最終更新は2001年10月09日 20:48:28です。

冬の使者、早くも飛来/出水平野にツル第一陣
    

 出水平野に冬の訪れを告げる越冬ツルの第一陣が8日、同平野に飛来した。鹿児島県ツル保護会によると、1993年の10月4日に次いで2番目に早い飛来。昨年より5日早かった。
 同保護会給餌管理員の又野末春さん、高尾野町ツル監視員の松島一正さんらが飛来を確認した。8日午後1時ごろ、マナヅルの成鳥2羽が出水市荘の西干拓地に舞い降りた後、同町下水流の東干拓地休遊地に移動。休遊地内や稲の刈り取りが終わっていない周辺の水田で羽を休め、エサをついばんでいた。
 同平野では昨季、過去最多の1万3521羽が越冬。マナヅル1羽が北帰行せずにそのまま居残り、“越夏”していた。ツルの渡りは下旬にかけ本格化する。

写真 今季初めて飛来したマナヅル2羽=8日午後4時半、高尾野町下水流の東干拓地

越冬ヅルの飛来地、鹿児島県出水市の出水平野で八日、今シーズン最後の羽数調査が行われ、

過去最多の一万三千五百二十一羽を確認した。

シーズン三度目の記録更新で、関係者は「これまでの保護策に加え、シベリアでの繁殖もうまくいって

いるのではないか」と話している。

 調査は出水市立荘(しょう)中と同県高尾野町立高尾野中のツルクラブ員ら約百人が早朝、両市町の

休遊地を飛び立つ羽数をカウントした。

内訳はナベヅル一万八百五十五羽、マナヅル二千六百五十五羽、クロヅル四羽、ナベクロヅル四羽、

カナダヅル二羽、ソデグロヅル一羽。

 今シーズンは、昨年十一月に一万二千五百四十一羽を数えて、前シーズンに記録した一万千六百十八羽の

過去最多を更新。さらに同十二月には、一万三千百八十七羽になっていた。

ツル最多、1万3521羽/出水平野
  −羽数調査終わる

 出水平野で越冬するツルの今季最後の羽数調査が8日早朝あり、1万3521羽を数えた。3回目の調査(昨年12月9日)を334羽上回り、最多記録を更新した。今季の調査は、同日で5回目。鹿児島県ツル保護会は今回の数字を今季の飛来数として記録する。
 内訳はナベヅル1万855羽、マナヅル2655羽、クロヅル4羽、ナベクロヅル4羽、カナダヅル2羽、ソデグロヅル1羽。
 史上最多の羽数を記録したことについて、県ツル保護会給餌(じ)管理員の又野末春さん(77)は、「今季は幼鳥が目立った。繁殖地シベリアの気候がよかったためではないか」などと話した。
 調査は出水市荒崎の休遊地と出水郡高尾野町下水流の東干拓休遊地で、それぞれ荘中学校、高尾野中学校のツルクラブなどが担当。調査後、両ツルクラブ員には保護者が豚汁などを振る舞い、労をねぎらった。
 今季、ツルの第一陣は昨年10月13日に飛来。昨年11月25日の2回目の羽数調査で1万2541羽を記録し、史上最多だった昨季の1万1618羽を上回るなど、4季連続で1万羽を突破した。北帰行は2月初旬にも始まる。

出水のツル12717羽 4回目の羽数調査
  

 出水平野で越冬するツルの今年最後の羽数調査が23日早朝あり、総数は1万2717羽だった。今季は9日の前回調査で観測史上最多の1万3187羽を記録したが、数字が下回ったのは夜明け前にねぐらから飛び立つツルが目立ったためという。
 調査は今季4回目。前回までと同様、出水市荒崎の休遊地と出水郡高尾野町下水流の東干拓休遊地の2カ所で、それぞれ荘中学校、高尾野中学校のツルクラブが数えた。内訳はナベヅル1万26羽、マナヅル2680羽、クロヅル4羽、ナベクロヅル4羽、カナダヅル2羽、ソデグロヅル1羽。
 羽数調査は5回目の来年1月8日で終了する。県ツル保護会は調査で最も多かった数字を今季の飛来数として記録する。

 

