飛行機の中、飛行場での出来事 Part1

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出張だらけの駐在生活。 飛行機と飛行場にまつわるいろんな話。 時には列車や車ネタも登場します。

はっきりしてくれ

 冬になると、広い中国あっちこっちで雪が降ります。 北京でも大雪が降ったある日の出張での出来事。
当日朝は北京も大雪です。 今年は例年になく寒い北京ですが、この冬3回目でしょうか、見た瞬間から飛行機の遅れを思わせる朝でした。
 空港へ向かいながら、東北地方の目的地のお客さんに電話をして天気を聞いたところ「暴雪」というシンプルかつ絶望的な回答でした。昨年秋に新装なった北京空港ですが、新しくなったからといってサービスが向上するわけも無く、いつものように出発時間を過ぎてからの 「遅延」の連絡。 かねてご愛用であった黒板式の「飛行機運行状態連絡板」が縮小されて近代的なTV案内になった分だけサービスは低下し、指定された待合室にいないと何がどうなったかは、全くわからないままに 「遅延 時間未定」というTVの案内を見ることになります。ご愛用の黒板は40−44のバスゲートのところに旧ターミナルで使用していたそのままのものが復活して活躍しています。
 と言うわけで、10:05予定の飛行機はどうなっていたかというとなんと前日夜に目的地が大雪だったために最終便がキャンセルになり、まだ昨夜の客をのせて、これから向こうへ行くとのこと。まあどう早くても2時は過ぎるな、と思いましたが、北京も雪だし又市内に戻るのも面倒だな、と思っているうちに係員が「○○行きは大幅に遅れるので乗客は宿舎を手配するからそこで休んでいて欲しい」と肉声で(当然中国語だけですが)話しています。 従来の経験からこんな場合に手配されるホテルや宿舎は「招待所」と知っているのでそんな所よりは、まだ空港のほうがマシ、と喫茶店に長逗留を決め込みました。 最初の情報では2−3時頃には出発、といっていましたが、予想通りズルズルと遅れて、4時過ぎに突然「搭乗」とこれまた肉声でのご案内。 これからが又楽しい時間でした。飛行機に乗り込むと、最初は「あと3人来てないから待ってくれ。」30分ほどしてからは、「給油をするのと、翼の氷をとるので。」また30分ほどすると「目的地の天候が良くないので待て。」
 ご想像どおり機内は大騒ぎです。 一体いつまで待たせれば飛ぶのかと、空中小姐につめより、大声で叫びますが、回答は「知らない。わからない。」 そのうち機長を操縦席から引きずり出して「説明しろ」 「説明はいいから早く飛べ。」と大騒ぎ。結局6時過ぎになって、あと10分で結論を出すことになりましたが30分たっても何も案内はありません。 痺れを切らした3人ほどが強引に「もう俺はこんな飛行機には乗らない。」と無理やり降りていった直後に、まるで嫌がらせのように 「これから離陸する。」と宣言。ようやく7時半過ぎに北方航空MD82は、大雪の北京を離陸しました。で目的地に無事に着かないで途中の空港に又降りたりすると完璧なのですが、本日は無事に到着。 零下22度といううれしいほどの寒さでした。

