プロ野球の明日を考える会 緊急シンポジウムレポ
(2004年8月9日 原宿クエストホール)

(参照:当日の配布資料)

 久々の原宿に正直辟易。こんな暑苦しい街だったっけ。私には若すぎた・・・。それはおいといてクエストホールについたのが午後5時。開門30分前なのに人もまばら。大阪からきたというロッテファンの方としゃべりながら待ってると突然目の前をカープの新井と西山通過。新井にはほんとへんなとこで会うな。秋田のローソンとか(プゲラ  どうやら次の日からマリンで試合ある近鉄選手も全員参加とのこと。ちょっとだけミーハー根性。けどもしっかり抑える。開場してほどなくして近鉄選手も到着。みんなスーツケースもってたから東京駅から直行できたみたい。いつも球場で見てる選手とこんなとこで会うとなんかすげー変な気分。一般席の一番前ど真ん中という最高のポジションをしっかりゲット。報道陣の数がすごかった。カメラ10台以上。

で、シンポジウム始まるわけだが、すぐそばに近鉄選手いたけど正直そんなん見てミーハーしてる場合じゃなかった。めちゃめちゃ内容濃くて2時間半あっというまでした。メモとるの大変だったよ。では、どこよりも早いレポどうぞ〜。(一部改変あり。速記のプロじゃないのでご勘弁を。雰囲気は伝わるよう努力します)



(パネリストが一人ずつ紹介され入場。この日のパネリストは、広瀬氏、スポーツジャーナリストの玉木氏、タレントの伊集院光、アナウンサーの小倉智昭氏、スポーツジャーナリストの二宮氏、選手会からは古田、礒部、西山の3名)

古田:「まず、現在のプロ野球界の問題点についてパネリストお一人ずつお願いします。」

広瀬:「経営の中で、1リーグと2リーグ、どちらがいいかは実はわからないです。けれど、納得解は必要。オーナー陣は何をやっていいかはわかっている。けれど、その処理能力がない。ただ、合併の調印がずれている、これは潮目が変わっているということです。もし、急展開するようなことがあれば、「決められたことをやめられない」という日本人の風潮を打ち破れることです。」

玉木:「皆がプロ野球に関心をよせている今の状況を実は喜んでいる。このシンポジウムに参加するのは二回目だが、前回僕が「敵はナベツネだ!」と言ったことを、どのメディアも取り上げてくれなかったんです。フジテレビのすぽるとくらい。この発言のおかげで日テレの仕事が減りましたけど(笑)。敵といっても、どうしても敵対してしまう存在であって悪ではないことを理解してもらいたい。我々が見たい、やりたい、最も豊かで良い野球、それを追求するときにどうしても敵対してしまうのがナベツネ。ではどうして敵対するのか。それは、ナベツネという人がスポーツを知らないからです。あの世代には心の中にスポーツというものを見下す姿勢がある。」

伊集院:「僕は日ハムファン、パリーグファンとしてよく東京ドームに観戦にいってました。そしていつまでも観戦できるものだと、ひいては、未来永劫、パリーグはあるものだと思っていました。なにもかもめちゃくちゃで、正直投げやりになりつつあったけれど、それだけめちゃくちゃということは、よくすることがいっぱいあるということです。僕、一番青臭い意見を言うかと思いますがどうぞよろしくお願いします。」

小倉:「私は西武を応援したいがために練馬へ引っ越すほどの西武ファンです。いつも試合を見ていて思うのは、この球団は本当に客を呼ぶ気があるのかということです。なぜ客を呼べないんでしょうか。これは経営者に責任があると思う。選手は一生懸命やっています。今、野球は朝見るんだ、という感じになっています。本当に経営者は来年1リーグでやる気があるのか、もしやるなら、今まで何を考えて経営をやってきたのかと思います。こんなお粗末な方法でやる野球は観たくない。僕はまだまだ日本のプロ野球はおもしろいと思うし、今、ファンと選手が一丸となってプロ野球を考えなければいけないと思います。」

二宮;「実は今日ここにくるまで、こんなに人が集まってくれるとはおもってなかった。また、若い人たちの姿もあって、今の若い人は冷めてると思っていただけに、この問題の関心の高さを改めて感じています。1リーグ、2リーグに関しては、感情論ではなく、損得勘定で考えてほしい。まず、1リーグのデメリットには何があるか。まず、日本シリーズがなくなる。これは注目もあり、優良なコンテンツです。次にオールスターがなくなる。この二つの優良なコンテンツをなぜ手放すのか。次に消化試合が圧倒的に増える。シーズン前半にいくつかの球団が独走してしまえばあとはほとんど消化試合です。次に球団が少なくなることによるマーケットの縮小。これは、野球の空洞化を意味します。どうせ受け皿となってくれないなら、と高校からすぐにMLBにいってしまう選手だって現れる。これこそ野球の空洞化です。それでは、1リーグのメリットは何か。それは、目新しいカードができるということですが、これは交流試合でも可能です。こうして損得勘定で考えると、圧倒的に2リーグのほうがメリットが多いんです。」

