒ガスを中国で保管していたことを認め、昨年発効した遺棄化学兵器禁止条約に基づき処理にあたっているが、実戦での使用については「公式な記録がない」(外務省筋)として認めていない。

 中華民国が1946年4月から49年1月にかけて行った裁判はこれまで起訴内容の一部などを除き不明だったが、公開文書に含まれた「外地における本邦人の軍事裁判関係 中国の部」に収められた判決文などは旧日本軍の行動を体系的に記している。

 毒ガス裁判の判決は47年12月、漢口の法廷で言い渡され、第39師団第231連隊長が42年5月、湖北省で中華民国軍と戦闘した際に、催眠性とくしゃみ性のガスを使ったとしている。

 判決理由では、被告の連隊長が否定した作戦への参加と毒ガス使用について、「明らかに非道をごまかすもの」と断定。「我が方の強力な抵抗に打ち勝つことができなかったため、人道をも顧みず、ガス発射筒をもって」発射したことは日本人の捕虜が目撃し、別の日本人の調査でも間違いないと指摘した。

 そのうえで「高級将校であるから国際公法上の毒ガス使用禁止規定を当然熟知しているべきだ」として戦争犯罪審判条例の毒ガス使用罪を構成すると、無期懲役を宣告した。

 中国での毒ガス使用については、人民解放軍化学防御指揮工程学院編「日本の化学戦」で40年に39師団が湖北省で捕虜に対して使った例など125回の使用例を記述、毒ガスを使用した戦闘は判明しただけで2091回、被害者は9万4000人でこのうち1万人が死亡したと指摘している。

 一方、東京裁判では、毒ガス戦が起訴状に明記されただけだった。しかし、米陸軍化学戦部隊の部長が46年5月に「
日本の毒ガス戦を追及・断罪したら、米国は今後、毒ガスを戦争手段として使用できなくなる」との文書を上官に送っていたことがすでに明らかになっている。

 今回、毒ガス使用を有罪とする判決文が明らかになったことについて、外務省中国課は「判決の効力は受け入れているが、判決理由に出てくる日本人の証言、調査は個人として行ったものであり、日本政府として毒ガス使用を認めていたわけではない。判決文の事実認識をそのまま受け入れるわけでないのは南京虐殺の死者の数の場合と同じだ」と話している。

 ▽一例でも意味ある 吉見義明・中央大教授

 一例ではあっても、日本軍が毒ガス使用を認めた判決が明らかになったことは意味がある。ただ中華民国政府は、致死性の高い毒ガスを使った証拠書類を集めて東京裁判に提出しながら、なぜ追及を断念したのか、また中華民国の毒ガス裁判がこれだけならば、なぜ比較的被害の軽いこのガスの例を取り上げたのか、なぞが残る。

(ボールド引用者)

asahi.com98/7/16旧日本軍の細菌戦で2425人が感染死と、中国側調査委
 旧日本軍が戦時中、中国湖南省で展開したとされる細菌戦の実態を調べている中国側の現地調査委員会は、飛行機からばらまかれた大量のノミによって、少なくとも2425人がペストに感染して死亡したとの調査結果をまとめた。調査委員会メンバーが15日夜、静岡市で開いた市民集会で調査結果を報告し、被害者リストを公表した。日本政府は旧日本軍による細菌戦の存在を公式には認めていないが、中国側の遺族ら108人が昨年8月、日本政府を相手取り、東京地裁に、損害賠償請求訴訟を起こしている。

 調査したのは、湖南省の常徳ペスト被害者調査委員会。来日したメンバーの劉雅玲さん(39)らによると、細菌戦被害の実態を明らかにするため、今年3月から6月にかけて湖南省常徳市周辺の11町村で、遺族の証言を募ったり、聞き取り調査をしたりした。

 調査結果によると、1941年11月4日、旧日本軍機1機が常徳市中心部の上空から、ペストに感染したノミを穀物に混ぜるなどしてばらまいた。その直後から翌42年にかけて、症状などからペスト感染者とみられる多数の患者が発生、ネズミによる2次感染や3次感染を含め、今回の調査で2425人の死亡を確認したという。また、23人が感染したものの奇跡的に回復したとしている。

asahi.com 98/10/14 中国の遺棄化学兵器処理で12回目の政府調査団
 外務省は13日、旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器を処理するための政府調査団を14日から黒竜江省牡丹江市と遼寧省撫順市に派遣する、と発表した。両市で、計約330発の化学砲弾をX線で内部鑑定し、爆発を防ぐために密封こん包して30日に帰国する。調査団派遣は1991年から始まり、今度で12回目。外務、防衛両省庁の関係者や民間の専門家で構成され、中国側からは人民解放軍などが全面的に協力する。

 旧日本軍が中国本土に遺棄した化学兵器の総量は、中国側によると約200万発。日本は、昨年発効した化学兵器禁止条約を批准しており、10年以内にすべての遺棄化学兵器を廃棄する義務を負っている。しかし、廃棄の方法や処理場所は決まっておらず、処理の前段階の密封こん包も、これまでに約400発にとどまっている。

asahi.com98/7/25
旧陸軍の毒ガスの島・大久野島、汚染された土壌を撤去
 旧陸軍の毒ガス工場があった広島県竹原市の大久野島の土壌が環境基準を大幅に上回る
ヒ素で汚染されている問題で、環境庁の山陽四国地区国立公園・野生生物事務所(岡山市)は24日、汚染された土壌を撤去するという対策を発表した。

 計画では、撤去するのは島の北部にある砲台跡や西側の護岸地区と材料置き場跡の周辺で、環境基準値(1リットル当たり0.01ミリグラム)の30倍以上に当たる汚染土。総量は4500立方メートルになる見込み。9月ごろから作業に着手し、汚染土をいったん袋に詰めて保管したのち、県外の民間業者に委託して洗浄処理する。

 環境庁が設置した「大久野島土壌汚染対策検討会」の島内59地点の土壌調査では、島西側護岸付近の地下4メートルのサンプルから基準値の2200倍のヒ素が検出されたのをはじめ、108のサンプルで基準値を超えていた。(強調引用者)

asahi.com 99/5/7遺棄化学兵器、廃棄期限明記せず――日中、大筋で合意

 旧日本軍が中国本土に残してきた化学兵器の廃棄に関する日中両国政府の覚書が、6日までの事務レベル折衝でほぼまとまった。日本が批准している化学兵器禁止条約では2007年4月までの全面廃棄が義務づけられているが、覚書は「両国政府は化学兵器禁止条約に従い協議して確定する」との表現にとどめ、処理期限は明記しなかった。また、中国国内で廃棄処理を行うことをうたうとともに、処理にあたっては生態環境の汚染防止や作業に従事する人員の安全確保を最優先させることなども明記している。今月中にも北京で正式に署名される。

 覚書は8項目からなる。遺棄化学兵器問題について「できるだけ早く解決する緊迫性を認識する」ことで両国政府が一致し、日本政府が化学兵器禁止条約の締約国として「義務を誠実に履行する」ことが明記された。

 廃棄費用、技術、施設などは日本側が負担し、中国側が協力することが盛り込まれた。

 同条約は、発効後10年以内の全面廃棄を義務づけており、2007年4月が期限。しかし、相手国の同意を得れば「5年間は延長できる」とも定めている。

 中国に遺棄された化学兵器は約70万発と推定されるが、現在までに掘り出されているのは0.1%に過ぎず、日本側は「期限内の廃棄は難しい」(外務省幹部)と判断。中国側の理解を求めた結果、当面は時期を限定しないことで双方が一致した。

 日本政府は「5年間の延期措置を念頭に置いている」(小渕恵三首相周辺)が、覚書では「今後の廃棄作業の計画、実施、運営等の問題は、日中共同作業グループ等の協議を通じて解決されることを確認する」として、処理期限問題も今後の協議にゆだねる形にした。

Suo-Pei「中国人戦争被害者の要求を支える会」

広島県竹原市忠海町大久野島毒ガス工場 毒ガス島歴史研究所

医師が患者になると毒ガス製造で後遺症、元従業員の治療に力弟子屈町屈斜路湖 旧日本軍毒ガス弾査察

Artemis Sampler米空母インディペンダンス小樽寄港の意味

(ちまたのコラム 98/12/20)

北海道新聞 99/4/30屈斜路湖底の毒ガス弾 5月下旬にもOCPWが査察へ
 釧路管内弟子屈町の屈斜路湖の湖底から一九九六年に引き揚げられた旧陸軍の毒ガス弾の保管状況について、化学兵器禁止条約に基づく化学兵器禁止機関(OPCW、事務局オランダ・ハーグ)の査察が、早ければ五月下旬にも行われる見通しだ。しかし具体的な処理法のメドは立っておらず、廃棄までにはなお時間が掛かりそう。
 毒ガス弾は、投棄作業を請け負った同町内の元造材業者の証言をもとに、二十六個が回収された。最終的な処分法が決まらないまま、道がコンクリート箱に入れて密閉し、同町内の町有地に埋設した。

 その後、同条約の発効を受けて、外務省が毒ガス弾を「老朽化した化学兵器」として、引き揚げと保管状況をOPCWに申告。九七年十二月にはOPCWによる査察が一度行われたが、地中に埋設保管されているため実際には確認できず、廃棄に向けた条約上の手続きに入れなかった。化学兵器禁止条約は二十九日で発効から二年を経過する。

 外務省などによると今回の査察では、地中に埋めたコンクリート箱を大型重機で掘り返して状況を確認する。訪れる査察官の人数などは決まっていないが、土が乾いて地盤が固まる五月下旬から、六月上旬をメドに実施の予定。この査察結果から、ガス弾の構造などを分析して廃棄計画を立てることになるという。

官僚組識悪、犯罪に対しても、その一員は、私人ではなく、明らかに「公職に就いていた個人」として責任と罪を問われなければならないことは、公職追放を含む戦争責任、犯罪に対してと同様である。

このように、仮に、オウムの一般信者達が、今回起訴されているような一連の事件に対し、何らかの意味で間接的に負うべき社会的道義的責任が存在し、それについての公式な容疑事実認定に基く反省と謝罪とが地域住民の前に為されるべきであったとしても、それと引き換えに住む以前から土地・建物の取得、居住権が剥奪されても良い、ということにはなりません。

にもかかわらず、極東軍事裁判で戦犯とみなされた者を除く敗戦占領国に生きる我々日本人のすべてに、憲法によって人権が等しく保障され、「鬼畜」と呼んでいた占領軍から各地で集団リンチ的な戦争責任断罪報復行為を免れたのは何故なのか、良く考えて見るべきでしょう。彼らは、責任者として事件に直接関与したのではないオウムの信者へ対するように就学の権利や居住の自由を制限したりせず、逆にそれを保証したのです。孫悟空の頭に嵌められた金輪のように、勝者から押し付けられたから、という理由だけで反対できる単純なものではないのです。

暴力や圧力、多数による強制、アメと鞭の買収懐柔政策よりも、言論による妥当な解決を選ぶ議会制民主義社会において、敗者にとって心情的には賛成出来ない事柄でありさえすれば、“論理必然的に妥当であっても従う義務はない”と主張できるものならば、論理によって議論の決着がつくことはありえないからです。それが議会であろうと司法裁判であろうと、解決手段が無秩序な剥き出しの力から、法とルールある言語論理世界へと移行するだけで「勝者から敗者に対する強制」は存在することに変わりはないのです。

外圧によって強制されたからという事実だけを改憲理由とする論においては、仮に強制が存在しなければ、現憲法をそのまま受け入れられるはずだ、という論点を意図的に無視して直ちに、本来の目的たる内容の改憲要求へと結び付けるところに、論理の虚偽的飛躍があると言わざるを得ません。内容が全く同じ憲法を、新しく国民投票によって、外圧によるのではなく改めて日本国民が自主的に可決採択する事が出来るという可能性を、この論は最初から無視するところに成立つからです。

そして、今年も憲法記念日にあたり、勝者である占領軍GHQから敗者に対し「(本来、自主的であるべき)自由が強制的に与えられる」という、解き難い矛盾の只中に、戦後日本の「自由」が保障されている歴史的現実をよく考えて見るべきなのです。

外圧によって動いているということは、外圧がなくなれば一転してどうしたら良いか分からないアノミー状態に陥る、ということであり、その社会が、外圧による統制と、アノミー混乱との二極の往復を繰り返すことしかできず、その成員が、永遠に「自分で考え、自分で断じ、自分で行う」自主性に辿り着けない奴隷従属的存在に止まるということを意味する。
Visitor's Room投稿 No.8この問題について考えるためのヒント

遠隔した他国の紛争=周辺有事に関しては、その時々の勝ち戦を仕掛ける強い者に従い、組織的に荷担する後方支援で自国経済振興のためなら先制武力行使をも容認するという態度だとすれば、日本の戦後平和主義とは、到底「名誉ある地位を占めたい」と国際社会の紛争渦中で主張できるものではなく、世界で初めて核兵器を投下された被害者感情から生まれた「負け取った民主主義」島国だけに通用する、非核三原則を含む卑屈な在日米軍基地経済優先主義自己保身の隠れ蓑に過ぎないものといえましょう。(ちまたのコラム99/3/30)

独立戦争の勝利による、血と汗の購いで獲得されたのではなく、敗戦占領と一億総懺悔によって、GHQとオカミから「建て前」として与えられた自由と人権「表層感覚」には、この1月4日の法務省新年挨拶の中で、「日本人は、連合軍からいただいた、国の交戦権は認めない、自衛もできない、軍隊も持てないような憲法を作られて、それが改正できないという中でもがいている」と発言をした中村正三郎法相のように、つい本音が出てしまうのが愛嬌というものですが、もし、現行の憲法と法を遵守するトップとしての公職義務、責任が果せないのが自己の偽らざる信条だというのなら、そういう人物は法相を即刻罷免されるべきなのです。(ちまたのコラム99/1/10)

「貧者の核」ともいわれ世界拡散が恐れられている化学、生物兵器は勿論、今日、英米仏中露の五カ国だけが所有実験開発する事を許されている核兵器についても、この同じ国家によるイラクに対するような「テロ危険国家指定」線引き−国際社会が認めた責任能力の差異と限界が人類にとってこのまま妥当なものか否か、インドやパキスタン、北朝鮮への拡散を非難する前に我々被爆国日本人は良く考えて見るべきでしょう。これら核開発独占保有五カ国が、国連の安保理を構成する15カ国のうちでも、恒久的に、拒否権を持つ常任理事国の優位な地位を揃って占めていることを、見逃す訳には行かないのです。

 

ちまたのコラム 99/4/30

サクラ前線も春の遅い東北をさらに北上し、地元マスコミはいよいよここ札幌でも連休中の5月3日頃にはお花見が楽しめそうと盛んに報道しています。眺めて愛でるだけでなく、咲き誇るサクラの花の木の下で一同車座になっての「お花見」宴会とは、欧米にはもちろん、日本からサクラが植樹された中国や朝鮮にも他のアジア諸国にも見られない日本独特の習俗であるように思われます。

アメリカのホワイトハウスに近いポトマック公園河畔に植えられ、G・ワシントンの故事でも有名な3000本を越える吉野サクラ並木は、元々1911年に東京市から友好親善のため送られたのがきっかけですが、ピクニックでもないのに、その下に坐って酒食する習慣のない彼らは、この季節になってもその下を散策しながら通り抜けるだけです。つまり彼らにとって、サクラは、その花を含め図鑑に載っている植物同様ただの奇麗な街路樹以外のものではないのです。近年にはこの文化上の差異が消失しワシントン 酒好きいずこも同じ 1998年 4月とする意見もありますが。

初瀬寺花見の場に幕を開ける歌舞伎の「青砥稿錦絵」で、桜吹雪の刺青をもろ肌脱いで見せ付ける「白浪五人男」弁天小僧菊之介や遠山の金さんではありませんが、どうしてこんなに、日本人は子供の運動会にも増して、一族、地域や職場などグループ単位で熾烈な陣取り合戦をしてまでサクラの木の下でのお花見に拘るのでしょうか?良く言われるような、万葉集以来、「いづれの花か散らで残るべき」(世阿弥)とか、「咲いた花なら、散るのは覚悟」(「同期の桜」)とか「桜の」だけに拘り、春爛漫満開の桜の下での自害切腹を本望とする「花は桜、人は武士(ヤクザ)」(女は芸者遊女巫女)の日本的「もののあはれ美学」だけによるものなでしょうか?