乗客と空中小姐

 一般に飛行機に乗っているのは、中国人の場合はエリートとか公司の幹部と相場が決まっています。 昔の日活映画のようにコートに袖を通さずに、肩に羽織ったりしている上に荷物もチケットも部下が持っていたりします。 こういう人たちが一杯乗っている飛行機の中では、空中小姐との会話がなかなか面白いものになります。
 まず乗りこむときに、なぜそんなに大きな荷物を預けて乗らないの?位巨大な荷物を持って乗りこむや否や、空中小姐に、「大事なかばんだからきちんと保管してくれ。」と言い放ち、こういう人の扱いに慣れている空中小姐に「フン!後ろまで自分で持ってきてくれ。」と言い返され、「いや大事だから」と再度言うと「それじゃひざの上にでものせてたら。」
 飛行機が遅れると、「遅れるのは航空会社の責任だ、俺の貴重な時間を補償しろ。」「○○時までに着かないと大事な商談が駄目になってしまうんだ! 賠償してくれ。」なんていうのが頻発します。 新米空中小姐は、こういう場合につい反論したり、弁解したりしますが、ベテランになると、一瞥すると「フン!そんなのどこに書いてある!」と豪快に言い放ってくれます。 旧CAAC(中国民航)系の航空会社ほど、この傾向は強いようです。 今まで聞いた最も傑作な反論「あんたはこの一回だけだけども私は今日朝からズーッと遅れっぱなしなんだから。」 そりゃ朝からズーッと遅れた飛行機で、わがままな客の相手ばっかりしてたら、文句も言いたくなるでしょうが、さすがにこの時には、多くの乗客から大笑いされて馬鹿にされていました。
 聞いてて一般に屁理屈と思えることを平気で言ってしまう人が多い中で、なるほどそれも道理、と思ったのは以下の事例でした。
 飛行時間1時間半くらいのフライト。 昼飯、晩飯時の便なら間違い無く食事が出る飛行時間ですが、あいにくちょうど2時頃の出発で3時半過ぎの到着。 空中小姐が、飲物サービスをしているとあるおじさんが、「食事はいつ出るんだ。」と大きな声で要求しています。 空中小姐が「食事時間じゃないから出ない。 飲み物だけで終わりだ。」と回答すると、おじさんは「じゃあ金を返せ。」と要求しています。 面白そうな雲行きに乗客は皆新聞読んだり、眠るのをやめて成行きを見守ります。 「来る時の便では食事と飲物が出た。来るときの便と帰りの便は運賃は同じである。従って、提供されるサービスに差があるという事は、不合理である。この理屈に正当に反論できると言うのであれば聞かせていただきたいが、できないと言うのであれば、食事を持ってくるか差額を返金すべきである。」拍手が機内でわきます。 別にあんな飯欲しいわけじゃないけれども、この騒ぎは暇つぶしにはもってこいです。空中小姐が小声でいろいろ回答していますが、拍手で声援を得たと感じたそのおじさんは、「もっと大きな声で皆にわかるように説明せよ。」と要求はエスカレート。 とここでベテラン空中小姐登場。 片手に残り物と思われる食事の箱を持って来ました。 それをおじさんに渡しながら、大きな声で「他に欲しい人はいるか?」 ベテラン小姐の完勝でした。

切符が読めない

 列車での出来事。 始発駅ではなく、途中から列車に乗ると、指定席を買うのも大変ですが、もっと大変なのはその席に座っている先客をどかせることです。 あるとき途中駅から裏から手を回して買ってもらった指定券で硬座に乗りこむと予想通り先客がいます。何やら難しそうな本を読んでいますので、「私の席であるので申し訳ないがどいていただきたい。」と丁重に切符を見せながら要請してみた。 まあ大体はこの位丁寧にお願いすれば、7-80%の確率でどいてもらえるのであるが、今日は駄目である。 しょうがないので列車長を呼んでくる。 なかなか厳しそうな女性列車長である。 乗客は、てこでも動かんぞとばかりに列車長に反論する。「俺が乗ったときにあいていたんだから権利は俺にある。」「会社の幹部が買ってくれた切符だから問題は無い。」列車長がその切符を取り上げて点検する。「おまえは字が読めないのか、ここに席には座れないと書いてあるだろう。」乗客は大きな声で「わしゃ字が読めん!」 爆笑である。 その左手に持っている本は何なんだ、と列車長に指摘されて乗客の負け。我々4人分の席を仕方なく明渡すことになりました。 で列車長がいなくなってからが又楽しかった。 「おまえら日本人か?なんで中国語喋るんだ?どこ行くんだ?」さっきまで字が読めんと主張して座席を譲ろうとしなかったなんていうのは誰?と思うくらいニコニコしながら、おじさんは話し掛けてきます。 我々も慣れているので最後は一緒に果物食べながらお茶飲んでと楽しく過ごし、国営XX公司○○処長と書いた名刺までもらってしまいました。

