福建省福州市 さあてどんなところかな? (2003-04-06)

 日本に帰さないでくれー と会社に言いつづけてきたら、願いの一端をかなえてくれましたが、北京から南に1700kmも縦に移動することになってしまいました。 今までは事務所の駐在員で、まあ言ってみればどこまで責任があるのかはよくわからないような中途半端な身分でしたが、「そんなに長くいたいならもっと働かんか!」ということで、工場に勤務することになりました。 福州には結構日本の工場が出来てきていますが、上海や大連ほどでもないので、あんまり詳細を書くと身元がばれてしまいます。 そうは言っても北京からこの町に来た人間なんて言うのは、私一人しかおりませんので、見る人が見れば、「ああ!あいつね!」と言う事になります。

 というわけで、今月からは 福州原人です。(復讐原人という名前も嫌だけど、復習原人はもっと怖いかもしれない) またよろしくお付き合いください。

 いきなりですみません。 町の真中の公園のところに、久しくお目にかかっていなかった方のあまりにも大きな像があってものですから、ついTOPに持ってきてしまいました。 (訂正します。この像は、公園の隣にある福建省の省招待所の前に立っています。公園のなかではありませんでした。)
 私はこの公園のすぐ傍の民間アパートに住んでいます。台湾人や香港人は大勢福州に住んでいるようですが、日本人は200人程のようです。 数名の家族持ちの方を除き、ほぼ全員が単身赴任との事。 私の会社も数名の日本人がいますが、これまた全員単身赴任です。

 まだ住み始めて1週間ちょっとですので、町の様子を語るほどではありませんが、街角探検隊初日の感想は、とにかく縦横5kmちょっとの町に、まあよくもここまでゴチャゴチャと住んでいるなぁ、でした。 町の中には川も流れ、視界には山も見えます。 写真でもお分かりかもしれませんが、町の真中の公園の横にも小高い山があります。一言で言うと伊豆半島か、四国の町のどこか、なんていう感じに近い印象です。

 で初日に町歩きをはじめていたら、早速ガソリンスタンドの傍で、TAXIのお兄ちゃんに、「ゴンッ!」とドアミラーをぶつけられました。 町のサイズの割には主要道路が広くて、その中を車とバイクと自転車と歩行者が全く自分勝手に動き回っています。 北京では、「へっ!道渡るのなんか簡単さ!」なんてちょっと自慢げだったのですが、大至急訂正です。 おんなじ調子で道渡っていたら、確実にひき殺されそうです。 細い道でも交差点でも、右折だろうが左折だろうが、ほとんど車はスピードを落としませんし、当然直線道路なんかでの追い越しは、対抗車線にはみ出しての二重追い越しです。 侮りがたし福州!です。 慣れてなくて怖いもののもう一つが、電動自転車です。何が怖いかって、この乗物は音がほとんどしないくせに結構スピード出るのです。 その上福州は歩道を自転車も、もちろん電動自転車も、更にはバイクまでが、かなりのスピードで走り抜けますので、カメラ片手に歩道をボーっと歩いていると、きっと三日も立たないうちに、あの世へ行く羽目になるのではと心配になります。皆さんも気をつけましょうね。

  

写真見るだけでも、なんかのんびりしてくるでしょう。大通りには車がたくさん走り回り、香港系のBALENOやらマクドナルドやらが、一見にぎやかそうに店を構えていますが、一歩横道にそれると、どこかで昔見たような風景が広がります。店の中の感じも、私が子供の頃の日本の駄菓子屋や文房具屋、玩具屋の雰囲気です。 通りかかって見つけたプラモデル屋さんには、思わず入っていきたくなるようなオーラが漂っていました。 昭和40年代の雰囲気です。人間の大きさも北のほうとは違って、男も女も日本系のサイズです。

 さて、この町での生活はいったい何時まで続くのか、本人は全く予想も出来ません。一説には操業開始以来の累積債務がなくなるまで帰ってくるなとか、言う噂も出ているようですが、まあせっかく来たのですから、また骨をうずめる覚悟で楽しんでみるつもりです。 とりあえず転居第一報、でした。


無駄遣いなのか節約なのか? (2003-04-12)