能、歌舞伎の世界で演者にとって「秘曲づくめ」の集大成と言われ、人形浄瑠璃(文楽「日高川入相花王-ざくら」)、地唄など舞踏の日本伝統芸能の隅々にまで裾野を広げている最高の代表作「道成寺」では、主役の口寄せ巫女の遊女 白拍子が「乱拍子」と言われる鬼気迫る狂乱のカブク舞踏を見せますが、中でも満開の花の降り散る桜の木の下で分離様式化されたさまざまな「舞い」を只ひたすら披露する「京鹿子娘道成寺」には、日本文化の「春爛漫 桜幻想」が凝縮されていると見られます。

修験本山である金峯山寺を中心とした聖域、奈良県吉野山一帯は、呪力によって鬼神を使役したことで知られる修験道(山伏)の開祖 役行者(えんのぎょうじゃ)が本尊の金剛蔵王権現を桜の木に刻んで祭祀した寺の始まり に因み、人々が権現様の御神木として「一枝を伐る者は一指を切る」とまで崇める日本一の桜の名勝地でもあります。

先頃のNHK 教育TVでも、国語学者の金田一春彦が、「サクラ」の「サ」は、田植豊饒呪術信仰の「早乙女」や「五月雨」に使われる「サ」のように「カミの降り立つ」という意味を持つ同一語源であり、「クラ」とは、天皇の高御座(たかみくら)における「その鎮座する倉・座」、すなわち「カミの降り立つ座」というのが日本人にとっての「サ・クラ」のであるとの説明をしていました。すなわち、観阿弥・世阿弥によって洗練された祖霊死者崇拝=仮面憑依芸能である能舞台の背後、鏡板に必ずそびえる「老松」と同じ憑依シャーマニズム文化の伝統が、「サクラの木」と花見にも見られるのです。能に関するホームページのリンク集

中国伝来の芸能散楽に触発習合された御田植祭で早乙女が踊る田楽、猿楽、神楽、能が行われたと見られる神社境内にある神霊の降り立つ依り代=御神木の代表が、この「老松」だからです。野上豊一郎は、戦前に出た古い岩波新書「能の話」の中で、「影号の松」に向かってする奈良 春日若宮の祭礼「松下の式」に由来するのでは、という説を紹介しています。「影号 ようごう」とは、「カミが一時的に姿を現わすこと」です。野上記念 法政大学能楽研究所

私見では、能舞台における「鏡板」、またそこに進む前に演者が蛇の目=鏡の前で仮面を付け控える「鏡ノ間」の「鏡」とは、その役者に降霊した祖霊である蛇=蛇身(カガ・ミ)に由来するものと考えられるのです。釣鐘の中から蛇身が現れる「道成寺」などで被る「般若の面」とは、仏教とは何の関係もなく、「半蛇 はんじゃ」すなわち、「半分蛇体を現わし」岩屋墓窟訪問をし呪物逃走するイザナギをどこまでも追いかける祖霊太母イザナミの姿を描写した、卑弥呼の「鬼道」以来の古代蛇霊ヤマタの大蛇シャーマニズムの産物なのです。

近くは谷崎潤一郎、泉鏡花の諸作や上田秋成の雨月物語「蛇性の」、安珍清姫の日高川道成寺伝承芸能はもちろん、男が、惚れた女の亡霊に取り殺される鶴屋南北作の歌舞伎「東海道四谷怪談」のお岩、円朝落語「牡丹燈籠」お露等の伝承怪談、能の黒塚(奈良県天理市の同名古墳から鏡が出土)、住んでいた岩屋と墓"黒塚"があると言われる福島県二本市安達ヶ原の鬼婆伝承、釣鐘の中に隠れた小坊主を追いかける鬼婆(山姥)民話「三枚のお札」(イザナギ呪物逃走>琵琶法師 耳なし芳一)まで、これらすべてがこのヤマタの大蛇ウロボロス「母の目玉(蛇の目)」原型に属するものと考えるべきでしょう。

安達三十三観世音めぐりの十四番札所となっている観世寺の近くには公園があり、 春には桜の名所となりたくさんの観光客で賑わいます。二本松市鬼婆伝説安達ヶ原福島県安達が原の鬼婆の話

母権農耕社会の男子秘密結社において死者崇拝として始まり、頭骨崇拝、仮面舞踏、血の犠牲、首狩り習俗等と結びつくと言われているアニミズムから発達した死者の霊を呪術的に操る鬼道を伝えた中国〔中国では「鬼」とは祟りある亡霊の意〕からは、この邪馬台国女王の時代、倭国に多数の「(蛇の目紋)鏡」(銅鏡百枚)が贈られたという記述があり、それ以前に奴国へ贈られたと見られる「蛇紐 じゃちゅう」付きの「漢委奴国王」と刻まれた金印が博多湾の志賀島から発見されたことはご存じでしょう。しかも、残る唯ひとつの蛇紐金印が贈られたことが判明している中国雲南省の「てん」国からは、ヤマタの大蛇神話の原型のような、蛇が巻き付いた柱を立て人身御供を伴なう蛇神崇拝の豊饒祭を詳細に再現した青銅器が発見されているのです。金印解説

憑依文化圏においては、能面をかけることは「その面の中におのれの身も心も入れ込んでしまうことだ」と言われているように、「役者」が同一人格のまま意識的に「役を演じる」のではなくて、文字通り、仮面を付ける等の行為を境に外から霊が取り付く「神がかり」によって別人格に「なり切る」ことがあらゆる芸能演劇が成立する前提条件と考えられているのです。

これは、心理学的には、巫女遊女白拍子の原型を留める死霊降ろし(口寄せ)を生業とする「イタコ」、「尸童ヨリマシ」同様ある一定期間人格の入れ替わる多重人格と考えられる現象で、交霊術における霊媒及び悪魔憑きのキリスト教文化圏に対し、日本では「狐憑き」「犬神」より強力なトウビョウ藤憑?(吉田〔卜部〕兼行も属し、藤原氏が春日大社から分岐し吉田神社神道を起こした吉田家の呪術を扱う占部、卜部、トウベ、トベ、トビ)と言われる「蛇憑き」にあたる憑依現象を原型とするものなのです。「こんなん出ましたけど」の決め台詞白蛇占いの泉アツノ

岩戸開きでおなじみのアメノウズメの半裸踊り以来出雲大社の巫女阿国によって発達してきた霊が憑き狂乱するカブク芸能・カブキ狂言=歌舞伎には、この傾向がさらに明確に現れています。

今で言えば企業をユスル総会屋のような桜吹雪の刺青をした太母江ノ島弁天の小さ子ヤクザと目され、ポトマック川ならぬ稲瀬川土手に咲く満開の桜並木を背負って威勢の良い啖呵を切る「白浪五人男」弁天小僧菊之介の着る歌舞伎衣装には、弁天琵琶、菊とともに「蛇」があしらわれていますし、能の「道成寺」から受け継がれ、舞台の角に据えられた「シテ柱」での、最高に神聖なものとされている「柱巻きの見得」は、エデンの園以来普遍的に現れる世界樹に巻きつく蛇すなわち東洋では龍樹の記憶に他なりません。西欧では、預言者モーゼの持物でもあり、現在医療や病院のシンボルとなっているアスクレピオスの蛇杖といった方が分かりいいでしょうか?

あるいは、敗戦後芸能人の申し子、'49年の小学4年生デビュー当時の美空ひばりが、四国巡業中、交通事故に遭遇して意識不明状態から九死に一生を得た時、「神様の申し子」として「生れ変り」を果す転機となった高知県長岡郡大豊村にある八坂神社の二本の大杉の樹が、それに当るでしょう。講談社文庫 「『戦後』美空ひばりとその時代」本田靖春70〜76ページ。大樹の前で「日本一の歌手」となる誓いを立てる娘の姿に奇蹟を見た母は「シャーマンの経験する巫(ふ)の状態に近いものを覚えたのではなかったか」とまで本田は書いています。

これに賄賂、贈答、飲食、接待でもつけば完璧な談合腐敗文化構造の完成である。天下りするオカミ、御札に賽銭、まいないをやって巫女(料亭女将オカミ)の下で共食神人交歓酒盛り談合宴会を催し、下々の願事をかなえてもらうというのが揺るぎ無い日本の精神伝統文化だからである。

春になると桜の木の下に集まり、桜吹雪の刺青をしたお兄いサンたちが、茣蓙を広げ集団で車座をなしキレイドコロを呼び酒食を楽しむという日本特有の「花見」習俗も、元を正せば、この外魂が依りつき半裸になって狂喜乱舞する【カブク>歌舞伎】アメノウズメのような巫女芸者を中心とした野外での歌垣、カガイのような古代orgy憑依シャーマニズム宗教儀礼の名残であろう。「ノーパンしゃぶしゃぶ」での大蔵キャリア官僚専用特別接待はそのものズバリのorgy乱行パーティであり、若者の急性アルコール中毒死にいたる新入り歓迎イッキノミ習俗もこれに近い位置にある。

asahi.com 99/4/9少年十数人救急車襲う――京都・綾部 酒で仲間倒れ花見客が通報、「到着遅い」と因縁 
 京都府綾部市消防本部の救急車が、花見をしていた少年グループ十数人に金属バットなどで襲われ、ガラスを割られるなどの被害を受けていたことが8日、わかった。救急隊員は病院内にいて無事だった。綾部署によると、仲間の1人が急性アルコール中毒症となり、119番通報したが「来るのが遅い」と腹を立てたらしい。同消防本部は「通報から5分で現場到着、12分で病院に搬送しているのに」と憤慨している。

 同署によると、5日午前1時半ごろ、綾部市味方町の紫水ケ丘公園の花見客から119番通報があり、急性アルコール中毒症になった府立高校3年生の男子生徒を市民病院に搬送した。

 一緒にいた仲間十数人が数台の車に分乗して後をついてきたが、病院で救急車が無人となった間に金属バットで後部ガラスや尾灯を割り、近くの道路工事現場から持ち出した棒で突いたりけったりして車体をへこませたという。

 同署は暴力行為と器物損壊の疑いで数人から事情を聴いている。少年らは16歳から19歳までの無職や高校生の遊び仲間で、いくつかのグループが集まって花見をし、缶ビールを飲んでいたらしい。

 被害に遭った救急車は昨年10月、約1900万円で市が購入した最新式。修理に3週間かかる。

西欧では古代ギリシャ・ローマで秘密に行われたという葡萄酒の神デュオニソスやバッカスの酒神祭がこれにあたる。

歌垣
うたがき
古代の風習で,春秋に多数の男女が飲食を携えて山に登り,男から女に歌を歌いかけ,女が返す,という形で妻問(ツマドイ)をする。東国の方言で【カガイ】といった。万葉集や常陸(ヒタチ)国風土記に見え,常陸の筑波山や大和の海柘榴市(ツバイチ)で行なわれたものが名高い。貴族の間で行なわれるようになると野趣を失い,踏歌(トウカ)がこれに代わった。(マイペディア)


これは、水戸黄門や戦前の大日本帝国における天皇=現人神信仰のように、強力な魂が依りついた生きている人をカミと崇め座敷で接待する、日本人の古代的生き神宗教意識神人イドラトリ伝統から起ってくる。戦後は、学歴競争を勝ち抜き東大卒、日銀大蔵官僚となった小さ子(座敷童子);官(カン=カミ=オカミ)と太母オカミ料亭女将が、この経済エビス生き神様の地位についただけである。

こうした、接待贈答談合文化の横行は、もともと、宗教と政治、行政、文化;来世と現世;人間と神;公と私;天と地;雲上人エリートとヤクザ場末が互いに未分化で癒着したままの、ヤマタのオロチ(ウロボロス蛇)と卑弥呼以来の憑依巫女=芸者=料亭オカミ・シャーマニズム古代祭政一致宴会社会の伝統を、近代以降に持ち込み、温存してきた結果以外ではない。

自己制御できない古代アナクロニズムの露呈巫女物流宴会接待カンニバリズムとヤクザ土建国家

つまりこの季節の日本人にとって、春になるとサクラの木の下に集まり酒食に耽っては「寄らば大樹の陰」と祖霊の本性を現わし、オロチ蛇のように「トグロやクダを巻いて」何かに取り付かれたように半狂乱無礼講を毎年繰り返すのは、500年以上前の室町時代から山形県櫛引町黒川の農民氏子約250戸に伝えられ春日神社の旧正月 王祇祭(オウギマツリ)に奉納されて「道成寺」の古形「鐘巻」を残す黒川能や竜蛇踊りが付き物の「お祭」と同じくこのような近代社会では既に滅んでしまった祭政一致古代憑依シャーマニズム宗教ヤマタの大蛇ウロボロス信仰の世界的にも珍しい保存と言えるかと思います。昭和51年国指定重要無形民俗文化財 黒川能

また、熊本日日新聞 98/8/18 全額市費で芸能ショー 職員・家族の慰安に毎年 熊本市 によれば今年も9月19日からの2日間、市費約1034万円を投じて熊本市民会館大ホールで昼夜計四回、歌手の梓みちよらを招き、恒例の「熊本市職員家族の集い」と称する職員と家族の慰安と相互連携のための芸能ショーを計画しているといいます。(ちまたのコラム98/8/20)

このショーは市民の批判を受けて中止されましたが、芸能を公費で賄う祭政一致習俗は、行政監査においても尚根絶されていません。

99/4/28熊日ニュース芸能ショー違約金、返還請求を棄却 熊本市監査委員

江戸期からその花見時に持ち合うハレの日の弁当としても活躍する「にぎり鮨」も、「お祭り」の時期だけに作って神社に奉納する熟れ鮨(なれ-)の一種に、桶と樽の中で造る「ふな鮨、どじょう鮨」があると言いますから、死者頭骨崇拝、仮面舞踏、血の犠牲、首狩り習俗等と結びつくと言われているアニミズム日本文化の源流のひとつに数えられる中国四川、雲南、貴州各省の「倭族」と言われる少数民族あたりにまでその先祖を辿れば、「蛇」に行き着くかも知れません。

熟鮨 なれずし
魚を塩漬にした後,米飯とともに漬けて自然発酵させ酢味を出したもの。⇒鮨の古い形式で魚肉の保存法として行なわれた。特有の臭気と酸味があり,地方名物として琵琶湖の⇒ふな鮨,吉野のアユの釣瓶(ツルベ)鮨,秋田のはたはた鮨などが知られる。(マイペディア)

真蒸 まむし
うなぎ丼の京阪地方での方言であるが,特に大阪風のうなぎ飯をいう。これはウナギを腹開きにして蒸さずに蒲焼(カバヤキ)したものを飯の間に入れたり,まぜたりしたもの。ふつう熱い飯を器に半分入れて蒲焼をのせ,上に残りの飯を盛り,たれをかける。(マイペディア)

日本の「幽霊」に足がないのは祖霊が足のない蛇だから当然なのだ、とか、関西で「うなぎ」を言う「まぶし」「真蒸まむし」という言葉は(土用の丑の日のような)特別な祭日に「マムシ」つまり祖霊としての虫の王=「真虫」を共食していた古代カンニバリズム習俗から来ているのではないかとか、これらの蛇シンボルにまつわる実例は挙げれば切りがないが、ともかく

これが現在の(水)はっぴ半てん褌姿のお神輿担ぎお祭り野郎や、包丁(鉄器)一本さらしに巻いた海浜生食を造る(回転)寿司職人板前スタイル、引いてはヤクザのさらし胴巻きにドス(鉄)を納めた着流しスタイルに定着したのではないか?

ヤクザの源流漁労民漂海民ヤン衆参考資料

99/4/21asahi.com蛇ねじりじゃ――埼玉・八潮で豊作祈る
 
《写真》 埼玉県八潮市の久伊豆神社で20日、「蛇捻(じゃねじ)り」の行事が行われた

 無病息災や豊作を願って「蛇捻(じゃねじ)り」の行事が20日、埼玉県八潮市の久伊豆神社であった。

 悪い病が入ってこないように、わらの蛇を村の入り口に置いたのが始まり。わらじ形に編んだものを束ねて頭とし、目玉とまぶた代わりのビワの葉をつける。胴は境内のイチョウの木の枝にロープをわたし、3人がかりで7メートルの長さになるまで編み上げた。

一方のアメリカでは、同じ春でも、コロラド州デンバー郊外のコロンバイン高校生2人による銃の乱射事件が20日に、またまた起きてしまいました。こちらでは、たとえ高校生でも、銃の所持は、外敵から自己を防衛するための個人の権利であるという西部開拓時代からの独立自治思想が浸透しており、シュワルツェネッガー風特殊部隊兵士‘commando’のように爆弾を各所に仕掛けた上、散弾銃やライフルを生徒、教師に向けて次々と発砲、12人の犠牲者を出したこの悲惨な事件を以ってしても直ちに銃のさらなる規制へと動く気配は薄いと見られます。

Yahoo!Japan トピックス米国高校乱射事件

ショックも薄れない28日にはさっそく、カナダ西部アルバータ州のマイヤーズ高校で、同校を中途退学した14歳の元男子生徒が、ダークブルーのトレンチコートを着て、男子生徒2人を22口径の銃で撃ち、1人を死亡、もう1人に重傷を負わせるという、模倣犯罪と思われる事件が起こってしまいました。
 

とりわけ全米ライフル協会(NRA)の会長である、「十戒」や「ベンハー」で有名な往年の映画スター、チャールトン・ヘストンが、デンバーで5月に行われる年次総会で予定されていた銃器類の展示会などの祝賀行事を中止することを表明したものの、「学校の警備員が銃を持っていさえすれば、こうした事件は防げた」と発言したことからも分かるように、銃器製造業界の立場からは、悪いのはそれを濫用する少数の人間で、銃そのものは悪くはない、とする論理が貫徹され、正当な使用管理のもとに自己責任で銃を持とうとする多数者の権利が擁護されているのです。

しかし、あくまでもその論理のみに立つ限り、銃器よりさらに危険と害悪の少ない酒類や煙草、車などについても未成年に販売が禁止出来なくなる事に気づくでしょう。酒類・煙草・車製造業界の立場からは、悪いのはそれを濫用する少数の人間で、自己責任で正しく使用する限り酒類・煙草・車そのものは悪くはない、と主張する事が出来るからです。

それどころか、製造販売業者は資本主義社会において、何時でも、悪いのはそれを濫用する少数の人間で、麻薬、毒物、核兵器そのものは悪くはないと、あらゆる危険な商品について免罪する販売促進論理を宣伝展開可能であることに気がつくべきなのです。酒類・煙草・車が、未成年には販売禁止することが、近代社会における法の常識となっているのは、社会が危険と公認したある種の人々、年齢層に対し、責任能力に差異と限界を認めているからに他なりません。

医師や研究者には麻薬や毒物の所有を認めても、一般人には販売しないと言うのは、その使用法についての資格と責任能力への信頼に基くからであって、資本主義社会が販売する商品自体に善悪の差異を認めるからではありません。凶悪犯罪の増加に伴う改正要求についても、改正すべきは、責任能力を問えない少年法の年齢引き下げではなくて、悪影響を及ぼすと認められる商品の、無人スーパー、自動販売機等に代表される青少年への無差別販売方法なのです。

asahi.com 99/4/1銃乱射「ゲームが悪い」──遺族が156億円賠償要求任天堂やセガなどを訴える 
 【ニューヨーク13日=山中季広】米ケンタッキー州の高校で2年前にあった乱射事件はテレビゲームや暴力映画の悪影響で起きたとして、事件の犠牲になった女子高校生3人の遺族が12日、任天堂やセガなど25社に計1億3000万ドル(約156億円)の損害賠償を求める訴えを連邦地裁に起こした。

 訴えられたのは、ほかにソニーやタイム・ワーナーなど。事件を起こした少年は当時14歳で、日ごろ戦闘的なテレビゲームや乱射場面がある映画などを好んでいたほか、インターネットで成人向けのページを見ることも多かったという。少年は、精神状態に問題があったとして終身刑の判決を受けている。

残虐シーンに満ち溢れ、今回の事件に影響があったのではないかと思われている戦闘バイオレンス、ホラー、スプラッタ映画ビデオ、PCゲームや、現行では誰にでもアクセスが許されていますが、札幌発の青酸カリ販売自殺事件のあったネット犯罪被害の拡大するWWWについても同様な事が言えます。悪いのはそれを濫用する少数の人間で、自己責任で正しく使用する限り映像、ゲーム、WWWそのものは表現の自由を持つ文化であり悪くはない、と主張する事が出来るからです。

99/4/23 (ロイター)MGMがディカプリオ主演ビデオ回収へ、乱射事件を受け
[ロサンゼルス 22日 ロイター] 米映画制作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)は、20日に米コロラド州のコロンバイン高校で発生した銃の乱射事件を受け、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「バスケットボール・ダイアリーズ」のホームビデオを回収したい意向を表明した。

「バスケットボール・ダイアリーズ」は、今年1月にポリグラム・フィルムド・エンターテイメント社からMGMが買収したフィルムライブラリーの映画の1本で、発砲シーンがある。