法輪功で遅延

 もうすぐ全国人民大会が北京で始まります。 東北のある町から北京に戻ろうと飛行機に乗ったときの話です。
 珍しく定刻に到着し、出発時間の30分前に搭乗手続きが始まりました。 珍しいこともあるね、と同行者と話しているうちに、飛行機のドアはしまり、エンジンがかかりました。 と何分もしないうちにエンジンがストップ。 故障かな、と思っていると、なにやら空中小姐が通路を行ったり来たり、なんか変です。 と15分も経ったでしょうか、ドアが開いて公安が3名急いで乗り込んで来ました。 我々の座っている斜め前の席の40代の女性とその隣の20代の女性2名が「おい、降りろ。回りと話をするな。」と無理やり引き立てられて飛行機を下ろされました。 突然の出来事に乗客は皆唖然! そのうち空中小姐が「法輪功よ。」と一言。 みんなそれで納得ですが、その後が面倒でした。 またも公安が乗りこんできて、「飛行機の検査をするので、乗客は自分の荷物をすべて持って降りろ。」との事。 せっかく乗ったのに又やりなおしです。 ターミナルまで歩いて、安全検査のところで普段の3倍くらい厳重なチェックを受けて、更にまた待合室で待たされて、ようやく飛行機が飛んだのは、予定時刻の1時間半後でした。 離陸してからの機長の挨拶 「本日は地上の問題で飛行機が遅れましたことをお詫びいたします。」

夏の渋滞の原因

 ある年の夏のこと、天津へ向かう高速道路を朝早くから、天津へ向かっていました。 霧で道路が閉鎖されるか、事故でもない限り天津までは1.5時間。 快調な行程のはずでした。 がもうすぐ天津市内への出口に到着という頃になって、渋滞。 全然動きません。 普通の事故なら脇を通ったりして少しずつは前進しますが、全く動きません。 30分ほどたって、警察官がどこからとも無く現れました。 てっきり事故処理でもしに来たのかな、と思ったら、おもむろに渋滞中の大型トラック、トレーラーのナンバーをはずしたり、運転手から免許証を取り上げたりし始めました。 良く話を聞いてみると、高速道路を走っては行けない積荷を積んでいたり、通行可能時間外だったりという事で、罰金刑のようです。 普段はなかなか取り締まれないが、渋滞しているので今日は取り締まりの効率が良いと、公安は嬉しそうです。 そのうちどこからか新聞を売りに来たり、ジュースやアイスクリームを売りに来るものまでいます。 
 結局1時間半ほどたって、急に車が動き出しました。 あわてて走り出して2kmほど行くと、なんとトラックがきれいに横転しています。問題は積荷。 スイカ満載のトラックが横転したので高速道路はスイカの破片で通行不能になったとの事。 事態が判った運転手たちは事故現場を過ぎるとスイカを拾いに走ります。 近所の農民たちもスイカ拾いに大忙し。 横転したトラックの運転手だけが、やけくそになって、まだ原型をとどめているスイカを蹴って割っています。 
 お客さんには遅刻するし、事務所に帰ってからは「なぜスイカを拾ってこなかった!」とスタッフたちには苦情を言われるし、何も無い直線の高速道路で横転した運転手の運転技術の未熟を恨んだものでした。

高速道路の謎

 もう一つ高速道路関係。 兵馬庸で有名な古都西安へ出張した時の事です。 空港からはしばらく高速道路を走って市内へ入るのですが、高速道路の途中で渋滞。 事故のようです。 ノロノロ運転を続け事故現場に来ると、車と自転車が衝突して人が死亡しているようです。 あーあ。 と思いながら、疑問。 ここは高速道路で両側は高さ2mほどの金網がズーッと張ってあり、中央分離帯もついています。 そのうえ事故現場付近には車は駐車されていませんが、現場は黒山の人だかり。 一体自転車はどこから来て、黒山の見物人もどこから来たの??

