福州 街角探検隊

こんな街でも大変化の真っ最中です。 (04-03-20)

  早いもので、あと二週間で福州に来てから1年が過ぎようとしています。 大体この国に住んでいると時間があっという間に過ぎてゆくものですが、今となっては昨年のSARSはなんだったんだろうというくらい、その後にいろいろなことが起きました。 鶏インフルエンザだって、あれが中国で最初に広がって死者でも出ていようものなら、間違いなく第二のSARSになっていたように思いますが、日本やタイで先に発生したばかりに、バイキンマンが日本人にならなかったとちょっと理不尽な気がしています。

  福建省の省都の福州ですが、1年住んでみて、地方都市のよさを実感できるようになって来ました。 なんといっても便利です。 街が小さいおかげで私も街のほぼど真ん中に住んでいるのですが、どこへ行くにも徒歩かバスでほぼ用事が足ります。 もちろん時々はTAXIも使いますが、ポケットに1元硬貨があれば、まあバスでしょうね。 中国のバスは、すべてのバス停にとまりながら走ってゆくのですが(法律で決められていますので)30分もバスに乗るなんていうことはめったにありません。 まあ大体5−10分ですね。 30分も乗ったら30kmほど離れた会社のある隣町まで行けてしまいます。

  そんな福州にも近代化と都市化は押し寄せています。 ほんの少しですが通勤時間帯には渋滞もしますし、道の拡幅工事のために古い町並みもどんどん取り壊されています。 後五年もしたら全然知らない街になっているかもしれません。 しばらく更新もサボっていましたが、またちょっとがんばってみたいと思います。

 街のほぼ中心にある于山の上から取った写真です。 頂上付近に道教のお寺があったりして、古い町であることを十分感じさせるところですが、その周辺もいまや大規模な取り壊し作業の真っ最中です。
 
 結構高層マンションもいっぱい出来てきています。 友達の台湾人たちは、今なら安いし、どうせ長いこと住むことになるのだから、投資をかねて購入せよ、と私に迫るのですが、そこまでの決断はナカナカ出来ません。

 こうやってまとまって取り壊し作業が終了した場所には、遠くに見えるようなマンション群か商業ビルが建ってゆきます。 価格は上海や北京では考えられないほど安いです。 街のど真ん中同士で比べると、約1/5程でしょうか。 取り壊されてゆくのは下の写真のように、路地で結ばれた本当に入り組んだ古い町並みです。 確かにここに住めといわれたら、ちょっと考えてしまうほど不便であることも事実ですが、歴史があっという間に無くなっていってしまうのもどうかと思います。 一部分は街の歴史として残す方針で再開発が計画されるようになってきたのは、ちょっと喜ばしいことだと思います。






  


  


 

 

817路ボトルネック解消工事 (04-04-25)

 福州の街を南北に走る主要道路の中に、817路 という名前の道があります。 南の端の台江という繁華街からまっすぐ北上すると3kmほどで東街口という福州で最もにぎやかな繁華街に出るという幹線道路です。 ただ大きな繁華街を二つつないでいるという事から想像できるように結構古い道です。 平行してやはり南北に走っている五一路は数年前に拡幅工事を終えて片側3車線になっていますが817路は広いところでも片側2車線です。 南側の台江の近辺では、片側1車線という状態で、いつもここが渋滞していました。 そこで福州市政府は今年になって拡幅工事実施を決定、古い町並みが取り壊されることになりました。 
 野次馬の私としては、取り壊し前に写真を撮っておかなくてはと思っていたのですが、このところなんやかんやと忙しく、取り壊し工事が始まってしまいましたが昨日ようやく現地へ行くことが出来ました。 (現地へ行くと言うと大げさですが、家から歩いても15分。タクシーなら5分もかからないところです。)

 福州に住んで1年が過ぎましたが、大都会に見えてもここの人たちは北京や上海の人たちよりも素朴でのんびりしています。 日本では福建省というと 蛇頭の町、怖い町とイメージするかもしれませんが、普通の人たちはすごく良い人が多いのが実情です。 写真を見てもらえばわかると思いますが、木造のバラックみたいな家がいっぱいあります。 決して急速に発展を続ける中国!というイメージではありません。 周りの発展に驚きながら取り残されないようにがんばっているのが普通の人たちです。 こんな町並みが人工的な高層建築とにぎやかな商店に変わってしまうのは私には残念です。 取り壊し作業が続くのを涙を流しながら眺めている老夫婦を見ました。 自分の家が壊されるのを見ていたのかもしれません。 かわいそうで、なんだか申し訳なくて写真は撮れませんでした。 私だってこの街に住みながら町の変貌にほんの少しですが加担しているのです。 あと何年こんな田舎町の風景が残っているのでしょうか。

 
赤い垂れ幕には「古い家を改造して住みやすい社会を作ろう」とあります。 麦藁帽子のおじいさん達はこの家から出てきて自分の家を黙って眺めていました。
 

 
店の移転先が決まった人は良いですが、中にはまだ決まらずに細々と続けているところもあります。
 

 

 
「折」に似た字を書かれると、取り壊し決定です。 取り壊し作業は、あっという間に始まってしまいます。
 

 

 



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