MGM関係者は21日、各ホームビデオ配給者・小売業者に対し、同ビデオの回収の意向を伝えた明らかにしていた。

コロンバイン高校での乱射騒動を受け、ハリウッド映画における暴力描写が、再び問題視されている。

asahi.com 99/4/24容疑の少年が昨秋、授業で乱射予告?ビデオ制作 「まるでリハーサル」 
 【リトルトン(米コロラド州)23日=阿部治樹】米コロラド州コロンバイン高校の乱射事件の容疑者2人が、乱射事件を予告するような内容のビデオを、ビデオ制作の授業で作っていたことが、同校生徒らの証言で明らかになった。

 ジェファーソン郡保安官事務所も、家宅捜索でビデオを押収した。昨年秋、授業の課題作品として作られたこのビデオでは、2人の10代の若者が、学校の廊下を歩きながら同級生らを銃で撃ち殺していく様子を映し出している。

 ビデオを見た生徒が地元紙に語ったところによると容疑者2人は、彼らの仲間に「スポーツ野郎」の役回りをさせていた。今回の乱射で容疑者2人は、同校のスポーツ選手を「スポーツ野郎」と呼んで標的にしたとされている。

 このビデオについて、同校の担当教師はコメントを拒んでいるが、見た生徒らは「まるで今回のリハーサルのようだった」と話している。


99/4/24 [ZDNet/USA] 銃乱射事件とバイオレンスゲーム,因果関係あり?(ZDNet)
米コロラド州リトルトンの高校で起きた銃乱射事件から,バイオレンスゲームと現実世界の残忍性との関係が再び取り沙汰されている。

12人の生徒と教師を殺害した後に自殺した,容疑者のEric HarrisとDylan Klebold(いずれも高校3年生)は,コンピュータゲーム「Doom」と「Duke Nuke 'Em」の熱心なプレイヤーだった。この2人は,よく何時間もデスマッチを繰り広げていたと,犯行現場となったコロンバイン高校の3年生,Jerad Tomicich君(18歳)は語っている。「Dylan (Klebold)は戦争ゲームに没頭していた」

今回の銃乱射事件と,もう1つ別の高校で起きた発砲事件に共通しているのはこの部分だ。1年以上前,ケンタッキー州ウェストパドゥカの高校で,やはり高校生による銃乱射事件があった。3人の生徒を殺害したほか5人に傷害を与えたとして有罪判決を受けたMichael Carnealは,「Doom」「Quake」「Mortal Kombat」などのバイオレンスゲームで熱心に遊んでいた。

いずれの事件の犯人/容疑者もバイオレンスゲームの愛好者だったことから,犯行に及んだ原因は,ビデオゲームにあるのではないかと指摘する声も上がっている。

「ゲームが殺人犯を作った」と被害者の家族
先週,ウェストパドゥカ銃乱射事件で殺害された生徒の家族が,任天堂,セガ,そしてソニー・コンピュータエンタテインメントなどを含めた25の被告を相手取り,1億3000万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしている。

 原告側は,被告の製品は未成年者の心を崩壊させたと主張している。コンピュータゲームは「(犯人の)Carnealに(中略)殺害能力を抑えるのに必要な,抑制あるい責任を教えることなく標的に向けて銃を打つことを教えた」(原告側)という。

 Carnealに殺害された生徒の1人の母親は「この野蛮な射手は,以前に観た映画,遊んだゲーム,そして訪れたインターネットサイトの影響を受けたと信じている」と話す。

議員も取り上げた問題

 バイオレンスゲームの影響についての議論は,今に始まったことではない。

 昨年12月,Joe Lieberman上院議員(コネチカット州選出・民主党)は,ビデオゲームの暴力性をテーマとする年次報告書「Video and Computer Game Report Card」を発表した(12月2日の記事参照)。同議員によると,「もはや殺害や虐殺などでは十分ではないようだ。最近のゲームでは,拷問や相手を不具にすることが流行っている」という。

 「私は何も,ひどい惨事の責任がこれらのバイオレンスゲームにあると言っているわけではない。だが,以前から言っているように,こうしたゲームやひどい広告は,われわれの子供たちを包み込む暴力という有毒文化の一部であると考えている」(Lieberman上院議員)

 Liberman議員の補佐を務める人の話では,同議員は現時点で,ビデオゲーム業界に対する攻撃を加速させるつもりはないという。

「責任は銃と家族にある」とゲーム業界

 こうした動きに対し,ビデオゲーム業界側を代表する業界団体Interactive Digital Software Association(IDSA)と,Doomの開発元であるId Softwareからコメントを得ることはできなかった。

 だが,昨年米アトランタで開催されたElectronic Entertainment Expo(E3)の基調講演に立ったIDSAのDouglas Lowenstein氏は,「ビデオゲームは,われわれの社会における暴力の源ではない」と語っていた。

 「それはまるで,文盲の責任はTVにあると言っているようなものだ。今こそ,銃が入手できてしまう現実や家庭の崩壊が,暴力の源であることを考える時期だ」(同氏)

 ウェストパドゥカ銃乱射事件の訴訟は,原告側にとってこれで2度目だ。1回目は,被害に遭った3家族の原告団が,Carnealの両親,学校の管理責任者,教師,そして友人の生徒たちまでを,犯行の責任があるとして提訴したものだったが,この訴えは却下された。

(記事協力:Reuters,GAMESPOT)

[Robert Lemos,ZDNet/USA]→詳細記事( http://www.zdnet.co.jp/news/9904/23/violence.html )


さあ、ゲームの始まりです。

・・・

僕は殺しが愉快でたまらない。

人の死が見たくて見たくてしょうがない。

(最初の挑戦状冒頭)

***

そこでぼくは、世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人に相談してみたのである。すると彼は、「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすれば得るものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界を作っていけると思いますよ。」

 その言葉につき動かされるようにしてボクは今回の殺人ゲームを開始した。 (第二の挑戦状)


遊びと、実用化では単に、シュミレート予測が正確、厳密かの違い、複雑さ、リアリティの程度の違いがあるだけで、それらを一種のゲームとみなしていることではその属する世界観は全く同じである。経済に始まったゲーム理論の創始者は、現代コンピュータの創始者でもあり、量子力学をヒルベルト空間論で基礎づけしたアメリカのハンガリー移民フォン・ノイマンであった。ホイジンガも歴史的にゲームより広い人類にとっての「遊び」の意義を歴史的に基礎づけようとしたオランダの同時代人であった。

こうした人類の頭脳ともいうべき応用数学理論家から、ゲーマーには残されている現実とシュミレート・ゲームとを区別する能力を欠くことによって、あたかも「ゲームや遊びのように浮浪者や通行人を簡単に殺してしまう」チーマー、オウム、そしてこの酒鬼薔薇聖斗までの存在をも紙一重に呑み込んでいるのが20世紀末というこの時代であろう。

感情的に反応してしまう大衆文化の場合においても、日常では禁止抑圧されている、異常なセックスや強姦、暴力、殺人、麻薬など暗い衝動(いわゆるフロイトのイド、エス)は、バーチャルなフィクショナルな空間において心理的には解放されることによって、むしろ正常人大衆のバランスを保ち、犯罪に至らしめる直前で未然に予防するのに役立っていると言えるからである。

3DシューティングPCゲーム‘Quake’で当てた開発メーカー id Softwareの‘id’とはフロイトのこの暗い衝動を掘り起こし解放する意味から付けられたとも考えられる。

Rock around the Clockと「暴力教室」に始まった時代の波はA・バージェスが予言した「時計じかけのオレンジ」にまで確実に押し寄せて来ているのだ。1968年にA・C・クラークとS・キューブリックの予言した、スターチャイルドの宇宙的胎内回帰に終わる「2001年」まであと数年ではないのか。そしてそこにはR・シュトラウスの、神を殺した「ツアラトゥストラはかく語りき」が流れていたのである。 Stanley Kubrick's Clockwork Orange

ミステリとロック、そしてゲームは20世紀の芸術か「娯楽としての殺人」ゲームの末路

Artemis Sampler ゲームと遊び、劇場芸術・・・暴力教室からカルト、オタク、時計じかけのオレンジへ

例えば、映画のエイリアンでもそうだが、‘Quake’に代表されるDoom系と言われる3D PCバトルゲームは、周りがすべて敵=化物という閉塞密室状況〔プラトンの洞窟〕を当然とし、ひたすら得体の知れない「奴ら」を、銃器やロケットランチャ、斧等の武器を使って、バラバラに身体が飛び散るまで殺害し最後まで進み切る冷酷無比なプレイヤーが、クールな勝利者となる設定である。

Dungeon Keeper(地下牢獄番人)という名の悪の支配者になることを目差す、善悪が倒錯したゲームすらE・Aビクターより発売されている。

巨大な迷宮か地下牢獄dungeon、地下墓地catacombのような閉塞密室状況〔プラトンの洞窟〕からの脱出は、E.A.Poeが、「メールシュトレームに呑まれて」、「陥穽と振子」、「早すぎる埋葬」等でそれぞれ繰り返し描いてきた古典的英雄誕生の死と再生のテーマであった。

その極限ともいうべき現代ゲームにおいては自分以外の他者、部外者は、すべて殺してもいい「奴ら」「敵」「化物」としてしかここでは現れ得ないのである。

戦後の日本人はラジオという箱から聞こえてくるHis Master's Voice;天皇ヒロヒトの声をきいて始めて頭を垂れかろうじて鬼畜米英と戦うのを止め、玉砕と餓死から生き延びた者たちの末裔ではないか。commandされるだけの人間は文字通りcommando(シュワルツェネッガー風特殊部隊兵士、横井、小野田帰還兵を生んだかつての日本皇軍、特攻隊、オウムの「殺人マシーン」林泰男、ヤクザの鉄砲玉となる資格がある。

ここでは勝利の後には、至る所に転がる敵の死骸の殺伐とした光景と、自分だけは生き残ったというそれ自体虚無的な安堵感だけしかゲームの報奨はない。人間存在に意義を与える神すらも殺害されているからである。

サバイバルの流行は、アウトドア、キャンプライフ、ミリタリー感覚を伴なって既にかなり以前から広まっているものだが、その根本には、喩え文明社会が崩壊しても、その焼け跡廃虚ストリートジャングルで自分だけは生き残ろうという本能的、無意識的な備え、というものがある。

日本のアニメ、ゲーム、ファンシー界の大勢が、「ドラえもん」「マリオ」「キティ」「チビまるこ」「クレヨンしんちゃん」「アラレちゃん」あるいは宮崎勤以来のオタクロリコン幼児性愛に毛の生えたような「カワイイ!」母胎退行キャラクターを越え究極の卵回帰!「たまごっち」までに傾斜しているのに比べれば、まだ、“Quake”のようなアメリカンサバイバルシュミレーションの方がまし、とも考えられるのである。

神なき社会アノミーからカタストロフへ

子供へのコンピュータ教育論議だけが先走っているWWW利用の他これらについても、酒類・煙草・車同様、保護者なしではアクセスできないようにする一応の年齢制限が設けられるべきでしょう。もちろん、同じ歳だといっても実際には早熟と奥手とがあるように、年齢制限は、能力の実態を反映するものではなく、あくまでも、社会総意的に「危険と見なす」線引きであることは弁えられるべきですが、元来、このような混乱は、西欧によって推進されてきた近代社会において、「成人」と「未成年・子供」との間に厳然として存在していた死と再生のイニシエーションによる差異資格能力が喪失され、境界を見失ってしまった文化の敗退に起因すると言わなくてはなりません。

子供や凡人には、近ずき難い「障害」と見える特別な能力と人種;その道のプロ;マスターmasterに限定された「敷居の高さ」はむしろ、その社会的聖域の価値を保存するためには必要ですらある場合があるからです。そこには、大衆に対して、技術で「障害」を取り払い敷居を低くすることによってではなく、先ず自らの能力を努力によって高め、資格を認定されることによって始めて参加、物品の所有使用が許される成人の儀式ともいえる試練が課せられる伝統が存在するのです。

時間の約束・契約を守れない者に、本来時計の所有が許されるべきではないように、大人と、責任能力のない子供との間に改めて、現行の選挙権、飲酒、喫煙可食性、性的資格などの「権利」以上に成人式で初めて認められる明確な禁忌と、近代より厳密詳細な境界線が引かれなくてはなりません。

成人することを永遠に拒否し(モラトリアム)子供のように自己責任を取れない幼稚な大人、成人する前に早熟老成早死自殺する大人のような子供の登場によって「大人と子供との境界線がなくなったのだ。」これが20世紀後半を特徴づけ、「境界の中身が透けてみえるスケルトン」が象徴するものだからです。

電卓、ワープロを暗算、書写作文のできないうちから渡さないとか、TVに子守をさせない、公共の乗り物には歩く能力を育てる意味で子供には坐らせない、100円のスケルトン・ライターで火遊びはさせない、車、ナイフ酒、薬物を未成年には与えず販売しないというのと同じ程度に、それらよりはるかに高度な自己使用責任能力が問われるパーソナル・コンピュータや携帯電話も、現在の公共教育現場の風潮とは逆に、成人を迎えるまで親がネット使用させないか、厳格な資格検定制度を導入し無免許者には店が販売しないという「責任能力のない未成年の権利が制限される」文化伝統が21世紀にはできてきてもいいと思います。

コンピュータがなければ、子供の教育が出来ない、というのは資本と時代の要請に負けた教育者の堕落でしかありません。全天候グランド、プールや、視聴覚教室など、ありとあらゆる立派な「教育施設、備品」を「子供のために」取り揃えた資本の下請けと化した現在の学校で、「学級崩壊」が止められないではありませんか。本来、「我が子を千尋の谷底へ突き落とす」獅子のように、電気も何もない、文明と資本、自由と権利、自己責任の大人の世界から隔離された禅寺のような環境でこそ、子供の教育は行われ、「大人と同じ諸権利と、欲望の満足」は成人の責任能力がつくまで「我慢」することで自己抑制できるよう鍛え上げられるべきなのです。

少年法の改正を考えるくらいなら、女と子供に市場ターゲットを絞って生き延びようとする資本の論理より法と倫理の論理を優先的に貫徹させ、最初から責任能力のない未成年を大人の領域から禁忌として厳格に締め出すことによって、例えば混乱に陥っているネット上でのポルノ規制問題などは、自動的にクリアされることになるのです。(ちまたのコラム 99/1/20)

責任能力のない未成年者に禁じられるべきは、性的なものばかりではないからです。性・暴力(武器所持使用)・麻薬(酒類、煙草を含む)は、ひとつのまとまった成人資格として考えられなければなりません。

資本に無限の経済利潤を与える、大量生産無差別販売の論理より、購買者の所持資格、使用結果責任能力を区別限定する環境と教育治安の論理が優先されなければ社会は崩壊するところまでアノミー化は進んで来ているのです。一度生産したら、決して土に戻らないで死を拒否するプラスティックのように人工化学製品が象徴する直線進化的永世不死文明の推進よりは、冒頭の桜の花のように老いと死と再生を認めるリサイクル生命論理への自覚こそがアメリカには求められている、といえましょう。

今日、英米仏中露の五カ国だけが所有実験開発する事を許されている核兵器については、この国家による線引き−国際社会が認めた責任能力の差異と限界が人類にとってこのまま妥当なものか否か、インドやパキスタン、北朝鮮を非難する前に我々被爆国日本人は良く考えて見るべきでしょう。

この銃乱射事件の只中にも、実質アメリカ軍が、軍事施設とは無関係なユーゴスラビアのTV局、大統領邸宅、橋などを爆撃、あるいは多くのコソボ避難民を誤爆して戦闘行為には付き物と自己正当化しているからです。自分たちの言い分に従わない者は、その住居に侵入し、銃を持って無抵抗な者まで攻撃爆破殺害して良い、とするのなら、クリントン大統領を始めとし、泥沼のNATO軍空爆を支持する大多数のアメリカ人には、誰も、高校で仲間外れにされた腹いせに校舎に30個に上る爆発物を仕掛け、クラスメートに銃を乱射した挙句、当初からの計画通り自殺したと伝えられた自己破壊的な行動に出る子供達を止める資格はないのではありませんか?

長引くアノミーは、ナチズムと同じく自由主義を欠く民主制度の中から、「秩序維持のため」ファシズム外圧治安体制の登場を多数決により正当化します。ディカプリオ主演映画「バスケットボール・ダイアリーズ」の影響で「トレンチコート・マフィア」を名乗る徒党を組んで、ヒトラー崇拝を気取っていたという彼らが、一年前から計画し分刻みのスケジュールを立てていたドイツ語中心の日記の中で犯行決行日に決めた4月20日は、愛人とともに官邸で自殺したヒトラーの生誕110周年だったといいます。

「まるでナチだ。彼らは可能な限り多くの生徒を殺して学校を破壊し、自分たちは炎の中で死ぬことを考えていた」と述べた保安官の発言や日記中の「スポーツ選手など、オレたちをばかにした連中を罰する」といった記述から、ネオナチズムへの傾斜と同級生らに対する恨みが犯行動機として錯綜していたのではと推測されています。学校に強烈な殺意を抱いて登場した「SHOOLL KILLER 学校 殺死の酒鬼薔薇」聖斗(生徒?)も、その挑戦状にナチズムシンボルを使用していたことを忘れてはなりません。

頭部に銜えさせた第一声明文は、徹夜で書いた。例の謎めいたシンボルは、ナチスの鈎十字にそこから流れ出る涙を組み合わせたもので、少年を含む近所の遊び仲間集団のマークとして北須磨公園などによく落書きしていたものであったという。――受験体制によって生産された「知的でナチス的であれば、誠実でない」子供(「子供たちの復讐」本多勝一編p489)から落ちこぼれた涙とも考えられる。

酒鬼薔薇聖斗を生んだ戦後日本という社会

神の殺害された社会においては、人間が、狂気に追い込まれたニーチェの「超人」のように自我肥大したヒトラーナチス的独裁者=天地創造する全能の神となる他ないからである。

ここに20世紀前半には、ナチスの他、キリスト教から破門された無神論カルト=マルクス主義独裁政治が、個人崇拝イドラトリとして中国、ロシア、北朝鮮等資本主義の遅れた段階の社会に入り込む余地があったのである。

日本もその流れが及んだ、国際社会に出遅れた資本の社会であった。

戦中の天皇制ファシズムも、毒ガス細菌兵器を造り、生体実験をするなどナチスと同盟を結んだ神道系国家社会主義による、オウムそっくりの、オウムを予告するカルトであった。

社会統制経済主義という点では、自民(神道系国家社会主義)も共産(マルクス主義インタナショナリズム)も右から左までその価値観は一致して区別がないというのが、戦後日本を支えた基盤であった。

