5月24日(土) ヘルタ・ベルリン − 1FC カイザースラウテルン

今日は、今シーズン最後のブンデスリーガの試合。今日のベルリンは、昨日までとはうってかわっての晴天で、30度近くまで気温が上がるらしい。ちょっとサッカー選手泣かせの天気だ。

地下鉄の駅で、今日一緒に観戦する熱狂的カイザースラウテルンファンのマツーニンさんと待ち合わせ。が、上から下までラウテルンフル装備の、注目度100%の怪しい人物を見た途端、思わずクルリと踵を返してしまった。もちろんその人物こそがマツーニンさんなのだが。

気を取り直して、ラオテルンが泊まっているホテルへ行くと、すでにAutogrammjaeger(サイン収集家)が待ち構えていた。ホテルの前のカフェでは、コーチらしき人達とフリストフが談笑中。そしてそこに、リードルとアンファングも登場。しばらく話をした後立ち上がったので、おもむろにリードルに近づく。「こんなものにサインを貰うなんて失礼かもしれないんですけど、サイン下さい」と言って、彼が60でプレイしていた頃に撮った写真を差し出した。彼は笑顔で「問題ないよ!」と言ってくれ、更に私の名前を尋ねてくれて、それも入れてくれた。その上、短いメッセージまで書いてくれた。そして私がとってつけたように「今日の試合、ラオテルンを応援してます!」と言うと、最高の笑顔で「ありがとう」と応えてくれた。彼はその美男子振りから軽薄そうと思われがちだが(私が勝手に思っていただけという説もあるが)、60ファンいわく、とても良い人なのだそうだ。3年前のミュンヘン・ダービーで、値千金のゴールを奪った君のことは決して忘れてないよ〜。

しばらくすると、ラオテルン号(バス)がホテルの前にやってきた。運転手さんはとても良い人で、マツーニンさんと私にピンバッチをくれた。更にそこで待っていた人達(正確に言うと、ファンは私達2人、サイン収集家が5人、 +ただの通りすがり1人)に、選手カードをくれるという太っ腹振り。

出発時間が近づき、一番最初にホテルから出てきたのは、ハリー・コッホ。この人、今日がラオテルンでの最後のブンデスリーガの試合だ。実は私は2年前に、カイザースラウテルン地元テレビ局の『Treffpunkt Betze』という番組(ラオテルンファンしか観ないと思われるマニアックな番組…)を観覧したことがあるのだが、その時のゲストが彼で、ちょっと話をして、カイザースラウテルンのぬいぐるみを頂いたのだ。というわけで、ちょっと思い入れのある選手である。しかし今日は心なしか寂しそうに見える。

彼の次は団子状になって選手がつらつらと出てきた。誰だか忘れたがサインを貰っていたら、お目当ての1人であるクナーヴスが出てくるのが見えた。サインを貰いつつも、「クナーヴス!」と叫ぶ失礼な私。そしてすかさずクナーブスに駆け寄り、バッチリ2ショット!
バスラーからは絶対にサインをもらわなければ!という意気込みの元、今日はここへ来ているので、彼を逃すわけにはいかない。かなり不機嫌そうだったが、それでもサインを2枚ゲット。

しかし、あれよあれよという間に選手達はすぐにバスに乗り込んでしまい、ゲレツ他、欲しかった人達のサインが貰えなかった。が、フフフッ、今回はかなりの追っかけに徹しているので、続きがあるのだ…。

バスが行ってしまった瞬間、サイン収集家の内の3人が、バックからおもむろにヘルタのシャールを取り出し、首に巻いた。お前らーーー! へルタファンか!!
それにしてもこのサイン収集家の人達って、本当にスゴイ。分厚いファイルはアルファベット順に整理されているし、ある人は82年スペイン大会の本などなど(一体何のために?)抱えていた。サインを貰うものもサッカーカードだったりとか、プレミアが出そうなものばかり。選手を待っているとき、サインゲットの場所等をコレクター同士で情報交換していたが、そのときの彼らの表情は真剣そのものだった。ちょっと怖いかも。

お馴染みオリンピアスタジアムに到着。ラオテルンの応援席には、既にツワモノ共が集まっている。それにしてもこの席でどーやって試合を観ろっていうんだって言いたくなるほど、スタンドの下の方。

試合開始前、プレーツの引退セレモニーのようなものが行われ(もちろん遠すぎて何がなんだか分からない)、ヘルタファンはプレーツの似顔絵(結構いい感じだしてる)を書いた布を応援席いっぱいに広げていた。

