レトロバス復元の会
趣意書



失われたロマンティシズムを求めて




携帯電話でチケットの購入、掃除をするロボット、テレビ電話、宇宙旅行等など、昔、SFマンガや小説で夢見ていた世界が次から次に現実のものとなっています。
こうしたテクノロジー社会を手放しで喜び、次に出てくるであろう新しい発明や発見を楽しめば良いのかもしれません。
しかし、時代の回転があまりにも速すぎます。「作ろう」と思いついたときには完成品の行く末に追われ、ロマンティシズムに浸ることはありません。
「できた」と思ったときは次の構想を求められ、達成感を味わっている暇もないというのが現実ではないでしょうか。
思い起こしてください。わずか100年前を!そこには、現代人が感じなくなったロマンティシズムや達成感が街に溢れていました。
日本で最初に車をつくろうとした人は未来にどんな夢を見ていたのでしょうか。そして、それができたときの喜びは…

私たちレトロバス復元の会は、テクノロジーの進歩が始まった時代”明治”に目を向けることとしました。
幸いにも、この広島には日本最初の国産路線バスが走ったという歴史があります。時代が馬車に頼っていた時代、ここ広島ではどこよりも早く、自らの手でバスを作り、それを乗合バスとして運行させたのです。
私たちは、先人が成した、この偉業に対し広島人として誇りを感じます。

そこで、同じ広島人として当時の熱き思いを呼び起こしつつ、現代人が失ってしまったロマンティシズムや達成感を求めてレトロバスを復元し、当時と同じく横川―可部間を実際に運行させます。