11月26日(火) エネルギー・コットブス − TSVミュンヘン1860

朝から雨…。この前のハノーファー戦、ヘルタ戦といい、最近悪天候に祟られている私。しかしそれも何のその、もちろんコットブスまで行ってきました。

ベルリンから電車で1時間半、コットブスに着くと、早速次のコットブスのホームゲーム、BVB戦のチケットを購入するために旧市街へ。結構遠そうなのでバスに乗ろうか悩みつつも、結局バス代惜しさに歩くことに。この街はポーランドの国境まで30kmのところに位置しているため、道路標識などにはポーランド語が併記されている。
中心街の旧広場にあるコットブスのファンショップで、無事チケットを購入。まだ試合開始までには時間があったが、スタジアムに向かうことにした。そのときスタジアムの方向は自分の中では完璧に分かっているつもりだった。が、歩けど歩けど、それらしい建物は見えてこない。それどころか、町並みがだんだん寂しくなってきた。もしかして間違えた??? が、人に訊こうにも、人が全く歩いてない。この悪天候だし、家も疎らなこの場所に、人が歩いている方がおかしいのかもしれないけど…。このころになると、道を間違えたことに確信を持った。やっちまったぁーー!と途方に暮れていると、向こうからおばあさんが歩いてくるではないですか! 九死に一生を得た感で道を訊くと、「あら〜、スタジアムは全く反対方向よ!」というお言葉。私の方向感覚って一体…。試合開始まであと30分。「もう絶対間に合わないわよ」という おばあさんの台詞に、再びガックリ。「私もそっちの方へ行くから、とにかく一緒に行きましょう」と言ってくれたので、おばあさんについて行くことにした。おばあさんはスタジアムには行かないが、40年以上この街に住んでいて、もちろんコットブスを応援しているという。最近のコットブスの成績は残念だが、旧東ドイツのチームとして、何が何でも1部に残ってほしいと語っていた。そして次の台詞が出たとき、私は固まった。「コットブスのためにここまで来てくれるなんて嬉しいわねぇ」 違うんだよ〜、1860のためだよ〜。言うべきかどうか悩んだが、こういうことはハッキリと言わないと。「私は1860のためにここまで来ました…」 「あ、あら、そうなの?」 念の為、この後雰囲気が悪くなったとかってことは全くありません。
結局10分以上もおばあさんと歩いて(もっと早く歩きたかったけど、さすがに言えない…)、おばあさんが違う方向へ行くことになり、その後の道を教えてもらった。かなり丁重に礼を言って、おばあさんと別れた瞬間走り出す私。
走って走って、降り続いている雨のせいで服がびしょびしょになってしまった。スタジアムが見えてきたときは涙ものだった。試合開始から5分後にやっと到着。
チケット売り場には、なぜかディナモ・ドレスデンのファン達が並んでいる。どーでもいいけど、早く買わせてくれ〜〜。
チケット片手にやっとスタジアムに入ると、例によってミュンヘンから遠征してきている1860ファンでスタンド上部は埋まっていた。

相変わらず降りしきる雨。グラウンドでは選手達が水飛沫を上げ、パスしたボールは止まってしまうという、すごい状態だった。
しかし2部落ちの危機にさらされている現在17位のコットブスは、気合いが違う。私がスタンドに入ったとき、まさにそのコットブスが60ゴールを脅かしていた。右からトピッチがあげたセンタリングに、ゴール前のユスコヴィアックがヘッドで合わせたが、60はゴールポストに助けられた。ユスコヴィアックについてたエーラース! 久し振りにスタメンなのに何やってのさ!
水が溜まった芝の上では、選手達も思うようなプレイが出来ない。それでもコットブスがやや優勢だった。そう、そのときまでは。中盤のマイヤのパスが前を走るラオトの元へ。彼は現在までに7得点をあげ、代表監督ルディに強烈アピールをしている。(ルディが60を嫌っているという事実がなければ、すでに代表入りしているはずなのに!)ディフェンダーが集まる前に放ったシュートがゴール左隅に決まって、60が先取点を挙げた。
そしてそのまま前半は、0対1と60のリードで終了した。

ハーフタイムに入ると、1人のドイツ人が私に"日本語で"話しかけてきた。奥さんが日本人なので、片言なら話せるという。彼もミュンヘンから来ていて、1860戦を全て観戦しているという。超羨ましい〜〜〜! 私もお金があったらそうしたいよ。(ヒマはあるのにぃ)
さてさて、話していて気付いたのだが、この方の奥さんは以前私がインターネット上の某掲示板に作成した『1860』のトピックによく書き込みをしてくれた方だった。私のことは奥さんに聞いているそうで(ハンドルネームまで知っていた)、ドイツ東北部に来れば、いつか私に会えると思っていたそうだ。何はともあれ、お互い狂った60ファンということで話も弾む。

後半に入っても雨は一向に止む気配を見せない。すでにゴール前はドロドロ、ピッチは水溜り状態だった。 グラウンダーのパスなどは、水溜まりに邪魔をされて通らないし、スライディングをすれば3、4mは滑ってしまうという具合だ。
しかし60は止まらない。右サイドからDFのシュトランツル(前節で約4ヶ月ぶりに復活!)が一気にあがっていき、最後はゴール前のシュロートに見事なパス。シュロートはただボールをゴールに流しこむだけでよかった。これで0対2。
コットブスはパウロ・リンクを投入し、トップを3人にしてきたが、流れは完全に60。今度は左サイドからヴァイセンベルガーが自らドリブルで持ちこみ、ゴールを決めてくれた。相手が2部に片足を突っ込んでいるようなコットブスとはいえ、3点も取るなんて感激〜〜〜!! しかしこれだけでは終わらなかった。シュロート、ラオトコンビがやってくれました! シュトランツルのスローイン→シュロート→ラオトとボールが渡って、再びラオトがシュロートへパス。これをシュロートが難なく決めて、0対4!!!!! この2人、60のゴールデンコンビと言っても過言じゃないね!! フェンスによじ登って喜ぶミュンヘンからの60ファン。アウェイサイドは本当にすごい盛り上がりを見せた。そしてこのとき、誰もが60の勝利を100%確信していた。

後半80分を回って、コットブスの攻撃はがむしゃらとでもいうほど激しくなる。一方の60は、4点取ったことにより完全に集中力を欠いていた。
まずは60ゴール前にあげられたパスをボタバがクリアできず、トピッチに1点を取られる。まだ3点もリードしてるしねと、ここまではまだ余裕。が、その5分後、カルズニーのゴールが決まって2対4。残り時間はあと5分だし絶対大丈夫と思っていた矢先に、今度はリンクのヘッドが決まって3対4!!! たったの6分間に3点も取られるなんてこれは悪夢!? コットブスは押せ押せムード。再び、今度は怒りのあまりフェンスによじ登る60ファン。だって誰がこんなことを予測した??? コットブスファンは総立ち。私はもう、祈るような思いで試合終了を待っていた。
3点を取られた後、コットブスはコーナーキックのチャンスなどを得るものの、水溜りにも助けられ(あ〜、こんなものに助けられるなんて情けない…)、結局4点目は決まらないまま試合終了。いや〜、ホントに危なかった〜〜〜。あと5分あったら、完全に4点目を取られていたね。
憔悴して集中力をなくしていた60に対して、最後の最後で意地を発揮したコットブスに、今日はエールを送りたい気分でした。

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