発信器付けたツル 今年も出水に
−装着ミス? 7年前から外れず

 ツルの越冬地・出水平野に、7年前、人工衛星でツルの渡りルートを調べるために取り付けた発信器を背負ったままのマナヅルが今年も飛来している。発信器は電池が切れる半年後に脱落する想定だが、装着の手違いなどで外れなくなっているとみられる。愛鳥家などからは「なんとか取り外せないか。何年も長旅をさせるのはかわいそう」といった声が出ている。
 発信器は、日本野鳥の会などが、1993年7月、ツルの繁殖地であるロシア東部のアムール川中流域の湿地帯で取り付けたものであることが、ツルの足輪のナンバーから分かっている。同会によると、発信器のナイロン製装着バンドを途中で切って手術用の糸で縫い合わせ、半年ぐらいで糸が劣化し脱落するよう工夫したが、このマナヅルの場合は、こうした処置を怠った可能性が高いという。
 発信器は重さ60−80グラム。同会研究センターの金井裕副所長は、「毎年渡りを続けているのでそれほど生活に大きな影響は出てないだろう。捕獲して取り外すのは、けがをさせたりする恐れがあるので、むしろ危険」と話している。
 出水に飛来するツルの渡りルートを調べるため、発信器を取り付ける試みは、91年から93年まで越冬地と繁殖地でおこなわれた。計50羽に取り付け、まだ装着したままであるのは今回のマナヅル1羽だけとみられる。
 調査の結果、渡りの経路や距離、経路沿いの環境が判明。日本、朝鮮半島、中国、ロシアなどの越冬地、中継地、繁殖地間で情報交換、共同調査などの国際協力が進んでいるという。マナヅルの場合は約2500キロの距離を渡っていることが分かっている。

 

「バサ、バサ、バサッ」――ものすごい音がした。鹿児島県・出水平野で越冬するツルの頭上をカモの群れが飛び去る。「クルッ、クルッ」と鳴く1万羽を超えるツルの大合唱ですら、かき消されるほどだ。

 ナベヅルやマナヅルなどの越冬地として世界的に有名な同平野。さまざまな人々が保護活動を繰り広げているが、カモやカラスがえさ目当てに集まり「鳥密度」がかなり過密になっている。

 県ツル保護会によると、12月10日現在、過去最高の1万3187羽のツルが確認されている。一方で、カモ類も年々増えており、正確な数は調査されていないが、現在3万羽以上いると言われる。

 同会の給餌(きゅうじ)管理員、又野末春さん(77)は「これ以上増え続けると、管理が難しくなる。飛来地を分散できればいいのだが……」と「超過密」状態の鳥たちを

珍客ソデグロヅル飛来/出水に2年連続
  

 出水市荒崎のツル休遊地にソデグロヅルの成鳥1羽が飛来しているのを、県ツル保護会給餌(じ)管理員の又野末春さんが、23日確認した。ツルの中でも絶滅の危険性が高いといわれる種の1つ。出水平野へは昨シーズン、3年ぶりに1羽が渡ってきており、2年連続の飛来。
 又野さんが同日午前7時半ごろ、ねぐら付近で見つけた。体全体が純白で、名前の通り翼を広げると先端が黒いのが特徴。10月中旬に長崎・五島に渡ってきているのが確認されていた。22日夕、同平野へ到着したらしい。

 

 

盆点でもてなし/出水武家屋敷の竹添邸
  

 出水市が一般公開している同市麓町の武家屋敷・竹添邸で16、17の両日、観光客を抹茶でもてなす盆点(ぼんだて)があった。冷え込みが厳しい折、温かい心配りが観光客らに好評だった。
 同市観光協会や特産品協会などでつくる市もてなしの心育成協議会が3年前から続ける無料サービス。竹添邸の案内役がいろりを囲んだ観光客らに抹茶と和菓子を振る舞い、武家屋敷の歴史などを説明した。
 寒さが厳しくなる年末にかけて出水平野へのツルの飛来も本格化し、同市の観光シーズンは本番。同市荒崎などツルの飛来地とともに武家屋敷群もさらににぎわいを増しそう

カナダヅル今年も「1人旅」/出水平野
  

 ツルの越冬地・出水平野に、カナダヅルの成鳥1羽がお目見えしている。カナダやシベリアなどで繁殖し、主に北米大陸で越冬するため、日本に渡ってくるのは珍しい。同平野への飛来は4年連続。
 体全体が灰色で頭の上が赤いのが特徴。ナベヅルよりひと回り小さく体長約1メートル。11日にあった今季初の羽数調査で確認された。出水市荒崎と出水郡高尾野町下水流の東干拓地を行き来し、ナベヅルやマナヅルの群れに交じってエサをついばんでいる

