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注:今回はどうしようもない写真ばかりでページが重い上に、個人的感情が随所に炸裂しています。それでも良いとおっしゃってくださる方のみどうぞ。 泣いても笑っても今日が最後。本当はミュンヘンまで行く気はなかったのに、試合の日が近づくにつれて居てもたってもいられなくなり、某オークションサイトでチケットを手に入れて、結局ミュンヘンまで観に行ってしまった・・・。 土曜日の夕方にミュンヘン入りして、早速マリエンプラッツへ行ってみると、明日の祝賀のために突貫工事で舞台が設営されてた。もし一部昇格すればこの舞台も役に立つけれど、残留の場合は無駄骨・・・。そうこうしているうちにスゴイ夕立である。というか雨じゃなくて雹である。なんだか明日に向けて嫌な兆候である。あぁ、ネガティブ・・・。 ![]() 雹が降る前。この直後スゴイことに・・・ 試合当日− 否応なしに盛り上がるグリュンヴァルダースタジアム。今回は残念ながら、熱狂的ファンの集まる立ち見席(ヴェストカーヴ)ではなく、バックスタンドでの観戦となった。 グリュンヴァルダースタジアムでの試合はこれが最後となり、試合前には1966年優勝時のメンバーの一部が集まって記念撮影が行われた。来年からは1部であろうが2部であろうがアリアンツ・アリーナ。60ファンの誰もが望んでいないだろうけれど仕方がない。何はともあれ、盛り上がるのはいいけれど黒煙はマズイでしょう。 ![]() 60が一部に昇格するためには、この試合に勝ち、更にフランクフルトが負けるか引き分けなければならない。これはかなり不利な条件だ。しかも対するアーレンは、この試合に降格がかかっている。だからといって、希望は捨てたくない。 今日はティチェが出場停止で欠場。あんなヤツはいない方がいいと思いつつも、やはり実力的にはいて欲しい。 いよいよ試合開始である。最初からPKエリアの中での危険とも言えるプレイが炸裂したりと、立ち上がりから両チームともとにかくオフェンシブである。それに応えるように、ファンの応援にもいつになく熱が入っている。そして11分、スカラのセンタリングからシェーファーがヘッドで決めて60が待望の先取点獲得!!!!!! 『Tor von Michael Schaefer!!!! 60 eins,Ahlen nuuuuuuuull!!!!』 待ちにまった先取点を早い時間に奪うことができて、本当に本当に嬉しかった。 ![]() しかし、ここでホッとしていてはいけなかった。オフェンシブな分、両チームとも、特に60のDF陣がかなり不安定だ。コスタはいいけれど、ランツァートがアーレンのFWディアイェに全くついていけていない。彼はほとんどの攻撃にかかわっているだけに、これでは不安がよぎる。ティム・オクセの素晴らしいセービングに救われる面も多々ある。しかし22分、コーナーキックからアサニンに決められてしまう。これで1対1の同点。グリュンヴァルターが一瞬静まりかえる。 ![]() しかしこれだけでは終わらなかった。その3分後、11メートルラインから放たれたディアイェのシュートに対して、オクセにチャンスはなかった。たった3分の間に逆転されてしまった。グリュンヴァルターに沈黙と溜息と諦めが交錯する。 ![]() 正直、私はこれで諦めた。全てが60らしいと思った。結局フランクフルト云々と言いつつ、自身が負けて自らチャンスをふいにする。これじゃ去年と全く同じじゃん!! 確かにフランクフルトの結果に左右されるのは事実だけど、勝たなきゃ何の意味もない。それで万が一昇格できなかったとしてもまだ納得はできる。それなのにこれは一体どういうことなんだ!!! しかしやはり今日の60は何かが違っていた。それを知ったのは逆転されてから5分後だった。すぐさま反撃に移った60だったが、右サイドのレーマンが速攻でセンタリングをあげ、それに合わせたゴール前のマイヤー。奇跡を信じてもいいのか? まだ希望を捨てなくてもいいのだろうか? ネットにボールが突き刺さった瞬間にそう思わずにはいられなかった。 ![]() すぐさま中央に戻る60イレブン。そう、まだ同点。これじゃ足りない。 その直後、60ディフェンダーがディアイェをPKエリア内でフリーにしてしまい、絶対絶命のピンチ! そこへ突っ込んだキーパーのティム・オクセだったが、イェローカードをくらってしまう。もちろんPKである。もう奇跡なんてありえないと思いつつ祈るような気持ちでその瞬間を見つめる。オクセがボールを弾いた瞬間、涙が出そうになった。まだ奇跡を信じてもいいのだろうか? ![]() 興奮とともに前半終了。フランクフルトの結果がどうであれ、この試合、どちらに転んでも評価できるものだ。