オウムのような20世紀後半の新興カルトはその、崩壊後にできた宗教的空白に乗じようとし、ロシアに進出していった。

神なき社会アノミーからカタストロフへ

禁酒法の時代を経験し、ポルノ=バイオレンス規制のピューリタニズム的に厳格なアメリカが、これほどまでの惨劇を起こすに至っても青少年への銃規制にまで進まない開拓者独立自衛精神を保持する一方で、日本においては、花見宴会酒席の半裸野卑無礼講場面でのように、性や暴力に対しての青少年への影響には寛容な古代的精神の割には、刀狩りの時代から被爆敗戦、憲法戦争放棄条項まで武器所持使用には強いアレルギー反応を示す、というようにすべてその反対を行っているように見えます。

世界の警察官として武器を持った父権文化のアノミーの行き過ぎによって死と再生の成人儀礼を無くし、ファシストサバイバルゲーム化した自殺行為にも、熟れ鮨のように桶と樽の中での母胎豊饒文化の発酵を通りこした腐敗、桜の下での自害切腹のどちらにも組する事は出来ないように思います。

asahi.com 99/4/20 NATO司令官が「車列」を誤爆の可能性認める
 【ブリュッセル19日=冨永格】北大西洋条約機構(NATO)は19日、コソボ南西部のジャコビツァ近くで14日に起きた避難民への誤爆事故の調査結果を発表し、軍用車とトラクターが混在する約100台の車列に誤爆した可能性を初めて認めた。

 作戦を指揮するリーフ司令官が発表した調査結果は(1)14日午後1時過ぎにジャコビツァ北西で数台の車列を攻撃したが、これは確実に軍用車(2)同午後2時過ぎ、ジャコビツァの東南東の道路で東に向かう100台以上の車列を発見、先頭側にいた約20台の軍用車と見られる車を数次にわたり攻撃(3)基地から「ユーゴ軍はそれほど長い車列は作らない」と指摘され、攻撃を中止(4)この車列にはトラクターなどが混在していた可能性があり、避難民に死傷者が出たかもしれない――というもの。

 NATOは15日に誤爆の可能性を認め、操縦士の証言テープを公開した。しかし19日の説明によると、テープはジャコビツァ北西部での軍用車攻撃時のもの。一方、ユーゴ当局が外国報道陣に公開したジャコビツァ東南東の現場については、「情報がない」という従来の説明を改め、巻き添えの可能性を認めた。

 ただ、リーフ司令官は「軍用車は現場から回収されたかも知れず、現場を見た記者によると、犠牲者は機関銃や砲撃で殺された形跡がある」として、ユーゴスラビア側の「演出」が加わっている可能性も示唆した。

【追記】asahi.com 99/5/3NATO、バス誤爆認める 「発射後に橋通過」
 北大西洋条約機構(NATO)は2日、ユーゴスラビア・コソボ自治州で1日に起きたバス被弾事故について「兵器の発射後にバスが橋を通過した」との声明を出し、NATO軍機による誤爆と認めた。記者会見したシェイ報道官は「罪のない市民が命を落としたことは非常に残念だ」と謝罪した。
 ユーゴからの報道によると、ユーゴ外務省の報道官は2日、
この誤爆による死者は47人、負傷者は16人であることを明らかにした。

 NATO声明は「NATO軍機は1日午後、コソボに展開するユーゴ軍と治安部隊の重要な南北補給路であるルザネの橋を攻撃した。不幸なことに、兵器を発射した後に1台のバスが橋を通過した。NATOは市民に死者が出たかどうかを確認する立場にはない」としている。

 2日記者会見したフライタグNATO軍報道官は「橋に照準を合わせることに集中していた操縦士に、バスは見えなかった。攻撃目標になることが明らかな橋で一般車の通行を認めるのは、自国民を危険にさらすことだ」と、逆にユーゴ当局を非難した。(赤字強調引用者)

asahi.com 99/4/26 NATO、新戦略概念を採択――域外紛争に軍事作戦

 【ワシントン25日=西村陽一】北大西洋条約機構(NATO)は24日の首脳会議で、21世紀のNATOの目的や行動の指針となる新戦略概念を採択した。欧州・大西洋地域やNATO周辺の紛争を加盟国の安全を脅かす危険要因とみなし、紛争の抑止や「危機対応」の軍事作戦を主な任務とした。ソ連の脅威に対抗する集団防衛組織として半世紀前に発足したNATOは、ユーゴスラビア空爆を追認する形で、域外紛争にも介入する軍事同盟に性格を変えた。国連との関係では、安全保障理事会の責任を重視する項目を盛り込んだが、軍事行動に安保理決議が必要かどうかで、早くも解釈の違いが表面化した。

 NATOは、加盟国が攻撃された場合の集団防衛(北大西洋条約5条)を中核に据えている。ソ連消滅直前の1991年にまとめられた戦略概念の全面改定にあたり、新たに「非5条事態」の危機管理・対応という考えを打ち出した。

 NATOを取り巻く戦略環境について、「加盟国に対する通常兵力による大規模攻撃はほとんどない」とし、「欧州・大西洋地域の内部や周辺の不確実性と不安定、NATO周辺で起こりうる地域的な危機」を新たな問題に挙げた。

 その例として、「民族・宗教対立、領土紛争、人権侵害、国家の分裂」が局地的、地域的な不安定をもたらす結果、欧州・大西洋地域の人道的惨事や武力紛争などに発展し、NATO加盟国にも広がる事態を示した。大量破壊兵器の拡散やテロも、NATOの安全に深刻な影響を及ぼす性質の脅威だ、と指摘した。

 そのうえで、NATO軍は「欧州・大西洋地域の安定に危険をもたらし、加盟国の安全に影響を与える」事態になれば、「ケース・バイ・ケース」で合意のもとに、共同で危機対応作戦を展開する、とうたった。

 米国が「中東から中央アジアまで」(オルブライト国務長官)をにらんだ世界規模の展開を唱えたのに対し、欧州側は「世界の警察官化」に懸念を示した。米国が欧州に譲歩し、NATOの「基本的な課題」に「欧州・大西洋地域の安定に不可欠な基礎を築く」ことを挙げることで、域外活動の範囲に枠をはめた。

 ◆新戦略概念の骨子

 一、NATOは加盟国防衛のほか、欧州・大西洋地域全体の安定に貢献。域外の作戦行動もあり得る。

 一、国連安保理は、国際的な平和・安保に主な責任をもち、地域の安保に重要な役割を果たす。

 一、新規加盟への門戸は開かれている。ロシアとの協力関係は地域の安定に不可欠。

 一、戦争抑止という基本目的のため、最低限の核戦力を維持する。

【追記】asahi.com 99/5/3「不当な非難」全米ライフル協会が総会で
 米コロラド州デンバー郊外の高校で起きた銃乱射事件で銃規制の是非をめぐる論議が全米で高まる中、銃所持の権利保障を訴える全米ライフル協会(NRA)は1日、デンバー市内のホテルで年次総会を開いた。
 総会ではハリウッドの大スターでもあるチャールトン・ヘストン会長が「反対派はわれわれを不当に非難し、悪者にしようとしている」などと演説し、銃所持の自由を訴えた。これに対し、銃規制推進派は乱射事件の遺族らとともに集会を開いた後、数千人がプラカードなどを持って会場の周辺をデモ行進した。

 総会は当初、3日間の予定だったが、開催地が乱射事件の現場近くのため、同協会は1日に短縮、銃器類の展示会などの催しも中止した。(時事)

「警備員が銃を持っていさえすれば、こうした事件は防げた」と悪循環に加わるのではなくて、私たちは、無防備な学校に止まらず銃を持った警察官が自分たちの正義を振りかざし、近隣国、世界を捲き込んで、さらにひどい虐殺の地獄へと陥れる可能性こそを怖れなくてはならないのです。

あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。(マタイ26.52)

とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。(ヨハネ黙示録14.10)

 

ちまたのコラム 99/4/20

日本社会の行方を論じる上で注目されていた首都 東京都知事選が、4月12日に行われ即日開票の結果、既成組織に頼らず下馬評の高かった作家で石原裕次郎の兄として有名な石原慎太郎候補が、党幹事長代理を務める兄 鳩山由紀夫とともに鳩山閨閥の戦後再興を担う 民主党前副代表鳩山邦夫(85万)、TVを賑わす国際政治学者 舛添要一(83万)など並み居る知名有力二位以下を二倍も引き離す166万という圧倒的な票差でトップ当選を果しました。毎日新聞 特集 '99統一地方選挙 都知事選

'68年の政界入り以来環境庁長官、運輸相をも歴任した自民党議員も任期途中で'95年に突然辞職表明をした後、今回無所属から告示日間近になっての出遅れ出馬で、「ファシズム的傾向の強い石原君の当選を阻む」と立ちふさがった革新ハト派美濃部都政奪還に闘いを挑んで破れた24年前の夢が今、作家でもある青島幸男と同じ年齢(66歳)、良く似た経歴及び選挙手法により、「無党派」の風に乗って実現した訳です。asahi.com '99統一地方選開票速報 東京都知事

元国連事務次長から華麗な転進を期待され自民党と公明党の組識に乗った明石康は、この一本化指名に反旗を翻した柿沢弘治候補(63万票 6位)の除名処分騒ぎも響いたのか、元自民党所属の石原候補を入れると事実上の三分裂の選挙を強いられた党が戦った知事選の中では史上最低の4位 69万票という惨敗に終ったことで、自民党官僚候補に勝利し奇跡とも言われた前回の青島幸男当選劇を上回る既成政党の蓄積してきた選挙ノウハウと組識票の都市部における無力化を強く印象づけました。党幹部が「昨年7月の参院選もそうだったが、利益誘導の効かない大都市選挙をどう戦うか」と漏らしたと伝えられたのです。

当初は、各候補、有効投票数の4分の1が必要な法定得票にまで届かない「どんぐりの背比べ」状態で票が割れ、再選挙へともつれ込む可能性すら囁かれていた事を思えば、この結果は、選挙運動らしい運動をしないで当選した青島幸男候補のときにも増して、深刻さを増す自治体財政危機の中、旧態依然とした補助金と公共事業による利益誘導手法が完全に行き詰まった大都市選挙担当者には決定的なショックを与えたに違いありません。この4人以外でも、自民党が過去最低となり、逆に共産党が過去最多の議席を獲得傾向を見せた道府県議選同様、5位 に66万票の共産党の三上満、7位に10万票あまりを集め発明家のドクター中松 が入ったことは、むしろ注目に値するものです。

変化を望む都民の信任を無くしたその青島都知事が、立候補はしない自らの後継として支援を公式に表明した鳩山候補や、不倫発覚で陰りが出た民主党菅直人 人気でさえ裏目に出寄付けない位に、何か新しいことをやってくれそうなイメージを植え付けることに成功した石原候補の力は強大だったということです。

同じ様な状況で、共産党以外の自民党始め他党が候補を立てずオール不戦敗に甘んじたことにも助けられ、大阪府知事選での横山ノック候補(67歳)も、府民のマスコット的な人気を集め235万票という圧倒的強さで再選を果しました。しかし石原慎太郎は、「無党派」どころか中川一郎、浜田幸一、中尾栄一、森喜朗、三塚博らとともに渡辺美智雄を代表として'73年に結成された自民党内タカ派「青嵐会」に所属していたことを忘れるべきではありません。彼らはこの時、自主憲法制定を目差し血判状をまわすというヤクザ紛いの行為で結ばれていたのです。

このように、大衆化した市民の政治不信からくる何が起るか予測不能なカオス都市部型「無党派」層台頭と、地方郡部において顕著になってきた無力化の進む利益誘導政党同士の「相乗り」総与党化乃至無投票当選との二極化は、戦後社会カタストロフに伴なうアノミーと外圧大政翼賛との分化に対応していると思われます。

組識に頼らないで当選した青島都知事が、都庁に入った瞬間から官僚組識にがんじがらめにされ、身動きが取れなくなったように、組識を無視した個人として孤立せず、また一方組識に埋没もしないためには、この二者間に適切な距離を取った自律的合理行動による緊張関係が必要なのです。

個人が、個人であるために必要ないかなる組織化も不可能なまでにその社会的側面を完全に削ぎ落とされた状態こそ、アノミー存在というに相応しいのです。

本来は対立競争互いに批判、牽制し合うべき与野党が、国家存亡の危機に当って合従連衡しているうちに、いつの間にか、民主選挙制と政党政治を根底から否定する天皇の官僚による大政翼賛ファシズム体制=「赤信号、皆で渡れば怖くない」同じ穴の談合ムジナ=仲良し和合クラブになっていたというのは、戦前に限った事ではありません。国民の審判も受けないうちから、自民と連立、小沢党首の入閣が取り沙汰されている自由党は、一旦は出ていった自民党出身者が古巣に復党しただけのことではありませんか。北海道でも、知事選挙を狙う与野党「相乗り」で、北海道経済の破綻に責任を持つ道庁生え抜きの官僚出身堀知事再選担ぎ出しに動くという、目も当てられない事態が進行しています。

郡部で顕著な無投票当選を筆頭とし、始めから競争を排除し結果が決まっている天皇と官僚依存土建談合習俗の蔓延による政治中枢の進行性麻痺によって民主選挙の意味が消滅しているのです。「談合知事選 相乗りの深層」を探っている 北海道新聞 '99統一選 問う でも次のように分析しています。

相乗り知事選 問題は何か−構造変化が後押し対立軸喪失に懸念
相乗りを加速させた要因はまだある。四十年間にわたり、革新自治体を研究してきた十亀昭雄北海学園大教授は「人間にも団体にも権威主義という病理がある」と指摘する。民主主義はそもそも対立意見があってこそ成立するのに、既成政党が道庁という権威にすり寄る「相乗り」には、その前提自体がないという見方だ。

(ちまたのコラム99/1/10)

ここで言及した与野党相乗り工作に成功した道庁官僚出身堀達也が、道庁腐敗北海道経済危機の責任を問われる事もなく、他候補を寄せ付けず、余裕で再選を果したのです。

鎖国を解いて以来少なくとも敗戦に継ぐ二度目の経済国家崩壊破綻にあたり「赤信号、皆で渡れば怖くない」が合い言葉となっている社会は、アノミーに続くカタストロフの分岐点=三途の川を皆で渡り怖くなかった見返りとして、どこの誰にもどうしようもなく「自らの問題を自らの問題とは意識せず、したがってこれを自ら解決しようとも」せず円満な暗闇=闇市で顔を見合わせるだけのカタストロフ自閉閉塞状態袋小路に自ら落ち込む必然性を背負うのです。長引くアノミーは、ナチズムと同じく自由主義を欠く民主制度の中から、「秩序維持のため」ファシズム外圧治安体制の登場を多数決により正当化します。(ちまたのコラム98/9/20)

マスコミから「タカ派」と言われて望むところと自負する石原慎太郎の当選は、本人が「太陽族」作家、「青嵐会」議員、環境庁長官等のそうそうたる経歴よりも先に公式の席上「石原裕次郎の兄です」と自称したように、「能あるタカ」よりも戦後最大のアクション映画スターとして選挙民大衆に浸透した実の弟の知名度を十分に利用したものである事は明らかです。

開票結果が出た翌12日、各局TV出演後に、選挙運動にも動員した渡哲也、館ひろし、神田正輝ら石原プロの面々、いわゆる「石原軍団」を引き連れ、当選を報告するため真っ先に訪れたのが、彼を支持した都民の会合ではなくて、弟の墓だったということは、それを何よりも物語るものです。生者よりまず霊前に報告、酒樽=鏡〔カガミ=蛇身〕を開いて一族献杯というのは、仏教の教えではなくて、蛇霊憑依シャーマニズムに基く「死者崇拝」の古代習俗に依るものです。

「俺らはドラマー やくざなドラマー」(映画「嵐を呼ぶ男」)と唄った石原慎太郎の弟が幼少時の数年間を過ごしたことにちなんだ石原裕次郎記念館がある港小樽には、すぐ隣りに巨大商業ゾーン マイカル小樽がこの3月11日にオープンし、その中に出店した、石原プロモーションによる日本初のドラマ体験アトラクション施設「石原プロワールド・西部警察」開館記念に石原プロ肝いりで渡哲哉らが駆けつけ初日挨拶をしたばかりです。“テーマパーク”西部警察 小樽の裕次郎記念館隣

焼跡の組抗争から突如出現した、日活アクション映画ヒーロー石原裕次郎、浅草フランス座=松竹大船喜劇の渥美清と並ぶ昭和の天才少女歌手 美空ひばりの出現と、ヤクザ闇市にうごめく大衆という敗戦後の状況が、藤圭子の娘でN.Y.育ちの宇多田ヒカルの大ヒットと、このバブル崩壊後の自己閉塞したテキヤ縁日屋台夜店社会のオタク的現実に重なるというつもりはありませんが、憧れの聖地ディズニーランドに象徴されるアメリカ資本主義を受け入れたはずの宗教倫理的バックボーンを欠如した敗戦後日本に、こうして大衆には食べもの(経済)と見世物(芸能スポーツ)をという「パンとサーカス」の警句通りの社会が実現するのです。

ヤクザの源流漁労民漂海民ヤン衆参考資料Artemis Sampler参考文献:ヤクザ関係

(ちまたのコラム98/3/20)

米軍キャンプ廻りから始まった渡辺プロの「シャボン玉ホリデー」で一世を風靡した青島幸男、焼跡の中から現れたデビュー作で芥川賞を受賞した翌'56年には弟主演で映画化された「太陽の季節」の石原慎太郎、米軍キャンプのGI通訳から上岡龍太郎らと人気漫才「漫画トリオ」を組んだ横山ノック(本名 山田 勇)と、'32、3年頃に生まれた彼らは、戦後50年メモリアルシリーズ第5集郵便切手ともなった'37年生まれの美空ひばり、'34年の石原裕次郎より一足早く多感な少年期を戦中に体験し、'45年から'52年のサンフランシスコ条約までの間アメリカの全面占領下にあった日本の敗戦後の時代を共に生き延びて日本の経済成長を支え、あるいは見守ってきた世代の代表として見ることが出来ます。

「首都の首長が国に向かって言うべきことを言えば、国も譲歩せざるを得ないだろうし、日本も変わっていかざるを得ない」「東京にやりたいことをやらせれば、東京は再生するし、日本の浮上のてこになる」などと出馬決意を述べた石原慎太郎の政策は、国会で不可能だった事を地方から実現しようとする試みで、初めから自治体の枠を超えているとの批判が浴びせられるのを覚悟した性格のものです。「全然タカ派ですよ、あたしゃ。優れた政治家は皆タカ派」と公言する中でも、特に目を引くのが、古代太陽信仰に由来する日の丸・君が代問題よりむしろ、沖縄県の嘉手納基地、青森県の三沢基地と並び、日本占領以来首都内に在日米軍司令部を置く米空軍横田基地の返還請求です。

