星史郎さん、睡眠中。heart tone
(星史郎さん、寝ちゃったのか…)
昴流の部屋の中。
昴流の勉強を見ていた筈の星史郎は、昴流が数学の問題に取り組む間に寝てしまったらしい。
(答え、これで合ってるかな…)
それでも、気持ち良さそうに眠る星史郎を起こすのは忍びない。
(風邪、ひくといけないな)
寝室からタオルケットを持って来て、ふわりと星史郎の肩口に掛ける。
(こうしてみると、星史郎さんって鼻筋通ってるなぁ…)
普段は赤面してしまって、まじまじと見つめることは殆んど無い、星史郎の顔。
(唇、思ってたより薄いんだ)
――ふと、唇を凝視している自分に何だか気恥ずかしさを感じて、結局一人でも赤面する。
(な、何を見てるんだ、僕は…)
お風呂にでも入ってしまおう…そしてその後、星史郎さんを起こそう。
そう思って立ち上がる。
「昴流くん」
いきなり星史郎の手が伸び、昴流の腕を捉えた。
「うわっ…」
バランスを崩して、星史郎の胸元に倒れこむ。
「せっ…星史郎さん?!」
慌てふためいて起き上がろうとする昴流を、星史郎は放さない。
「昴流くんも一緒に、寝ましょう」
「…なっ、何を」
何を言い出すんだ、この人は。
「ね、寝惚けてませんか」
「僕は、いたって冷静ですよ?」
失礼ですねと、何食わぬ顔で言ってのける。
「それとも…お嫌ですか?」
「そんな、嫌って訳じゃ」
「じゃあ寝ましょう」
そしてそのまま、有無を言わさずにタオルケットの中に包み込む。
思わず体がこわばり、昴流は身じろぎも出来ない。
それでも
星史郎から伝わる、規則正しく刻まれる心音と、自分の鼓動が重なる心地よさに
うっとりする自分がいた。
END
* * *
mort様のキリリクによる作品。
星昴の絡みを、との事でしたが、私の書く絡みってこの程度なんです…期待した方、すみませんm(_ _)m
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