−今シーズン初の羽数調査

 出水平野で越冬するツルの羽数調査が11日、今シーズン初めて出水市荒崎と出水郡高尾野町下水流の東干拓休遊地で行われた。ツルの飛来数は計8283羽で例年並み。昨年同期より206羽少なかった。
 内訳はナベヅル7076羽、マナヅル1201羽、クロヅル3羽、ナベクロヅル2羽、カナダヅル1羽。荒崎が6124羽、東干拓が2159羽だった。
 調査は、ツルが休遊地のねぐらを飛び立つ日の出前の午前6時前後からスタート。出水市の荘中学校ツルクラブが荒崎を、高尾野中学校ツルクラブが東干拓をそれぞれ受け持った。
 次の羽数調査は今月25日。来年1月まで計6回行い、最多の調査数が県ツル保護会の公式飛来数となる。昨季は観測史上最多の1万1618羽。

既に7千羽が飛来、エサまきも始まる

 ツルの本格的な観光シーズンを迎え、出水市荒崎の市ツル観察センターが1日オープンした。センターの展望所からは北側に広がる休遊地が一望でき、エサをついばむツルの群れなどが間近で観察できる。
 開所式では、ミス鶴むすめの交代式があり、14代目の銀行員高山裕子さん(24)、事務職竹田恵里さん(22)、団体職員明阪美穂さん(21)=いずれも出水市=の3人が紹介された。同日から同センター前の休遊地と、出水郡高尾野町下水流の東干拓休遊地でエサまきも始まった。
 センターの開館期間は来年3月末まで(午前9時−午後5時、無休)。入館料は大人210円、小中学生百円。展望室のほかツルに関する資料の展示やレストラン、売店などがある。昨シーズンは約5万5千人が入館した。同センター=0996(85)5151。
 10月13日の初飛来から1日までの渡り数は約7千羽と好ペース。県ツル保護会給餌(じ)員、又野末春さんは「シベリア方面の寒さが厳しいからではないか」と話した。昨シーズンは観測史上最多の1万1618羽が飛来した。

−飛来第1陣から1週間

 出水平野で越冬するツルが20日、1千羽を超えた。第1陣の飛来からちょうど1週間で、平年並みのペース。今後、寒さが増すにつれツルの渡りは本格化する。
 出水郡高尾野町の町ツル監視員松島一正さん(66)によると、この日は東干拓休遊地に700羽余りが飛来した。特に正午を挟んだ2時間はナベヅルを中心に10−30羽の群れが次々と舞い降りる“飛来ラッシュ”だったという。
 19日に確認された飛来数はマナヅル308羽、ナベヅル141羽、クロヅル1羽の計450羽。休遊地にはえさ用の小麦約百俵が届き、11月1日からえさまきを始める。

2000年10月13日 鶴初飛来

 出水平野に冬の訪れを告げるツルの第1陣が10月13日、出水郡高尾野町の東干拓休遊地に飛来した。同町ツル監視員の松島一正さん(66)らが、日没前の午後6時までにマナヅル78羽を確認した。飛来は昨年より3日早い。
 この日は午後3時半ごろ、まずマナヅル1羽が休遊地のねぐら近くに現れた。続いて午後5時半ごろ、編隊を組んだ一団が北西の空から夕日を浴び、「クルッ、クルッ」と鳴きながら上空を旋回。休遊地内の水田に舞い降りた後、早速エサをついばんでいた。
 渡りは10月末にかけて本格化する。昨シーズンは観測史上最多の1万1618羽を記録した。

−両目にけが、水族館は引き取り断念、海へ

 26日朝、長島海峡に面する出水郡東町三船港沖の定置網に、体長約4メートルのジンベイザメが迷い込んでいるのが見つかり、近くの薄井港に運ばれた。漁民ら多くの見学者が訪れ「大きかもんじゃ。初めて見た」。一時は水族館に引き取ってもらう話も出たが、結局長島海峡へと帰された。
 サメは同日朝7時ごろ、網を設置している同町諸浦の礒永隆文さん(60)が見つけた。
 昼すぎには、ジンベイザメの展示飼育を目指す鹿児島市のかごしま水族館・荻野洸太郎館長らが訪れ、健康状態などを確認。しかし、網で両目付近をけがしていることが分かり、引き取りは断念した。サメは夕方、漁協職員らが沖まで運び放した。