 さて、二回目の週末を迎えました。 もちろん野次馬根性で街角探検隊発進です。 前回は北のほうへ行ったので、今日は南の方へ行って見ましょう。 私の家は中心部からちょっと南より。 南の方へ歩いていくということは、街外れ方面へ出かけることを意味します。 前回の経験から、大通りよりもわき道が面白いことは十分判っていますが、なにせどこを歩いても初めて歩くところばかりですので、今後のことも考えながら、大通りを南へ向かいました。
 いつも通勤で走る道をまっすぐ南へ向かうと川へ出ます。ミン河という川ですが、イメージはちょうど東京の江戸川くらいの感じです。その川の中州に左の写真の「宮殿」が建っているのが、毎日の通勤での気になるところでしたので、ちょうどいい機会に出かけてみることにしました。

 以前からいる駐在員に聞いてみると、以前は川砂利の工場が建っていたところについ最近「宮殿」が出来たが、まだまだ中には何も無い ということでした。中国でよくある「とりあえず入れ物を作ってからどうするか考える」方式のようです。
 少なくとも対岸から見る限りは、かなり立派な建物ですが、その場に行って見て、ああやっぱりと落胆してしまいました。下の写真が正面から撮った物ですが、窓の部分はまだ工事もされていませんし、玄関の所だって、ベニヤ板で封鎖されたままです。出来上がっているのは概観だけです。建物の周囲には綺麗なベンチが並べられ、周りの屋台風の店の料理や、売店で売っている飲み物を飲んでいたり、近所のおじさんおばさんたちが木陰でおしゃべりをしていたりします。ただそれだけしかありません。建物自体はほとんど使われていない様子です。 ショッピングセンターにでもしようとしたのでしょうが、対岸の橋の袂には、それでなくとも既に3箇所も地元資本の大型デパートが競争をしています。たかだか300万人ほどの人口しかない福州で、そんなにデパートばかり出来ても、買い物客もいませんし、わざわざ外地から参入してくる資本もなかなかありそうもありません。 きっとこの「宮殿」5年後には廃墟のようになっていることと思われます。それとも、中州ですので、不等地盤沈下かなにかで立ち入り禁止になるかでしょう。 いずれにしても、この建築工事も中国のGNPの一部分であることには、間違いありません。これを成長と呼ぶのかどうかは、私にはわかりません。

  

  上の「宮殿」とは違った意味でちょっとおどろくような「積木の家」も見つけました。福州の町は、結構古い町ですので、木造建築が並ぶ裏通りもあれば、解放直後にロシアとの関係がよかった頃に立てられたようなレンガ造りのアパート、いかにも中国南方というような、棟と棟が空中廊下でつながっているようなアパート、現代的な高層マンションと、まあ町の中にはいろいろな年代や種類の建築物が建っています。北京でも古いユニークな建築物は、どんどん壊されていますので、私は福州のおもしろ建築物や歴史的な建築物を探してゆこうと考えていますが、この「積木の家」には、ちょっと感動しました。

 

  上左の写真は、「中州宮殿」に行く「解放橋」のすぐ傍にあります。 山の斜面に建っている家が積み重なっているわけではありません。 家と家がかなり複雑怪奇に絡まりあうように上へ向かって成長した結果のようです。 昔から住んでいる狭い地面に、家族、子孫が増えてきて、部屋を継ぎ足しているうちに出来ちゃったんですが、というような感じじゃありませんか? 
  右の写真は、川から1km程北に上がったところにある、長距離バスターミナルの裏側にあります。 きっと左側の家も横から見ると、右の写真のようになっているのではないかと想像します。あまりにも面白いので、何かの口実をつけて中を見せてもらいたいくらいです。迷路でしょうね、きっと。

  先週北のほうへ探検に出かけた時には、気が付かなかったので、もしかすると南の川沿い地域特有の建築方法かもしれません。 このあたりは川と山とに囲まれており、川を越えると、山を越えると、方言が変わるという複雑怪奇な地域ですので、そのあたりの事情も関係しているかもしれません。 いずれにしてもしばらく「積木の家」探しが探検テーマになることは、間違いなさそうです。 

  でもう一つのテーマになりそうなのは、木造建築です。初日の写真にもありましたが、日本の田舎にもありそうな柱も壁も木造の家もあれば、壁だけ漆喰なのかコンクリートなのかは不明ですが、固めた家。 これは表通りを一本中へ入ったような狭いとおりに集中しています。初日の二枚の写真も同じ通りに並んでいたのですが、今回は、婚礼用品、仏具用品などばかりを扱っている通りを見つけました。 下の写真が、その通りで写したものですが、もうこの通りでも一部取り壊しが始まっていました。 