横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動連絡センター  横田基地を知ろう等

3月26日には、米軍が接収し、朝鮮戦争時に攻撃基地として使われた板付飛行場;現軍民共用福岡空港を使用し、韓国在住アメリカ民間人を、軍用機で日本まで避難させる実戦さながらの模擬訓練が行われたことを、日本の報道は伝えていました。いざアメリカ独断の戦火が起った時には、3万人いるといわれる在韓日本人は、いち早く日本へと飛び立つアメリカ機を見上げてどこからも避難の手段が差し伸べられずに、混乱の中よろしく自力でルートを捜し、脱出、無事帰国するように(それとも自衛隊救援機がくるまで待機)との通達が本国から遅れて為されるだけという現実が待ち構えているのです。新ガイドライン策定関連記事中のasahi.com98/4/14 ガイドライン法整備、邦人救出協力は見送りを参照。(ちまたのコラム99/3/30)

共同通信99/3/23 福岡空港経由で米軍が避難訓練
朝鮮半島の緊急事態を想定し、韓国在住の米民間人を福岡空港(福岡市)経由で米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)まで避難させる訓練を、在韓米軍が二十六日に開始する計画であることが分かった。
これまでも米軍は同様の避難訓練を実施。今回の訓練は昨年秋に予定されていたが、台風の影響で中止になっていた。
関係者によると、訓練に参加するのは在韓米軍人の家族や在韓米大使館員ら約百二十人。米軍輸送機で二十六日午後に福岡到着後、バスに乗り換え佐世保基地に向かう。日米防衛協力のための指針(ガイドライン)関連法案の国会審議が続く中での米軍による民間空港使用になる。関係者によると、米側は「佐世保基地に避難する際に、福岡空港が最も便利なため選ばれた」と話しているという。

asahi.com 99/3/27 昨年の米軍機の民間空港への飛来は719回
昨年1年間に日米地位協定に基づき、国内の民間21空港に米軍機が719回飛来したことが、運輸省の空港使用記録などからわかった。自衛隊機も71空港で3万5145回着陸している。
周辺事態の際に民間空港を米軍に提供することも想定した新しい日米防衛協力のための指針(ガイドライン)関連法案が国会で審議され、26日には在韓米軍が福岡空港で避難民の輸送訓練をした。空港関係者や周辺住民らは、米軍使用の「既成事実化」を警戒している。

 運輸省によると、全国の空港は93カ所。このうち、米軍が管理する三沢や自衛隊が管理する小松、徳島などを除いた民間空港は87カ所ある。

 着陸記録では昨年、米軍機は21空港に719回飛来した。前年よりも200回以上減ってはいるものの、花巻(岩手県)、広島、与論(鹿児島県)など一昨年はほとんど使われていなかった空港も目立つ。最も多かったのは長崎の309回。次いで、福岡162回、奄美(鹿児島県)77回、仙台30回。福岡の避難訓練機のように目的がはっきりしているのはまれで、飛来目的はほとんど明らかにされていない。

 長崎県国際課や福岡市空港対策課は「日米地位協定で認められているので致し方ない」などとしながらも、「地域住民や経済に支障があれば国に働きかける」としている。

 長崎空港がある大村市の甲斐田国彦市長によると、同空港が開港する前の1971年、地元の住民団体と当時の知事との間で、「空港が軍事利用の恐れがある場合、知事は県民の先頭に立って反対する」との覚書を交わしているという。市長は「今は佐世保基地の病人や家族を運ぶ患者輸送機『ナイチンゲール』や小型機が大半だが、戦闘機や爆撃機が飛来するのは困る」などと話した。

 基地監視活動をしている福岡市平和委員会によると、昨年1月から半年間の米軍機の飛来は約80回。その約8割はC130輸送機だったとしている。メンバーは「福岡経由で、沖縄や韓国の米軍基地と横田基地(東京都)などを結んでいるのではないか」とみている。 (赤字強調 引用者)

asahi.com 99/4/13在日米軍の役割は−「日本の軍事大国化防ぐ」米49%
 対米主張不十分6割 日本──本社・ハリス社日米世論調査 

 朝日新聞社は21世紀の日米関係を考える連載「アメリカづきあい」に先立ち、米国ハリス社と共同で、両国民の意識を探る世論調査を実施した。米軍の日本駐留の目的として、日本では「米国の世界戦略」をあげた人が38%と一番多かったのに対し、米国では「日本の軍事大国化を防ぐ」が49%とほぼ半数を占め、両国民の認識に大きなずれがあることを示した。一方、日本では、政府が米国に対し自国の立場を十分に主張していないとの見方が59%にのぼった。1997年のアジア通貨危機以降、積極財政路線への転換や不良債権の早期処理を求める米国の「外圧」が続き、日本人の間に米国への欲求不満が広がっていることをうかがわせた。

 相手国についてのニュースに「関心がある」と答えた人は、日本で70%、米国で67%と、互いへの関心度はほぼ均衡している。しかし、日米関係で一番重要な分野を尋ねたところ、「経済」をあげた人が、日本では33%だったのに対し、米国では70%と突出。日本人の34%が「環境など地球規模の問題での協力」をあげたが、米国では11%にとどまった。日米の「グローバル・パートナーシップ」が言われて久しいが、米国人の日本への関心がなお経済に傾いていることを如実に示すものだ。

 在日米軍の目的を「日本の軍事大国化阻止」と答えた人は、日本人の中にも19%いた。将来の在日米軍基地の規模は、日本では63%が「縮小」と答えたが、米国では同じ63%が「現状維持」をあげた。米国人で戦争放棄を定めた憲法9条の存在を知っている人は22%にとどまり、77%が全く知らないと答えた。

 日米が民主主義と市場経済という価値観を共有していると感じる人は、日本で55%、米国で52%と、いずれも半数を超えた。日米中3国のうち、自国にとって「より重要な国」を尋ねたところ、日本では米国が55%、中国が15%と、米国の比重が高い。米国では、日本が47%、中国が36%と、その差は近接しており、98年6月のクリントン大統領訪中直前に実施した調査とほぼ同じ割合となった。米中の政府間関係は、中国の人権問題や核技術スパイ疑惑などで悪化しているが、米国民の対中意識には大きな変化は起きていないようだ。 (赤字強調 引用者)

在日米軍の目的をアメリカ人と同一視したかのように「日本の軍事大国化阻止」と答えた19%の日本人の目には、米軍撤退の推進は、押し付け憲法のように、折角占領軍によって頭にきつくはめられていた暴れん坊の金輪を外す行為と同じ事で、軍国主義の復活を許す、という風に映るのでしょう。敵による外圧がなくなれば、内部からは、自律的合理行動ではなく、突発的に怨恨情念による支離滅裂な自己破滅的アノミー行為が噴出してしまう伝統的な日本の太母二極文化精神構造がここに現れているのです。

asahi.com 99/4/19 中国マスコミが石原氏を批判

 【北京18日=鈴木暁彦】中国の共産党中央機関紙・人民日報は18日、石原慎太郎東京都知事の当選インタビューでの発言などを取り上げ、「公然と中国政府を攻撃し、チベット政策を中傷し、台湾問題でも挑発的な発言をした」と批判した。新華社通信も同日、「侵略を美化し、歴史の潮流に逆らっている」とする外務省スポークスマンの発言を配信。東京都と友好関係にある北京市の党機関紙・北京日報も「東京と北京の友好と交流はだれも破壊できない」との論評を載せ、言動に注意を促した。

 人民日報は、石原氏の従来の発言を重視して、「知事の立場で『一中一台』を画策すれば両国関係をひどく損なうだろう」と指摘、「中日友好関係と地域の安定を重んじて、両国人民の根本的利益や両国関係を破壊するような発言を再びしないようご忠告申し上げる」と締めくくった。

 北京日報は「石原氏が『北京との友好都市は前の知事が結んだもので、私は無関係だ』と述べた」ことを非難した。

asahi.com 99/4/20「石原節」の中国批判 都庁「先が思いやられる」 

 23日に東京都知事に就任する石原慎太郎氏の「中国批判」が、波紋を広げている。「内政干渉」と中国側が強く反発し、野中広務官房長官も19日、懸念を表明するなど、就任前から日中両政府を巻き込んだ外交問題にも発展しそうな雲行きになってきた。今年、北京市との姉妹友好都市提携20周年を迎える都も「なるべく早く北京市との交流の歴史などについて新知事に説明しないと……」と戸惑い気味だ。

 石原氏は先月10日の出馬表明記者会見で、中国のことを「シナ」と呼び、物議をかもした。その後、「シナ」は使わなくなったが、当選後の報道各社のインタビューで、中国の人権問題やチベット政策などを批判し、「今の中国政府は好きじゃない」「北京市には副知事が行けばいい」などと発言していた。

 これに対し、中国側は今月18日以降、一斉に反発を始めた。中国共産党中央機関紙・人民日報は「公然と中国政府を攻撃し、チベット政策を中傷し、台湾問題でも挑発的な発言をした」などと批判。中国国営の新華社通信も「公職者として品位を欠いている」と論評した。一方、北京市との友好関係を続けている都側も困惑している。

 都と北京市が姉妹友好都市提携を結んだのは1979年。ニューヨークやパリなど同じ提携を結んでいる世界11の都市の中でも、北京市との交流は最も盛んで、今年度予算でも交流事業費全体の3分の2にあたる約2億7000万円が計上されている。内容は職員や研究者の相互訪問からパンダの飼育技術の交流まで幅広い。財政難の中、今年度は首長の相互訪問の予定はないが、石原氏の当選直後の13日には、北京市長から祝電も届いた。

 都庁内には「まだ知事就任前だから」という冷静な見方もある一方で、中国側の反発の強さに「今からこれでは、この先思いやられる」という声も。

 ある都幹部は「石原氏の個人としての政治的発言に都としてどう対応するかは難しい問題。ただ、実際に知事の座に座れば、北京との友好関係については理解してもらえると信じたい」と話していた。

       ◇  石原新知事の「中国」発言 ◇

 ▼「(北京市との姉妹友好都市交流について)私は今の中国政府は好きじゃないの。副知事が行けばいいじゃないの。別にやめることはないけど、シンパシーを感じている人が行けばいい。人権問題とかチベットの問題もあり、しかも尖閣諸島が自分たちの領土だなんて言い出した日にはねえ」(13日の朝日新聞のインタビューで)

 ▼「(南京大虐殺について)私はウソだと言っているわけではない。しかし、数の問題で、あり得ないことをあった風にされた。ただ、あそこでは1万人ぐらいは殺したんでしょう。国が金出さないんなら、東京都が出していいから、調査員を出して検証すればいい」(同)

 ▼「(台湾訪問について)李登輝さんとは仲がいいから。必要があれば台北を訪ねることは考えている」(同日の毎日新聞インタビューで)

外圧によって動いているということは、外圧がなくなれば一転してどうしたら良いか分からないアノミー状態に陥る、ということであり、その社会が、外圧による統制と、アノミー混乱との二極の往復を繰り返すことしかできず、その成員が、永遠に「自分で考え、自分で断じ、自分で行う」自主性に辿り着けない奴隷従属的存在に止まるということを意味する。
Visitor's Room投稿 No.8この問題について考えるためのヒント

コソボ紛争のバルカン半島、パレスチナ問題を抱える中東、核ミサイル問題のインド=パキスタン、朝鮮半島の何処からでも「恐怖の大王」が降ってくる第三次世界大戦が起こってもおかしくはない1999年という時代には、日本経済がバブル崩壊した後に建った未来闇市スラムのような「スキヤキタワー」に続き、この2月からプロヴァイダ Rimnetが昭和30年代の東京下町を舞台にしてスタートさせた「リムチャット」などで、消しゴム版画でおなじみのナンシー関制作による5種類のアバターを懐かしい3Dテーマパークに登場させ、渋く不気味な会話をひそやかに交すのがお似合いというものでしょう。2001年未来志向のWorld Chat/Jも悪くないですが・・・。

特に、「オレたち ひょうきん族」時代の島崎俊郎の持ちネタ「アダモちゃん」にも負けない安室奈美恵以来の沖縄風に茶髪に花 白唇 顔黒(がんくろ)の女子高生が秀抜です。顔は、この春定時制高校に入学した大仁田厚にも似てますね。これでミニスカートの代りに腰ミノでも着ければ、ハワイアンの高木ブーバンドをバックにフラダンスが踊れます。

かつての南洋の孤島ハワイから沖縄へと米軍占領基地の中心が移った後を追って、温暖化も「太陽族」都知事の就任した、日焼けサロンと横田基地のある東京へと移りつつあるのです。

「オバン」以前の女性だけに許された特権を持つ新種の「役」として生まれ、敗戦後の日本身分制演技社会の中で、「太陽族」、「暴走族」、「ひょうきん族」、「竹の子族」などの並み居る「族」を押しのけ、永続性と市民権を獲得するに至った「怖いものなしの女子高生」が、「うらぶれた中間管理職おやじ」と共に、マイカル小樽に大阪吉本興業の出店した「小樽よしもと」のように時代の化身となって、WWW上の白昼夢ともいえる夕暮れ3Dチャットのアバター〔avatar〕に現れるのは理に適っているというべきでしょう。

新横浜ラーメン博物館チキンラーメンが発売された昭和33年当時の黄昏れどき屋並みを再現。

Yahoo!Japan ディレクトリ地球温暖化
温暖化がこのまま続けば、海水面のみならず気象上の緯度が上昇し、例えば南北に長い日本列島でも東京はハワイ並みの熱帯に属し、札幌が現東京のような亜熱帯にずれ込んでくる可能性すらある。

植生まで変質したその時こそ、米、中、露に囲まれた日本の都市にハワイに継ぐ南島リゾート=ディズニーランド、ジュラシックパークを越えたテーマパーク=自殺と近親相姦、暴力と売買春と詐欺、バクチ、麻薬に溢れた太母的夢の歓楽南方孤島ヤポネシアストリートジャングル〔すなわちH・ボスの快楽の園と、その必然的結末としての地獄絵2最後の審判〕が実現するであろう。

進歩の終焉 G・Sステント みすず科学ライブラリー 1972 p187〜193

近代を用意したファウスト人間がニーチェ=シュペングラーの世代で亡び、その後からビートニク、ヒッピーが台頭して科学と芸術の終焉を迎えざるをえないことを比較的早い時期に予測した分子生物学者の、目立たないままになっていた書。彼によればそれはまるでゴーギャンが逃げ込もうとしたタヒチ島のようなポリネシアレジャーリゾートランドにおける黄金時代だという。戦後日本ヤポネシア列島のバブル母胎に実現されたのが結局それではないのか。ホテル王黒幕小佐野、ヤクザ稲川会、観光客や芸能人もハワイ進出を果した。タヒチでは原住民が勝手に麻薬を用いていたという。

神なき社会アノミーからカタストロフへ

SFの中興の祖H・G・ウェルズは「タイムマシン」でこうした機械環境母胎回帰による退化に終わるものとして人類の未来を描いていた。そして「ブレードランナー」(P・K・ディック原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」)で一躍ありふれたものになった、スラム化した暗黒都市と、そこにたむろする、モッブグループ、レプリカントの群れの未来イメージはH・ボスの描いた「中世の秋」の地獄絵1快楽の園の結末としての地獄絵2最後の審判、に回帰する…(これらのボスの絵画のホームWebMusium,Paris)さらには悪魔の巣窟ソドムとゴモラ、ゴグとマゴグ、大いなる母胎バビロンの亡びへと。戦後の闇市への回帰はここリムネットの「スキヤキタワー」でも繰り返されている。これらすべてをG・キリコは80年程前にそのマヌカンで透視していたのだ。

ミステリとロック、そしてゲームは20世紀の芸術か?

クリントン不倫弾劾裁判に劣らず、女子大生アルバイト運動員から選挙運動中の車内セクハラで訴えられた当選した横山ノック知事も、不倫騒動以来主婦層の人気を落とした管直人も、今回の都知事選と同じ時期に、雑誌による、公務出張中の不倫及び慰謝料肩代わりスクープで辞職に追い込まれた東京高検検事長の則定衛(のりさだまもる)も、離婚が成立したばかりの石田純一に言わせればすべて「不倫は文化」の枠内ということでしょう。

検事疑惑の内部調査を担当し、報道陣の前で、「『自分だって浮気したことがある』という検事のコメントが載ったが、そうしたことが現場の活力になっている」などと芸能人並みの発言した最高検の堀口勝正・次長検事も、防衛庁官僚の水増し調達背任・証拠隠滅事件の責任と指導力とを問われ昨年11月に辞めざるを得なくなった額賀福志郎前防衛庁長官;憲法否定、職権濫用など相次ぐ不適格言動で今年の3月に辞任した中村正三郎法相に続いて、更迭されるべきです。

公私未分に基く出張視察旅行などの公費出費流用虚偽報告不正、裏金での官官接待が北海道釧路環境庁事務所などへと拡大するばかりで綱紀粛清すべき地方自治体汚職はさらに深化し、日本陸上競技連盟が全国の大型スタジアムの公認検定において、自治体請け負い建設業者からの利益供与不正を受けていたようにゼネコン=銀行資本=天下り官僚行政との親方日の丸土建癒着経済構造が一層明白に浮かび上がって来ています。

これらの業界内では日常茶飯習俗となっていた日本経済の構造的不正が、証拠が隠滅され内部調査もうやむやに終わった長野五輪疑惑でも行われていた可能性は極めて大きいと言わなくてはなりません。地方の自治体が不正とは自覚せずに常習的に行ってきた接待利益供与行為が、より大舞台で熾烈な利権の絡むオリンピック誘致競争で、来日するIOC委員相手にだけは行われない、と考える方が不自然だからです。

一方で茶道という座敷芸術まで洗練されたように、その家の主人が、外来遊行する憑依魂=カミ=マレビト〔水戸黄門〕を客として迎え入れ、座敷飲食でもてなしをする主客習慣は、こうした自覚されないカンニバリズム古代宗教儀礼に基くものである。

自己制御できない古代アナクロニズムの露呈巫女物流宴会接待カンニバリズムとヤクザ土建国家

asahi.com 99/3/28大手旅行会社員が議員視察の赤裸々報告、市民団体集会で
 観光主体の「裏日程」を用意したり、突然の要求にゴルフ場の予約に走り回ったり――宇都宮市で27日、市民団体の集会に大手旅行会社のベテラン社員が出席、自らの添乗体験を交えながら、地方議員の海外視察の実態を赤裸々に話した。社員は「キャリアは二十数年」と自己紹介。「議会事務局から、どこそこに行きたいから視察先を探してくれと言われるケースが多い」と切り出した。注文を受ける際、議会によっては、
視察報告書を業者側で作成することが「売り」になることも指摘した。

 
視察や公式訪問が中心の表向きの日程以外に、観光主体のスケジュールを「裏日程」として作り、成田空港で議員に渡す例も紹介。議会訪問を予定していた時間帯に、半数以上の議員がゴルフを希望し、現地で慌ててコースの予約に走り回ったことや、飛行機の禁煙席を喫煙席に変えるよう議員団に迫られ、周辺の客に謝って喫煙を承諾してもらった体験など、添乗員としての苦労を語った。