少なくとも私はそう思いはじめた。 後半、試合展開が停滞してきた。その理由の予測はついたが、このまま終わって欲しくはない。しかしアーレンの方が確実によくなってきているのは事実だ。56分、コーナーキックからまたしてもアサニンに決められてしまった。今度こそ本当に希望を捨てるときがきたかもしれない・・・。 ![]() 65分、60はコムイェノビッチに代えてシャオを投入し、一縷の望みに賭ける。そしてすぐにシャオは期待に応えてくれた。68分、シャオのヘディングシュートが決まって3対3と再び同点に持ち込んだ。私も含め、誰も彼には期待していなかったであろうだけに、彼の活躍は嬉しい誤算となった。彼が60でプレイするのも多分今シーズン限り。最後に意地を見せてくれた。 ![]() スタジアム内でフランクフルトでの試合の経過発表はなかったが、この時点でもうスタジアムにいるファンの大多数が昇格の望みはほぼないとラジオ等を通じて知っていたはずだ。それでも応援の声は途切れなかった。あと1点!! しかし時としてサッカーは残酷だ。シャオの同点打から3分後、ミコライカック(?)に追加点を決められてしまった・・・。 ![]() 喜び爆発のアーレン選手とファン達。かたや呆然となる60サイド。60の勢いが落ちているだけに、もう逆転は望めないと悟った。 反撃に望むものの決定的チャンスを掴めない60。逆にアーレンは一気に波に乗ってしまった。しかしそんな60イレブンを鼓舞するように、スタンドからの60コールは止まらなかった。座席のファンも立ち上がって、スタンド中が60コールに合わせて拍手をし続けた。これがグリュンヴァルダースタジアムの最後の10分間だった。60ファンがどれほど1860ミュンヘンとこのスタジアムを愛しているかが分かったような気がした。 しかし無常にも試合終了・・・奇跡は起こせなかった。 ![]() その瞬間崩れる60選手達。そして対照的に2部残留を喜び合うアーレン。 呆然と立ち尽くす人、家路に急ぐ人、金網に張り付いてじっとしたままの人と私の周りにいたファンの行動は様々だったが、概して皆押し黙ったままだった。 ![]() 選手達は気を取り直してグリュンヴァルタースタジアムの60ファンカーブに集結しはじめる。 ![]() そして選手を代表してミヒャエル・ホフマンのスピーチが行われた。 『Im Namen der Mannschaft moechte ich mich von ganzem Herzen bei Euch bedanken. Wir werden naechstes Jahr in der Allianz Arena einen neuen Versuch starten』(60ホームページより) 「チームを代表して、心から君達にお礼を言います。来年僕達はアリアンツ・アリーナで新たなる挑戦をします」 これはにはスタジアムからブーイングである。愛するグリュンヴァルダーの最後の日にこのスピーチでは、ファンの神経を逆撫でするだけだ。私もこれには閉口した。続いてポール・アゴスティーニョが、「来年は絶対に昇格する」とスピーチしたが、これも何か白々しく聞こえ、それほどの喝采は得られなかった。 その後、悲しみに沈むファンを選手達が見舞う。でも若い選手達は落胆しているのかファン達に挨拶すらしていない。でもチェル様は一番前で、一番ファンの近くまで来て、ファンの方を向いて、ずっと手を上にあげて拍手をしてくれていた。彼は今日も出番がなかった。契約は残っているから、残留が決まった今、来シーズンも60に残るだろう。しかし今シーズンと同じ状況かもしれない。それでも私はチェルニーが好きだ。彼をこれからもずっと応援していきたい。 ![]() 試合終了から30分以上経って、選手達もみんな引き上げて行って、ピッチの片付けがはじまってもグリュンヴァルダースタジアムのヴェストカーヴはファンで埋まったままだった。まだ試合が続いているかのように・・・ ![]() ↑試合中に撮ったものではありません。 なんだか私も力が抜けてしまって暫くはスタジアムから出られなかった。たかがサッカーと言われるけれど、やっぱりここに来て良かったと思った。私がここまでドイツで頑張ってこれたのもサッカー、特に60に拠る所が大きい。ここに来てからチャンピオンズリーグ出場という素晴らしい時期もあったし、ヘスラー、マックスらが所属していた黄金時代(私は敢えてそう呼んでいる)もあった。チェルニーが当たり前の様に毎試合出場していた頃もあった。そして2部落ち・・・。すぐにまた戻ってこられるとシーズン前は思っていた。しかし今回それは叶わなかった。悲しくて不覚にも号泣した。でもここに来て、自分がどれだけ60のことを愛しているか分かった。私は一生60ファンでいます。そして来年こそは1部に昇格すると信じています。 |