熊本県天草方面から移動してきたとみられるイルカの群れが、出水郡長島周辺でひんぱんに目撃されているが、長島町の遊漁船業者らによる「ウオッチング船」の運航が決まった。同町が音頭をとって統一料金を設定、観光客らが気軽に楽しめるよう配慮した。
 運航に参加するのは、茅屋地区の個人遊漁船や同町観光遊漁船組合、蔵之元遊漁船同好会に参加する遊漁船、地元ホテルの所有船など計約30隻。グループなどの予約に応じ、約1時間大人1500円、4歳児から小学生までが800円の料金で、長島海峡を中心としたイルカウオッチングを楽しめる。
 相手が生き物だけに出合えない場合もあるが、漁民らによると、イルカの群れは長島海峡をよく回遊しており、現在のところかなり確率が高いという。また周辺海域は雲仙天草国立公園内でもあり、クルージングだけでも十分楽しめそう。
 態勢が整うまでは、同町役場のまちづくり推進課観光係が窓口となって船の紹介を行う。同役場=0996(88)5511

天草から引っ越し?

 出水郡の長島や黒之瀬戸大橋周辺に100頭を超すイルカの群れがひんぱんに姿を見せている。海面高くジャンプする様は壮観で、地元で話題になっている。ところが、この群れはイルカウオッチングを観光の目玉にしている熊本県天草郡五和町沖から移動してきたとみられ、五和町側は「早く帰ってきて」と気をもんでいる

 乗り合いタクシー/出水 出水市は2日、同市中心部と平岩、小木場、丸塚地区など山間部を結ぶ乗り合いタクシーの運行を始めた。高齢・過疎が進む3地区の住民は計約40人。公共交通機関がないため、お年寄りらの買い物や通院の足として重宝されそうだ。
 同市のタクシー会社が10人乗りワゴンタクシーを火、金曜日の週2回、1往復ずつ走らせる。平岩地区−同市公会堂間(約35キロ)の路線で、午前8時に平岩を出て同公会堂に8時44分到着、午後2時半に出発する。公会堂前には、同市を走るふれあい循環バスセンターがあり、乗り換えしやすいよう配慮した。年末年始は運休。
 料金は大人200円。途中、乗り切れない場合は臨時便のタクシーを配車する。同市は運行経費から利用料金を差し引いた額をタクシー会社に補助する。
 丸塚地区自治公民館長の坂元進さん(72)は、「自家用車のない家庭も多く、通院などの際に利用するタクシー料金が大きな負担になっていた。気軽に使える乗り合いタクシーのおかげで、お年寄りの足が確保できる」と喜んでいた。

ロータリークラブが青少年指導者研修/出水

 地域の若手リーダー育成を狙い、ロータリークラブ(RC)が取り組んでいる青少年指導者養成研修会が1、2の両日、1泊2日の日程で出水市青年の家で開かれた。出水ロータリークラブが受け入れた。参加者は「夢を語ろう」のテーマで意見交換した。
 同市を中心に県北・西部から、19−30歳の36人が参加。2日目は同市在住の詩人・岡田哲也さんの「21世紀へ夢を語ろう」と題した講演後、「住んで楽しいと思える街づくりをしたい」「行動がなければ夢で終わってしまう」などと語り合った。
 同市内の病院に勤める看護士、野村浩二さん(28)は「ふだん交流のないいろんな職業の人と知り合え、意見を聞けた。地域に帰って今回の経験を生かしたい」と話した。
 初日の交流会ではキャンプファイアーを囲み、地元ロータリークラブ会員らが準備した心尽くしの夕食で親交を深めた。

桜前線先取り 出水で1本早くも満開

 鹿児島の桜の開花予想は24日。だが、それまで待ちきれないとばかりに出水市上大川内角石では、1本の桜が一足早く満開になっている。上場地区の高原へ上る道路沿いながら、ここばかりはとっくに春らんまん。
 早咲きの桜は、角石地区のゲートボール場入り口にある。近くの農業有村芳文さん(60)によると、ゲートボール場を整備した十数年前に集落で植えた。近くには同時に植えた7本の桜があるが、花を咲かせているのはこの1本だけ。残りはまだ小さなつぼみの状態だ。
 2月末から咲き始めたという。「毎年この1本だけが早く咲く。サクランボがなるので、特別な種類かも」と有村さん。一見すると、周囲に咲く白梅と間違いそうなくらいだ。