  

  来週は、出張ですので、街角探検隊は休業です。5月の労働節の連休には、家族も福州へやってきますので、集中探検をしてみたいと思っております。
福建省には、五夷山などの有名観光地もあったりして、そちらにもぜひ出かけてみたいのですが、何もなさそう、と思っていた福州市内でこんなに面白そうな物を見つけてしまうと、なかなか周辺地域へたどり着けなくなりそうで、もったいない気もしますね。

SARS(伝染性非典肺炎)に翻弄される毎日 (2003-04-26)

 中国広東省を基点として、SARSが世界中の脅威になってしまっています。 イラク戦争が始まった時には。世界中で一番安全なのは中国だ!なんて言っていたのですが、一転して世界中で最も人が嫌がる地域になってしまいました。 出張で来る人は、しばらく仕事が遅れるかもしれませんが、中国に来なければいいのですが、我々駐在員はそうは行きません。まして今や私も現地工場の人間ですので、逃げて帰ってしまっては工場が動いていても仕事を失ってしまいます。毎日TVでは、北京のスーパーで買い物客が殺到し、物がなくなってしまったとか、死者が全世界で250人を越えたとか、恐ろしい話題が報道されています。 私の会社(無論日本の親会社です)でも、駐在員の帰国なども検討し始めたようです。

 というような状況は、よく理解しているのですが、ここ福州市では、いたってのんびりしたものです。 今日も市内偵察に出かけましたが、マスク姿の人はスーパーマーケットの従業員以外では、ほとんど見かけませんでした。 無論私の住んでいるアパートも廊下やエレベーターの中、階段なんかは消毒液を振り撒かれており、病院にでも住んでいる感じです。それでも繁華街やデパートには人が大勢いますし、レストランも通常通りに営業しています。TVや新聞さえ見なければ、SARSって何処の事?です。

 まあ日本の報道は、あまりにも極端という感じもしないではないですが、北京の友人たちから入ってくる情報を聞いていると、北京では相当無茶苦茶な事になっているようです。以下、簡単にご紹介しましょう。
   @ 発病者が出た場合は、そこが事務所ビルであっても住居であっても公安が出動してきて、強制的に封鎖されるらしい。この時中にいる人がどうなるのかは不明です。
   A 中国政府が北京市内の患者数を訂正して病院などを封鎖し始めたとたん、市民がパニック状態になり、スーパーや薬局に食料品や薬、マスクを買出しに出かけた為にあっという間に陳列棚から食料品が姿を消し、更にパニックに拍車をかけた。
   B 外地から出稼ぎに来ている人たちが、感染を恐れて故郷に帰ったためにレストランや、店があちらこちらで閉まっている。
   C 感染を恐れて人が出てこないし、従業員も嫌がっているので、デパートなどが閉まっている。
   D 北京から車に乗って天津に仕事で出かけた人が天津の高速道路の出口で公安に追い返された。
   E 北京の駐在員が大連など外地のお客さんに出張しようとしたら、北京からの人には会いたくないと拒否された。

 聞いた話の中で最もひどいと思ったのは、日本に一時的に帰国した日本人駐在員の子供が、10日間の「登校禁止期間」を終えて小学校に行ったときに、「バイキンが来た」とイジメにあった。 というものです。 日本の報道で、患者は県外追放なんていうのもあってひどいものだと思っていましたが、やはり予想通りこういうひどい仕打ちをするんですね、日本ってどこまでも異質なものを拒否し、排除するところからしか始められないのですね。

 もうすぐ労働節の連休だったはずなんですが、政府からの要請を受けて私の会社も連休の短縮を行いました。元は4/30−5/8っていう贅沢な休みだったはずなんですが、急遽5/1−5/4という半分以下になってしまいました。 その上昨日連休中を含むSARS対応に関する規則 なんていうものを制定することになり、連休中を含めて当分は飛行機に乗ってはいけない、旅行に行ってはいけない、手洗いうがいを励行する、発熱したら出社禁止、近所で患者が出たら通報する等等、全く共産中国ならではとも言える通達が月曜日に社員全員に出されることになりました。 自分で決めた通達ですので、破る訳にも行かず、連休は一人さびしく福州で過ごす事になってしまいました。

 この検討の途中で、あちらこちらの会社の状況を調べたのですが、ちょっと面白かったです。 というのは、危険なことが起きているのですから、普通は帰国させよう!となると思うのですが、今回ばかりは、日本だけではなく台湾なんかの会社でも、できれば帰ってきてほしくない、という雰囲気がアリアリと感じられるのです。連休を前に単身赴任のお父さんが家に帰りたいなと家族に言っても「えー本当に帰ってくるの?!」という家族の反応は、非常によく見かけられるもので、会社でも、どうしてもと言うのであれば拒否はしないが、と言いながら、明らかに迷惑そうです。

 ふんっ!いいんだ!僕ら世界のバイキンマンだもん!!
  
