この子の七つのお祝いに


お手元の歌詞を見ながらどうぞ。

※随時更新予定※
9/22追記。

■チェックポイント。
今回は、詳しい単語・情景のチェックは解説部にて。↓
・紅差し指
・コイノボリ
・ボンボリ
・お人形
・狐ノ堵列ハ這イズリ回ッテ〜



■登場人物
・母
主人公。彼を亡くしてこの子を育てる。
・この子
彼が残したちぃさい幸せ。母の生甲斐。
・貴方
主人公の彼だった人。


■私的要約(「※」は注、それ以外は補足です)
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子守唄

この子の小さい手が握る私の指
その弱い力  感じるは禍福

貴方が愛し、(貴方の姿を感じる)ぼんぼりはキリリとその灯りを称え
響く雨音を聞きながら、私とこの子、ただ祈っているだけ

「もう涙も枯れて出る気配はない」


あれから幾年貴方が私に残してくれた小さな幸せであるこの子もこんなに大きくなり
私は この子だけを生甲斐に、今日も幸せを噛締めている

髪を結う
眠れぬこの子の為に一晩中子守唄を口ずさみ続ける
苦しむこの子を助ける為なら 化け物にでも成り下がろう

工場から流れる排気
この子を包む

咽び泣く この子 抱き締め 叫ぶ

(誰かこの子を) 助けて 助けて 助けて 助けて !!

何かが来る 何かが 何かが
列を成して 何かが 叫びを挙げて(※この子も叫びを挙げた)

コノ子ヲ 掴ンダ

(お願い) 逃げて 逃げて 逃げて 逃げて !!

「嗚呼…この子だけは…」

亡クサヌヨウニ


この 耳 鼻 目 口 髪の毛一本 誰にもやらぬ
この子が七つになるまで 貴方に感謝できるまでは この子を隠してしまおう

(この子が貴方の所まで昇って行くまで お願い)

「この子に幸せの風が吹きますように。」

あぁ、この子が大きくなれば貴方の代わりになるのでしょう
瞳が哀しいほど貴方に

似ていた



貴方のコイノボリ(※これは鯉幟そのもの)が空に昇っていった日
棚引く鯉幟の風に目を覚ます

「あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ! この子 よく 見たら お人形」

咽び泣いた。


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■私的解説
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背景的には半端に発達した工場からの排気、汚水が原因の公害病で子供が病気になる。
「この子だけは…」の時点で子供は死ぬのですが、
それを受け入れたくない母は人形を子供の代わりに育てるのです。7つまで。
せめて死んだ子供があの世で幸せになれますようにと願いながら。
「似ていた」を強調したのは過去形である所に注目、ということで。
(本当は過去形の用法で使っているわけではないと思うのだけど)
ある日気付くのですね。それは死んだ「貴方」や子供からのメッセージでもあるのかなと。

結局、私があさき曲解釈をすると、どうも主人公がガイキチですね…。
この子の七つのお祝いにについては、自分の中でもいくつか説がありまして、
↑に載せているのは1番気に入ってるVer.なだけで、要は私の趣味で、マトモに考えると↓

1.彼はどうなったのか?
幸せを謳う詩でも登場する、ボンボリが大好きな貴方ですが…
死んだのは確実です。「弔い灯」ですから。(幸せを謳う詩参照)
でも、これが病死、事故死などなのか、それとも戦争に行って死んだのか。
そして彼は「彼氏」であったのか「旦那」であったのか…微妙なのです。私の中で。
ただ、モノクロキネマの廃工場??戦後??と思うので…第二次ではなく第一次で産業革命??
謎は深まるばかりです。

2.彼女が育てていたのは?
彼女が育てていたのは、さぁ、何だったのでしょう?
私の中では、
A.「最初は子供を育てていたが、病気で死ぬ→代わりに人形抱いてた→気付いて自分でビックリ!」
B.「子供を育てていて、病気になってしまったので押し入れか何かに隠してて気付いたら死んでる!」
C.「最初から妄想妊娠。気付いたらずっと育ててきたと思ってたこの子、お人形!!」
のどれかやと思うんです。個人的にはCが一番エグいので、これ希望ですが、
わざわざ工場の煙まで引っ張り出してくる必要が無いのでNGかな。

3.彼女って大体何だ?
すいません…これは趣味なのですが、「這い回る四肢」と「誰にもやらぬ」の裏当ての「ぎゃぁうー」
でどうしても女の顔した手足の長い化け物のイメージが固定してしまったので、
彼女自体死んでて、身内も無く残された子供を、化け物となりながらも育て続けてて
でもやっぱし死んじゃった。みたいなのも考えたり。捨てきれない…!!!

↑のチェック項目では書き切れないのでこちらに移動の単語たち。
・紅差し指
 は、薬指です。。陰陽師を見ていて間違いに気づきました。スミマセンでした;
 ちなみに佐藤様からもご指摘頂きました☆
・コイノボリ
 大体、幸せを謳う〜の時期に貴方が立てたこのコイノボリですが…
 「貴方のコイノボリが空に昇ってくまで〜」で魂と掛けたりしてるんかなあと思ったり。
・ボンボリ
 貴方の代わりに母子を見守る存在であり、彼の遺影そのものであると思われる。
 というのも、遺影という使い方からして、彼の姿映し以外にも
 正当に彼の遺影を受け取れなかった理由があるのかも、とか妄想してみたり。
・お人形
 ウチでは普通にお人形、という解釈もしてるんですが、中にはそれを死体そのものであると言う人も
 いるかと思います。彼女が基地外になって押し入れかなんかに子供押しこめて助かると
 信じてたら…死んでる、みたいな使い方も有りかと思われます。
 何にせよ“動かない”何かの“身代わり”である事は共通ですね。
・狐ノ堵列ハ這イズリ回ッテ裂帛為イ為イコノ子ヲ掴ンダ
 「きつねのとれつははいずりまわってれっぱくしいしいこのこをつかんだ」です。
 「為い為い」は「しいしい」と読むのだそうです。(佐藤様からのご指摘)
 気になる方は広辞苑を引いてください。
 狐を何かの使いに見立てて、この子を迎えに来た使者なのですね。
 彼女は渡したくなかったので逃げてと叫んだけれども、虚しく子供は生き絶える。みたいな感じ。
 基本的に稲荷というのは下等な方?ですが、噛みつかれるとその人狂ってしまう凄い使者さんなのです。
 噛みつかれたのはこの子だけでなく母もでしょうか。

これ難しいです。全然納得いくものではないんです。
自分の中でイメージはかなり固まってるけど、改めて歌詞と比べてみるとまた違うものが見えてしまうもので。

9月22日追記
ちょっと歌詞そのまま過ぎて微妙かなあと思ったので少し書き直し。
「貴方の鯉幟が空に昇って行くまでお願い」というのは要は5月の節句ですね。
7つになるまで…は七五三なのですけど
(七五三というのは、神から授かった子の成長を神に感謝しつつ見せるという行事)
それを掛けて「神から授かった小さな幸せ」x「貴方から貰った小さな幸せ」
そしてこの時点でもう子供は死んでますから、49日?…解らないけど「この子の魂が天に上る」
=神・父親の所へ行く=鯉幟が空に昇る…という連鎖で書いてみました。解りにくいですね。

随時更新だなあ、これも。


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