〜本コーナーでは自由詩「ことのは」をお届けしています No5〜
「黒船 〜台湾」
ちいさなひとつの島のなかで さらにわかれてゆく人々
右往左往 けんけんごうごう
そんな島の浜辺を洗う波は 年ごとに高さを増し
はたと海の向こうを眺めたとき
そこには黒々と中国製の空母と 灰色のイージス艦とが
それぞれにシルエットをおりなしていた
そのとき彼らは初めて 自らがこの島の主であったことに 気づくだろう
この世に唯一無二
なにものも代わることのできない「台湾人」であることを
(1999/2003)
「光と影 〜アジア」
宵闇の雲の裂け目に かいま見える永遠の青や 朝焼け前のブルーにも似た−−
ふと見あげた半月は
天頂近くで 光と影を ふたつにわかち
太陽の側を忠実にしめす
そうして明かるみを見せたのも つかのま
逆巻く雲の あいまにまぎれた
夕映えは西のはてに とうに去り 次の夜明けを待ちつづけている
(1999/2003 )
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1
「座礁船」(北朝鮮)「海鳴り」(台湾海峡)
2
「同じ肌のぬくもり」(アジア)
3
「 機銃掃射 」「 五百族協和の祈り 」(アジア)
4
「翡翠(ヒスイ)の雲間」(アジア)「破片(かけら)」(中国東北部)
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