上海浦東空港

 初めて行ってみました上海浦東空港。 ちょっと時間があるので、いつもと違って北京→上海浦東。 北京空港で搭乗手続きしたら浦東→市内のバスの無料券をくれました。 ムムッ、こんなことするなんて、余程客が少ないのか。 正解でした。
 普通北京→上海なんていう幹線は、747とか777とかの大型機ですが、29番スポットに止まっていたのは、ご愛用の737でした。 今回はできれば浦東空港を上空から見たいと思ったので、窓際を頼んだのですが、3人がけの席を占有できました。すなわちガラガラです。 空中小姐に聞いてみると浦東便はいつもこんなもんだとの事。 浦東の開発区にでも用事が無いと乗らないよね、と言うと、開発区だって、虹橋空港のほうが近いとの事。 じゃあ一体なんでそんな辺鄙なところに空港作るの??
 もうすぐ到着予定時刻ですので、窓から下を一生懸命眺めていると、見えました。 4000mクラスの滑走路1本と巨大なターミナル。 北京空港よりもでかそうです、と言うよりも一直線の構造なので、端のスポットなんかついたらマラソンが必要です。 いったん空港の上を直角にパスして、海側から大きく回りこんでの着陸です。 周りは完全な農村です。 空港と同時に作ったような道路以外は、カエルがいっぱい出てきそうな田んぼです。 日本からの便も今では浦東空港着との事。 上海は大都会と聞かされて、この空港じゃがっかりしそうです。 その上ターミナルにも2機しか飛行機がいません。 案の定端に近いスポットに到着。 全部空いてるんだから近いところにとめてくれー。 北京空港の動く歩道も絶望的に遅いのですが、浦東空港も良い勝負のようです。 でかいと言うよりも無駄に広い感じです。 土地はいくらでもあるからどうでもいいんですが。 
 出迎えに来ていた事務所の運転手とでかすぎると文句を言いながら駐車場へ向かうとこれがまた不便。 その前に、飛行機下りてからトイレに行こうと言う人は、荷物のターンテーブルへ着く前にトイレを見かけたら、迷わずにすぐに行っておきましょう。 空港がでかいくせに、トイレは両端にしかありませんので、片道400mと言ったところでしょうか。 
ようやく車にたどり着いてから、走り始めましたが駐車場出口から3kmほど走ってもまだ空港ターミナルの前、と言うよりも設計が変で大回りさせられた挙句にもう一回ターミナルの前を通らないと普通の道に出られないという構造になっていました。 高速道路も無くて、浦東のホテルまで一般道で約一時間。 ちなみに、翌日ホテルからトンネルと高架道路(延安路)をとおって、虹橋空港まで30分足らずでした。 どうしても仕方がないと言う時以外は、使わないようにしましょうね。 ついでですが、市内までの路線バスはのぞき込んで見ましたが、結構きれいでした。(少なくとも首都北京の空港リムジンよりはきれいです。)

飛行機の行列

 今北京空港は、2本ある滑走路のうち1本を修理中です。 今までは1本を離陸用、残りを着陸用にしていたのを修理にあわせて成田空港みたいに1本を両用しています。 発着回数は羽田空港より多いほどですので、しょっちゅう発着待ち渋滞が発生します。 
 今週もまた出張で出かけるときに、運悪く霧になりました。 街はまだ良かったのですが、高速道路を空港に近づくにつれて霧が濃くなってゆきます。 予想した通りに朝一番の飛行機から空港閉鎖によって全便遅れとなりました。 午前9時を過ぎてようやく霧が晴れてくると、それまでに遅れていた飛行機が一斉に搭乗開始となります。 まさしくヨ−イドンです。 
 国際便、幹線と優先され、例によってローカル線の私の便は後回し。 ようやく10時すぎに乗りこんだ飛行機は今度は、プッシュバック待ち、離陸待ちとひたすら待たされ、滑走路の端で離陸体制に入ったのは1時間以上経った11時半でした。 離陸しながら誘導路にずらりと並ぶ離陸待ちの飛行機の数を数えて見ましたら、なんと11機! 1機離陸するごとに1機着陸させたとしても1回の離着陸に約3分はかかるので、一番後ろに並んでいる飛行機が無事に離陸するのは、やはり1時間後になりそうです。 あーあ大変そうだね。 と自分が離陸したばかりのこのときは他人事のように隣の席の同行者と笑っていました。