 そんな事とは無関係に福州は今いろんな花が咲いています。街中でも樹が一杯あって、散歩していてもとってもいい気分です。この町がだいぶ好きになってきました。福州の別名は 「榕城」といって、ガジュマロの街という意味です。名前のとおり町じゅうのあちらこちらに大きなガジュマロの樹が立っています。夏が暑いせいもあるのでしょうが、人が歩きそうなところはほとんど街路樹でおおわれています。 人口は市全体で600万人程、市内中心部だけだと150万人ほどの決して大きくは無い町です。大気汚染もほとんど無くきれいなものです。 このまちにSARSが来ないことを祈っています。

こうなったらひたすら健康強化だ! (03-05-04)

 SARSのおかげで、連休を福州で過ごす事になってしまいましたが、ただただ家にいても仕方が無いし、かといって毎日市内探検というのもちょっと休憩。 家の中を片付けたり、TVを見たり、本を読んだりもしたいし、ゴルフもしたいし、と結局2日間はゴルフ、残り2日は、その他のことに充てる事にしました。 毎日アパートの前から車に乗って会社に行って、また車で帰ってくる生活ですので、何もしないとひたすら不健康の道を一直線に走ってしまいます。 

 会社にいる単身赴任者やら台湾人やらで、みんなでゴルフをやろうと言うことになりました。 福州は田舎だ田舎だと言っている割には、台湾人やら香港人が結構多いので、ゴルフ場は付近に4箇所ほどあります。 ゴルフ人口に比べて数が多いので、当然予約なんて必要ありませんし、ちょっと高くなるのを気にさえしなければ、どこのゴルフ場へ突然行っても全く問題ありません。 ふらっとビジター料金でも北京の無記名メンバー料金よりは安いのですから。

 と言うことで、アパートからタクシーに乗って45分もかけてやって来ました温泉ゴルフ場! 普段はここまで来るのが遠いのでもっと近くのゴルフ場に行っています。 福州は山と川に囲まれていますので、ここまで来るには伊豆や熱海の周辺のような結構な山道を30分ほど走って、たどり着いた、と言う感じになります。 トンネルが出来たら、高速道路が出来たら30分はかからないとゴルフ場の人が言いますが、いったい何時のことやら判ってはいないようです。ここのお風呂は温泉ということで、石の大きな浴槽にのんびり浸かっているとどこにいるのか判らなくなりそうです。

 コースは広いし、芝は綺麗だし、近いし、安いし、これでスコアもよくてこの赤い橋を意気揚揚と帰ってこられれば最高なのですが、本人の責任でそうはいかないところがスポーツですね。でもこんなに綺麗な場所で遊んでいるだけでも幸せです。こうなったら、ということで家の中にもトレーニング器具が少しずつ増加してまいりました。 まずは減量と基礎筋力の増強目的に健身車。 自転車のようにペダルをこぐあれですね。 それからダンベルに握力増強器、上半身をどう鍛えるかは現在検討中です。まずは長年の垢のようにたまったお腹の脂肪を減少させようと、計画中です。この機会にと、これまでの宴会生活に別れを告げて、ひたすら健康強化路線を目指してみようと思っています。
 
 これを見ている友人、知人の方々からは、「出来るわけ無いだろう」とご指摘を受けると思いますが、まあ他にすることも無いので当分の間は、続くんでないかなぁと自分では思っています。 

 さて短い連休もあっという間に終わって、明日からはまた会社生活が始まります。

体育中心で…   (03-05-22)

 福州の町の北の端っこに、体育中心という施設があります。 日本風に言うと スポーツセンター。 まあ早い話が、グラウンドです。 陸上のトラックと真ん中がサッカーなんかができるグラウンドですが、夜になると ちょっと思いもかけないものに変身します。 ゴルフ練習場です。 昨日初めて行って、カメラもって行かなかったのを後悔しましたので、次回は必ず持参するつもりです。
 グラウンドは一般的に、細長い物ですが、その最も長い部分の観客席の下にゴルフの打席があり、反対側に向かって打つのです。視界には、グラウンドの景色と観客席というなかなか日本ではお目にかかれない、施設の時間外有効活用といえましょう。 次回の写真をお楽しみに。