 約100人が集まった会場はため息や苦笑に包まれた。社員は最後に「まじめなグループもあるが、観光と何ら変わらない視察も多い。議員さんの海外視察は業者としてはおいしい商売だが、国民としては、ああいう『視察』は自分の金で行って欲しいという気持ちです」。(赤字強調 引用者)

***

私的でありながらしかも公費が使えるというのは近代である限り両立しない公私未分の(公私混同ではない)古代的ウロボロス矛盾を引き起こす。これは、公務員を騙る者だけが言える、公務員倫理など見たことも聞いたこともない前近代土民オカミの化けの皮が剥がれた時のせりふなのである。盗人猛々しいにも程がある。

言うに落ちず、語るに落ちる(話しているうちに、うっかり本当のことを言ってしまう)(岩国)

ここには税金という概念すら存在しない。古代からの祭政一致オカミの縄張り生け贄、犠牲、供物、賽銭、寺銭、ショバ代、年貢のままなのだ。

単なる観光旅行にすぎず、到底「視察」には値しないものであるとして、全額返還を求める提訴が為されたナホトカ号重油流出事故の際の三国町議員等「ニュージーランド視察旅行」の公費支出に象徴される、日本行政の「観光」と見分けのつかない公務員、官僚の「視察」もカミ=天皇の地方巡行「国見平定」と、それを客として有り難く出迎え接待する民という古代呪術宗教習俗保存によるアナクロニズムの噴出である。

民から供物賽銭を一旦受け取ってしまえば後は宴会飲み食いにばらまき使い切ってしまおうとどうしようとそれは下々民の当然甘受すべき犠牲であり絶対権力オカミの勝手だ、つべこべ民に言われる筋合いはないと言うわけだ。これを地で行ったのが神戸で震災還付金を騙し取っていた税務署員である。(オレンジ共済友部親子もこれに入る。後記)

カラ会食官官接待に画期的判決

妊娠中の女性4人を含む39人が入院、23人が通院する等なかなか中毒症状も好転せず、底知れぬ殺意を持った犯人の影に脅える地域共同体は、最低限の精神的紐帯となる自治会長、副会長の二人すら失い、アノミーと崩壊の危機に瀕しています。その上外部からの不審人物の目撃情報などがないために却って隣人さえ信用でなくなり、疑心暗鬼に陥っている新興住宅街の住民の前に、追い討ちをかけるように、地域存亡の危機のような時にこそ紐帯機能を代行すべき行政自治体の公務放棄事実が明らかにされたのです。

98/8/9asahi.com毒物混入事件のさなか和歌山市助役と市議らが視察旅行
 和歌山市の助役と職員6人、市議会議長を含む市議18人の計25人が、毒物混入事件から間もない5日から7日にかけて、「視察研修」で北海道函館市と青森市を訪れ、青森ではねぶた祭りを見物していた。視察に同行した吉井清純助役は園部毒物混入事件和歌山市対策協議会(会長・尾崎吉弘市長)の副会長の1人。同助役は8日夕に記者会見し、「5月下旬に議会側から同行を求められた。市長ともう1人の助役が残っており、大きな迷惑をかけることはないと思った」と釈明した。

 市議会事務局によると、視察に行ったのは市側からは吉井助役と建設部長、広報課長。視察目的は「観光行政について」で、5日は函館市で都市景観条例の説明を受けた。6日は青森市で三内丸山遺跡を見学した後、ねぶた祭りを見たという。視察費用は約260万円。
(ボールド引用者)

この一人10万を掛けた公費支出問題をトップで扱った8月15日放映のTV「ブロードキャスター」も観た限りでは、「お尻を何度か触られた」という函館のバスガイドさえ出演し、明らかに公共の利益とは何の関係もない慰安物見旅行以外の何物でもありません。同一地域の保健所、警察、病院縦割り組織3すくみに、かてて加えて市議会もが警察に任せておけば他にすることはない、と再発予防、情報収集広報、被害者への心のケア、義援金対応医療保障等自らの命の危険に曝されている市民に対して自治体が民間の立場から指導的に果すべき公共責務を放棄していたと言わざるをえないのです。特に毒物混入事件和歌山市対策協議会の副会長を務める助役が加わっていたことには弁明の余地はありません。

98/7/28asahi.com和歌山市長、青酸混入事件で警察の対応を暗に批判
和歌山市の青酸化合物混入事件で、同市の尾崎吉弘市長は27日の記者会見で、和歌山県警から青酸化合物が検出されたという連絡がなかったとして、「もう少し早く知らせていただいていればと思う」と、県警の対応を暗に批判した。

 今回の事件では、26日午前3時過ぎに谷中孝寿さん(64)が亡くなり、最初の犠牲者になった。ところが、和歌山市が谷中さん死亡の未確認情報をつかんだのは約4時間後の午前7時過ぎだった。

 さらに青酸化合物の検出を知ったのは午前9時過ぎで、県警が緊急に開いた記者会見などの間接情報だった。これを受けて助役が県警に確認を求めるまで、県警側から連絡はなかったという。

 死者4人のうち3人は26日未明から早朝にかけて亡くなったが、市は当初、集団食中毒の可能性が強いとみて対応していた。県警で情報を確認した後の午前11時ごろ、市は患者が収容された各施設に青酸中毒についての注意を呼びかけるファクスを送ったという。

 尾崎市長は「警察として知り得たことを言うか言わないかという判断があるのは分かる」としながらも、「まず知らせていただくことが大事だ」と述べた。

市長はこんなことを言うより先に、視察団の出発を延期中止させるべきではなかったのでしょうか。仮に視察が正当な公務だとしても、自治体の危機に優る公務はないからです。いざという危機管理時において何も機能しない無用の長物と化す日本の公共組織と公務員においては、時間と公費と努力を費やすべき対象と優先順位がまさしく転倒していると言わざるを得ません。それらは無駄に消費されているのです。

'97年1月23日、沿岸で座礁したナホトカ号から次々と漂着した重油まみれになって働き、4人の死者まで出した全国からのボランティアを尻目に、ニュージーランドへ「視察旅行」に行っていた石川県町村議員たち25人の事を思い出して下さい。休暇不在中の石川県の自治省天下り小松市市長、北栄一郎はエメラルド・グリーンの海を見るのが好きとかでサイパンへ18日から4日間滞在していた事実を偽っていたことが露見しました。Yahoo! Japan ナホトカ号重油流出事故

北栄一郎はその年の春に引責辞任に追い込まれこれら三国町議員等の「ニュージーランド視察旅行」の一人70万、総額1700万の公費支出分については、'97年12月11日になってやっと、単なる観光旅行にすぎず到底「視察」には値しないものであるとして、全額返還を求める提訴が為されたのです。

'97年動燃東海再処理施設火災爆発事故のあった直後連続4日間においても、放射能力漏れを全力で防ぐべき管理職一人を含む職員延べ19人が、隣接するひたちなか市における、出入り土建業者との接待ゴルフと疑われても仕方のないゴルフコンペに出席していたことが明らかになったのでした。動燃の組織隠蔽体質

追記:たった今次のようなニュースが入ったので急遽貼り付けておきます。敦賀市ロシアタンカー油流出事故関連情報

98/8/22 asahi.com JA敦賀市、重油義援金40万円で宴会

 昨年1月のロシア・タンカーによる重油流出事故で、全国の農協関係者から寄せられた義援金の配分を受けた福井県敦賀市三島町2丁目、JA敦賀市(組合員6945人)が、その一部の約40万円を、宴会費用に充てていたことが22日分かった。職員に経理操作を指示した疑いが持たれている幹部は約40万円を弁済したうえ退職願を出した。宴会に出た横川修組合長と橋本一雄専務理事は20日夜、辞職した。

 義援金は、重油回収作業の資材購入などに充ててほしいと、全国農協中央会が中心になって呼び掛け、数カ月で集まった約2800万円を福井県JA中央会に贈った。同中央会は県の対策本部と県漁連に500万円ずつ、残りの約千八百万円を県内沿岸のJA9支部に配分し、JA敦賀市は240万円を受け取った。

 JA敦賀市によると、昨年2月、この幹部が職員に指示し、知り合いの業者から重油回収作業に使う手袋やカッパを購入した際、実際の経費に約40万円を上乗せした約58万円の架空伝票を作成。この上乗せ分を、理事ら約20人が参加して昨年4月に敦賀市内の料理店で開かれた、定期人事異動後の親ぼくや重油回収作業の慰労などを兼ねた懇親会で、同会の費用と2次会のスナックの支払いに充てたという。 (ボールド引用者)

また、熊本日日新聞 98/8/18 全額市費で芸能ショー 職員・家族の慰安に毎年 熊本市 によれば今年も9月19日からの2日間、市費約1034万円を投じて熊本市民会館大ホールで昼夜計四回、歌手の梓みちよらを招き、恒例の「熊本市職員家族の集い」と称する職員と家族の慰安と相互連携のための芸能ショーを計画しているといいます。

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(ちまたのコラム98/8/20)

北海道新聞 99/4/9釧路の環境庁事務所 官官接待570万円 元職員が半額立て替え
 【釧路】環境庁東北海道国立公園・野生生物事務所(釧路市北斗)が自然保護団体から管理を委託された印刷物販売代金などを委託先に支払わず、中央省庁職員に対する官官接待などに使っていた問題で、同事務所が一九九一年末(当時釧路湿原国立公園管理官事務所)から五年余りの間に接待などに使った飲食費は少なくとも五百七十万円に上ることが、八日までの北海道新聞社の調べで分かった。このうち、二百二十万円余りは当時会計を担当していた元職員が立て替えたままになっているという。
 元職員や関係者によると、九三年六月に釧路でラムサール条約締約国会議が開かれた前後に、視察や会議出席のため釧路を訪れる中央省庁の担当者や内外の研究者が急増。これに伴い、同事務所の飲食代も増え、九一年十二月から九七年三月までの五年四カ月の間に判明しているだけで百八十件、五百七十三万円に上った。ほとんどが、釧路市内の飲食店で、中央省庁の来訪者や研究者を接待した費用という。

 このうち九十八万円は、財団法人日本鳥類保護連盟釧路支部の自然ガイドブックの販売代金や施設完成時の業者からの「祝い金」などでつくった裏金を充てた。残りについては、同事務所の会議費で百三十九万四千六百八十三円、飲食参加者の会費で百十二万円を支払い、このほかの約二百二十三万円は、元職員が個人で負担したという。元職員は「公費で払えると思っていたが、所長決裁で認められず、担当者としては立て替え払いせざるをえなかった」と説明している。

 一方、日本鳥類保護連盟釧路支部のガイドブックの売上代金を使ったことについて、元職員は「当時、複数の上司に相談して行った」と話しているが、当時の上司(岩手県在住)は、官官接待に参加したことは認めながらも、代金については「接待のやり繰りはすべて(元職員に)任せていたので、ガイドブックの売上代金を流用していることは知らなかった。立て替えについては実態がよくわからない。業者の祝い金は知らなかった」と話している。

北海道新聞 99/4/9ガイド本代などで100万円の裏金 づくり 釧路の環境庁事務所
 【釧路】釧路市北斗の環境庁東北海道地区国立公園・野生生物事務所(鍛治哲郎所長)で、一九九二年から九七年までの五年間、自然保護団体から管理を委託された印刷物の販売代金や、業者からの祝い金など計約百万円を「裏金」としてプールし、中央省庁職員に対する官官接待などに使っていたことが、北海道新聞社の取材で七日までに明らかになった。
 裏金の管理にかかわった会計担当の元職員ら関係者によると、同事務所は財団法人・日本鳥類保護連盟釧路支部が同事務所の併設施設で販売していた自然ガイドブックの代金管理を委託されていたが、九三年七月から九七年三月まで同支部に代金を支払わず、約四十万円を裏金としていた。同支部は「当時、代金の支払いを何回も求めたが、全く支払ってくれなかった」と話している。

 釧路管内鶴居村に同庁が建設した温根内ビジターセンター開館式で九二年四月、建設業者など約二十社から「祝い金」として同事務所に贈られた二十八万円と、釧路湿原野生生物保護センターの開館式で九三年五月、業者など十数社から同様に贈られた二十一万円も裏金としたという。

 元職員らによると、裏金の大半は、九三年六月に釧路市で開かれたラムサール条約締約国会議に前後して釧路湿原を訪れた研究者、視察に来た同庁や大蔵、農水省などの職員らの接待に使われた。支払先はスナック、居酒屋、レストランなど。省庁幹部らに土産として持たせたカニなどの購入費などにも充てられた。また、同事務所職員の歓送迎会など部内の宴会にも使ったという。

 元職員は「ラムサール会議に前後して接待が急増し、公費や職員から集める会費だけで賄い切れなくなり、共通費として使うようになった。道庁で官官接待が問題になったので、退職時には全部なくなり、後任者には引き継がなかった」と釈明している。

 同事務所の鍛治所長は「印刷物の売り上げは元職員の退職以降、毎月、連盟支部が回収している。当時の状況については事実関係を調べないと、よく分からないので、支部から事情を聴いてみたい」と話している。



北海道新聞 99/4/14 九州出張に韓国旅行「追加」 道職員2人が命令違反と虚偽報告
 道保健福祉部の職員二人が三月上旬、五泊六日の九州などへの出張中に韓国へ三日間の観光旅行をしていたことが十四日までに明らかになった。二人は出張命令に違反し、出張後の報告も虚偽だったとして、同部の田村正秀部長が口頭で厳重注意するとともに、帰路の旅費計十万九千三百八十円を道に返還するよう求めた。二人の処分は今後、道人事課と協議して決める。
 道によると、出張中に韓国旅行に出かけたのは道保健福祉部保護課で軍人恩給を担当する主任二人。出張は「軍人恩給の潜在未請求者の先進地調査」という名目で、予定では三月二日から五日午前まで広島、鹿児島、佐賀を視察。五日午後から七日は私費負担で佐賀市内の旧跡、施設などを視察することになっていた。

 ところが、二人は五日夕に博多港からフェリーで韓国・釜山へ行き、観光旅行をしていた。出張後の報告も「五日から七日まで佐賀市内に滞在した」としていた。

 その後、二人が出張中に海外旅行していたのではないかという指摘があり、同課で確認したところ、二人は韓国へ行ったことを認めた。二人は「恩給の受給者は中国や朝鮮半島へ派兵された人が多く、現地を見ておきたかった」などと釈明したという。

 
道では一九九五年以降、カラ出張などの不正支出が発覚し、出張のついでに近隣の視察を行うことをいったんやめたが、九七年から「見聞を広めるせっかくの機会」として事前の申し出があれば、私費負担を条件に近隣の視察を認めていた。

 今回の場合も、当初から五日午後から七日までの宿泊費などは私費で賄うことになっており、公費は支払われていない。しかし、韓国への旅行は出張命令に違反するため、福岡からの帰りの航空運賃を返還するよう求めた。

 道保護課の斉藤光三課長は「不正支出がまだ続いていると、道民に不信感を与える行為であり、非常に残念。処分はこれから決定するが、私を含めて処分を受け入れ、反省しなければならない」と話している。
(赤字強調 引用者)

北海道新聞 99/4/15
相次ぐ不祥事に厳罰処分の方針 韓国旅行の道職員2人へ 道
 道保健福祉部の職員二人が、九州方面への出張中に韓国で観光旅行をしていた問題で、道は十四日、月内にも懲罰委員会を開き、処分を決定する方針を決めた。
 今年二月には空知支庁職員が道の通達に反して地元九市町の職員と会食していたことが発覚、全支庁での追跡調査を行っている最中での不祥事だけに、厳罰で臨む構えだ。

 道人事当局が問題視しているのは、職員二人が韓国旅行中の三日間の日程を「佐賀市内に滞在」と虚偽申告していた点。道は一連の不正経理問題を契機に一九九五年、出張中に私的日程を組み込む場合は帰路の旅費を出さないなどの厳格な対応を決定。その後九七年の人事課長通達により、国の方針と整合性を取る形で、用務先の「近接地」で帰省など私的な日程を組み込むこと自体は、申告を条件に解禁した。

 しかし、今回のケースでは
事前の計画、事後の報告ともに虚偽申告がなされており、「近接地とは言えない海外に計画的に旅行していることから、出張目的そのものの価値が疑われかねない」(道人事担当幹部)との懸念がある。

 堀達也知事が五党相乗り推薦で再選を果たし、共産党を除く総与党体制が築かれ、道庁内に緩みが出るとの見方もあるだけに「今後の人事処遇に影響の残る『戒告』なども含め、厳正な処分を行うべきだ」との声が出ている。
(赤字強調 引用者)

asahi.com 99/4/17「公務性乏しい出張ダメ」――高槻市議に公費返還命令

 大阪府高槻市議の公費出張をめぐり、市民らが「観光や政党活動のための出張であり、公金支出は違法だった」として、市議ら計7人と江村利雄市長に総額約74万円の返還を求めた訴訟で、大阪高裁は16日、市民の請求を全面的に退けた一審判決を一部変更し、問題となった9件の出張のうち6件の違法性を認め、現職市議2人と元市議3人に総額約31万円を市に支払うよう命じる逆転判決を言い渡した。松尾政行裁判長は「視察先の自治体職員による説明を受けていなかったり、成果を議員活動に生かしていなかったりするなど目的や動機が公務性に乏しく、著しく妥当性を欠く」と理由を述べた。

 地方議員の出張は、行き先などが本人の裁量にまかされており、不明朗さが指摘されるケースも多い。判決は議員の出張について「公務」としての透明性を厳しく求めたもので、出張費の返還まで踏み込んだ判決は極めて珍しい。

 訴えていたのは、市民グループ「暮らしの中から政治を変える女たちの会」のメンバーら5人。

 判決は江村市長への請求については、議会が出張を許可している以上、出張費を支出しなければならないと指摘し、責任を否定した。

 一審の大阪地裁は1997年7月、半数以上の出張について「視察としてはずさん」と問題点を指摘しながらも、「裁量権の乱用はない」などとして、市民らの訴えを退けていた。

asahi.com 99/4/13 則定検事長に厳重注意──13日に辞任承認
 最高検「女性問題は不適切」、服務上「問題なし」 

東京高検検事長の則定衛(のりさだまもる)氏(60)の女性関係などが月刊誌に掲載された問題で、法務・検察当局は12日、「国家公務員法上の懲戒には当たらないが、一連の行為は清廉であるべき検察官の地位、職責に照らして不適切だった」とし、厳重注意処分としたうえで辞職を認めるのが相当と結論づけた。則定氏の辞表は同日、法務省を通じて小渕恵三首相に提出された。辞任は13日の閣議で正式に承認される。検事長が自らの問題で処分を受け、職を退くのは極めて異例で、法務・検察当局の威信が大きく揺らぐ結果となった。

