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Q.
チャンター管、ドローン管、ブロウ管とは何ですか?
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A.
チャンター管とはメロディーを演奏する管で、バグパイプではメインとなる管です。
ドローン管とは、一定の低い音で「ブーン」と蜂の羽音のような音を出す管で、演奏中は途切れることなく鳴り続けます。
これにより、バグパイプ特有の響きが醸し出されます。
ブロウ管とは息を吹き込むための管で、中に弁が付いていて、空気が逆流しないようになっています。
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Q.
マウスブロウとフイゴ送風とは何ですか?
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A.
バグパイプの袋に空気を溜めるのには、大きく2通りのやり方があります。
一つは、スコットランドのバグパイプのように、ブロウ管を通して直接息を袋の中に吹き込むやり方です。
もう一つのフイゴ送風は、アイリッシュのイーリアン・パイプ、バロック・ミュゼットのように、ベルトにより体に装着したフイゴからチューブを通じて袋に空気を送り込むやり方です。
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Q.
指遣い(運指)は何通りもあるのですか?
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A.
基本的には、オープン、ハーフクローズド、クローズドの3通りです(運指表を参照して下さい)。
ただし、バグパイプの場合、個々の楽器により個体差があるので、運指表と完全には同じでないときもあります。
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Q.
グレースノートとは何ですか?
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A.
バグパイプでは、楽器の構造上「音を切ること(スタカートなど)」が原理的に不可能です(完全閉管でクローズド・フィンガリングのバグパイプを除く)。
そこで、音を切ったような効果を出すために、一瞬だけ他の音を前打音的に入れます。これを「グレースノート」と言います。
たとえば、レの音を四分音符でレ・レ・レ・レと切りたい時は、各レの音の前に、たとえばラの音やミの音を一瞬入れて、音が切れているような効果を出します。
ハイランドパイプでは、このグレースノートが何種類もあり、独特の装飾音としての効果を出しています。
ただ、古楽バグパイプの場合、基本的なグレースノートをマスターすれば、とりあえず曲は演奏すことが出来ます。
また、クローズド・フィンガリングのバグパイプの場合(バロック・ミュゼットなど)、スタカートなど「音を切ること」は別の方法(効果)によりますので、あまりグレースノートは使いません。
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Q.
スコットランドのバグパイプとはどう違うのですか?
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A.
スコットランドのハイランドパイプは、すさまじい音量・音圧で、その音楽は聴くものに強い印象を与えるものですが、それだけにメンテナンスや習得方法が大変で、それなりの覚悟が必要です(詳しくは「ミュジカミリオン:Early
Music Project」のホームページの「必ずお読み下さい」を御覧下さい)。
また、その音のあまりの大きさのため、住宅街(自宅)での練習は近所迷惑となり、困難です。
しかし、私の作る古楽バグパイプは、メンテナンスの労を著しく軽減し、演奏方法も比較的早く習得できます。また、音量もハイランドパイプほど強烈ではないので、自宅でも練習が可能です。
演奏に向く曲は、やはり中世やルネサンスの曲になりますので、たとえばブリューゲルの絵に出てくるバグパイプをイメージしながら、スザートの舞曲等を演奏して楽しむことができます。
もちろん「スコットランド・ザ・ブレイブ」のような有名なスコットランドの曲も演奏できますが、その味わいはハイランドパイプとは異なったものになりますので、本格的なハイランドパイプをやりたい方は、「東京パイピング・ソサエティ」のホームページにお問合せ下さい。
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Q.
楽器の取扱いで特に気をつける点は?
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A.