 その練習の前に、グラウンド周辺の屋台風の食堂で食事をとっている時の出来事ですが、ギターを抱えた若いお姉さんが、二人我々の席にやってきました。 持っていたフアイルを開きながら、我々に尋ねます。 「歌一曲いかがですか?」 こんなところで流しのお姉さんに出会うとは思っても見ませんでした。 

 やっぱりこの町も、カメラは何時でも持っていなくてはいけませんね。

お風呂はやっぱり熱めが良いですよね。 (03-06-10)

 

 中国に住んで面白い事の一つに、次に何が来るか解らないと言う「楽しみ」があります。もちろん楽しいかどうかは、何が来るかに依るわけですが、嫌だなぁと思い出すと際限なく嫌になってしまうので、無理矢理「楽しみ」にしてしまうことで、困難も乗り越えようとしています。そんな私も、今回の騒ぎには若干閉口しています。

 もちろんSARSなどという大規模なものではありませんので、他人事として以下お楽しみ下さい。

事の起こりは5月の中旬まで遡ります。5月15日頃だったでしょうか、いつものように寝る前に熱いお風呂に入ろうかと、浴槽のお湯をひねりました。アパートのお風呂は温泉が出るので、結構毎日楽しくお風呂に入っていました。ところが、最初はチョロチョロと出ていたお湯が、どうした訳か止まってしまいました。2,3日前からちょっとおかしいなと思ってはいたのですが、全く出ないというのは変です。仕方なく物業公司(アパートの管理会社ですね)に電話をして聞いてみました。こういう管理会社は24時間対応可能というのが当たり前で、それはそれで結構便利ですが、余り役に立つわけでもありません。

 原因はアパートに引き込まれている温泉の配管が経年腐食して破裂したとの事。かなり大がかりな修理が必要なので、一週間程度はお湯が出ないと言うなんともありがたい回答でした。じゃあどうやって風呂に入るんだよう!という質問には、申し訳ないがサウナにでも行ってくれ、費用はもちろん自己負担、という笑いながらの対応でした。
そして約一週間が経過。もちろんその間お風呂に入らなかった訳ではありません。丈夫な身体が資本の私、「水」で対応させて頂いておりました。最初のうちは、ちょっと冷たいなという感じでしたが、慣れとは恐ろしいもので一週間もする内にすっかり慣れてしまいました。

 アパートは同じ敷地に三棟建っています。同じ会社の日本人でも私と同じ棟の人は居ません。朝、出勤しようと車に乗ると、別棟の日本人が夕べからお湯が出て嬉しいねと、発言。私の部屋は出ていませんので、その日家に帰ってから、またもや物業公司へ電話。どうなってんの?という質問には意外な回答が待っていました。私の住む棟の屋上に着いているタンクから水漏れがしているので、その修理にまた10日ほどかかると。まさか配管の修理が終わってからタンクの異常に気が付いたわけではあるまいな、と食い下がっても意味はありません。とにかく頼むよ、と最後はお願いベースですが、物業公司のお兄ちゃんに何を頼んでも別に変化があるわけでもありません。水風呂生活は、淡々と繰り返され、ようやく約束の1週間が過ぎようとしたある日、「ジャーン」と言う感じで入り口に張り紙がありました。「タンクの修理の。。。」当然修理が終わったからお湯が正常に出るぞ という張り紙だと思いましたが、なんと「修理が完了する予定は6月10日」当初予定から2.3日遅れるのはまあ良くある状況ですが、更に10日も伸びるというのはさすがに余り経験がありません。このあたりで改めて腹が立ってきますが、誰に怒っても、誰に文句を言っても状況が改善するわけではありませんので、開き直ってまた水風呂生活を続けます。週末に行くゴルフ場の熱いシャワーのなんと気持ちのいい事か!!