出水平野のツル 

10月末から11月にかけて鶴の到来が本格化する鹿児島県出水市。
昨シーズンは、観測史上2番目に多い1万448羽を数えた。最多記録は97年12月の1万469羽。
出水平野のツルが10月25日現在3000羽を超えた。前日までは766羽だった

10月20日、迷鳥のアネハヅル一羽が舞い降りているのが確認された。

出水への飛来は1989(平成元)年以来10年ぶり。
アネハヅルはツル類の中で最も小さくヒマラヤ山脈を飛び越えることでも有名。

 のど元から胸にかけて黒い”胸毛”があり、くちばしが黄色くて短いのが特徴。
 

8489羽

11月13日8489羽を数えた。昨年同時期の調査時より300羽ほど多い 内訳はナベヅル7792羽、マナヅル692羽、クロヅル1羽、ナベクロヅル4羽。飛来が確認されている珍鳥のソデグロヅルやアネハヅルはこの日、確認できなかった。例年なら1000羽以上を数えるマナヅルが少なかった。
       

 

万羽ヅル間近 ただいま9697羽/出水平野3回目調査

 出水平野で越冬するツルの今季3回目の羽数調査が12月12日早朝あった。出水市荒崎と出水郡高尾野町・東干拓の2カ所で、計9697羽を数え、”万羽ヅル”まであと300羽ほど。三季連続の1万羽達成へ期待が募った。
 11月初旬に飛来して以来、姿が確認できず、愛鳥家の気をもませた珍鳥のソデグロヅル1羽もほぼ1カ月ぶりに確認された。
 内訳はナベヅル7556羽、マナヅル2130羽、クロヅル1羽、ナベクロヅル7羽、カナダヅル1羽、アネハヅル1羽。ソデグロヅル1羽は荒崎の休遊地付近の田んぼでマナヅルに交じって羽を休めていた。
 調査は出水市の荘中学校と高尾野町の高尾野中学校のツルクラブ、教職員、父母、県ツル保護会が協力して行い、前回(11月27日)調査時より約1260羽多い結果となった。同日朝は当初、ツルの飛び立ちが良かったが、時間がたっても休遊地内のねぐらに居残るツルが通常より多く、ツルの体が重なって見えるなど数えにくかったという。
 

出水平野のツル 3季連続万羽舞う

19日の4回目調査で1万41羽

 出水平野で越冬するツルが     12月19日の羽数調査で1万21羽を数えた。1万羽突破は3季連続。観測史上最多だった一昨シーズンの1万469羽より448羽少なく、史上4位の羽数だった。
 調査は今季4回目。出水市荒崎と出水郡高尾野町・東干拓で、2つの中学校のツルクラブが行った。内訳はナベヅル7654羽、マナヅル2356羽、クロヅル1羽、カナダヅル1羽、ソデグロヅル1羽、アネハヅル1羽、ナベクロヅル7羽。
 3季連続の1万羽突破に調査した中学生は大喜び。給餌(じ)管理員の又野末春さんは「エサもよく食べるし、ねぐらでも落ち着いている。1万羽の飛来が定着したようだ」と、ねぐらの環境充実や休遊地を提供する住民に感謝した。
 ツルは1月上旬までは渡来するためまだ増える可能性がある。羽数調査も25日と1月10日の2回残っており、関係者は記録更新に期待を募らせている。

 

 

