バックアップとは、各種データの複製を前もって作成し、何か問題が起きてデータに異常が出たり、破損したりしてもデータを復旧できるようにしておくことです。デジタル化・データ化が急速に進む現代において、重要なデータの消失は致命傷になりかねません。デジタル化・データ化は大変便利なものですが、それに依存しすぎてバックアップなど適切な対応を怠れば、手痛いしっぺ返しを受けることになるでしょう。そうならないよう、正しいバックアップを適宜行うことが重要です。
バックアップが必要になるデータの消失要因としては、大きく二つに分けられます。データの論理的な破壊と物理的な破壊です。前者の代表は人為的ミス。ユーザー自身が誤ってデータを消してしまったり、間違った情報で上書きをしてしまうことです。これは誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。次にハードウェアやソフトウェアの障害。作業途中で突然フリーズしたり、保存できないまま強制終了しまった場合などがこれに当たります。また、悪意あるコンピューターウィルスやサイバーテロによってデータが消失することもあるでしょう。
バックアップが必要なデータの物理的な破壊としては、データが入ったパソコンなどの媒体ごと盗難に遭うケースがあります。可能性は低くなりますが、地震や火災などの災害で媒体が破壊されることもあるかもしれません。
バックアップは、保存方法も要点となります。論理的な破壊については、こまめにバックアップを取得し、世代管理を行えるようにすることが必要です。世代管理とは、最新のバックアップ時点だけではなく、異なる時点でバックアップを取得しておくことにより、復元できるポイントを複数用意する管理方法です。これによりデータの障害・消失が発生した場合でも、任意のポイントまでのバックアップが保全されます。データの重要度や更新頻度により、バックアップを取得する間隔を計画しましょう。
バックアップについては、物理的な破壊に対してのバックアップは、別の媒体、メディアに保存する対策が必要です。同じ媒体にバックアップしてあっても、それらが丸ごと物理的に破壊されてしまっては意味がありません。その他、最も一般的なバックアップ方法として、他のメディアにバックアップし別の場所に保管することが挙げられます。メディアについては、後述します。