礒部:「今、選手会でもいろいろと要望を出していますが、通っていないというのが現状です。バファローズの選手は何とか2リーグを維持したいと考えているし、ファンもそうだと思います。ファンと一緒にこれからも署名活動など続けていきたいと思っています。」

西山:「広島市民でも署名活動をやったんですが、その反響のすごさにびっくりしています。たくさんのファンから「がんばって闘ってくれ!」と声をかけられ、ファンの気持ちが伝わってくる署名活動でした。」

古田:「合併、1リーグが大前提であって、こんな大事な問題に大してどうしてそんなに急ぐのか、というのが選手会の見解です。今年1月に近鉄の命名権売買があって、それは認められなかったが、今年は命名権を売って、一年間議論をすべきです。命名権については前例(福岡野球クラブ→クラウンナイター)があるのに、今回は認められなかった。ライブドアも門前払いされてしまいました。これはなぜなのか。」


(このあと古田私案についての説明)

古田:「ではこれより始めたいと思いますが・・・・・まず・・・・なんで合併するんですか?(苦笑)」

伊集院:「普通は売りたい企業があって、買いたい企業があるということだけです。バファローズはどこまで近鉄のものなのか。」

玉木:「経営が赤字といっても本当に赤字なんでしょうか。近鉄の収入が30から35億、赤字が40億。経費が70億円以上かかってるってことですか?巨人だってこんなにかかりませんよ(笑)。親会社との連結決算が問題なんです。透明化が必要。」

二宮:「損益計算書も見せてくれないんです。それがまかりとおっている。(損益計算書を)出さないと議論になりません。」

広瀬:「経営破たんは、チーム数と因果関係があるのだということをはっきりさせなければなりません。そうでなければここには別の意図があるとしか思えない。また、これは一つの提案なんですが、ライブドアに売らないということは、ライブドアに売って入る50億の利益と、赤字削減を放棄し、会社の利益を遺失しているということで、これは十分株主訴訟の対象になります。近鉄の株をもっている方は訴訟してみては?」

玉木:「これだけでも、合併は”誰かが何かをしたい”んだということがはっきりしますよね。だから敵と呼ぶんです。名前は言わないけど(笑)。(広瀬:「名前も聞きたくないですよ」)敵とは戦わなくてはいけない」

二宮:「これ以上経営に野球を利用するのはやめてほしい。MLBはIT企業にも門戸を開いている。Tシャツをきているから、若いから信用ならんなどとは言わない。また、どんどん経営者は代わっていく。経営者は代わっていくが、L.A.ドジャースはL.A.にある。ライブドアと話をして合意に至らないならわかるが、話し合いの席にもつかないことが問題なんです」

玉木:「MLBはまずチームありき。それを地域が全力で支援する。税金も使う。税金を使うのは、市民が、野球チームを持つことによって幸せになるから。けれど日本のように誰かがチームを「俺のものだ!」と言ったら誰も支援できない」

広瀬:「皆さんの仰ることは非常に正論でよくわかります。けれど、実際オーナーと戦うときに、言葉で彼らを動かせるでしょうか。戦略としては、オーナーの経営責任をつくのがよいと思います。例えば、もし、1リーグになって客が減ったら、1リーグに賛成したオーナーは全員職を降りるよう訴えることも可能です。だから、1リーグになっても言いっぱなしで終ることはないです」

伊集院:「その戦い方なんですが、ナベツネをいいように立てて、うまく俺達の要望を通す方法はないもんですかね?」

小倉:「おそらく、今一番焦っているのはナベツネだと思います。以前はプラチナチケットと呼ばれていた東京ドームのシーズンシートが私なんかのとこにもどんどんダイレクトメールがきてるし、視聴率も下がっている。やっぱり、「巨人がひっぱらなければ」という巨人のメンツを守りたくて、こういう方法論でシナリオを書いたのでしょう。みんなが一斉に巨人戦を見なくなったらおもしろいことになる」

玉木:「選手もオーナーの言うことに従順で、FAや代理人制度など、オーナーの言うことを聞きすぎ。今でも十分一年間くらいストやってもいいくらいな状況です」

(話はストの是非へと移っていきます)

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