 翌日、今度は出先が霧です。 この日にまた更に乗り換えつきで別の所へ行かねばならない用事があり、昨日のうちに飛行機は来ているはず、と一抹の不安を覚えながらも空港へ早朝から向かいます。 空港についてから「霧だが離陸は可能か?」と質問すると、「後30分で閉鎖を解除するので問題は無い」と言う心強い回答。 しかしその私にとどめの一撃。 「でも北京行きは昨日の最終便が遅れて着けなかったので、これから北京から来るので昼頃になる。」と。
 また空港で暇つぶしです。 今年は勝率が低く、約5割の確率で飛行機が遅れています。 早く滑走路の修理が終わってくれないかな、と切望する今日この頃です。

もう少しで脱輪?

 先日、またもや北方航空に乗って(今回はちょっと大型MD90)ある地方へ出かけましたが、もう少しで新聞ネタになってしまうところでした。 例によって若干遅れて飛び立った飛行機は、無事に目的地の空港上空まで到達。 風が強いのか、機種を左に振って滑走路に向かってゆきます。 たまたま左側窓側に座っていたのですが、地面まであと数メートルと言う状況で、風向きが変わったのか、視界から今まで見えていた滑走路が スウーッと右側へ消えて行きました。 いくらなんでもこれでは!と思った瞬間、MD90は、その場で車輪を引き上げフル加速にうつりました。 ものすごい角度で急上昇して行きます。 乗客に緊張感がみなぎっているのが良くわかります。 そりゃそうです。 直前まで地面が見えていたのがいきなりの急上昇ですから緊張くらいします。 どこまで行くの?と聞きたくなるくらい上昇してから着陸のやりなおしです。 今度は無事に滑走路の真中に着陸。 乗客から拍手がわきます。
 もしもあそこで加速してくれなかったら、今ごろは○○商社の所長さん達と一緒に新聞に名前が出ているところでした。

北京も観光渋滞

 今年は、中国にもGWができました。 5/1の労働節の3連休に、4/29―30の土日を5/4.5へ振替えて、その結果5/1―7までの7連休が突然実現しました。 まあこう言った連休などの発表が突然行われると言うのも中国ならではですが、国民の旅行熱に乗じて国内経済を浮揚させようという発想は、まあ正解と言えましょう。
 その結果、国民の大移動が発生しました。 季節も春、観光には絶好のシーズンです。 列車の切符はあっという間に売り切れ、割引販売の禁止されている飛行機は、このところ人気は無かったのですが、旅行したい熱にとりつかれた人々によって、観光地向けの飛行機は満席です。 北京の観光地にも人があふれています。 季節の良いときに前から行きたかった中国に。と高いGW料金を払って旅行にきた日本の方々はこれまでも毎年大勢いらっしゃいましたが、今年は全くの様替りです。 どこへいっても旗を持った添乗員に引率された中国の各地からの団体旅行客があふれんばかりに来ています。 万里の長城や、明の十三陵などという、有名な観光地はこれまでに見たことも無かったような観光バスとマイカーによる大渋滞です。 大体駐車場もそんなに無いところへ、車が殺到したものですから、駐車場手前4―5Kmのところから、びくともしない大渋滞。 交通マナーの薄い人々の運転によって、反対車線にまで車があふれ、更に渋滞に拍車をかけます。 日本からきた方々も驚いたと思いますが、我々駐在員も本当に驚きました。 普段家から45分ほどで到着するゴルフ場へ、この渋滞に巻き込まれて3時間かかった方々もいらっしゃったとか。 来年はどうなるかわかりませんが、また連休になるようなら、GWの過ごし方を考えなくてはいけません。

渋滞は皆で作るもの?

