刑務所内でデビットカード使用許可へ
     メキシコ州にある20箇所の留置所において、留置所内に設置されている店で収容者が買い物をする場合にデビットカードの使用を許可することになった。今回の決定はこれまでに現金が警察側の人間を買収するためや、留置所内で特権を得るため、麻薬を入手したりするために使われていたのを防ぐことを目的に下された。

     国営刑務所所長エバンヘリーナ・ララ・アルカンタラ女史は、この新しいシステム導入により、14,300人いる収容者が留置所内で売られている製品を購入するのに、1ヶ月に使用できる金額を一人当たり500ペソ(約5千円)以内に制限することにしている。

     このシステムは、留置所内で行われている不正や物品の不法なやりとりを無くすこと、また留置所内で経営されている売店の経営管理を向上させることを目的としている。

     この新規システムは年内中にはメキシコ州のすべての留置所で適用される予定であるが、まずは、首都圏を中心に実施される。

     前述の刑務所所長は、留置所内での現金の使用についても制限していくことを検討していくと語る。しかし、この点に関しては、現時点でまだ刑務所規約を改定中であるため、収容者の家族から渡される現金について監視する、又は、現金の引渡しを一切禁止するかはまだはっきり決定はされていない。

     デビットカードの操作のために、留置所内の店には電子機器が設置され、各収容者にそれぞれ口座番号を割り振り、各収容者の利用状況の管理を行っていく。また、各収容者が刑務所内で何らかの労働活動を行い得た収入もその口座に振り込まれるようにする。

     現在14,300人いる収容者の内、48%が刑務所内で何らかの生産活動に参加している。この活動によって得られた収入はデビッドカードを使って支払われ、そこに蓄えられた金額の使用に関しては収容者の家族がその使用に関して管理することができ、何らかの貯蓄ができるようにしていく。

     一方、スペースの問題により、近頃刑務所内で行われていた300の労働活動が閉鎖された。しかし、メキシコ州政府との協約締結が完了した段階で一日も早く再開される予定である。収容者たちが生産した製品は公立の学校や機関などで使用されることになっている。

     これにより、収容者が希望すれば、刑務所内にいる間、可能な限り生産活動に従事できることになる。

     刑務所内で店の経営を開始してから、これまでに2千万ペソの売り上げを記録している。





*今日のスペイン語*

    reo  : 被疑者、被告人、犯人

    chantajear  : 恐喝する、ゆする

    privilegio  : 特権

    expender   売る

    mediante  : 〜によって

    trafico  : (特に非合法な物品の)売買、取引

    penitenciario  : 刑務所の

    afinar  : 仕上げる、完成させる

    mobiliario  : 家具




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