 今回の疑惑では、則定氏の女性問題に加え、特定業者との癒着が疑われる状況があり、両者の関係の有無、程度が問われた。

 最高検は9日から調査を始め、則定氏本人のほか、交際していた女性や、月刊誌で「女性への慰謝料を肩代わりした」と記載された民間業者らから聞き取りをした。また、12日には則定氏の銀行口座などについても調べたという。

 同日夕、記者会見した法務省の但木敬一・官房長によると、調査では、則定氏が女性と不倫関係にあったこと、また則定氏から女性に小切手や現金で80万円が渡っていたことは認められた。しかし、金は則定氏本人がねん出したもので、第三者が負担した事実は無かったという。

 朝日新聞の取材に対して女性は、則定氏が出張する際に途中まで同行し、宿泊したと話している。最高検は、「公務前日の休日における私的な行動」で、女性の交通費や宿泊費は則定氏がまかなっており、服務上の問題はないと判断した。

 一方、則定氏と民間業者の交友をめぐっては、高級クラブの飲食費用の多くについて、この業者が負担していたのではないか、との指摘がある。最高検の調査でも、この高級クラブで則定氏と業者が複数回にわたって同席していたことが確認された。また、この業者が則定氏と交際していた女性に30万円を渡していたことも判明したという。

 しかし、最高検は(1)則定氏は業者との飲食代について応分の負担をしており、業者と特定の利害関係もなかった(2)業者から女性に30万円が渡されたことを則定氏は知らなかった――とし、問題なしとした。

 しかし、記者会見で但木官房長は、則定氏と業者が一緒に飲食した回数や費用の総額、則定氏の負担額など、問題性の有無を判断しうる資料について、「私的な領域のことだ」として一切明らかにせず、疑問を残す結果になった。

 則定氏は同日夕、「報道された内容は事実と異なる部分もあるが、結果的に法務・検察に多大なご迷惑をおかけし、国民の信頼を損ないかねない事態を招いたことは不徳の致すところだ。このまま職にとどまるのは相当でないと判断した」とするコメントを出した。 (赤字強調 引用者)

asahi.com 99/4/14「浮気、現場の活力になっている」──最高検次長検事が発言
 不倫問題が月刊誌に掲載されるなどした責任をとって辞任した東京高検の則定衛(のりさだまもる)・前検事長に対する内部調査を担当した最高検の堀口勝正・次長検事が12日、複数の報道陣の前で、朝日新聞の報道に触れ、「『自分だって浮気したことがある』という検事のコメントが載ったが、そうしたことが現場の活力になっている」などと発言した。朝日新聞が12、13の両日にわたって真意を尋ねたところ、堀口氏は「浮気を指弾されたら辞めなければいけないような雰囲気になり、検察が他人の目ばかりを気にする人間の集団になるのは困る、という意図からの発言で、真意がうまく伝わっていない」と説明した。

 堀口氏は12日午前、調査結果についてマスコミ各社の質問に答えた後、「浮気は、現場の活力になっている」という趣旨の発言をした。

 堀口氏は朝日新聞のその後の取材に対し、発言の趣旨について、「表現が曲げられているような気がする」とした。そのうえで、「浮気の経験のある者が、ひょっとすると検察の中に半分はいるかもしれない。浮気を指弾されたら辞めなければならないという雰囲気になると、他人の目ばかり気にするようになり、そういう人から活力を奪うことになるかもしれず、それでは困る。人の目人の耳を警戒して右顧左眄(うこさべん)する人間の集団が、活力を持てるとは思えないということだ」と説明している。

 このほか、堀口氏は12日に報道陣に囲まれた場で、「この中に朝日新聞の記者はいるか」と、本社記者がいることを確認したうえで、則定検事長の女性問題などをめぐる朝日新聞の報道を批判し、「則定検事長を追い落とそうとする意図的な謀略だ」と発言した。

 堀口氏はその日のうちに「表現が極めて不適切だった」としてこの発言を撤回し、朝日新聞社に謝罪した。

asahi.com 99/4/16「浮気が活力とは何事」──女性国会議員が抗議書
 次長検事発言 
 東京高検検事長を辞職した則定衛(のりさだまもる)氏の女性問題にからんで、最高検の堀口勝正・次長検事が「(浮気の経験などが)現場の活力になっている」という趣旨の発言をしたことについて、衆参両院に所属する超党派の女性国会議員が15日、陣内孝雄法相あてに抗議書を提出した。抗議書は野党各党の女性議員37人の連名で、「女性を、男性の仕事の活力を高めるための性の対象とすることを肯定するような発言だ」と批判している。議員らは、応対した原田明夫・法務事務次官に対し、法務省の見解を1週間以内にまとめるとともに、堀口氏を何らかの形で処分するよう求めた。

 この日、法務省を訪れたのは、民主党前副代表の笹野貞子氏ら4人の女性参院議員。原田次官に対し、「怒りを込めて申し入れたい」と切り出し、「幹部には人権意識の高い者を登用すべきだ」「男女平等の人権教育を徹底すべきだ」などとする抗議書を手渡した。

 この後、議員らは記者会見。「則定氏の問題について、何の反省もみられない。今後も同じ体質の人が同じことを繰り返すのではないか」(笹野氏)、「女性を対等のパートナーと認めず、男性にとっての『肥やし』としか見ていない」(社民・福島瑞穂氏)などと、怒りを口にした。

asahi.com 99/4/2 スタジアムの公認検定めぐり、日本陸連検定員に利益提供

 全国の大型スタジアムなど陸上競技場のグラウンドが公認規格通りに整備されているかを調べる公認検定をめぐり、財団法人「日本陸上競技連盟」(会長、河野洋平・元自民党総裁)の検定員の多くが、自治体などから競技場の新設・改良工事を請け負った建設業者らから交通費などの実費を大幅に超える現金を贈られたり、酒食の接待を受けたりしていることがわかった。日本陸連の公認を受ける競技場は年間で150前後にのぼるが、こうした「利益提供」はほとんどの検定に絡んで行われているとされる。検定員は陸上競技の経験がある教職員や警察官ら公務員が多く、業者側は「検定で目こぼしをしてもらうためのリベート」と話している。

 国内の公認競技場は約700カ所ある。五輪や国体が開催できる「第1種」から学校グラウンドなどの「第5種」まで、5段階のランクに分けられている。いずれも、日本陸連の定める公認規格に基づき整備されている。

 1―4種は5年に1回、5種は3年に1回、日本陸連の検定を受けている。前回の検定後、国際規格の見直しなどに伴って規格変更された点などがチェック対象になり、問題がなければ改めて「公認証」が交付される。昨年は国立競技場(東京)をはじめ全国約150カ所が対象になった。

 建設業界の複数の関係者らによると、現金は、競技場の新設・改良工事を請け負った業者が、日本陸連の「施設用器具委員会」から派遣される検定員(2人)に手渡しているという。委員会は東京の「本部」と9つの「地方」ブロックに分かれており、検定員はそのどれかに所属している。贈られる現金の額はこの所属などに応じて決められ、「本部」は5万―10万円、「地方」は数万円が相場という。

 さらに、業者は検定に備え、事前に日本陸連から規格変更の中身などについてアドバイスを受けている。業界では「指導」と呼ばれ、この場合も派遣されてくる検定員に「指導料」名目で数万円から10万円前後を贈っている。指導は数回にわたることもあり、1回の検定にからんで1人の検定員が渡される現金は数10万円になることもあるという。

 また、接待は「本部」所属の検定員が地方都市の競技場の検定を担当する際などに盛んだ。多くが泊まりがけになるためで、飲食代のほか、ホテル代も業者が負担する。接待費用は「一晩で20万円前後」(建設会社関係者)とされる。

 競技場の公認規格は、走路の素材やラインカラー、トラックの形状などの変更が頻繁だ。このため運営主体の自治体は、検定前にそうした点を改良しておかなければならない。

 検定員は現在、「本部」所属が18人、「地方」所属が約40人いる。元陸上選手の自治体職員や警察官のほか、学校の体育教員ら公務員が中心だ。 (赤字強調 引用者)

asahi.com 99/4/3公認料などで日本陸連が年間約3500万円の収入
 陸上競技場の公認検定をめぐり、日本陸上競技連盟(本部・東京)の検定員が建設業者らから「利益提供」を受けていた問題で、日本陸連が全国の自治体などから受け取っている公認料と競技に使う用器具の検定料の総額が、年間3500万―4000万円にのぼっていることが分かった。

 こうした収益性の高い事業は日本陸連独自のシステムで、ほかのスポーツ競技団体や欧米の団体などに比べて突出している。公認料は検定員の派遣費用とは別扱いで、競技場などの格を上げる「権威料」的な意味合いが強く、自治体関係者などからは「金額が一方的に決められ、高すぎる」という不満の声も上がっている。

asahi.com 99/4/15 銀行・ゼネコンもたれ合い──業績不振でも融資増 民間機関調べ 
 「貸し渋り」や融資回収を進めている大手行が、逆に業績不振の総合建設会社(ゼネコン)向けの融資を増やしていたことが、帝国データバンクが14日発表した調査で分かった。東証に上場しているゼネコンのうち、3月末の株価が低い20社(153円以下)と、昨年12月に会社更生法を申請した日本国土開発の計21社の金融機関からの借入金(昨年3月末)は、前年同期比5.9%増の4兆286億円に上る。中でも、ゼネコンの主取引銀行(メーンバンク)になっている都市銀行などの融資が増えており、帝国データバンクは「銀行とゼネコンのもたれ合いの構図が鮮明になった」と分析している。

 都銀の融資残高は前年同期比9.1%増の1兆7934億円で、全体の約4割を占める。中でも、さくら、住友、第一勧業の各行の残高が多い。信託銀行は6.2%、長期信用銀行は16.9%それぞれ増えた。

 逆に、もともと融資額が少ない地方銀行は同1.4%減、第二地銀は同19.8%減になったほか、信用金庫・信用組合なども融資を減らした。貸し出し資産の見直しで、融資を打ち切った結果だ。このため、メーンバンクは、ゼネコンの資金繰りを助けるために、引き揚げられた融資を肩代わりしたり、社債償還資金を融通したりせざるをえなくなり、都銀などの残高が増えた。

asahi.com 99/4/13国民銀の債務超過712億円(昨年9月時点)
 金融監督庁が検査結果公表、自己査定の甘さ指摘 


 《写真》 記者会見の冒頭で頭を下げる、国民銀行の小此木幸雄頭取(中央)=11日午後7時45分、東京都千代田区内神田の同本店で



 《表》 国民銀行の検査結果

 金融監督庁は12日、経営破たんした国民銀行に対し、同庁が今年1月から実施していた検査の結果を通知し、昨年9月末時点で712億円の債務超過の状態だったことを公表した。経営悪化企業への融資の一部を回収可能と甘く見積もるなど、本来なら不良債権とされるはずの債権485億円を正常債権と過小査定していた。また、
国民銀行の小佐野政邦会長と小此木幸雄頭取、鈴木秀行副頭取の3人は同日付で辞表を提出、金融整理管財人に受理された。今後、常務や取締役、監査役の計16人も辞任する見込み。

 ●会長・頭取ら辞任

 検査結果では、一部回収が可能な不良債権(第二、第三分類)は減ったものの、回収不能債権(第四分類)が一気に569億円も増加。第三分類債権の引当率の算定も非常に甘かった。

 第四分類債権が増えたのは、大幅な債務超過が続いている融資先に関して、こうした財務状況を十分に把握せずに回収可能とする、ずさんな査定が広く行われていたからだという。第三分類債権の引当率は11%と極端に低かったが、検査官や監査法人の指摘を受けて72%に修正した。

 この結果、新たに不良債権の償却・引き当てに762億円が必要とされ、実行すれば712億円の債務超過の状態だった。ほかに有価証券などの含み損が65億円あった。今後も営業を続けていたとしても、親会社などからの増資が実現しなければ、債務超過を解消するのは難しかったとみられる。

 金融整理管財人に選ばれた公認会計士の田知本章氏はこの日の会見で、「自己査定による不良債権額が検査結果と大幅に異なっていることが破たんの原因」と旧経営陣の甘い資産査定を指摘した。金融再生法では、金融整理管財人に旧経営陣の刑事告発や民事責任の追及を義務づけている。同時に、管財人が受け皿銀行の選定も進める。

 国民銀行の預金の流出はこの日も続き、一部店舗では午後3時の閉店時刻以降も預金の払い戻し業務に追われた。だが、法人顧客を中心に約700億円を払い戻した先週に比べると、流出のスピードは落ちているという。

 ●「経営者、万策を」──金融当局

 経営破たんした国民銀行に対し、公的資金を使った処理が進むにつれ、金融監督当局には「銀行経営者やオーナー株主の間に、
銀行再建の追加負担を嫌い、公的資金がある今のうちに銀行を手放そうと考えるモラルハザード(倫理の欠如)が起きているのではないか」との懸念も募っている。

 柳沢伯夫・金融再生委員長は11日の会見で「セーフティーネットがあるからといって、経営者が途中で銀行を投げ出すことはあってはならない。自助努力が万策尽きてから、セーフティーネットが働くことが健全だ」と強調した。

 この発言の背景には、国民銀行は親会社の国際興業グループの信用に支えられていたのに、いざという時に親会社との増資交渉が難航した点がある。地方の金融機関には、オーナーの資産が信用の背景となっているケースが少なくない。

 金融再生法など一連の破たん処理策や金融システム安定化策は、金融機関から不良債権を切り離し、金融機能を再生させるのが目的だ。預金者や借り手への影響が最も少ない方法と考えられるからだ。

 しかし、これらの制度は経営者や株主らが金融機関を丸ごと切り捨てる行動に出た場合、公的資金の負担を拡大させる恐れがある。現行制度ではこのような「ポイ捨て」への歯止めはない。「だから、ぎりぎりまで再建を迫ることが不可欠だ」と再生委首脳はいう。「破たんの経営責任を厳しく追及することで、不振銀行の経営者をけん制するしかない」(監督庁幹部)との声もある。

 ●「支援、最善尽くした」──国際興業

 経営破たんした
国民銀行の親会社、国際興業(東京都中央区、未上場)は「(国民銀に対し)グループとしてできる限りの支援は、これまでにしてきた」(役員)と主張、親会社としての責任は十分に果たしたとの考えを強調している。

 国際興業幹部によれば、1970年代前半に国民銀行を傘下におさめたのは、故
小佐野賢治社主が親しくしていた東急グループ首脳に株式の買い取りを要請されたため。「銀行が加われば、グループ全体の地位が向上する」との判断で買収したものの、「銀行の経営とはずっと距離を置いてきた」(幹部)という。

 こうした主張の一方で、国際興業は2年前には増資の引き受けや本店ビルの買い取りによって、約200億円の資金支援を国民銀に対して実施している。この時の支援が、国際興業の存在を印象づけることで国民銀行の信用度を増し、結果として不良債権の増大を招いたという批判もある。
(赤字強調 引用者)

 

ちまたのコラム 99/4/10

4日の日曜日に、自転車に乗って近くの書店まで久々に出かけました。根雪になるのが早かったおかげで、今年の自転車初乗りは、3月24日と去年より一月近く遅くなった上、完全な雪解けを表わす気象庁の積雪ゼロ宣言も4月の中旬以降にずれ込みそうです。何しろ、我が家の周りは未だ深い雪に囲まれているため、去年より一月早く降った根雪で11月に自転車をしまった物置のドアが開かないのです。

それでも久々に鈍っていた体を伸ばし、春風にのってペダルを漕ぐのも軽快にと行きたいところですが、札幌はまだまだ最高気温が4℃と冬が居残っている様子で、日差しは弱く一時的な雪や身を切られる風が吹きつけています。防寒着は当分手放せません。

つまり、今年は11月から4月までの6ヵ月と冬によって閉じ込められ、満足に自転車にも乗れない期間が、例年より2月長いことになります!

ハンドルを握る手も、手袋がないとかじかんでしまいそうです。お花見の賑わいが各TVニュースでリポートされる季節に、郊外ではバス通りでも歩道にまだ融けきれない雪が汚らしく残っている札幌市民にとっては、雪解けこそが春の訪れなのです。例年なら雪が解けはじめる春休みのこの時期に、自転車に乗ってくる子供たちの姿もまばらでした。

こういう寒さにもかかわらず書店に出かけたのは3月18日に正式版がリリースされたInternet Explorer5.0を手に入れるためだったのです。IE4.0の時同様、以下に私の体験を書きますので、これからIE5.0のインストールを考えている方は、何かの参考にしていただけると幸いです。

CD-ROMが付録についたDOS/V ISSUEも店頭に並んでいましたが、IE4.0をインストールして見ました!にも書いた理由で、WWWページでも予告していた3月29日発売の「日経netn@vi」5月号にしました。4月号は取り上げるのが早すぎてCD-ROMは付けられなかったライバルのソフトバンク「Yahoo! Internet Guide」及びリクルートの「あちゃら」5月号は、同時期発売のはずですが、売り切れたのか姿が見えませんでした。IE5が添付付録 CD-ROM に収録されている書籍、雑誌一覧

手間暇の掛るMSサイトからのダウンロードを避けたIE4.0導入のときから早一年半経った今回もそうなった訳で、そう言えば、前回もインストールしたのは寒い日曜日だったような・・・。確か、IEの独占禁止法訴訟に関して、ブラウザ等基本ソフトのダウンロード愛好者の全ユーザの中に占める割合はかなり限られており、MSの主張する乗り換えの可能性は低いものだと、報じられていました。これまでWindows95+IE4.01+Front Page Express+Outlook Expressを使い込んできたユーザとしては、ここはやはり、乗り換えずにCD-ROMからヴァージョンアップを果したいもの。習慣の力は恐ろしいものです。

さて、帰宅してざっとお目当ての特集記事「IE5 (得) 使いこなしテクニック」に目を通して見ると、IE4との差がほとんど感じられない使用法に関しては流し読み、毎回ながら最も肝心なのは、ヴァージョンアップによるインストールの危険度だ、と「ちょっと知りたい素朴な疑問」、「IE5をインストールしよう」各一ページ足らずの記事に注目。

実に簡単な扱いですが、そこで強調されていたのは、既にWindows95+IE3.02 以上で動作しているPCならば、問題なく上書きの実行でヴァージョンアップされ、メール等の個人データもプラグイン以外は引き継がれるが、その際、HDDの空き容量が最低でも100MBは必要、というユーザーにとっては大切なことでした。IE3.0xでは、ブラウザとしては問題なく上書きされるが、アクティブデスクトップなど、IE4.0以降で実現したWWW拡張機能は使えないので要注意。

さて、この空き容量が問題なのですよ。IE4.0のときにも、ただでさえ少ないHDDのCパーティションに大分苦労して空きをつくった覚えがあるからです。まあ、やって見なけりゃ、と夕食後8時半頃からPCに向かい、一応netn@viお勧めの「標準インストール」をやろうと、CD-ROMのナビソフトを起動し、「IE5日本語版」のボタンを押したところ、いきなり「容量不足でコピーできない」の警告が出てそこから先に進めなくなりました。

どうやら、一度Cドライヴにファイルを一括コピーしてから、展開するらしい。デスクトップをWeb表示にしていたため、後から気づいたのですが、そこに無断で現われる「Msie_50」という60MB以上ものフォルダがそれ。仕方なく、一時間ほどかかってCドライヴの空きを何とかやりくりで作り、再度挑戦すると、今度はOK。インストーラーが起動しようやく「セットアップ画面」が現われました。端からこれでは、先が思いやられると「次へ」と進むと、やはり「標準インストール」では、「容量不足」であえなく断られてしまいました。

しょうがないので、「最小構成」にどうしても必要なメーラー‘Outlook Express 5’、HTML簡易エディタの‘Front Page Express’をチェックして加えた「カスタマイズインストール」を選んだところ、これも「ハードディスクの容量が足りません」と、Cドライヴ**KB、Dドライヴ**MBの不足といちいち、うるさい。

両ドライヴ合わせると100MBどころではない要求に、どうして、たかがブラウザにこんなに空き容量がいるんだ、と怒鳴りたくなってきましたが、ここはぐっと我慢して、元の「最小構成」クリア目指して空き容量を作る事に決心しました。飽きてしまったゲーム、ここ数年使った覚えのないアプリ、意味なく溜まったメールやファイル、WWW関係のCookie、履歴、一時ファイルなど片っ端から削除の鬼と化したのです。これでもかと削除しては、ごみ箱に入れ再挑戦、容量不足で断られの繰り返しで一応クリアを果したのは、初めてから2時間以上経ってからのことでした!