 道路の渋滞には、普通、事故やトンネルなど比較的明確な理由があるというのが、日本人の一般的な感覚です。 が、ここの地では、この常識は全く当てはまりません。 渋滞は、「自分達で作り上げるもの」のようです。

 土曜日にあるゴルフコンペがあって、近郊のゴルフ場へ早朝から車で出かけました。 ちょっと遅れてはならない理由があったので時間には相当な余裕があります。 もうすこし先の交差点を右に曲がるとゴルフ場 という交差点の少し手前から急に渋滞しています。 反対車線へ出て行こうとする運転手を必死に押しとどめて右側の路肩を走ります。 トラックやバスが並んでいますが、何とか15分ほどで交差点を通過することに成功。 
 渋滞の最初の原因は、大型トラックとタンクローリーの交差点の中での正面衝突です。 我々が通過したときには、交差点の中は、とにかく頭を突っ込んだ4方向からの車でどうにも身動きが取れない状態になっていました。 秩序も何も全くありません。 とにかく交差点に全部の方向から車が押し寄せていますので、収拾がつきません。 自分達本来の車線さえ守っていれば渋滞の本来の原因である事故車が排除されれば、スムーズに車は走れるはずですが、この国では、反対車線を走るという事に何も抵抗が無いようですので、本来片側2車線の道路に全部で5―7列の車が道幅いっぱいになって交差点に向かっているのです。 
 
 とうぜんのようにコンペのスタートは、大幅に遅れ、(と言うよりもほとんどの人が、まったく時間を守れなかった)おかげで朝は降っていた雨も上がりました。 最後に到着された某銀行の支店長は、他の人々の平均到着時間から考えると、事故渋滞以外に過度の睡眠というのも遅刻の原因だったようです。 

ドアが閉まらなくて…

 しばらく更新していませんでしたが、今年2000年は、私にとっては、運の悪い年のようです。 北京空港の滑走路が2本あるうちの1本を修理していたという事もありますが、乗る飛行機の定刻運行率が依然として50%を下回っています。 今年に入って乗り継ぎできずに目的地までたどり着けなかったと言うのが既に3回も発生しています。 ほとんどが霧や雪のためという原因です。 機体故障の為と言うのが無いのが幸せと言えば幸せでしょうか…  そんななか、一緒に出張に行った人に災難が…
 舞台は又もいつもの東北地方の空港。 北京に返る私は、上海に帰る同行者とともに空港到着。 上海便が16:00という事で、15時と言うとんでもなく早い時間に空港着。 ちなみに北京便は17:50。 上海行きの飛行機は無事に定刻に着陸しています。 搭乗券を手に安全検査へと向かう同行者を見送って私は仕方なく空港横の招待所の喫茶室で暇つぶし。 16:30頃にようやく搭乗券を手に待合室へと向かいました。 ところが上海行きの飛行機がまだ飛んでいません。 何かあったのかな、と思いましたが、気にせずにうつらうつらと居眠りなぞしていると、急に待合室がにぎやかになりました。 日本人の団体客でも来たのかなと思い、目を上げてみると、なんとさっき飛行機に乗ったはずの同行者がいます。 皆一回乗った飛行機からおろされているようです。 アナウンスでは、「器材の故障のために上海行きは遅れる。 時間は未定である。」と冷酷。 
 よく見てみると、飛行機(B737)の前部ドアのところに人が集まって、何やら作業中。
 中国語のできない同行者が万一上海に戻れずに、ここに一人で残ると厄介だな、と思い、北京行きの飛行機に無理やり変更してくれなどと空港職員にネゴしていると 「もうすぐ直りそうだから」と作業員が言う。 そうこうするうちに北京行きの搭乗開始。 心細げな同行者を後に、空港職員の言葉を信じて北京行きに乗りこみました。 万が一ここに残ることになったら、ホテルまではどうやって行けばいい、明日は多分こうしていれば問題は無いはず、などと同行者にはいろいろ言い残しましたが、あのなんともさびしげな眼が気になります。 と言うような状況には委細かまわず、北京行きは離陸しました。

 本日確認してみると、上海行きは更に1時間弱修理を続け、18:45頃にようやく離陸したとの事。 まあ何事も無くてよかったと同行者は、ホッとしておりましたが、「これから真剣に中国語の勉強をする。」と発言しておりました。 言葉を習う理由はいろいろありますが、飛行機の故障が原因と言うのは、この国ならではでしょうか。
 

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