狭い家が人体に及ぼす害
     メキシコシティーの専門家及び政府から、狭い住居に家族全員が暮らしているような生活環境に身を置いていると、様々な身体的又は精神的な病気を引き起こす可能性があることを警告した。

     メキシコ国立自治大学心理学者セラフィン・メルカド氏は、狭い空間に生活することはストレスを増加させ、人間の持つ自然の防御力の減少を引き起こすと語る。

     専門家は、狭い空間に多くの人が生活しているような環境では、プライバシーの侵害、興奮の増加、そして干渉という3つのストレスを作る原因になると述べる。

     一つ目の「プライバシーの侵害」は、自分だけの空間の不足を示し、二つ目の「興奮の増加」は周囲の環境が情報(多くの騒音又は人)で満たされている場合に起こり、三つ目の「干渉」はある場所に多くの人がいて邪魔になるような時に引き起こる状態を指す。

     これらすべての要因はストレスのレベルを上昇させ、最終的には人間の健康に害を及ぼすと説明する。

     この件についてメキシコシティー市民健康計画部部長は、首都で病院に通っている患者の85%が貧困の中で生活しており、狭い空間に家族が生活しているような状況であることを挙げる。それらの人々が患っている主な病気は下痢、風邪、糖尿病などである。

     心理療法士ノルマ・ネグレテによると、狭い場所で生活することは一番に子供や若者に影響を与える。なぜならば、彼ら自身の安全を損なうことにより、攻撃的な行動を示すようになるという。

     また、これらの子供たちは早い段階で性の意識に目覚め、さらに性犯罪の犠牲者となりうる可能性も秘めていると付け加えた。





*今日のスペイン語*

    hacinamiento  : 積み重ね、山積み

    someter  : 従わせる、抑える

    alteracion  : 変調、乱れ、動揺、興奮

    ruptura   破壊、断交、破棄、違反

    estimulacion  : 刺激、興奮

    interferencia  : 干渉、妨害

    entorno  : 周囲の状況、雰囲気

    estorbar  : 妨げる、邪魔をする

    a la postre  : 最終的には、結局

    sicoterapeuta  : 心理療法士

    diminuto  : 微小の、ちっぽけな

    mermar   減らす、損なう




「今日の気になるニュース」Indexに戻る