 で、昨日9日、帰宅前に「一日早くお湯が出たりすると凄く嬉しいんだけれども、変に期待すると裏切られるし、」などという話をして、家に帰るとまた張り紙がありました。「修理したタンクの点検をしたらまだ水漏れがある事が判明した。どう対処するかは検討中である。とりあえず本日はお湯が出る。」なんと嬉し悲しの言葉でしょうか。もうここまで来ると電話をして事情を聞こうなんていう気持ちは全くありません。ただ腹が立つだけですが、このあたり巧妙ですね。とりあえず今日はお湯を出しておいて皆の腹立ちを回避してしまおうという策略にそのまま嵌ってしまいます。部屋にはいると風呂場に直行、久しぶりの熱いお湯に二度もつかってしまいました。向かいの部屋のおじさんも同じ気持ちなのでしょう、まだ7時だというのに風呂場の窓が曇っています。

 今朝も嬉しかったのでシャワーを浴びてから会社に来ました。今昼休みでこれ書いています。問題は、今日帰った時に一体どういう張り紙が張ってあるか、ですが、考えても仕方がないですね。まあ、ワクワクしながら帰ってみましょう。


  家に帰ってきました。 張り紙は更新されておらず、ただ単に昨日は書いてあった「とりあえず今日はお湯が出る」という部分が消されていました。 お湯をひねってみるととりあえずちょっとぬるめのお湯が出ましたので、食事の前にまずはシャワーを浴びました。 空腹で若干憤り気味の気分のまま物業公司に電話をすると、「何時になるとははっきり言えないが水が漏っている事は確かである。自分は修理工に過ぎないので、詳細は明日昼間に責任者に聞いてほしい」と、おじさんが困ったような声で応対してくれました。 ここまで来ると割と真剣に腹が立ってこざるを得ません。 明日元気があったら物業公司の担当者に怒りの電話を入れてみましょう。

ついに電気温水器導入へ  (03-06-18)

  右の写真をご覧ください。 お湯が出なくなって1ヶ月が経過しましたが、物業公司のどうしようもない対応にあきれはて、会社の厳しいお姉さまからアパートの大家へ、温水器を付けてクレイ!と依頼をしてもらいました。 だってだって6/15の日曜日に上海から帰ってきても事態は一向に改善されておらず、6/16に物業公司の経理に怒り心頭の電話を入れても、6/26までは修理ができない。とアーダコーダと言い訳ばかりするんだもん!!

  で、さすが厳しいことで有名なお姉さまが手配をすると、あっという間に電気温水器が設置されました。 日本の方は、まずご存じない代物、中国に住んでいたって外国人居住用の高級マンションでは絶対にお目にかかれない貴重なものです。

  大きさはごらんのように結構な大きさです。幅750mmx高さ375mmの大きなタンクの中に水が42リットル入ります。 これを定格1.5kwの電熱ヒーターで温めてお湯にするという代物です。 ちなみに満水時に1℃温度を上げるのに約2分かかるというなかなか気の長い人向きの製品です。一回空にすると、約20℃の水としてシャワーに使えるような温度になるまでまあ2時間やそこらはかかりますね。 そういう意味では節水型といえましょう。 水の勢いが全然無いかと心配していたら、そうではありません。 ちょっと熱めの状態にしておいて水と混ぜると十分気持ちの良いシャワーとしての使用が可能です。 これで今日から水風呂から開放されます。 よかったよかった。

  ところであと一週間も我慢すれば、こんなもの付けなくても良いのに、と思われる方もいらっしゃると思います。 でも良いんです。 まず第一に「二度あることは三度ある」がこの国の原則ですし、今回はあと一週間で無事にお湯が出たとしても、次回が無いはずはありませんから、一回付けておけば、後は2時間我慢するだけでお湯のある生活に戻れますから。  

  後は、こいつが突然壁から落下したり、漏電したりという 「予想しうる不測の事態」 が起きないことを心から願うばかりです。

SARSはどこへ行ったのか?  (03-06-15)

  先週、急遽上海へ出張することになり、本日福州へ帰ってきました。 SARSの影はあちらこちらに出ておりますし、飛行機に乗るのだって何回も何回も体温測ります。 が!SARSはどこへ行ったのかと、大きな声で言いたいのも事実です。 だってだって上海の東方明珠塔に登るのに、体温測りましたが、うちの家族四人とも36度以下の体温ですよ。下の娘にいたっては、30.4℃と非接触式体温計にしっかり表示されていましたのを、この目で確認しました。 うちの娘はカエルかトカゲか??人間でそんな体温の奴いねぇだろうよ!!