出水のツル、最多の1万997羽

 出水平野で越冬するツルの今季5回目の羽数調査が12月25日早朝あり、1万997羽を数えた。1997年12月の1万469羽を528羽上回り、54(昭和29)年の調査開始以来最多となった。今季は19日の調査で3季連続して1万羽の大台を突破しており、最多記録への期待が高まっていた。
 内訳はナベヅル8千389羽、マナヅル2千597羽、クロヅル1羽、ナベクロヅル7羽、珍鳥のカナダヅル1羽、ソデグロヅル1羽、アネハヅル1羽だった。ナベヅルは92年の8千259羽を上回り最多となった。
 過去最多を記録したことについて、給餌(じ)員の又野末春さん(77)は「冬場もかんがい用水を田に引き、エサ場を提供するなど農家の協力が何より大きい。渡りは12月いっぱいありえるので、もっと増える可能性もある」と話した。地元の中学生らによる年内の羽数調査は同日で終わり、今季最後の調査を1月10日に予定している。
 中学生クラブ員ら歓声
 「総羽数は1万997羽。これまでの最高です」。集計が終わり、調査結果が読み上げられると、中学生のツルクラブ員から「やった、やった」「よかったあ」と歓声が上がり、拍手がわいた。25日、出水平野であったツルの羽数調査。2年前の記録を500羽あまり上回り、生徒らにとってこの上ないクリスマスプレゼントとなった。
 調査は出水市の荘中学校と出水郡高尾野町の高尾野中学校のツルクラブ、県ツル保護会などが行っている。毎回午前5時半に集合し、同市荒崎と高尾野町・東干拓の2カ所でねぐらを飛び立つツルを数える。
 吹きすさぶ北風に身をふるわせ、時折かじかむ手を温めながら、カウンターを押し、双眼鏡をのぞく。エサ場から飛び立つツルと舞い戻るツルが入り交じり、調査には神経をつかう。しかもこの日は夜来の雨が調査開始直後に再びぱらつくなど、条件は厳しかった。
 念願かなっての記録更新に、荘中3年の野崎歩美さんは「暗いうちから飛び立つツルを数えるのはほんとに難しい。みんなで協力しあったおかげです」。高尾野中3年の松原航(わたる)さんも「いままで苦労したかいがありました」と笑顔で語った。
 荘中ツルクラブを指導して5年目になる木場正秀教諭(57)は「子供たちの喜ぶ顔が見られてうれしかった。ツルや自然と人のあり方を感じ取ってほしい」と話した。

”万羽ツル”に行列 県内外から3万8000人/出水

 世界的なツルの越冬地・出水市荒崎は正月三が日、大勢の観光客でにぎわった。年末の羽数調査で過去最多の1万997羽を達成したのに加えて記念の2000年。めでたいツルを見ようと、同市ツル観察センターへの道路は延々と渋滞し、駐車場も空き待ち続き。「ツルも人も多い」三が日だった。4日から平常に戻った。
 観光客の車列は1日午後と3日にできた。多いときは約2キロも並び、途中でしびれを切らせてUターンする車も。2日は雨に見舞われたためか、まずまずの人出だった。市は1日5人の警備員を配置して駐車場への誘導などにあたった。
 市商工観光課の推計によると、三が日に荒崎の休遊地を訪れた観光客は約3万8000人。昨年より約2000人少ない見積もり。このうち有料展望所のある同センターへの入館者は5468人。こちらも昨年より435人少なかった。
 駐車場には県外ナンバーも多かったが、ほとんどが九州管内。横浜や大阪などのナンバーは時折見かける程度だった。市は「コンピューターの2000年問題などで待機して、帰省したり観光に出かける人が例年より少なかったのでは」とみている。
 一方、センター前の観光物産店は大にぎわい。水産加工品やミカン類などを求める人も多く、店主は「人出は例年より多いような気もする」と”万羽ヅル”の御利益を喜んでいた。

 

出水平野ツル今季最終調査 最多記録更新の1万1618羽

3季連続の1万羽超

 出水平野で越冬するツルの今季6回目の羽数調査が10日あり、1万1618羽を数えた。前回の1万997羽(12月25日)を621羽上回り、最多記録を更新した。1万1000羽台突破は初めてで、3季連続で1万羽を超えた。調査は同日で終了し県ツル保護会は同日の羽数を記録に残す。
 内訳はナベヅル8511羽、マナヅル3093羽、クロヅル4羽、ナベクロヅル7羽、珍鳥のカナダヅル1羽、ソデグロヅル1羽、アネハヅル1羽だった。ナベヅルが92年の8025羽を上回って最多となったほか、マナヅルも97年の3232羽に次いで2度目の3000羽台を記録した。
 年末の調査以降、1羽だったクロヅルが4羽に増えるなど新たなツルの飛来が確認されていた。このため保護関係者らは「1万1000羽を超えるのでは」と期待していた。羽数集計後、今季6回の調査を頑張った中学生のツルクラブ員に、父母らが豚汁とおにぎりを振る舞い労をねぎらった。

 