インストールした時にはかなり苦労したDOS/Vゲーム、あればつい読み返してみたくなる昔のメール、入れた覚えのない変なフォルダなどは、もう使うこともないと分かっていながら、何故か大切な履歴を消されるような愛着が湧いて、こういう機会にでも追いつめられない限り、なかなか削除できないでいるものです。当時の記憶を辿り、どれを削除し、どれを残すか迷っている間にも、時間が掛ってしまうのです。主婦の押し入れ整理と同じですね。

しかし、このファイルやフォルダの削除というのは、一旦調子に乗って始めると、今度はうっかりシステムやアプリ動作に必要不可欠なものまで消してしまい、取返しの着かない事態に発展する怖れがあるので、行き当たりのバックアップなしでやる私のようなユーザーにはいつもながら注意が必要で冷や汗ものです。また、このスリルがHDDお掃除爆弾ゲームのような、あるいは、ぜい肉を取るダイエットスポーツ時に伴なう快感ともいえますが、今回も何とかうまく本当に不要なものだけ削除し終えたようです。ああ、すっきりした!

10分かかるとも書かれていたインストールも3分ほどで済み、再起動して作業は完了、問題なくWindows95及びIE5.0は動作することを確認してから、今度は、始めは容量不足であきらめたメーラー‘Outlook Express 5’、HTML簡易エディタの‘Front Page Express’のインストールを試みることにしました。作業領域として要求されたHDDの巨大な空き容量は、「最小構成」インストール後には不要となる、と表示されていたからです。案の定、「カスタマイズインストール」を選ぶと今度は成功し、チェックしたこれらのアプリがインストールされました。

このように容量不足でお悩みのユーザーは、よほどの初心者でもない限り、まず、インストールドライヴ先の変更も出来る「最小構成」で試して見れば良いかと思います。メーラー、HTMLエディタ以外にも、WWW閲覧時に要求されるマルチメディア関連拡張機能などは、オンラインIE5.0自体に「オンデマンドインストール」やWindows Update機能も付いていることですし、後日必要になった時に「カスタマイズインストール」で入れれば十分でしょう。

その後、一応の動作テストなどをしたおかげで、TVの「ダイ・ハード3」を見逃してしまいその晩は就寝しましたが、いっそ、MSサイトからのダウンロードを選んでおけば、2時間位で済んだかも知れません。

「日経netn@vi」5月号は「標準構成」を薦めていますが、こんなことなら、最初から、「最小構成」を狙っておけば良かったと思いながら、新しくインストールし直したHTML簡易エディタ‘Front Page Express 2.0.2.1131’を使用して今このコラムを書いています。考えて見ると、WWWとローカルディスクWindowsをシームレスに繋ぐコンテナIE4.0の導入以来、多機能な分高価で重たくなっているワープロWordのようなソフトはめったに使用していない事に気づきます。メールはもとより、テキストファイルは、メモ帳か、初めからHTMLエディタで書き、ネット経由で誰にでも回覧できるリッチテキストHTML形式で保存ようになっているからです。

表計算Excelのようなソフトは必要ないからと元々入れていませんし、メールでもエディタでもほとんどの作業が、OSのアクセサリか、IE付属のフリーソフトで間に合ってしまうのは皮肉ことです。むしろこれからのネットワーク情報整理時代に必要を感じるのは、さまざまにメモで蓄積しておいたローカルの断片データを検索、一括編集保存して、直ちに互いのファイル同士をリンクでクロスレファレンスできるマルチメディアHTML化、WWWに資料公開できるような軽快なソフトでしょう。

これに応じて、OS自体も、MSとintelがIE5.0から実装のXMLによる3Dブラウジング等の導入を目指しているWindows2000〔旧名NT5.0〕に負けず劣らず、ちょうどこれを書いている最中の7日にもNHK TV「クローズアップ現代」でも取り上げられ日本IBMのLinuxサポートのページが開設するなど現在注目の的となっているLinuxや、モバイルネットワーク構築向けに、より軽快なWindows CE H/PC Proのような方向性も次第に開発されつつあることは皆さん御存知でしょう。日本Linux協会日経Linux

オーストラリアの東芝ノートPCユーザーに端をなす、プレインストールWindows返品・返金運動も高まりを見せている−これは、OSプログラムメーカーの独占問題というよりむしろ、OSプレインストールという形をオプション、BTOへと変革することで解決できる流通販売制度の問題だと思いますが-昨今、FTC相手に成功したintelに続き、司法省に和解案を持ち出してきた敗色濃厚のMS反トラスト法裁判の行方次第では、そして、共にオープンソースとなったNetscape NavigatorのLinuxとの組み方次第では、1999の年は2000年問題よりも恐ろしく、ノストラダムスにも予言できなかったWintel寡占体制の大崩壊が起る年かも知れません。司法省独禁法でMSを提訴

重苦しさがいっそう増すWin2000にもパーソナル向けに‘Lite’が出るそうだし、Win98が稼動する世界最小のPC 東芝Libretto SSも悪くはありませんが、H/PC Proで800×600ドット 8.4型TFT SVGA表示を可能にしたA5ファイルサイズ、19.9mm、810gシャープの「テリオスHC-AJ1」なら編集用にひとつ欲しい位です!(但し、IE始めソフトはすべて‘Poket’)

Linuxは、'91年にヘルシンキ大学院生だったLinus TorvalsがUnix互換を的にゼロから個人的趣味でカーネルを書き上げ、WWW上に公開無償配布されたプログラムが、世界中に点在する有能で善意なボランティアユーザーを通じて、ヴァージョンアップを重ねていく間に、既存の巨大営利企業MSやIBMをも震え上がらせる700万ユーザ本位のOSにまで育ってきたフリーソフトの代表です。こうしたオープンソースコード(無償情報公開)による、メモ帳とフリーソフトプログラムで起ったのと同じボランティア共同編集作業、ボランタリー経済の奇跡が、HTMLエディタとテキストファイルでも可能となる分散環境は既に整っているのです。オープンソースの定義 日本語版

このオープンソースの先頭に立ち、GNU(グヌー)ライセンスプロジェクトを世界的に展開しているのが、Linux構築にも不可欠なツール群を提供しUnixの世界で根強い勢力を持つ非営利団体FSF(Free Software Foundation)の社長Richard.M.Stallmanです。GNUプロダクツ情報
日本語によるGNU情報サービス

Linuxなどオープンソースコードが、ユーザーボランティアによる輝かしいフリーソフト改良の伝統を築き上げてきたように、文化思想哲学面でもWWW上でオープンソースの共同ネットワークを創 っていこうというのが上に挙げた「バーチャル編集会議」の夢なのです。  

Visitor's Room 投稿No.8へのartemisコメント

'89年にスイスのCERN〔ヨーロッパ素粒子物理学研究所〕で働いていたプログラマT.B-Leeらが開発した時のように、もともと、さまざまなローカルPCディスク内に孤立散在するテキストファイル同士を、研究所内のLANネットワークで繋ぎ合せることによって、研究効率化のために、メンバーの誰にでも共有閲覧編集可能にしようというのが、埋め込みリンク機能を持ったHTMLの始まりでした。その理念を世界のPCにまで拡大したのが、米空軍から核戦略を依頼されたRAND研究所のP・バランによる分散型通信システムから生まれた現在のWWWであり、M・アンドリーセンによる'93年のMosaicに始まるNetscape Navigator、ローカルとネットとの壁を取り除いた閲覧ソフトである分散環境IE4.0以降のブラウザなのです。

それまで有償、ソースは企業秘密だったNetscape Navigatorは、革新的なIEの無償配布による急激な追い上げに'98年の4月にCommunicatorのソースコードを無償で公開、配布することに踏み切った程です。上述したようにこのNetscapeが、GNUとは異なる営利企業独自のライセンス形態 NPLを採ったとはいえ、同じオープンソースのLinuxと本格的に組むようになれば、1999の年は、2000年問題よりも恐ろしく、ノストラダムスにも予言できなかった一発逆転Wintel寡占体制の大崩壊が起り、マルチメディアに強いBeやフリーBSDも加わってOSのマルチブート時代が始まる年になるかも知れません。

この組み合わせに今から慣れておくことが、I.E4.0(Nashville)正式版とWindowsNT4.0〜5.0;Windows98(Memphis)の登場で本格化する、インターネット(I.E)とデスクトップ(Explorer)とのシームレスな統合環境=64ビットCairoへの最短距離です。これにActiveX、MMX、衛星通信テクノロジが合体した時、マルチメディア情報を世界に向けて送受信する各クライアントPCは、TVと電話、ビデオDVDとPCネットが融合的に電脳化したボーダーレスインターネット地球のシナプス(脳神経細胞接合部)となって統合される…はずです。

リンク集 HP作成のコメントに書いたのは、未だWord7.0+I.E3.0+I.A(インターネットアシスタント)2.03Jを使っていた‘Artemis Sampler’開設時の'97年6月のことでした。独立した個人がWWWで組織され共同作業する一つ一つの細胞となって自由に無償参加し、企業も国家も包括した「地球」という大脳を生成するに至るのです。‘Free’の意味する自由意思による無償奉仕活動が活発になるためには、HPにおける情報公開に伴なって、営利企業の利益に必須な著作権や知的所有権の保護と同時に、一方では非営利ボランティア共同作業のためのリンクフリー引用権も法的に確保されなくてはなりません。

WWWで組織された情報公開とボランティアネットワークは、無償奉仕より「お返し」「見返り」「恩返し」等、返礼要求意識の強烈なこの日本でも、人権保護とプライヴァシー、電子マネー経済の基礎をなす「生体特徴照合技術」(バイオメトリックス)とともに、市民オンブズマン活動のようにコンピュータプログラムをはるかに越えて、市民社会に進んで無償奉仕する真の公務員としてデジタル革命を起こし、戸籍印鑑文書制度と「依らしむべし、知らしむべからず」の公私未分官尊民卑癒着談合による既得権益に縛られた古代アナクロニズム的官僚無責任体制を駆逐、崩壊させていく歴史的使命を担っているというべきでしょう。

林檎は食われて生き残るか?

文書に印刷することを前提に既存出版メディアの補助機能優先で開発、発達してきたWordを始めとするワープロのように、これらのビジネス向け多機能ツールは、電子メディアジャーナルやPCネットワークの中だけに生息するHPデジタル・コンテンツの制作者にとっては不要というより無駄なのです。さまざまな場所に分散している情報、データをいち早く収集整理、検索統合、リンクナビゲートしてHP上にコメントして行かなければならない私は、最初からプリンタを購入しておりませんし、それで不便を感じた事もありません。さまざまなプラグイン・マルチメディアや、CGI、Javaに代わるDynamic HTML、3Dブラウジングを可能にするIE5.0から実装のXMLだけでなく、最低限必要なハイパーテキストでさえ、紙の上では死んでしまうからです。

今回のIE5.0では4.0へと進化したHTMLが、上述のように研究者向けにハイパーテキストの論理構造を定義するために開発されたのに対して、IE4.0からサポートされ今回も2.0に強化されもののNNでは対応の遅れているスタイルシートCSSは、その上に、HP画面上で印刷しても崩れない絶対的静止レイアウトを決めようとするグラフイックデザイナーの要求に応じようとするものだという差異は、この時期と出所の違いにあるのです。

そういう意味で、つい2日に100ファイル一括!!メモ帳(M)本格的テキストエディタの紹介/DLのページと相互リンクしたばかりなのは、何かの縁かも知れません。但しフリーとは行かなくて2000円のシェアウエアですが、メモ帳中心で作業するプログラマ向けから始まったこのソフトは、テキスト中心の創造的編集者にも、HTML化する前の情報整理ツールとして十分に考慮して見る価値はありそうです。ダウンロードして試用してみましたが、特に、ローカルディスクに乱雑に溜められた複数のメモ帳全体に渡る検索機能はWindowsのファイル検索より実用的で、WWWのHP検索エンジンに当る便利さです。

表現能力を高めるHTML、Dynamic HTML、CSS、XMLの進化・実装に加えて、ブラウザ専用IMEの追加、「購読」がなくなって「同期」となり、「インテリフォーム」「関連先」など自動入力・検索機能強化、ラジオまで聞けるようになったIE5.0にも、‘Outlook Express 5’、‘Front Page Express’にも、現在までのところシステム上何の異常も見当りません。

「日経netn@vi」5月号での特集記事もかつての40ページあまりから半減した今回、速度的にも、安定性、操作感においても、直ぐには革新性は感じられないので、上に述べた理念以外はWindows2000〔旧名NT5.0〕の登場まで何のためにヴァージョンアップしたのか分からなくなるほどですが、新しくなった機能の詳細についてはこのコラムの枠を越えますので、今回はこの辺で終りにするとしましょう。

 


以下の記載は、'97年6月当時のもので既に古くなって事実とかけ離れている箇所もありますが、記録として編集せず残してあります。ご了承ください。

当方はMS Word95+I.E3.01J+I.Aだけでこのホームページを作成しています。
5月7日にISDN工事が来て、初めてインターネットに接続してから、創り出したのが21日のことでした。本体が出来上がるのにほぼ4日。週末には形になったのです。元となるword文書が出来ていましたので、後はダウンロードしたインターネット・アシスタント(IA)Ver2.03でHTMLにあっと言う間に変換、編集、リンクと、意外と簡単だったというのが終わったときの感想です。


期間が短すぎたということもありますが、基本的に快適な速さを目差し、余計なビジュアルをつけなかったのが却って良かったとも思います。いずれ自作の3Dアニメタイトルでも創作して入れるかもしれません。しかしどこまでもARTEMIS SAMPLERはテキストを主体としていくつもりです。IAの使い方よりは意外と配色と文字の関係の方に手間どったことは事実です。

ビジュアル全盛ですが、ちょっと難しいこと、本当に重要なことは言語でなければ 伝わりません。コンピュータだって舞台裏に回れば根本を支えるDOS、HTMLはすべて人間の手打ちで作ったプログラム言語なのではありませんか。さらに重要なのは、何が書かれているか、その内容が理にかなっているかということで、それを誰が書いたのかということではありません。 ――「書いた人間のことなんか、どうでもいいでしょう。」E.Q


それにしても速いと言われるISDNでも、画像の多い割には中身のないページというのは動作が鈍く、待たされた分うんざりさせられますね?ましてやこれが普通のモデムであったとしたら・・・。(モデムで見ている方、御免なさい。しかしこれが実際に使ってみての偽らない感想です。)

TAはNECのAterm IT55DSU(3万8千円で購入)、プロヴァイダはインターネット電話も始めた256Kbpsまで対応のリムネット(基本7.5時間まで1800円、超過従量10円/3分)、この組み合わせが最強です。速い、安い! とにかく今まで一度もビズイで待たされた経験がありません。これは感謝の宣伝です。

それはともかく、何と言ってもIAのリンク、フォーム始め、背景、カウンターなど、ついこの間まで初心者には無理かなと思われていた環境がすべてフリーで入手できここまで出来るというのが驚きです。このホームページ作りには作業に時間がかかった以外(通信を除けば)費用は一円もかかっていません。Win Zipもまだ試用期間中ですし…。

あるホームページで「プロにしか知られていない」縦の段組み区切り線のHTMLでの書き方を「初公開」している箇所がありますが、Word95の「表挿入」ボタンで縦長の列を作り、そこに適当なビジュアルラインを貼り付け、罫線を消してIAで変換すればHTMLを何も知らなくても作れるはずですよ。これからホームページを作ってみようという方は、「リンク集」の最後をご覧ください。 この「リンク」を作る通信費のほうに出費が多いです。

「バブルの女王」と言われた料亭の女将 尾上 縫についての資料を集めています。公開可能な、独自の信頼できる関連資料、リンク先などがありましたらお知らせ下さい。

ココにメールをどうぞ。 但し件名の冒頭に必ず「女王」とお書き下さい。


処々、文脈が飛んでいると感じるような箇所があると思いますが、それは、読者に参照を促そうとWord文書の脚注や別のページからコピー貼り付けした結果か、もともとは原文にあった引用を著作権の連絡をとるのが煩わしく、止む無く削除したためです。何といっても‘Sampler’ なのですから・・・。

とにかくインターネット上の著作権のことについては、テキスト、ビジュアル共にわからないことだらけです。商用ではないホームページ用に、辞書の一行、市販書籍の一節も典拠として引用するたび毎に、会社、作者に連絡、承認を受けなければならないのでしょうか。著作権を侵害したことになるのでしょうか。典拠引用のためのコピーがある程度許容されなければ批評、評論はおろか、満足な内容紹介すら一般人にはできなくなってしまいます。

特集を組むのも面白いかと思いますが、その方面の知識、情報、リンク先が決定的に足りません。ご教示出来る方、「著作権」と書いて上のメールでご一報ください

こんな風に、記事を書くための基本的資料、素材、投稿を募集することがこれから頻繁になるかもしれません。ゆくゆくは、MSのNetmeetingを使って、有志によるヴァーチャル編集室をつくりそこから発刊していきたいと思っております。いずれにせよ皆様の御協力なしには編集が滞ってしまいます。そのときはよろしくお願いします。


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