一番重要なのは、チャンター管やドローン管に装着されているリードの幅が、管の内側ぎりぎりの幅であることが多く、チャンター管やドローン管を乱暴に引き抜くと、管の内側にリードがぶつかって容易に壊れてしまうことです。
初心者は、チャンター管をつい引き抜いてしまいがちですが、その時にリードを壊してしまうことがよくあります。
いくら半永久的な合成樹脂のリードでも、こうして壊された場合にはどうにもなりません。なるべくチャンター管やドローン管は引き抜かないようにするか、どうしてもの場合は、管を少しずつ回して慎重にひき抜くようにして下さい。
袋は牛革ですので、クギ等に引っ掛けたり、刃物が当たると、破れてしまいます。これを修復するにはかなりの手間がかかりますので、楽器を持ち運ぶ時には袋を引っ掛けないように注意して下さい。
長時間演奏した後は、ブロウ管を引き抜いて、袋の中をある程度乾燥させるようにして下さい(ブロウ管はある程度無造作に引き抜いても大丈夫です。ただし、チャンター管、ドローン管は抜かないで下さい)。
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Q.
バグパイプのメンテナンスについて具体的に教えて下さい。
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A.
従来のハイランドパイプでは、メンテナンスがあまりにも煩雑なため、演奏に至る前に挫折してしまう人も少なくありませんでした。
せっかくバグパイプに興味を持っても、実際の演奏にまでは容易にたどり着けなかったのです。
特に大変なのが、ケーン(葦)で出来ているチャンター管リードの調整です。
詳しくは省きますが、演奏に耐えるリードにするまでには何ヶ月もかかる場合もあります。
そして、うまく調整できたリードも、演奏していれば呼気によって次第にケーンが劣化するため、数カ月後(長くて1年後)には寿命が来てダメになり、また最初から...という作業を繰り返すわけです。
私の作るバグパイプでは、合成樹脂のリードを使用するため、リードの劣化が起こりにくく、寿命も長いのが最大の特長です。
さらに、ケーンリードとほぼ同じような音質が得られます。
リード調整の煩雑さから解放されれば、バグパイプはぐっと身近な楽器になります。
もう一つ重要なメンテナンスに、袋(バッグ)の「シーズニング」があります。
ハイランドパイプと同様、私のバグパイプも、1〜2年に1回程度、この処理が必要です。
これは、袋が牛革であるため細かい穴が開いていて、使用しているうちに、少しずつ空気漏れがしてくるのを、ある特別な液体(シーズニング)で目止めをする作業です。
出荷時には十分シーズニングしてから出しますので、しばらくはこの作業は不要ですが、1〜2年後くらいには一度したほうがよいでしょう(アフターケアとして当方でも承ります)。
補足:最近のハイランドパイプでは、そのほとんどのパーツが合成品に置き換わっているものもあります。このような楽器ではメンテナンスは著しく軽減されていますが、演奏方法の習得の困難さは依然としてあります。私の古楽バグパイプでは、リードは合成樹脂ですが、他の部分については天然素材を用いることにこだわっています。
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Q.
教則本や曲集はあるのでしょうか?
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A.
ハイランドパイプのように、メソッドが確立しているわけではないので、特にそういった書物はありません。
また、ハイランドパイプとは運指が異なりますので、ハイランドの教則本は使えません。基本的には自分で考えながら練習し、レパートリーを増やすことになります。
ただし、当工房で作った簡単な演奏方法説明書、および曲集がありますので(11月頃完成予定)、しばらくはそれを練習してみて下さい。
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Q.
古楽バグパイプの演奏の入ったCDはありますか?
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A.
いろいろ出ていますが、バグパイプのみのCDはなく、他の楽器もたくさん登場する中でバグパイプも入っている、という感じです。海外のグループでは、ヨーク・ウェイツ(The
York Waits)、ピッファーロ(Piffaro--The Renaissance
Band)、デュファイ・コレクティヴ(The Dufay
Collective)などのCD、国内のグループでは、コンセエル・ノヴァの2ndと3rdCD(絶版)、カテリーナ古楽合奏団のCDがあります。
またバロックミュゼット関係のCDについては、「宮廷のミュゼット」のホームページにお問合せ下さい。
民族バグパイプについても、たくさんのCDが出ていますが、大きなCDショップの「民族音楽」のコーナーに行くか、インターネット等でお調べ下さい。
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