     ツルの群舞一望に 高尾野・荒崎公園完成

 出水郡高尾野町江内に荒崎展望公園が完成した。ツルの渡来地で有名な出水市荒崎の休遊地近くの小高い丘の上にあり、出水平野の上空を舞うツルの群れを高い位置から観察できる。1月から一般開放している。
 もともと地域が管理する小さな公園や神社があった場所。町が、ツルが舞う出水平野の景観を保存しようと、農村総合整備事業を活用して約1億円かけて整備した。「ツルを中心にした各種の渡り鳥の観察や集落のイベントにどんどん活用してほしい」と町の担当者は語る。
 広さ約8000平方メートル。ゲートボールなどができる多目的広場や、遊具を備えた子供広場、トイレがある。駐車場は30台余りを収容できる。花見広場には今後桜を植えて花見に利用してもらう。荒崎地区を見下ろす一角には展望あずまやを設けた。休遊地やツル観察センター、東干拓、出水市街地の一部などを一望できる。

 

西回り道路建設控え 車走らせツルの反応調査/出水平野

全体的には落ち着いた様子 一部飛び立つ群れも

 建設省鹿児島国道工事事務所は30日、南九州西回り自動車道の建設が出水平野のツルに与える影響を把握するため、同平野で各種車両を実際に走行させてツルの反応を調べた。実験ルート近くで遊ぶツルは車両通過の際、首を上げて警戒したり歩いて移動した例も。全体的には落ち着いた様子だったが、一部で飛び立った群れもあった。
 実験ルートは出水市荒崎の休遊地から国道3号を挟んで南へ約3キロの出水郡野田町下名の町道。水田地帯を南北に走り、付近には昼間ツルが舞い降りる。調査にはコンサルタント会社など約90人が参加した。
 調査は白、黒、赤系の乗用車3台と、白色ワンボックス車、薄緑色の10トンダンプの計5台を使った。約1キロの区間を時速60キロで1―5台ずつ走らせて、ツルが(1)警戒する(2)歩き去る(3)飛び立つ(4)反応なし―を9カ所で調べた。ビデオカメラで撮影。走行時の音を周波数を変えて発生させ、その反応も調べた。
 調査時、ルート付近には21家族56羽のマナヅルとナベヅルがいた。実験車両5台が連続して走っても、ルートの5メートル近くにいたマナヅルの一家は一時、警戒した程度。通過すると再びエサをついばみ始めた。一方で実験終了時に飛び立った家族もあった。
 実験は、環境影響評価の予測調査をするためのデータ収集が目的。今後、データを詳細に分析する。ツルへの影響調査は来シーズンの飛来時期にも行い、2000年度末までに結果をまとめる。

 

春近し 昨年より3日早く出水平野ツル北帰行開始

 出水平野で越冬中のツルが1日、北帰行を始めた。第一陣はマナヅルの一家3羽。午前11時50分ごろ、昨年10月の飛来以来、3カ月余り過ごした出水から営巣地のシベリア方面へ向かった。北への旅立ちは昨年より3日早い。
 県ツル保護会給餌(じ)管理員の又野末春さんらが確認した。第一陣は午前11時半ごろ、ねぐらのある出水市荒崎を飛び立った。上空を何度も旋回しながら高度を上げると、北西へ進路をとった。後に9羽のマナヅルも続いたが、その後引き返してきた。
 北帰行が始まると、出水平野には春の気配が近づいてくる。今季のツルは1万1618羽を数え過去最多を記録した。1万1000羽台突破は初めてで、3季連続で1万羽を超えた。

 

 

出水のツル北帰行本格化 隊列組み次々出発

 2月初めに始まった出水平野のツル北帰行が本格化、飛来していた約1万1000羽のうち、これまでに約2000羽が出発。25日も200羽前後のマナヅルが、営巣地のシベリアに向けて旅立った。
 ツルたちは、20−30羽でグループをつくり、長島上空で風の様子をうかがうように大きく旋回しながら上昇。V字型に隊列を整えながら、長島海峡を天草方向へと次々向かった。
 北帰行のコースにあたる出水郡東町の行人岳頂上では、町民や愛鳥家、県外からのカメラマンら十数人が旅立ちを見送った。頂上すれすれに通過するグループもあり、「また無事に帰ってきて」と、ツルに向かい大きく手を振る女性の姿も見られた。

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