平成17年3月23日に海上自衛隊の練習艦隊が三重県四日市港に寄港・一般公開されました。入港したのは護衛艦「むらさめ」護衛艦「ゆうぎり」練習艦「かしま」です。
これは接岸した「かしま」と「ゆうぎり」です。
護衛艦「ゆうぎり」の艦尾に設置してあるRIM-7シースパロー短距離艦隊空ミサイル発射機です。シースパローは航空自衛隊で使われているポピュラーな空対空ミサイルAIM-7スパローの艦載型です。
この物々しい筒は?
これは「ゆうぎり」に搭載されている護衛艦の長い銛、艦対艦誘導弾ハープーンの発射装置です。その射程は実に90キロともいわれる高性能な対艦ミサイルで、艦対艦型のほか潜水艦発射型、空中発射型などさまざまなタイプがあります。護衛艦ゆうぎりには片側4基両側8基が設置されています。
これは迫力あります。こちらは「ゆうぎり」の艦側面に設置してある水上発射管です。内部には短魚雷(Mk-46)が装填され、潜水艦を目標にとし、空気圧により発射されます。ちなみに航空機や水上発射管、ASROCに搭載されている小型魚雷を「短魚雷」、潜水艦に搭載されている大型の魚雷を「長魚雷」と呼ばれます。
やはり軍艦のシンボルといえば備砲です。こちらは護衛艦「ゆうぎり」に搭載されている62口径76ミリ速射砲で、実に1分間に100発という高速度で76ミリ砲弾を射撃することができます。水上艦艇、ミサイル、対地目標に対して射撃を行います。写真でもわかるように非常に小型に造られているため、比較的小型の水上艦にも搭載できることが特徴です。同型の速射砲は護衛艦むらさめや訓練艦かしまにも搭載されています。
このムーミンのニョロニョロみたいなかわいいのは護衛艦「ゆうぎり」に搭載されている高性能20ミリ機関砲でClose-in Weapon System=CIWSと呼ばれています。艦対空ミサイルによる迎撃をくぐりぬけてきた対艦ミサイルから最後に艦を守る切り札となっています。目標に対して捜索・探知・追尾・評価・射撃を全て自動で行い、発射速度3000〜4500発/分というすさまじい20ミリ砲弾を目標に浴びせ撃破します。
これが高性能20ミリ機関砲の20ミリ砲弾(練習弾)です。携帯電話と比べるとその巨大さがわかりますね。米英海軍のCIWSの砲弾弾芯には減損ウラン弾が用いられていますが海上自衛隊のCIWSにはヘビーメタル(炭化タングステン)を用いられているといわれます。20ミリ機関砲そのものは航空自衛隊のF-15戦闘機などに使われているM61機間砲と同様のものです。
このコンテナのようなものは護衛艦「ゆうぎり」のアスロック(Anti Sub-marrine Rocket=ASROC)ランチャです。名前の通りロケットの先端に短魚雷を装着したもので、このランチャから発射します。ロケットにより投射した短魚雷は目標地域で分離し、パラシュートにより降下・目標に突撃します。ASROCに搭載される短魚雷は73式魚雷などです。
こちらは練習艦「かしま」にて展示されていた76ミリ速射砲弾(訓練弾)です。76ミリ砲弾の砲丸重量はは実に6.4キログラム。この巨大な砲弾が対空目標や水上目標・陸上目標に放たれます。警備艦ではない練習艦「かしま」にも76ミリ速射砲が装備されていて各種訓練に使用されています。なお訓練航海で海外の海軍基地を訪問した場合には艦橋に設置してある礼砲を使用します。
護衛艦「ゆうぎり」から練習艦「かしま」を望むとそこには「かしま」の内火艇が。
練習艦「かしま」の艦首です。艦橋の一段高いところに設置してあるのが礼砲です。「かしま」は汎用護衛艦「あさぎり」型やミサイル護衛艦「たちかぜ」型を上回る基準排水量4050トンという海上自衛隊でも比較的大型の艦船です。76ミリ速射砲のほか短魚雷水上発射管を装備し、さらにヘリコプタ甲板兼レセプション会場まで装備している練習艦です。
こちらは護衛艦「ゆうぎり」のヘリコプタ発着甲板に展示されていたSH-60J哨戒ヘリコプタです。全国に4つある護衛艦群はそれぞれ8隻の護衛艦に対し8機の哨戒ヘリコプタを装備する「88艦隊」を編成しています。SH-60Jは米海軍のSH-60Bの機体を国産化し、HAS-118と呼ばれる海上自衛隊独自の対潜・データリンク装置を搭載したシステム化されたヘリコプタです。
こちらはそのSH-60Jに搭載されているMADシステムです。MADとは地球の地磁気を利用した潜水艦探知システム(金属性の潜水艦が海中にいると地磁気が乱れることを検知)です。

イベントギャラリーに戻る