そしていよいよ試合開始。私達は、どーせ見えないのならと、試合がはじまってからすぐにラオテルンファンの中でも熱狂的な方々の後ろに移動した。
なーんてことをしていたら、早速ゴール前で今日の主役プレーツにほぼフリーの状態でボールが渡った。やばーーーーーい! が、幸運にもゴールポスト上に大きく外してくれた。(本当ならここで点目)
そしてラオテルンは全く良いところがないまま、またまたゴール前のプレーツにボールが渡るが、今度はヴィーゼのファインセーブで何とか切りぬけた。(SGGK(SuperGreatGoalKeeperの略)ヴィーゼじゃなければ点目)
ラオテルンのここまでのチャンスは、フリーキックのみ。全てバスラーが蹴ったが、悪くはないのだが得点には結びつかない。やはり往年の輝きは失われている感は否めない。
前半はフィールドの向こう半分でプレイしてばかりしていて良く見えない!(つまりラオテルンが攻められっぱなしってことなんだけど) そんなわけで、体力のない私は暑さのせいもあって座席に座ってしまった。気が付けば、試合開始直後はすごい勢いで応援していたファン達の大部分も座っているではないか。やっぱりラオテルンがこんな調子だから。
そんなとき何だか分からないままにフリストフのミドルシュートが決まり、「やったー! ラオテルンが先制!!」と喜びいさんで再びファン達が立ち上がった瞬間、オフサイドと分かりガクッ…。
そしてまさにその直後、前半終了直前に、ラファエルがヘッドで先制ゴール。最初のプレーツのときもそうだったけど、ラオテルンは簡単にセンタリングを上げさせすぎ! 何はともあれこれで1対0。(チェルカウント対0)

後半開始直後、またしてもラオテルンにフリーキックのチャンス。ここで決めれば流れが変わる! が、バスラーのショットはトレパン改め短パンキラリーがガッチリキャッチ。
次の決定的チャンスはゴア。しかし彼もゴール横に逸らしてくれ、ラオテルンには本当にラッキー。(これで点目のはず)

バスラーはここでお役御免。リードルが替わって入った。そして直ぐ後にプレーツも、パウル・バインリヒと交替。パウルはHSVへ移籍のため、これがヘルタでの最後の試合だ。そのパウルの交替をスタジアムアナが告げる間もなく、ヘルタが速攻を見せる。マルセリーニョから、これまたゴール前でフリーのラフェエルにボールが渡り、彼が難なく2点目を決めた。(チェルカウント対0) ラオテルンのDFは全員マルセリーニョにいってどーする!!
 
結局2対0でラオテルン完封負け。しかし、私のカウントでは5対0で負けてるはずなので、ラッキーじゃないですか。そして3月8日のこの場所での悪夢を思い起こせば(あー、記憶から抹消したいのに)、2対0で良かったね!、いやいやたとえ5対0になっていたとしても良かったね!ということになってしまうのだ。

試合終了後、またまたプレーツセレモニーが始まり、呆然としたままそれを見るともなしに見ているラオテルンファン。でもいいじゃないですか、来週またここで、バイエルン相手に怒りを発散すれば……できればだけど。でもクローゼのインフルエンザとやらもそのころにはきっと治っているはずだし、少しは希望があるはずさ!


試合終了後、私達は空港へと向かった。もちろんラオテルンお見送り&来週のPokalの激励のためである。さすがに空港まで行ったのは初めて。あらかじめバスの運転手さんから飛行機の時間を聞いていたのだが、その時間より1時間以上前に着いてしまった。が、まさにカウンターの前にバスラーが! 彼は一足先に帰るようだ。機嫌が悪そうだったが(いつものことか)、「カタールでも頑張って下さい」と言っておいた。
それから待つこと1時間。突然、すぐ横にクナーブスの姿が! 「日本にもラオテルンファンが大勢いるんですよ」と思わず彼に口走ってしまったが、本当かよ!って心でツッコミ…。でもほら、ミロクロがいるからさ。
そこへアンファングがやってきて、2人で何やら話していたので、思い切って2人の間で写真を撮らせてもらった。久し振りの3ショット撮影に成功。
その後、コーチ陣、ゲレツなどなどが現れ、ハリー・コッホも登場! 試合前よりリラックスした様子で、笑顔を見せてくれた。リンコルンはとても陽気なラテン野郎で、どこで覚えたのか、アリガト、サヨナラという言葉を発して私達を喜ばせてくれた。 とりあえず監督、選手達に「Pokalを取って下さい!」とすごい意気込みで手当たり次第言っていたが、心の中では「多分無理だろうなぁ…」(ラオテルンファンの皆様、ごめんなさい!!)
それにしてもヴィーゼ、とても21歳には見えないぞ。

そんなこんなで、来週の再会を約束して、ラオテルンの選手達は帰って行きました。あ〜、Pokalのチケットが欲しい!!

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