  実際日に日にチェックが緩くなっています。 特にWHOが事実上北京以外は、感染地区ではないと宣言してからは、もうほとんど形式の世界です。 先週上海行きの飛行機が上海空港に着陸すると、マスクにゴーグル、白衣姿のお姉さんが二人機内に入ってきて、全員の検温を実施。 前のほうの座席の奴の対応が悪かったのか、一回全員が終了したのに、健康記入表に不備があるとか何とかで、20分以上もおろしてくれませんでした。 ホテルにチェックインする時ももちろん検温してからしかホテルに入れてくれません。 そんな思いをして上海に行ったのに、カエル並みの体温測定でパスしていたかと思うと、不満が残ります。

  で仕事が終わって、帰りがけに親会社の上海事務所に寄ると、「ご本社様から、消毒液を送ったと言っているが、液体の輸送に手続きが要るといって福州の分も上海に送ったらしい。もって帰ってもらおうかと思ったが、まだ到着していない。」との事。 つい二週間前にも、ようやくマスクとうがい薬が手配できたから、と一人あたり2個のマスクを送ってきたご本社様らしい、対応の鋭さです。 泥棒を捕まえてから縄をなう、という言い方がありますが、泥棒が死刑になってから、縄が現地に届いたようなものです。 今回の消毒液は、死刑になった泥棒に、弁護士がようやく駆けつけようとして、電車に乗り遅れたと連絡が来たようなものですね。 悪口を言うわけではありませんが、ご本社様の担当部署は、「安全管理部」というそうです。 こちらではマスクと消毒液と、うがい薬はバーゲン品と化しています。

  でもまだご本社様の人間は、「中国大陸全土」へ出張禁止となったままのようです。 帰国した後も2週間の隔離と。 いっそ帰国して、日本国内旅行にでも出かけてやろうかと、思ってしまうバイキンマンでした。

活動時間の違い  (03-07-08)

  6月20日過ぎから梅雨の季節も終わって、真夏がやってきています。 毎日毎日38−39℃と暑い! そのうえ湿度も十分です。 夜になっても多少しのぎやすくなるくらいで、暑いことには変わりありません。 眠る時にもエアコンの助けが要ります。 地球温暖化には悪影響が!!!と思いながらも網戸もついていないアパートですので、窓を開けて眠ると暑い上に蚊に刺されまくって、痒くて眠れません。 仕方なく毎日エアコン付けっぱなしで寝ています。

  今日も夜、食事を済ませてからスーパーに買い物に行きました。 中国ではスーパーが遅くまで開いているので便利です。 近所のスーパーも毎日夜10時までの営業です。 9時過ぎにス−パーに入りましたが、いつもの事ながら家族連れ、子供がいっぱいです。 学校が夏休みに入ったということもありますが、昼間なんか暑くて外へ出る気にもなりませんし、眠る前の一涼み、というところでしょうか。 まあとにかく夜遅くまで子供を含めて外に人がうごめいています。 家の近所の五一広場にも夜結構遅くまで人がいっぱいいます。 北京でも上海でも広場や公園に人がいっぱいいるというのは大して珍しくもありませんが、福州はさすが一味違っています。 中国に住んだ人や何回も来たことがある人はご存知と思いますが、朝早くや夜には老人パワー炸裂とばかりに、結構高齢者の方々が広場や公園でダンスを踊っていたり、歌を歌っていたりという光景が良く見られます。 福州が面白いのは、子供から青年、中年、ご老人までが同じ場所で同じ音楽で一緒になって踊っているというところです。 ほかに娯楽がないという非常にわかりやすい理由ではありますが、我々の感覚からしても、20代の若者が普通その音楽で、その踊りはしないだろう!と言いたくなるような光景です。 でも皆楽しそうです。 そのうち暇すぎて輪に参加してしまっていたらどうしようかと、ちょっと不安なこのごろです。

雨が降らないと大変なんです。  (03-08-16)

 7月の上旬からぜんぜんまともに雨が降っていません。 福州に来た当初は、なんて雨の多いところなんだろうかと、嫌気が差していたものですが、ここまで雨が降らないと本格的に困ります。 私の勤めている会社は、電気をものすごくいっぱい使う工場なのですが、1ヶ月ほど前から電気の供給量を30%ほど制限されています。 雨が降って水力発電用のダムに水がいっぱいたまるのをじっと我慢の子で待っているしかありません。 

  すぐ隣のアモイ(といっても350kmほどの隣ですが)には、先日台風が上陸しましたが、肝心の貯水量にはほとんど変化がありませんでした。 左の写真はちょうど台風接近中の早朝6時ころの写真です。 上空を雨の期待十分の黒い雲が覆っているのに、東の空は雲が無く、「残念でした!!」と真夏の元気いっぱいの朝日が差し込んでいるところです。 日差しの強さがわかっていただけるでしょうか。 別にコントラスト上げたわけじゃないですよ。 日のあたっているところでスポット測光しただけです。

  果たしてこの日も雨は降りませんでした。 事務所のエアコンもますます弱くなってきており、暑いと文句を言ってくる社員に、文句言っていないで雨乞いしろ! と説教を垂れております。 日本の台風の雨がこっちへ来てくれないかな。 





雨が降らないと大変なんです。続編  (03-11-09)


 長い間更新しなかったなぁ、と思っていましたら3ヶ月近く放り出していたんですね。 とにかく暑い、というのがかなり気力をそいでいまして。。。と言い訳をして見ましょう。

 ところで8月に 雨が降らなくて大変です、と電力制限をされて困っていましたが、まだその後もずっと電力制限は続いたままです。 真夏は何とか通り過ぎたので一般家庭の電力消費が落ちて目立たなくなっているだけです。 今年はどういう訳だか台風が全部福州をかすめて通り過ぎていきました。 過去台風のせいで屋根を吹き飛ばされた経験のある私の会社では、心配の種がひとつ減った訳ですが、先週からもうひとつ困ったことがおきてしまいました。

 雨が少なすぎて、飲料用の水にまで影響が出てきており、これまでは山の中のダムの水を飲んでいたのですが、後一か月分もないということから福州の町を流れるミン江の水を混ぜて使うことになってしまいました。 川の水を飲むなんて当たり前じゃないか!というのは日本の方々の常識ですが、なにせ河口に近いこの町のこと。川から水をとると海水が混じってしまいます。 そうなんです、水道の水がしょっぱいのです。 まあ自宅で飲む水が多少しょっぱくてもあんまり影響はありません。 そのまま飲むことはありませんし、普段はミネラルウオーター生活ですから。 ところが私の会社は鉄板屋ですので、毎日普通の人が聞いたら驚くような大量の水を消費します。 水道の水そのまま使うところもありますし、純水作って使っているところもあります。 いろんなところに影響が出始めていて大変です。 この先の見通しを水道局に聞いたら、「雨が降らなきゃどうしようもない。 最悪来年の春までこの状態が続くことも考えてほしい。」 となんともやさしい回答が返ってきました。 

 今朝は若干曇っています。 これからゴルフに行こうかな、と思っている私には良くない天候ですが、まじめなことを考えると少しでも雨が降ってほしいところです。
なんで更新を朝しているのかって? 実は7時出発ね!と約束をしていたのですが、6時半に別の人から「俺も行くから、9時半集合に変更。」とわがまま電話があったからです。 ゴルフ場も変更されました。 予約しているわけでもなんでもないので、こんないい加減がまかり通ります。 

大きな蛾、かと思ったら  (03-11-09)

  もう一つついでというわけでもありませんが、夕べの出来事をご報告!

  11月というのに昨日は31℃まで上昇した気温に、眠る直前まで部屋の窓は全開でした。 さあてそろそろ寝るかな、と窓を少し閉めようとしたら、バタバタっと何かが飛びました。 身体の大きな私ですが、実は蝶とか蛾とか昆虫の類が全くだめです。 つかまえるなんて論外で、ひたすら殺虫剤をふりかけて、というのが対処方法です。 ドキッとしながらすかさず足元の殺虫剤に手を伸ばしました。 もちろん何時でも対処可能なように、私の家ではすべての部屋に殺虫剤が完備されています。 こちらに向かって飛んでこようとする黒い物体にスプレーをかけながら、ふと思いました。 「大きい!! でもって、なんだか羽の形がバットマンマークみたいだ!!」 そうです。 コウモリでした。 気がついたとたんに思わず 「ウワー!!!」と叫びながら、もう一度スプレーのボタンを思いっきり押しながら逃げました。 なんとか窓とカーテンの間に逃げ込んだコウモリをカーテン揺らして、殺虫剤を振りまきながら窓の隙間から追い出しました。 これまでにも夕方町の空をパタパタ飛んでいるのを何回も目撃していますが、1m以下の至近距離でこっちに向かって飛んでくるのを見たのは初めてでした。 お願いですからもう二度と入ってきてほしくありません。


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